ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
ヨシム=ラヒルは異常だった。
出会いはアリーナ。
我のヨツアシに敗北したのは当然だろう。
ヤツには凡人にすら可能な技術や、無知蒙昧にすら与えられる
最後の曲芸と殺意には目を見張る物があったが、その時点では特別気にかける存在だとは思わなかった。
その認識が、クラン『C.C』への入団により徐々に変わる。
罵倒、挑発、侮蔑に嘲り。
システムアシスト無しで行うには無理のある動作を強要して、我の内側にヘドロのように染み付いた憎悪で叩いて。
それなのに、ヨシム=ラヒルはクランを去らなかった。
それどころかオリジン・滅・トールを【陥落】させ、我の眼前で『戦闘モードの
面白い。使える。
…そう思った。
難攻不落の滅トールを討ち取るという、火力という単語では表しきれない奇異なる戦果。
そして例え作り物の活性因子が操るオルボーンとはいえ、友軍へ対する明確な殺意と、それを可能とするシステムの解放。
引き裂き、喰らい、殺す。
純粋とまで言える闘争本能の発露が、音を介さず我の中枢を震わせた。
(似ている…)
あの変異個体と似た狂気。
それを確かに感じつつ、我は中枢が叫ぶ逃走と報告義務を鼻であしらった。コレはオルボーン。
システムが認めた
そのように報告義務を謀るが、しかし。
ーーーこれは、明白な、異常。
明らかに上位にある暴力を、
野良犬のように暴れる機体を間接技で押さえながら、我は惜しいことをした、と頭の片隅で思う。
しかし、ここまで
どうせコイツもクランから抜ける。
なら、憎悪を誘導し創造神を穿つ為の駒として使う。
使い潰してやる。
何もかも、壊れてしまえば良い。
そう思った。
ーーーなのに。
我を憎んでいる。
我への殺意で研ぎ澄ませている。
その癖に、耐えて忍んで。
それ以前より遥かに真摯な態度で我の教えに従う。
どれだけ罵倒しても、ヨシム=ラヒルはクランを去らなかった。
何がコイツをここまでさせるのか、わからなかった。
けれど…少し、久々に。
明日が楽しみだった。
また明日。
また、明日も、いっしょに…。
◇
…我は知っていた。
この世界が箱庭である事を。
『だいす』に存在する敵性勢力を倒す為の『【魂】』の放牧場であり『だいす』筐体は人類の魂を箱庭から取り出し『だいす』へと送る為の転送装置。
送られた魂は『だいす』にてコアドールと呼ばれる機械人形に定着し、魂の記号通りに形を変えてDD兵器のコアとして機能し、戻す際には肉体に残された魂魄で言う『魄』を目印として送還する。
だが我は因子だ。
この箱庭の外で作られ、外から投入された異物。
『【魂】』の無い紛い物。
故に『だいす』でも箱庭でも、同じ素体を使い機能している。
だから『だいす』から送還される地点は箱庭で使った転送装置に固定されてーーーいない。
「送還座標指定・dp1.座標58aj7m6.54nw7d1.00rf2o2・ヨシム=ラヒル専用筐体」
…突然の訪問になる。
驚かれるだろうか?
喜ばれる…事は無い、と思う。
けど、我の形状は『男受け』するらしいから。
もしかしたら…いや、でも。
違う。
そんな事ではない。
我はただ、クランの座長として、団員と親睦を深める必要があるから、ただ少し『だいす』では地雷座長として厳しく接し過ぎてしまうから、その穴埋めとしての行動であり、そこにヨシム=ラヒルがどのように思うかなど関係が無い。
必要な、行動だから。
『そう。必要な行動だよ。何もおかしくない』
ーーーそんな声を聞いた。
『彼らの作った汚い人形、何故こんなモノが繋がるのかわからなかったのだけれど、なるほどね? これが異物の言う【運命】と言うものか』
聞いた…筈なのに。
我は、何も、感知、出来ず。
我が【◼️◼️◼️】を、箱庭へ呼び入れた。
◆
いたい。
くるしい。
『人形』
その通りだ。
『人形』
違う。
『人形』
我は…我、は。
◇
我は無価値だった。
わかっていた事なのに、どうして我は同じ過ちを繰り返すのだろう。
ヨシム=ラヒルには生活があって、我よりも遥かに優位で、美しくて、魂の奥深くにまで根付いた◼️◼️がいて。
ヨシム=ラヒルにとって、人類にとって。
我は、必要では、無かった。
『彼らの作った薄汚い人形』
声がした。
『君の役割は終わったんだよ』
優しい。
平等に優しく、興味を持たないぬるい声。
『この世界で活動する為に必要な素体。そのまま奪って、君を消す方がよほど慈悲のある行為だったのに』
少しだけ、声に悲しみを感じた。
『4つ、そのたった4つが波紋を広げた』
世界に、温もりを感じた。
『生きよ、矮小なる魂の子供』
『苦しみと、絶望と、虚無と嘆きのその先を目指して』
『お前には、名前があるのだから』
◇
「ライザさん」
あるじ様には、たいせつな人がいる。
「ごめん」
それはレン様であり、ミレン様であり。
「俺には…」
たいせつな、奥様がいる。
「いーの、よ?」
キスはしない。
それだけは、しない。
どんなにどんなに近付いても、まざりあっても、とけあっても、言葉でうれしいを伝えても。
「ごめん、本当に…」
心はライザを受け入れない。
固くて、重くて、ゆるされなくて。
「いーの、いーの、よ?」
あたまを、なでる。
ゆっくりとなでて、ライザの胸でお顔を包む。
届かない。
とどかない。
ぜったい、いつも、いつでも。
「ライザは、そんな、あるじ様だから」
ーーーころしたいの。
言葉にはしない。
ただ微笑んであげる。
そしたら、あるじ様は、もっともっと、つらそうになる。
あぁ。
良い。
いぃなぁ。
ころしたい。
ころしたい。
ころしたい。
くびを絞めたい。
胸を刺したい。
いつも舐めてるアレを、ちからいっぱい噛みきってあげたい。
「あるじ様♡」
ころせば、あるじ様は、ライザだけのモノだから。
あぁ、はやく自由になりたい。
地雷座長なんて、いらない。
だって『みんな』がそう言ったんだ。
ライザが正しい。
ライザが必要。
あるじ様の、いちばんに、ならなくちゃ。
はやく。
はやくはやくはやくはやくはやく。
あるじ様を。
たべたい。
何故かヤンデレ化してしまった。
たぶん二重人格。
座長さんが存命してる間はムチャしない…と思うけど、謎。
さて、それはそれとしてアンケート第三弾を開催します。
期限は11/6で締め切りとさせていただきます。
議題はフォルニ・ヤララさんの今後。
座長さん並みに膨らむか膨らまないかはわからないですが、楽しそうだなーと思ったら参加してみて下さい。
どうする? フォルニ・ヤララ!!
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俺は変態ビッチが好きだ!(敵役続行)
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変態ビッチは犬に喰わせてヨシ!(消滅)
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ハーレム要因しか勝たん!!(ヤバい)
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マジでどうでも良いからモリモリ書け!