ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
◯月◯日 晴れ
『だいす』始まったわ。
いや、うん。
色んな意味で始まった。
まずな?
俺って24万3千円もの大金を『だいす』にブッ込んだんだよ。
確か5万円突っ込んだ頃に妖怪テケテケ状態からキャタピラー戦士マッスルモリオに進化した辺りで、初めて訓練施設から外に出てウサロボを撃ったりウサロボを射ったりウサロボを討ったり打ったり伐ったり得ったりしてや?
「チュートリアル完了までに5万要求するとかw どんだけなん? 宇宙人狂いすぎとるやろww それに付き合う俺も大概狂ってんだが! ガッハハハハハハハッ!!」
なんて言ってたんだが。
…チュートリアル、終わってなかったのな。
【Round1ーーーGet Ready!!】
まさかね?
ここで伝説の、魂に焼き付いた、あの、至高の、チャロンの開戦アナウンスの【Get Ready!!】が聞けるとは思わなかったしよ?
その前の【システム・戦闘モード・起動します】とかもモーあれ完全にACやん?
たかぶるとか、たかぶらないとか、そんなんお前コレコLe!!
LOCK ONした時のピピピ! の電子音聞いた時はヨダレ垂れたもんよガチで。
いやその後即効でロボが転けてそれどころじゃなくなったんだがーーーて、違う。
【Get Ready!!】関連の諸々がモロモロに喜悦過ぎて脱線しか出来ねぇんだが、違うわ。
今はそこじゃない。
問題なのは【Round1】の部分。
俺な?
このゲームってオープンフィールドのモンハン的な遊び方のゲームだと思ってたのよ。
拠点を中心に装備を拡張しながら自由に機体を操作して、行きたい場所に行ったり戦いたい敵を探したりする類いのゲーム。
集めた素材によって新しい外装(装備)がショップに並んだり、その購入額が値引きされたりする所なんかも勘違いを助長したんだが。
ここに来て【Round1】ですよ。
ステージはチャロン風味の豆腐チックな戦闘空間。
敵はチャロン伝統の練習用木偶人形。
【半人≠半神circuit】とやらの戦闘モードが初めて解放されて、そこでやっとこさ理解しました。
『ここまでがチュートリアル』だったと。
…信じられる?
24万3千円だよ? 24万3ずぇん円!!
チュートリアルで車買えるわ! アフォかぁ!?
ここに至るまでの演出は素晴らしい。
それは間違いないが、流石に24万3千円とは釣り合わんやろ。
本当に、宇宙人は、本っっっ当に…!
普通に台パンして金輪際『だいす』とは関わりません!!
でーーー終わる決意を決めたんだが。
とりあえずは時間いっぱい遊ばなけりゃ金がもったいないし。
開戦直後『戦闘モード』とやらの悪影響でずっこけた機体を起こしてヨチヨチ歩きですよ。
そしたらアレよ。
なんなんかな?
何故か敵がピクリともしなくてな?
バグだったんかな?
いや流石に『だいす』の完成度でバグはなーーーあ、こないだペレさんバグってたけど。
え? あれはバグじゃない?
あ、はい(嘘やんな?)。
ーーーん~でも、動かねぇんだよ現実に。
勝ち目なんか無いと思ってたのにこれだせ?
疑問符しかねぇんだがとりあえず、近寄ったんだわ。
鞘無しのカッターナイフ、と言われれば納得できる形状の薄っぺらい金属板1枚を背中に背負って、よっこいしょーよっこいしょーっと歩いてよぉ。
(受領直後のオルボーンの背中にはスラスターユニットがついてたんだが、俺には到底扱えないからオミットして武器を背負う形に改造した)
あと、一応補足しとくけどな?
歩くことすらギリギリのポンコツロボで銃とか撃てないから。
射撃での照準がまずプルプルすぎて命中率なんて鼻くそだし、撃ったら撃ったで小口径ハンドガンのか弱い反動を相殺しなきゃならんのよ? 適切な動作と動力で。
ムリなの。
確定で転けるし、へんな転け方したらフレーム歪んでそのプレイ中は2度と起き上がれないとかいうデストラップ完備だから(2死)ね?
そんな悲しい消去法の末の近接攻撃待った無しだったんだが。
倒れてる、とか硬直中の相手にはクリティカル判定がある、とか? そんな設定でもあるのか無いのか知らんのだがワンプァンマンもびっくりの一撃必殺で敵の耐久値が全損しまして。
…うん。
バランスどこ行ったん。
ゲームバランスは?
(゜Д゜≡゜Д゜)?
どこやねん??
そこで終わったらね?
それこそ本当に歴史に残るようなクソゲーでトイレに流してサヨウナラもぉ俺って本当に見る目がないと言うか腐ってると言うかあーもー! …となったんだが、
「ほうしゅーほうしゅー♪ うっほほほうしゅー♪」
急にペレさんが叫んでな?
またバグったんかな? と思った途端、俺の野口さんを243枚も吸い込んだ悪魔の現金投入口がリバースしやがったんだわ。
野口さんが2枚!!
つまり2.000円キャッシュバック!!
「はーーーえ!?」
「あーるえもたーが成立しおってん」
あーる?
Rえも? は? なんて??
これ、え?
取っても良いの?
ほうしゅーって、報酬のこと?
後で警察とか宇宙人とか来ないよね??
ガチで怖くて詳しく何度も聞き直したんだが、どうもこのゲームはRMT行為が可能で、俺の倒したスライムの核にはそれなりの価値があったらしい。
ペレさんはデキル女なので即座に核を売却して俺が『だいす』を続けるための資金を調達してくれた…と、そういう話らしいんだわ。
「いや、嘘やん」
せやろ?
普通に嘘やん?
だって言えば第一ステージのザコ倒しただけで1.000円の儲けだぜ?
お前俺が1.000円稼ぐためにどんだけ苦労してると思ってんの?
俺の残業代なんて1時間1.300円なんだぜ?
定時まで働いて頭はクラクラの身体はバキバキ。
身体と精神への負担が少ない動作でだましてだまして頑張って、そこから残業タイムに突入してよ? 必死に稼いだ1時間とほぼ同等の額があんなゴミロボをつんつんしただけで稼げるとかーーー確か、そんな事を考えていた…と思うんだが。
『システム・通常モードに・移行します』
このアナウンスの前後の記憶がぐちゃぐちゃなんよ。
俺もね? どうなんかなと思うよ?
あえて書かないのが正解なのかなとも思うんだけどな?
怖いんだよ。
ウサ撃ちしてた時のn倍の快楽…快感?
汚い話で本当に申し訳ないんだが三十後半のオッサンが白目むいてアへ顔で意識飛ばしちゃったんだぜ?
たぶんアレが女性の言うイクって奴なんじゃねぇかな?
とっても嫌な話しなんだが、よく漫画で女性キャラが『怖い』って言うやん?
『飛んじゃう! 怖いッ!!』みたいな?
あの気持ちが理解出来てしまってツラい。
幸せ過ぎて何もかもどうでも良くなるんだけど、頭のなかの冷静な部分はそれまでの人格が変わるというか、終わるような? そんな恐怖を感じまくってんだよ。
一応は帰ってこれたんだけどさ、オレぁ即効でパンツ確認したぜ?
三十後半のオッサンが、だ。
どんだけ悲しいと思うよ? お?
そんな状態にブッ飛ばされて、それでも楽しさはプライスレスですし? 遊んだら遊んだだけ儲けられる仕様になってしまいましたし?
恐ろしい…けど、もぉいいや。
とりあえず遊んで儲けれるんだし万歳しとけ。
まだ仕事も大丈夫なんだし、明日は何も考えずに遊ぼう。
(追記:パンツはセーフでした)
ーーーと、締めくくった5分後に課長からTELがありまして。
課長&同僚の検査員1名の親族に不幸があって明日からしばらく来れない、とのこと。
ーーーん?
明日ガス部品の検査で俺の作業時間まるっと埋まってるやんな?
んん?
んんん?
『すまん、頼むわ』
ん?
すまんって、え?
課長さん?
ーーーしばらくゲーセンには行けそうにない。
あぁ。
行けないと思うとよけいに行きたくなるんだが。
あぁクソ…。
なんでなんだ、これ。
ロボゲーしてぇなぁ…!!
アンザイ先生、ロボゲーが。
ロボゲーが、したいです…。
【モンハン】
この世界での正式名称『煩悩判断~モンモン♡ゲイザー~』は、オブコンから発売されている18禁アクションゲームのシリーズ。
販売元はオブコン(OBUCOM CO., LTD.)。
1作目は広大なフィールドの中で巨大なモンスターを狩る「ハンティングアクション」と言うべき王道作品だったのだが莫大な資金を投入したわりに売り上げは伸びなかった。
なんの前触れもなく発表された2作目で目を疑うような方向転換。
作品の方向性もさることながら、現実と見紛うばかりに向上(変異?)したグラフィックやそれまでに類を見ない独特の(異様な)没入感、そして男の本能を強引に暴いて金玉をぶん殴るようなエロスでR18指定の壁を越えた大ヒットシリーズとして有名になった。
最新作の『eroiz』及び『man.coin.break』では主人公コダネマキヒコを操作してマルナルアタタタタヒメと【なかよし】する事が一応の目的。
伝統の黒服黒メガネ、通称『ハンター』は相変わらず理不尽の権化。
レウス&レイア姉妹、ミモザ&モミザ姉妹のモミモミ講座に性癖を歪められる性少年は海外でも増加の一途をたどっている。
余談。
OBUCOMは、当時もてはやされていたパーソナルコンピュータに対抗するつもりで考案された「オブラートコンピュータ」の略称が由来。
モンハン2作目以降「オブラートというよりコンドームが正しいのでは」と、とある有識者からご意見を頂戴したのだが、それに対する社長の回答が秀逸。
「確かに、貴方の見解も正しいと言えるでしょう。
しかしコンドームコンピューターでは社名を略した際の発音が『コンコン♡』になってしまいます。
私は社長として、そのように卑猥な社名を断じて認める事は出来ない、断腸の思いではありますが、それでも…私はッ!!」
恐ろしいことに、最新作『
※この作品はフィクションです。
登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。あしからず。
◆
とりあえず一旦ここで終わりです。
また続きのイメージがわいたら書く予定なのですが、どうかね?
小説媒体でロボゲー。
思ったよりは人が集まってくれたし、ロボゲ熱を拗らせてる仲間がいるんだなぁ、と思えたのは本当に有り難かったです。
小説ほどは無理でも、いつかまたアーケードのバカクソデカい筐体でロボゲが楽しめる日が来ることを願っています。
それではまた (°∀°)ノシ