ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
◯月◯日 晴れ
グラフィリオン2日目。
通常の『だいす』もプレイしたんだが、俺の専用機体がロストしてて、代替え機として【ウチトさん】ver.1.23のヒトアシ装着タイプに乗る羽目になった。
ペレさん曰く俺の専用機は前日に流れたテロップの通り【半神制御パルス】とやらを発生させる施設がぶっ壊れた結果、暴走→お上(運営?)から敵性存在認定→緊急討伐クエスト発令→上位ランカー出撃→悪・即・斬!!
この流れで迅速に処理されたらしい。
ーーーなんじゃそりゃ(・・;)
俺に回ってきたウチトさんは酷かった。
操作に対する反応は鈍いし見当違いの動作を確率で発動するから一切気が抜けないし、強引に足を着けたせいか上半身と下半身で操作系統が別になっててなぁ。
即座にストレス&永遠にストレスで控えめに言ってもゴミなんだわ。
そこは仕方ない、と割りきってみてもだ。
外装どうなってんの?
パーツその物にも問題はあるんだろうが、現状あっちこっちに干渉して動きを妨げる最悪な仕上がりなんですが??
どうにかしてもとの機体を直して欲しいんだが、ペレさんに聞いたところ莫大なゲームマネーでもない限り不可能であり、今は資金を貯めて新しい専用機を購入するのが最善とのこと。
そりゃまぁ悪いのは俺なんだが釈然としない。
機体もアレだが外装の調整不備とか明らかにこれ整備班変わってるやろ? 俺の前の機体整備してたキャラクター達はどうしたのかと。
「そらおまはん、だってゆあら人災でおるし」
お上(運営?)の判決はこう。
武器を投げて基地に甚大な被害をもたらしたのは確かにプレイヤーだが、プレイヤーの機体を整備する担当者はこの災害を予期してすっぽ抜け防止用の鎖等を装着しておかなければならなかった。
これは作業手順書にも明記された項目であり、確認を怠った作業員一同には職務契約通りの厳罰及び賠償金の支払いを命じるーーーと。
そんな感じのノットファンタジーなギスギス背景を用意された結果、俺の旧機体整備班は解散。
新規立ち上がり整備班の活躍によりウチトさんの機体性能はゴミクズに成り下がったらしい。
…ん~。
重要施設破壊のペナルティがあるなら先に言っとけというツッコミもあるのだが、いくらリアル嗜好とはいえその設定は萎える。
そもそも俺のうっかりで壊れる程度の施設を地表に露出してあるほうが悪いのでは? うん?? じげんかくへき? 十三段重ねだから理論上は現時点での敵性勢力にコレを貫通出来る手段はない…?
ーーー知らね。
◯月◯日 晴れ
グラフィリオン5日目。
相も変わらず『だいす』はクソだ。
ウチトさんには経験の蓄積機能が無いから何回動作を繰り返しても成長しない。
これは仕方がないにしても外装整備班はどうなん?
前の班なら俺が躓いてる部分があれば指摘なんかしなくても翌日にはその部位の稼働がスムーズになるように調整してくれてたんだが、今の奴等はレポートで用件を説明しても直してこない。
直せないのか直す気が無いのかは知らんが、お前らウチの鋳造課かよ…。
そもそも作業手順書なんざ事故が起きた際の免罪符だぜ?
『俺(上役)は安全第一優先するように規約を作ったのに、下が馬鹿だから守らなかったんだ』と。
そう言い張るためだけに用意された汚物の御札。
『安全のために箱は7段積みまでにしてください』
言いたいことはわかるよ?
けどさ、10段積みでギリギリ回ってた工場内での箱の高さをいきなり7段に変更してさ、余った3段を置くスペースは何処にあるん? 考えてくれるの? くれないよね? 物理的に無理だからね? んで、仕方なく10段で回して事故が起きたら鼻息ふんふんで下に責任押し付けるのホンクソなんだわ。
これだから工場にまともな人間がこねぇんだよ。
…はぁ。
愚痴だけはスラスラ書けるよな、俺。
クズの鏡だぜ。
そんな感じで操作の難易度は上がったし毎回毎回イライラが尽きないが、それでも最低限Round1はクリアして資金調達は出来てるからまだ許せるのだが。
◇
グラフィリオンの進捗も相変わらず。
あ、でも中ボスのヤマタガランデ(ヒトデみたいな形の巨大機械竜)の攻略方法がわかって勝率が安定したのはデカイかな。
被弾確定のクソモーション(大回転ぐるぐる体当たり)は連発確率がまだ低めだから理論値で言えば8割勝てる。
やっぱペレさんは天才。
◯月◯日 雨
相変わらずグラフィリオンのおまけとして『だいす』をプレイする日々。
それにしてもクソゲーが過ぎる。
◯月◯日 雨
おい、ふざけてんのか?
勝ったやろ?
俺は間違いなく勝者やろんが!?
ーーーは?
ーーー
タ ヒ ね 。
◯月◯日 曇り
このクソゲーなんなん!?
女子会村や侍龍剣伝に込められた肥溜め以下の殺意を軽々と飛び越えてきやがった。
なぁ、おい。
信じられるか?
グラフィリオンてさ、元々は一個人が作ったインディーズゲームなんだぜ?
作成者は『キトカオワリ』って名前の超絶的な天才で、ロボが好きで、美人で、絵も上手くて、プラモなんかフルスクラッチするようなド変態なのに、歌って踊れてコミュ力も抜群で、更にその上ゾイド狂信者として有名。
んな嘘みたいな最強性能を複数抱え持つ伝説の女子なんだわ。
(グラフィリオン発表時の年齢が10歳だから、今現在の年齢は察してください)
そんな、女子がだ。
当時10歳の女の子の作ったゲームが、だ。
なんで、こんなに、どす黒いクソを内臓しとるの??
【女子会村】
『女子会村』(じょしかいむら、英題:Succubus 'n CowGoblins)は、オブコンが稼働したアーケード用横スクロールアクションゲーム。また、そのシリーズ作品。キャッチコピーは「ようこそ あげぽよ…」。
『女子会村』シリーズの第1作目。
4方向レバーと2ボタン(ジャンプと攻撃)で主人公の浅見ちゃんを操り、さらわれたセバスチャンを助け出すのが目的。
セバスチャンを助けるためには女子界の魔物を蹴散らし、ギャル系将軍が守る6つの門を抜けて、カーストクイーン・立川猫を倒さねばならない。
全体的におどろおどろしい雰囲気のホラーテイストのゲームである一方で、主人公の浅見ちゃんは敵の攻撃を受けると制服が壊れて裸状態(ブラとパンティー)で戦うようになるなどのセクシーな演出も特徴。
裸状態で制止すると浅見ちゃんが周囲をうかがい、恥じらうような仕草をすることでも有名であり、当時の子供達は何度となく浅見ちゃんをひんむいて遊んでいた。
ステージ毎に恥じらいのポーズや制服が破壊された際のボイスが異なる仕様があるのだが、ご存じの通りこのゲームの難易度は鬼畜の二文字。
当時このゲームに出会ってしまった思春期の少年は、まだ見ぬ浅見ちゃんに出会うために貴重な青春をすり減らす羽目になった。
作中に現れるレッドヤリマーンは害悪。
(いろいろな意味で)