ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録   作:マキシマムとと

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66.紙飛行機

 

 ○月○日 晴れ

 

 

 今日は銭湯へ行ってきた。

 毎回同じ温泉ってのもつまらんやろ?

 下町情緒あふれるアーケード街の側にポツンと、まるで時間から忘れられたように存在している古ぼけた銭湯。

 

 昔から知っていた場所なのだが、その頃は温泉だとかサウナだとか、そういう方面に興味が無くてスルーしていたのだが、今はなにより癒しが欲しい。

 ライザさんとのチョメチョメや妹達との触れ合いでは救われない魂があるんだ…!!

 

 今日は座長さんが誘ってくれたり、レンがギターの練習成果を見てくれとせがんで来たり、ミレンがたまには一緒に『だいす』で遊ぼうと言ってくれたりしたのだが、そんなモノでは俺のこの地獄の底に押し込められて、それでもなお叫び出したくなるようなズシンと重たい疲弊感を吹き飛ばす事なんて出来ないんだ。

 

 一人になりたい。

 一人でゆっくりサウナに入って脳ミソを溶かしたい。

 

 そんな思いでたどり着いた銭湯。

 ちょうど良い感じで客足が少なく、おじいちゃん六人くらい(途中で別の人と入れ替わったけどその人もおじいちゃんだった)と俺の約7人で、常連風のおじいちゃんトークを聞き流しながら何一つ言葉を喋る事なく3時間、サウナと水風呂と休憩所と湯船をぐるぐるローテーションし続けました。

 

 銭湯は建物も浴槽もめっちゃ古くてさ、床板は塗装がなくなって生の木材の風味が丸出しだし、壁や風呂のタイルの隙間も黄ばんでたりするんだけど、不思議と汚いって感じがしなくてさ。

 天気も良かったから高い位置から入ってくる日光が最高に心地良かった。なんかこう、隠れ家的な居心地の良さがあって個人的には花丸満点………だったのだが。

 

 

 

 なんか、帰りがけに子供を拾ってしまった。

 いや。

 誘拐とかじゃないのよ?

 一応の顔見知りというか、友達…戦友?

 表現が難しいが、少なくとも友好的な関係だし。

 まぁ一宿一飯くらいかまんやろ。

 

 

 

 

 

 

 ○月○日 晴れ

 

 

 俺の今の愛機を紹介する。

 

 機名『フルート』

 

 外装は上から順番に、

 

 頭部 Epyon(エピオン) 2.000w.d

 胸部 Spiegel(シュピーゲル) 666-k.k

 腕部 Psycho(サイコ) 654321

 脚部 Aerial(エアリアル) 4r10.02

 

 まぁ見た通りの紙装甲だわな。

 現状、姿勢制御系が破綻した際に復旧出来ない俺からしたらセフィロトでコケたら負けが確定するクソゲーに対抗してたら自然と機体が軽くなった。

 

 ほれ、パルスフィールドって発射した機体の全方、少し離れた位置に展開されるじゃろ? 弾が無制限でリロードも無いなら撃ちまくってバリアだらけに出来るけど、その辺りは当然シビアでさ、一度に出せるパルスの数は知れてるわけ。

 

 んで、それに隠れなきゃならんとなると必然的に重くて遅い機体じゃ間に合わなくてな。座長さんと訓練してる内にアレもダメ、コレもダメ、この辺りは必要な装甲だけど何よりも速度が優先だからやっぱりダメ!

 

 てな感じで気が付いたら軽量ヒトアシになってた。

 

 

 頭部外装は操縦補助性能でエピオン1択。

 コイツだけ桁違いに操作アシスト能力が高い。

 これ、使えるのでは? と思って『だいす』のアシガルにも採用してみたんだわ。

 あっちの操作補助はペレさんに丸投げだったから今まで考えた事が無かったんだが、コレを採用しただけで段違いに動かしやすくなった。

 まぁ、ペレさんのアシストに比べれば貧弱貧弱ぅ〜もイイとこだし、他の面では圧倒的に常用してた外装に劣る。それより何より当のアシガル本機がデュアルアイタイプの頭部外装を嫌がった為にお蔵入りした、という悲しい結末に落ち着いたのだが。

 

 

 腕は当初、耐久重視のサイコ123456(ストレート)だったのだが、耐久力を最低限維持しつつ重量を削れる654321(逆スト) に変更してる。

 削った重量のぶん軸調整の為のスラスターを増設してるんだわ。

 守りはパルス射出の技巧だけで十分。そう断言できりゃ簡単なんだが、対人相手には確実に足りない。

 ヤジロベーの死守は必須項目で、それを成す(パルスに隠れる)為のアイテムは多ければ多いほど良いからね。

 

 方向転換や空中での姿勢制御、他にも後方へ下がりながら敵の攻撃を避ける際に重要なテクニックをする為には耐久を捨ててでも654321(逆スト)にしなくてはならなかった。

 …後方へ下がりながら敵の攻撃を避ける。

 賢明なコアパーツであれば即座に理解者してしまうであろう。

 

 そう、ラララだ。

 

 昭和時代、ギャグアニメとして大ヒットを記録した『天元様ボン』に登場したラララのおばさん。

 彼女のあの独特のふわふわと左右に揺れ動くお掃除ムーブがFCSを騙すために十字キーを左右にカチカチした際の動作と酷似した事からそう呼ばれるようになったとか。

 

 ラララはAC初期から存在する由緒正しき回避術であり『だいす』やそのシュミレーターであるNEXTに於いても弾丸に誘導機能が付いていない武器(現実基準のライフルやマシンガン等)へ対しては効果を発揮する。

 

 環境的にはセフィロト(誘導弾)が唯我独尊してやがるんだけど、セフィ+○○みたいな別武器の組み合わせが主流で、そうした相棒役への対策も欠かせないんだわ。

 

 

 脚はかなり悩んだんだけど、最終的に軽さと空中姿勢制御の扱いやすさでエアリアルに落ち着いた。

 

 ガン○○シールドで作り出すパルスの壁、コレを活かすためには基本的に地上戦が有効なんだよ。

 アレには『盾や壁』と言う機能の他に『空中機雷』としての側面もあってな?

 自機には判定が無いんだが、敵がこのフィールドに接触するとなかなかの火力と衝撃波を伴って爆発する性質があるんだ。だから地上でパルスフィールドを中心に敵とワルツをしたり、壁から出たり入ったり出たり入ったりを繰り返したりして陣地形成した上で相手を絡め取るように意識して殺してる。

 

 だけど、その罠に引っ掛かってくれるのはまだまだ未熟なピッピちゃんだけ。

 ある程度腕の立つコアパーツさんは即座に理解者して空戦を押し付けてくる。

 そしてまぁ早い。

 俺のフィールド消失と再構築の間隙に見事に差し込んで、パルスフィールドが無力化する近距離粘着か、ある程度フィールド形成を無視出来る遠距離攻撃を押し付けてくる。

 

 けど俺は俺の距離(中距離)を維持しなきゃ勝てなくてさ………そこで、役に立つのがエアリアルくんなんだわ。

 もともと外装に付属してる脚部スラスターをちょちょいと動かして空中移動。

 ※背中のスラスターは出力がデカすぎるし、腕はAMBAC(宇宙空間において腕や脚の振りにより姿勢制御を行う方式)を混ぜた腕部スラスターによる軸の微調整や例のラララが主な用途だから、ある程度の距離のある移動にはどうしてもこの脚部外装の性能が重要になる。

 

 ーーーちょちょいと動いてパルスフィールドの上に乗ると、あら不思議。

 『接地』が各アクションのトリガーとなるこのゲームの仕様を活かして二段ジャンプが可能になる。

 

 一人称視点で、さらに敵を視界に収めながら、高速戦闘中に、鼻くそサイズのパルスフィールドへ脚を持ってく。この技術を習得するまでに何度心が折れたかわからない。

 俺一人で遊んでたなら絶対に使えるようにすらならなかったと断言しておく。

 

 ※ちなみに、いつだったか嘆いた通りヤララちゃん含む変態コアパーツさんは普通にこれと同等以上の変態立体機動を当たり前に熟す。

 最近まで知らなかったし、出会わなかったから俺は凄いんだと思ってたけど、ぜんぜん凄い事無かったと言う悲しみに心が全壊しとる。なぉおい、こんな魔環境でランカー目指せとかほんとバカ。勝てるわけ無いんだよアホかクソボ

 よーし、オレももっとがんばるぞ! 世界一かわいい妹=レンちゃんに格好ヨイ姿を見せるのが兄であるオレ様の使命なのだ!(`・ω・´)ゞビシィ!!

 

 もしこの技術が使えなかったらガチでムリゲーだよな。

 基本的に地に脚付けるのがこのゲームのアクションリセット(脚部によるし、誤魔化す手段もあるが…)だし、近距離にしろ遠距離にしろパルスで武器枠が1個死ぬ状況のまま普通に地面を走って距離を適正距離に戻すのは至難の業。

 足掻いた甲斐があったというか、もういっそ殺してくれというか…。

 

 

 ま、置いといて。

 最後に胸部は特殊能力でシュピーゲルになった。

 

 ほら、どうしたって捌けない攻撃ってあるじゃん?

 上手い奴は徹底して逃げ道塞いでくる。

 それから逃れるための緊急手段としてシュピの竜巻発生装置が役に立つんだよ。

 基本スペックも軽くて、その割にヤジロベーが頑丈だから信頼できるんだよな。

 

 

 そんなこんなで色や外見こそガン○○なんだが、シルエットはアダムに近いかな。

 …実は俺、劇場版のアスカフローネ見たこと無いんだよな。評判は良かったし、いつか見なくてはと思ってるんだが…う〜む。

 

 とりあえず時間が欲しい。

 自由時間、ギブミー。

 





 はい。
 お久しぶりです。
 頑張って執筆します詐欺の常習犯です。
 まだ生きてます。

 お察しのコアパーツ様も多いかと思いますが、今回の話はAC6対戦シュミレーターNestが元ネタとなっております。
 前回紹介したラクガキを活用してます。

 セフィロトはAC6のセラピストが元ネタですし、ガン○○シールドもパルスシールドランチャーを使った経験を元にしてます。
 ただし、そのまま使う事は出来ないですし、パルシなんかは本当に扱いが難しくてもとの性能のまんまだと作中で活躍させるのには無理がある…と判断した為、性能等を一部変更しております。

 違和感もあるかと思いますが、これはACのNestでは無く『だいす』のNEXTの話だとご理解頂ければ幸いです。



 ………ぶっちゃけパルシとかもう50日くらい使ってるけど運が良くてA4が限界の性能なんだよ。
 いや中の人の性能が低いのは間違いない事実なんだけどそれにしたってもう50日だよ50日。

 なんで、俺は、こんなにも、弱いんだ………。
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