ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録   作:マキシマムとと

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 群像劇は諦めました。
 思ったより上手く書けない!

 無駄ではなかったのですが、やはりいつもの作風の方がしっくり来るので、今回は店じまいして通常営業に戻ります。

 悪しからず。

 ◇

 あとアンケート締め切りしました!
 ご参加のコアパーツ様、本当にありがとうございます。
 相変わらずの「もっと書け馬車馬のように〜!!」の投票は心から励みになります。
 ∠(`・ω・´)敬礼!

 そして安定のハーレム独走。

 いや、相手はあのヤララさんだぜ?
 …ハーレム、無理じゃね?

 てのが正直な感想で、作者的にはとても困ったのですが、ハーレム展開に向けて舵を切ってみて改めて「もとが暗いんだから明るい要素は多ければ多いほどよいのでは?」と考え直す切っ掛けになりました。

 まだまだ未定な未来ですが皆様の声により、この小説がより良くなる事を信じております。
 これからもよろしくお願いします。



52.缶詰生活

 

 ○月○日 晴れらしい

 

 

 クソなんだよ。

 

 『だいす』なんてクソ。

 今日もまる1日ラウンド3だぜ?

 クソだよクソ。

 はーどすこいどすこい。

 

 

 

 

 

 

 ○月○日 晴れだと言っていた

 

 

 無理なんだわ。

 300回言ったね。

 心の中でね。

 本クソ。

 

 

 

 

 

 

 ○月○  くもりとか

 

 

 あかさたなはまやらわん

 

 

 

 

 

 

 ○ガ○ニ アメ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○月○日 晴れ

 

 

 ーーーーーーやっと。

 

 …開放、された。

 

 

 

 ほんとうに、久々に、風呂に入った。

 

 

 

 昼前から3時までハルノ温泉でまったり過ごして、帰宅してからはビール片手に動画配信サービスでグランビートを鑑賞して。

 

 それでやっと理解した。

 魂の奥底から理解したわ。

 俺、疲れてたんだなぁ。

 

 本当に、最悪な一週間だった。

 

 今日はもう寝る。

 明日になったら本気出します。

 

 

 

 

 

 

 ○月○日 晴れ

 

 

 今週の振り返り。

 

 月曜日は【スニーク・ハイド・ブレイカー】を攻略完了した。

 

 何故かステージのラストで出現した世界最強(フォルニ・ヤララ)相手に奮闘して、運良く撃破した所で集中力の限界が来たのか知らんがプッツリと意識が途絶えたのだが、細かい所はレンとミレンが片付けてくれたらしく、愛のスタンガンで目覚め(強制再起動)させられた時には既にコラボイベントはクリアしていたらしい。

 

 んで、お目覚めの後には日付が変わるまで永遠とラウンド3を周回。泣いても吐いても許してくれなかった。

 (比喩表現じゃ無くて、リアルに)

 

 ーーーあ。

 そう言えば、そうか。

 俺ってコラボ始まるまで『だいす』にログイン出来なかったんだよな? いつの間にか当たり前にログインしてるんだが、どのタイミングで直って、何が原因だったのか不明のままだったな。

 

 明日レンに聞いておこう。

 

 

 

 そんで、火曜日から金曜日までは永遠。

 ほんっとに、エターナルで日がな一日と言うか四六時中ラウンド3で稼がされ続けた。

 

 たぶん、受刑者よりも扱いが過酷。

 

 レンとミレンが交代しながら頑張って俺の脱獄を阻み続けたせいで、俺が筐体から出所したのは昨日の朝。

 

 …いや、ホントなんだよ。

 

 アイツら「眠い」と言えば毛布を持ってくるし「腹減った」と言えば食事を持ってくる。

 便所はいつ改造したのか、座席の下にトイレが増設されてて、身体の汚れは1日に1回だけ訪れるライザさんがキレイにしてくれる。

 

 なんだったのかな、あの水無しで使えるシャンプー(………これ、今調べたら犬猫用の……いや、まさか、流石に違うと思うんだが………死………)と、とにかく、シャンプーしてくれて、身体を丁寧に拭いてくれて、あせもにならないようにベビーパウダーまでしてくれて。

 そんでまぁ意識朦朧で気持ちよくなった俺の俺を優しく包んでくれて。

 いつもより口数が無かったのがまた、なんというか、こう…凄く良くってだ。

 

 いや。

 すまない。

 完全に脱線してた。

 

 てあッ!!

 そや!

 なんか既視感あると思ってたんだが、これアレだわ!

 

 ファインBスター物語の黒…黒武者、だったかな?

 凄い有名なロボ漫画のワンシーンでこんなんあったんだよ! なんか長時間戦闘する羽目になったオッサンがロボの中で生活してて、そんでイロイロな処理をフアテマっていう人造人間に補助して貰うの。

 

 いやーまさかなぁ…!

 リアルにファインBを体験した人間ってもしかして俺が初なのでは!? 死にたくなってきたから考えないでおこう!!

 

 

 

 さて、そんなこんなで月曜から金曜までを物理缶詰で過ごしたんだよな!

 

 

 

 ………うん!!

 これ! 客観的に見てもひどくね!?

 虐待くね?

 兄貴虐待で訴えるくね!?!?

 

 しかもだ!

 世間様はさぁ?

 俺知らなかったんだぜ?

 誰も教えてくれなかったんだぜ?

 

 世間様はな?

 月曜日、俺が実の妹にスタンガンで叩き起こされて血反吐を吐き吐き涙を流してラウンド3の周回作業を繰り返してる間に【ドジラ攻略大作戦!!】のお祭り騒ぎだったんだぜ!?

 

 …知ってた?

 

 知ってたよね!?

 俺だけが知らなかったし呼ばれなかったパターンだよね?

 シルバーなのに?

 ランキングシルバーなのに誰からも呼ばれなかった?

 誰のせいかッ!!

 座長さん以外に誰一人とすらフレンド登録してない俺のせいだと仰るのかッ!!

 

 ーーー許されんぞッッッ!!!

 

 ドジラ討伐イベントやで?

 お祭りやで?

 絶対楽しいヤツやん!?

 確実に最高なイベントやん!?

 

 なんで?

 なんで俺は缶詰だったのか…!!

 

 ズルいやろ!? しかも絶対ラウンド3ウロウロするよりドジラ祭りに出張した方が稼げたやろッ!!

 

 しかもそれを俺に教えてくれた野郎がまたクソなんだ!! 俺は確かに『だいす』にログイン出来るようになったし、トリアシ形態も開放されてたし、俺がビルドする以前にレンとミレンがアシガルの脚部をトリアシに換装して、それにあわせて俺が溜め込んでた資金を湯水のように注ぎ込んでケルベロスと遜色ない仕上がりのトリアシフォルムを作ってくれてた。

 

 そのせいで気付くのが遅れたのがまた俺の気に触るんだからどうしようもない。

 

 トリアシはな?

 ケルベロスとほんと、殆ど変わらないんだわ。

 

 左足の特殊中核並列外装の形は蛇なんだが、ソレと外装の色以外はケルベロスそのままだし、性能も同じ。

 (クソみたいな額のリアルマネーで外観加工してるはず、聞いたら絶対に吐きたくなるし吐き癖がついてるからマジであっさりとリバースしちゃうから値段は聞いてない。

 レン曰く、神話のオルトロスは双頭魔獣なのだが、尻尾には蛇の頭が付いているらしく、それを意識して左側を蛇の形に改造したとのこと。とても褒めてもらいたそうにしていたから、とりあえず足で胴体を抱えて固定した上で呼吸困難になるまで脇腹コチョコチョの刑に処した。妹じゃなかったら殺してたかもしれない)

 

 当たり前だが筐体の中身も変わらず複座式で、AIの代わりに妹達がオペレーターを務めてくれていた。

 

 つまり、ペレさんとは長いこと話してなくてな?

 

 3日目にどうしてもこうしても嫌になって、悪夢の双子ちゃんを筐体から追い出してペレさんに会いに行ったんだよ。

 ヒトアシ形態のアシガル、いつもの訓練基地、一人で占領する筐体。なんか泣きたくなるほど懐かしく感じる日常を求めてログインした俺を出迎えたのは、ペレさんじゃ無かった。

 

 【ハローマスター】

 

 なんて、重低音のおじさんボイスが筐体の中に響きましてね?

 

 …いや。

 この声…。

 

 すっごいデジャヴ。

 ん………?

 ペレさんどこ? てな話。

 

 『彼』の反応もアレでね?

 

 【私がペレだ!】とか【なぜ意識改変が作用しない?】とか、頭痛が痛いみたいなアホを吐いてたけどそのイケボで(アナゴさん風の声で個人的には好きな部類だが、いや違うくて…)ペレさんを騙ろうって、いやいやバグってるやんというかコレ前にも一回あったクソイベントやんけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

 「ふくだくぅ〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」

 

 フェルシャフレームのAI。

 オジサンAIこと【オジボ】さんが、再来してた。

 





 「わかっているんだよね?」

 バケモノの命令に、従わざるを得ない。

 「僕やレンじゃダメだしライザでは能力が足らない。この仕事を任せられるのはお前だけ」

 わかっているのだろう?

 口に出さずに言葉を押し付け、バケモノの放つ圧が物理より強烈に我の背を押した。

 「あの、せ、せめて、服…を」

 祈るような嘆願は、

 「服なら着ているじゃないか、しっかり頼んだよ?」

 笑顔で、ウォーターレスシャンプーとウエットタオルを押し付けられる。
 団員の誰かが言っていた。
 笑顔の起源は威嚇行為なのだと。

 それを納得させる畏怖を感じながら、ブルマの端を摘んで伸ばした。

 ………ぶるま。

 大昔の、日本の、女子の、体操服…だったモノ。

 「あの…あ、あ…………」

 半袖の、手触りが少し野暮ったい感じのする上着。
 その下にブラは、無い。
 完璧に………これは………………。

 「ほら、早くしろよ」

 バケモノの怒りが怖い。
 この先に見え透いている未来が怖い。

 我は、なんかもぉイロイロと限界だった。
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