ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
◯月◯日 晴れ
今日は絆の日だった。
座長は不法侵入が当たり前になってるんだが、侵入して盗聴機を仕掛けてる風でもないし、ヤツが俺にそういう類いの興味が無いこともわかってる。
けど、なんで毎回不法侵入するかねぇ?
しかもいっつも朝5時の『だいす』筐体で座って待ってるの。
汚い忠犬ポチ公かよお前は。
ーーーともかく、絆だ。
ユニットのランクが上がってA級コマンダーの領域に参加できるようになった話は以前書いたと思う。
…書いたよな?
なんか記憶が曖昧なのだが、まぁいいや。
えっと、まずはコレ。
| 【ユニット13】 ←進行方向
『ザム・I』
『バクゥ』『F・ザム』
『ドグ・T』 |
|---|
インデには座長、プカプカ浮いてる浮遊砲台のフロート・ザムにはシロイ君、ドグウ・トルーパーにはムキマチョさん(名前忘れた)が乗ってるんだが、このメンツ…普通に、強い。
まず機動力。
バクゥの上に座長のインデをライドさせて、フロトをフックで牽引する。
ドグトはそもそも騎兵だから放置でOK。お馬さんパカパカ。
流石に森林地帯は苦手なんだが、平地走破性能は格別だ。
このゲームでの機動力は本当に垂涎。
味方のコマンダーは狂喜して敵のコマンダーは乱舞しちゃうよ。マジで早さは強さだから。
んで、この早さを活かして最速で敵の軍事拠点へ対する狙撃ポイントを確保するのが俺らのセオリー。まアレだ、遊撃部隊的なポジションかな?
拠点攻撃が成功したら戦力ゲージが大きく傾くから無視は出来ない。
けど相手は明らかに陽動、本体は絶対に別から来るーーーんだけど、半端な部隊じゃ俺とレンの駆るバクゥには対抗出来ず…と。
もたもたしてたらフロート・ザムが砲撃姿勢に入るし、入る前に止めたくも簡単には止められない。
大群で押し寄せられても俺らなら簡単に逃げれるし、その間に本隊が動く。
そんな汚いやりかたで下位の領域を荒らしまくってな。
専属のコマンダーと一緒に昇級試験を受けて2段階飛ばしでA級に上がったんだわ。
んで、今日はA級初出撃だったのだが。
「B63地点へTUを」
「U15は下げ、穴を11で上げ」
「TKは18番でセット、敵Cへのカウンター用意」
「定刻、本丸へ
…うん。
妹ちゃん。
天才なんだよね。
思えば飛び級で大卒したスーパー美少女なんよ。
最初に知り合ったコマンダーの女の子(地味風メガネの美少女、たぶんJK)と意気投合して、今ではレンが裏の総司令みたくなっててさ、ソルジャーしながらコマンダーをアゴで使ってるのよ。
もはや兄にはわからない単語を織り混ぜながら着々と戦線を押し上げていく戦姫。
ついたアダ名はデスパジャマ。
妹よ…どこへ行くんだ。
『やあ、こんにちは、もしくはこんばんは、僕の最後の希望の君。今日は可愛いレンちゃんと、たっぷり遊べて良かったね』
指をしゃぶられる。
右手の人差し指。
ゆっくりと、丁寧に。
舌を絡めて、
前後にしごく。
『レンちゃんには、こんなことさせちゃダメだよ?』
勝手にしておいて、何を言うのか。
『ふぅん? 今日はまだ余裕だね』
ちゃぷちゃぷと、遊ぶように動かして。
柔らかい唇。
歯の先が希に皮膚を削り。
舌は滑らかに張り付いて離れない。
…しつこい。しつこい。しつこい。
今回はひたすらに長かった。
快感が麻痺して、常識が磨耗して。
何時間。
いや。何日経ったのかも、わからなくて。
『ーーーあぁ、やっと少し、入りそう』
唐突に筐体の壁面が光った。
『見た覚えがあるだろ?』
気付けば変わっていた。
『だいす』の筐体から『キズナ』の筐体へ。
【私のカードに興味があるかね?】
画面に再現されたウォーレウズ老の問い掛け、そして画面に散らばるカード。
その中の3枚が引き寄せられる。
『知っているかな? 君たちの世界のこの
過去は愚者。
現在は逆転した運命の輪。
そして未来は。
『このままの未来を進んだ方が、君にとっては幸せなのかもしれない』
気付けば目の前に。
瞳の前に、ミレンの口があった。
『だけど覚えておいて』
食べられた。
肉体を透過して左の目玉だけが、レンの口の中でゾリゾリと削られるように舐められて。
『君が彼らにとっての忠実な犬で有る限り、君は永遠の幸せに浸れるだろう』
ーーーだけど。
その声が。
固く、冷たく、鋭い声が。
俺の未来を厳しく占う。
『君が本当に求めているモノは、犬の腕では掴めない』
瞳から伸びる神経が燃える。
際限無く発熱して、発狂するような快楽と痛みが脳の中枢へ濁流のようにーーーーーー。
熱からぽつんと取り残された右目に、俺の未来を示すカード【
美しい女性と、彼女に撫でられて目を細める猛獣の絵が。
◯月◯日 晴れ
動きが鈍い…気がする。
外装の干渉はない。
各種駆動系の細かな設定にも問題はない。
アリーナだって連勝続きだ。
だが…何故だろう。
このままでは駄目だ。
そんな気がしてならない。
『そろそろ、限界かな?』
胸をはだけさせられて、乳首に吸い付かれた。
俺の膝から降りたミレンがいやらしく腰を左右に揺らし、卑猥に、卑猥に、ぴちゃり、ぴちゃりと音を立て、執拗に俺の胸を舐める。
『君のお人形さんは爆発寸前だ』
快感が終わらない。
こそばゆいような、もどかしいような。
もう、いっそ、押し倒して、乱暴にーーー。
『ーーー僕を突き刺して、欲望のまま。脳ミソすら捨てて馬鹿になって、僕が泣いても叫んでも、すべてを無視して腰を打ち付けて吐き出したい…かな? ふふっ…ふふふっ…それはダメだよ。だって僕は君の味方なんだもの』
脳が狂う。
終わらない快楽。
抑圧された欲望。
隠微に、音が。
『でも、そうだね。君はよく頑張っている』
狂う、狂う、狂う。
お願いだ。
俺を、狂わせて。
『だから1つだけ教えてあげる』
ちゅぱ、ちゅぱ。
吸われて、引っ張られて。
ちゅぱ、ちゅぱ。
吸われて、引っ張られ…て。
『明日、拠点の南に広がる砂漠へ行くと良い。ともすれば、そこで素敵な出会いが待っているから』
大きく、舐め上げられる。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ナメクジが這うような速度で胸から首へ。
そして首から上り、唇を抜けて。
舌が、絡み合った。
【F・ザム(フロート・ザム)】
破損したザムを流用して生産された現地改修機の一つ。
その性質は拠点攻撃に特化したMS(
機動能力及び運動性能は全MS中で最悪。
(解放軍のマリーoo83型とタイ)
通称空飛ぶカンオケ。
主な運用方法は4つ。
①護衛用のユニットに露払いを任せ、集団(五両編成)で進行し敵の最重要拠点を破壊する。
②単独で樹海、及び洞窟踏破などの隠密行動を行い敵の軍事拠点を攻撃する。
③ブラフとして敵を引き付ける。
④MAに牽引してもらう事で遊撃・奇襲部隊として機能する。
作中のシロイの愛機であり、使う理由は「下々の者が最低コスト機体の一挙一動にあわてふためく様を見てんのが、最高に笑えるから」とのこと。
【ドグウ・トルーパー】
特殊怨霊系MS『ドグウ』の派生機体。
ドグウの受領条件が一度の戦争中にザムを撃墜され、コマンダーによって再起動させられる事を5回繰り返し、その上で所属陣営が勝利する事であるため、個体数が少ない。
ドグウ・トルーパーの外見はハニワ型(土偶ではなくハニワ…何故に??)のロボの下に同じ材質の馬がセットになっており、ドグウ同様浮遊属性を有している。
(ドグウの機動力はF・ザムよりマシ程度だが、トルーパーはそこらの一般MSよりも格段に早い)
数が少ない事もあり、基本的に大規模戦闘には参加せず、遊撃や奇襲と言った役割に振られることが多い。
大破したザムの怨念が固形化した、との設定があり中身は空洞とされているためノックバックが大きく耐久性に乏しい性質を有している。
【ザム・I】
既に上位機種である【ザム・J】(ザム・ジョーンズ)は受領済み。
しかしJ型は機体性能全般とコストが向上するものの、肝心の『テイマー』スキルが据え置きであるため、座長はあえてインデのままにしている。
予告。
明日は決戦回となります。
タイトルは【Orthros・bone】で、文字数は約5.500文字と普段よりは分厚いです。
朝06:00に投稿するので、いつでもお時間のよろしい時にご対戦ください。
気合い入れてお待ちしております。
m(_ _)m