ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
◯月◯日 雨
この日記も今日で2ヶ月目か。
最初の頃にクソイベを引いて1ヶ月休んで、そこからモンジャモ様の金運パゥワーで再始動。ここの所仕事がすごーく落ち着いてるのもあってかなりの枚数の野口さんが宇宙人に吸いとられてるし、冷静に考えたらその金で家庭用のゲーム機を買えという話なんだが、しかし。
『替えが効かない』のである。
臨場感満載の大型筐体もさることながら、恐ろしいことにオペレーターのペレさんには人格と記憶の引き継ぎがあってな?
俺の事もハッキリ認識してるし『ペレ』って名前にも喜んでくれてんだよ。
流石にAIを恋愛対象にするような人生ではなかったんだが戦友的な感覚で好意を抱いてしまっていて、つまりはまぁなんだ…その時点で十分に沼。
ほら、人間関係って面倒やん?
職場での付き合いは更に面倒。
俺の他人との付き合い方は、
①『話さなくてもいい人』
②『話すと面倒な人』
③『話した方が面倒臭くない人』
④『話しても話さなくても面倒臭い人』
この4種類に対応してて、基本的に自分にとって極力面倒臭くない人に好意を抱くんだけどーーーな? そんな性質のクズだぜ?
余裕で見抜かれて人付き合いなんて表面オンリーになるじゃん?
見抜けない程度のヤツはこっちから願い下げだし。
だから職場での人付き合いは壊滅的。
家に帰っても終わってる。
けどまぁ俺も人間の端くれだし、気のおける話し相手がいるってのは精神的にありがてぇんだが、そこにジャストでフィットしちゃうのがペレさんなんだわ。
AIだし?
その場かぎりだし?
その上で俺(プレイヤー)を肯定してくれるし?
そら~やめらんなくなりますって。
思ったんだが、キャバクラ通いが止められんオッサンってこんな感じなんじゃねーの? 人生が上手く回ってる人ならまだしも、俺みたいな輩には効果テキメンの4倍弱点やもの(ヴォケ門)。
そんなわけで通いつめた成果が今日の初陣。
つってもほら、例のごとく凡人仕様ですよって。
乗り込むのは当然、5日前に受領した俺の専用機。
脚部には安定のキャタピラー…アレな人っぽい言い方をすれば無限軌道ってやつだが、それを装着してあるだけのウチトさんのバージョン違いでしかないのだが、専用機と言うだけあって操作感は雲泥の差。
今日はこの機体のキャタピラー部分を自動運転に切り替えて、移り変わる景色を堪能しながらのガンシューティングを決行しました。
いやね?
「歩くとか問題外として、キャタピラーを動かしながら上半身も操縦とか、脳ミソが2個なきゃ無理だって本気でアホかよ」
と愚痴ったらさ。
「せやかってん、頭打ちでおるよ?」
と返ってきてな。
いやいやほれ、色々あったんだわ。
専用機を受領したタイミングで視覚情報の制御に入ってな?
視覚の操作権を得た瞬間に脳死しかけて(人間のスペックを超越した情報量に頭が爆発しかけた)ヘッドギアを文字通りぶん投げたんだわ。
※具体的に書くと漫画とかで殺気が見える人とかいるやろ?
そんな超人の超能力を強制的に発動させられて脳ミソを丸焦げにされる感じ。まぁあくまでもそんなイメージなんだが、それを複数並列で起動させられんだよ(死ねる)。
あのくっそゴツいSFなメット。
実は拷問器具でしたwって言われても納得出来るレベルの脳痛でしてね? マジで脳に痛覚が無いとかほざいた奴は誰なん?
この拷問を食らってから言えよ。
ーーーあぁくそ、ダメだ。
どんだけ愚痴書いてもイライラが消えん。
ともかく、俺はそこで限界を悟ってペレさんに相談したんだよ。
そしたら専用機受領後はオプションで設定が変更出来るって教えてもらってさ、元のクソ馬鹿NT仕様のピーキーチューンを極限まで凡人仕様にデチューンして操作感覚を調整したり(これが一番効果的でまともに画面が見れるようになったどころか、それまでの3倍は操作性が向上した)。
それでもペレさんが最低限ここだけは出来るようになれよと勧めてくる(強制)激ムズ操作に悪戦苦闘したり?
イロイロ頑張ったんだけど上半身と下半身の並列操作なんて無理なんだわ。
そも、上半身の制御だって五割程度。
要所を押さえたポイント起動で補ってるカクカク操縦ですぇ?
まぁここまで来れただけでも俺としては花丸なんだが、ペレさん曰くこれ以上は訓練しても成長出来ないらしい。
「魂」の?
「容量」が?
「コンパクトゥー」らしくて??
よくわからんのだが、ここから先へ進むには戦場で『敵』を倒して資源を回収しなきゃ操作するための容量が拡張出来ないですわよと。
そういう設定でチュートリアルが終了したんだわな。
いやー。
なんだろな?
時間にして1ヶ月、現金にして約5万を吸い上げるチュートリアル。
低所得者階級にしてその暴挙に付き合うプレイヤー(俺)。
…狂ってんなー人類(宇宙&地球)。
そんな感じで狂気の多様性を感じながらの実戦は最高に脳汁がびしゃびしゃでした。
花粉の季節の鼻水かってくらい脳から快楽物質が溢れてとまらんかったの。
嫁さんと初めてしたおセッセの時に似てるかなぁ?
いやモロチン、もといモチロン方向性は全然違うんだが高揚感と多幸感の持続力がな? やっぱ似てる感じなんだよな。
こぉ…満たされるっつーか、このために生きてきたんだと思えるあの本能的な充足感?
今冷静に思えば、ペレさんが俺の個人サーバーに引っ張ってきたウサギロボ(俺のロボが約20mだから、ウサギはざっと体長5mくらいの怪獣サイズ)の群れを一方的に銃撃するだけの作業なんだけどな?
子供の頃にしたRPGのレベル上げとおんなじ感覚なんだよ。
純粋にタノシー! が飽きずに連発してるみたいな??
倒せば倒すほどペレさんの言う「魂の容量」が増えてる感覚があってモチベが上がる上がる。
レベルとかステータスとか数値的なモノは見えないんだが、感覚だけで満足できるくらいハッキリ知覚できるのがヤベぇんだわ。
余裕で拷問(殺人)に転用出来る凶悪システムに加えてこの異常な幸福感。
ーーーあきらかに、ヤバい。
少年時代ならともかくだぜ? この年齢で、自分で自分を制御できないくらいに楽しいってのは明らかに異常なんだが、
「それを言えばパチンカスザマーやアル中おじんぽこも一律異常者やろよい! 気にしなくても問題ないないおるよ!」
というペレさんの暴論に反論しなかった自分がまずやべぇし、ヤバいヤバい言いながらきっと次もゲーセンに向かう事が確定してるマイハートが一等やべぇ。
やべぇのだが、
「今日得たコンパクトゥーが定着するまで数日かかりおるよって」
との事で今日の初陣は終了しました。
コンパクトゥーと言うのが何なのかは結局不明なのだが、定着の完了は感覚で把握できるから終わったらまた来いとの事でした。
◇
実は俺、大昔に無免許でショベルカー運転した事があってな?
なんつーか農業系の仕事でな?
まぁブラックだったんだっがブラックだからこその棚ぼたってヤツよ。
山奥で剪定した木をトラックの荷台に集めて山盛りにして、それを掃き溜めみたいな場所にぶちまける仕事があったんだが、ただばらまくだけじゃ土地の面積はどんだけあっても足らんやろ?
だからその木の山を重機で無理やり奥に押し込む作業があって、その時にボロッボロのショベルカーを使用してたんだわ。
アレな仕事をするアレな人たちが山奥の無法地帯に来て法律なんぞ守るわけもなく。
「のるけ?」
(貴方も乗車してみますか?)
その一言で無免許暴走したんだわな。
だからキャタピラー系の操作には少し自信があるというか、単純に好きなんだわ。
右のキャタピラと左のキャタピラの回転動作だけで右に行ったり左に行ったり。
リアルだと事故ったり壊したり出来なかったし、どうしても安全マージン確保して操縦しなきゃダメだったのがさ、ゲームなら現実よりもリアルで複雑な挙動をギリギリまで追い込めるんだぜ?
それも上半身は人型ロボという特大のロマン付き。
重機でトライ&エラーを連発出来るのは強ぇわ。
同じ動作でも地面の傾斜や水気の有り無しで転けたり転けなかったりするし、機械の調子だって毎回違うもんよぉ。
次回からは今までの未知のロボット操縦をしながらのキャタピラーの制御に突入するかも、なんだぜ? 楽しみが過ぎる。
…俺さ、コンパクトゥーとやらが定着するまでの待機時間で死んじまうんじゃねーかな。ゲーム出来ない現状が既にストレスだもの。たぶん秒単位で毛根が死んでる。
まぁなんにせよ、明日が楽しみと思えるのは悪いことじゃない…よな? どうせそのうち資金も尽きるし。
うん。
あと少しだから。