ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録   作:マキシマムとと

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64.環境対策

 

 ○月○日 晴れ

 

 

 定番の不具合エンカウント。

 

 一応遊べはしたのだが…。

 

 

 

 

 

 

 ○月○日 晴れ

 

 

 NEXTへの主な不満点は3つ。

 

 

 1.射撃武器の不具合。

 

 なんでこう…(未知)を歩けば不具合に当たるのかなぁ。

 新しい機能だとか、新しい外装だとか、そんな素敵イベントに出会う度に不具合が起きるのだが…宇宙人さん、テストプレイって知ってる?

 

 ミレンが寄越したガン○○な?

 外見や武装は兎も角、内面はそのまんま俺のアシガルでさ、操作系統もその感覚も同じで扱いやすさは抜群だったんだよ。

 下手したらペレさんがオペしてくれてた時よりも直感的に動かせて、反応速度もパーフェクト。

 

 本物のアシガルくんは妙に好戦的でな? 

 『敵と距離を取る』とか『背を向けて逃げる』とか。

 そうした……ん〜何というか、武士道に反する…的な行動をとても拒むし、小細工嫌いなんだよ。

 

 示現流とか大好きだもん。

 敵がどうであれまずは一秒でも早く刀を振りきる。

 死ね死ね殺せと大暴れ。

 

 だけど、このガン○○は素直。

 …というか、意思がない感じで思う通りに動いてくれる。

 だから今まで使えなかった姑息な手段を使ったり、アシガル時代には無かった優秀な飛び道具(エネルギーライフル)で中〜遠距離戦闘を楽しめる。

 

 その、予定だったのだが。

 

 

 

 カチカチカチカチカチカチカチカチ。

 

 「早く」

 

 ガチ、ガチガチガチガチガチガチガチガチ!!

 

 「ココだって!!」

 

 ガチガチガチガ『ドヒュン!』

 

 「遅っっっそ!!」

 

 

 

 何故か、射撃武器が狙ったタイミングで撃てない。

 たまぁ〜に撃てるんだが、基本的に何度トリガーを引いても撃てない。

 ほんと、なんでなのよ。

 聞いた話だとこの銃は試作品らしくて、そのせいで発射までのラグがあるとかないとか。

 それならマトモな銃を寄越せと叫んだのですが、この銃の性能評価もコミでガン○○(リング)だからそれは出来ないと拒絶ざれてしまった。

 

 いい加減腹が立ったから銃を敵に投げてOB(オルボーン)内蔵の基本武装『魄裂砲』で銃を狙って誘爆させた。

 かなり衝撃が大きくて自分までスタンしかけたのだが、ギリギリ機体が動いたので手にしたカッターブレイド(片手での取り回しを考慮して通常の半分サイズ)を投擲。

 

 見事に命中ゲームセット!!

 

 我ながらナイス。

 このコンボなら実戦でも使えるぞ! と自画自賛してたらミレンに筐体から引きずり降ろされて説教された。

 

 ーーー解せぬ。

 

 

 

 2.機体の能力が均一でデータ的。

 

 本来、オルボーンに限らず全てのDD兵器には生物兵器というバックボーンというかフレーバーテキスト的な設定がある。

 

 機体受領当初こそ画一的な性能なのだが、出撃を重ねる度にプレイヤーの適正にあわせるように変質する。そうした成長要素が無い事と、整備班一同へ投げつける要望と対応不可能とする拒絶、そうしたカンカンガクガクの末に妥協して辿り着く微調整、他にもステージに行ってから発生するような外的要因(沼に落ちたり、砂漠戦仕様にした機体なのに突然の豪雨で制御系が昇天したり)が無い。

 

 本来のスペック通りのシュミレーターとして機能するこの空間。それはもう便利なのだが、あの不自由さに囚われた俺のハートはどうしてもこの完璧さに物足りなさを感じてしまう。

 

 

 

 3.勝利至上主義。

 

 ロマンなんかクソ、そんな風潮が強い。

 俺のガン○○を見てわかる通り、このNEXTでは機体の外見はかなり改造出来るのだが、元々の太さや質量までは変化しない。

 その前提条件が悲しみの連鎖を生み出した。

 

 

 『おデブちゃん』

 

 

 太い。

 みんな太い。

 筋骨隆々系のおデブちゃんから丸々肥えたきぐるみ系おデブちゃんまで、選り取りみどりの重量機が揃い踏み踏み地面を揺らす。

 

 太い=強いの図式が成り立つゲームが今現在のNEXTくん。

 上でも触れた通り、このNEXTはあくまでも『だいす』で使用するパーツの性能を測るためのシュミレーターであり、対戦要素は後の日本人が強引にねじ込んだオマケというか、蛇足的な立ち位置であり、アプデによる新武器投入によっては対人対戦に必要な要素が崩壊する事がある。

 

◇                      ◇

 

 【WS-1200 Sephiroth(セフィロト)『甲式無塵』kodm15296】

 

 Batの開発したパルス弾ランチャー。

 帯電した金属片を散布する特殊弾を投射し、

 一時的に敵の姿勢制御系を混乱させる。

 ダイン酒酔いの技術者が勢いに任せて設計した。

 

◇                      ◇

 

 コレ。

 

 これがヤバい。

 これが世に出回ったのが俺がNEXTへアクセスする1週間前なのだが、そこからの環境はデブ街道一直線のミラクルどすこいお相撲ゲーに変貌した。

 

 この銃の異常を説明するぜ?

 

 まず命中率。

 撃てば、当たる。

 

 頭がおかしいことにこの武器の有効射程距離(300dm)以内で発砲した場合、その命中率はなんと驚きの100%だ。

 弾速その物の速さがある上誘導性能すらある。

 近接信管と言って敵の近くをかすめるだけで弾が爆発し、中にある電流(ギアラドスのパルスっぽいエフェクト)と金属片をばら撒く凶悪兵器。  

 

 その爆発範囲はエグいの一言。

 現状DD兵器が装備可能な中でも最高速度を誇るスラスターでさえ逃げ切れない。

 

 また、この弾丸に込められた電流がヤバい。

 大気を流れてOBに集まるという馬鹿げた性質になっているため遮蔽物すら無視した必中攻撃になっている。

 

 その上リロード時間は僅か2秒。

 

 攻撃力こそ控えめなものの、問題となるのはその電撃。

 一撃で4発のパルス弾を発射するのだが、姿勢制御能力に乏しい軽量機の場合、恐ろしいことにその一撃だけで姿勢制御(ヤジロベエ)が狂わされて転倒してしまう。

 

 転倒→行動不能→回避不能で死亡確定。

 

 これにより速度(回避能力)により優位を誇っていた軽量級はほぼ絶滅。

 世は大重量機時代へと突入したのである。

 

 

 

 現在の主流はタンク。

 

 ガチガチのタンクがあの壊れ()と同系統技術で造られた大盾を構え、無限軌道の音色を奏でてズンズンドバドバと大火力ランチャーを撃ちまくりながら全力前進!!

 

 敵の隙を見て近接ロマン最凶兵器(パイルバンカー)をぶち込むのがスタンダードな戦闘方式で、これに重量ヨツアシや重量ムシアシが続く感じの機体比率だ。

 

 一見大味の撃ったもん勝ちなクソゲーに思えるのだが、盾の扱い方(構える角度や耐久限界を見越した使用など)や回避と被弾の選択、武装の切り替えに手動でのヤジロベエ調整等々……と。

 

 むさ苦しい絵面(えづら)を無視すればこれはこれで奥深いゲームバランスに仕上がっているらしい。

 

 

 

 ………でだ。

 そんな所にポッと投げ込まれたのが俺とガン○○。

 

 軽量機で勝てる人も居るらしいですよ?

 並列思考入力の数と精度がヤララちゃんクラスなら羽でも紙でも余裕でヤジロベエの手動リカバリーが可能らしいですし? そこまで行けない中堅クラスでも練習次第では秒で復帰出来るようになるらしい。

 

 ーーーらしい、けどね?

 

 俺に出来るわきゃねぇぇぇぇぇんだよな!?

 

 そもそも殺意のオーラを機体に入魂する事で機体側に操縦アシストしてもらって、それでようやく動かせてるようなザコやぞ?

 

 並列思考とかいう宇宙人技術が出来たら最初から苦労してないんだよマジで。

 NEXTもランキング下位にはロマン機体大好きなライト層や、意地でも強武器は使わない派のハッピーボーイが居るから最初こそ遊べてるけど…。

 

 これぁ無理だなぁ。

 勝てる見込みが、無いんだよ。

 ゔぁ〜〜〜クッソゲー!!!

 





 【WS-1200 Sephiroth『甲式無塵』kodm15296】

 ヨシム=ラヒルの軍門に下った蛇ビルダー。
 彼から提供された戦国龍機システムを解析し、こちらの技術を用いて劣化復元した疑似龍体パルスを封入した大型キューブを発射する射出機構として構築された。

 龍体パルスの『DD兵器へ収束する』性質が作成者の意図しない高レベルな誘導性能を生み出し、性能評価を目的とした無塵空間がそのパルス伝導性質を凶悪無比な姿勢制御破壊装置へと変化させた。

 有塵環境では本来の性能の1%も発揮出来ない(それ以前に射撃すら難しい)が、既に『だいす』ではこれの有塵環境対応バージョンが秘密裏に試験稼働している。





 【VE-66LRBA・v52nhc5582 ガン○○(リング)専用エネルギーライフル】

 WS-1200 Sephirothで使用している疑似龍体パルスを実戦で運用するために造られた試験兵器。

 本来、龍体電磁パルスはDD兵器殲滅用に開発された戦国龍体システムの集大成。
 それ故に戦国兵器へ対しては効果が薄く、WS-1200 Sephiroth『乙式有塵』kodm87732の『だいす』に於ける戦闘評価は最低を記録している。





 さて、更新が遅れて申し訳ありません。
 一応ACの方がランクAまで行けて気持ちがずいぶん落ち着いたので遊びながらポチポチと執筆を再開したいと思っています。

 更新がない間にもかかわらず、ふらりと訪ねてくれたり、お気に入りや評価等のアクションをしてくださったコアパーツの皆様、本当に有り難うございます。

 正直やる気が出ました。

 これからもよろしくお願いします。
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