ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
俺の大切な
(Mトト怒りの投稿)
○月○日 晴れ
勘違いしていたらしい。
…いやね?
俺はちょっと勘違いしていたらしいんだよ。
天狗というか、有頂天というか、調子ぶっこきのイキがり小僧と言うか。
まぁなんだ。
つまる話、AからSに上がるための昇格戦に失敗した。
NEXTの昇格戦はアリーナとは違って、落ちても簡単に再挑戦可能だから失敗した事については別に良いんだよ。
問題は別にある。
ん〜と…。
とりあえず今の俺の武装と戦闘スタイルから書く。
左腕にはエネルギーライフル。
ガン
ただし、使うにはコツがあるために普及はしてない。
形状は何故かチャロンの
剣先の欠けた直剣のような形で銃の様に持つスタイル。
見た目はテム剣そのものなんだが、実際にテムと同じように剣として使うと一撃で粉々になる。
それと言うのもこの武器の仕様に問題があってな?
なんか霊力? とか言うオカルト要素が重要で、そのオカルトを使えると自己暗示するための形状を模索していたらこうなったのだよ。
だから実際の形状はガン○○が持ってる普通のエネルギーライフルだし、そりゃライフルを鈍器代わりにしたら壊れるよねって話。
銃座で殴るならそれも有りだろうが、外見をイジり過ぎた影響で持ち替えも難しいし…。
右手のガン○○シールドは初期の外見から変えてない。
吸血鬼が入ってる棺桶の蓋みたい形。
その裏にパルスドローンが収納されてて、それを『行け!
…正直、こっちのドローンもガン○○のファンネルみたく自由自在に動かせたら激アツなんだが、遠隔で出来る事はというとフィールド障壁のON/OFFしかない。
(なんで、こんなに、ザコなの………?)
ドローンを納めてる棺桶の蓋、こっちは左手のライフルと違って近距離での物理盾や鈍器としても使用可能。
近接格闘にはカウンターのシールドバッシュ、コレァもう絆時代から引き継がれる伝統ですよね。
最近はシールドバッシュで敵をよろけさせてから追撃のヤクザキック&ライフル『ズキューン!』のコンボがお気に入り。
あとは内蔵武装の魄裂砲やら
ーーーでだ。
現在のNEXT環境はデブ主流。
セフィロトのクソ弾幕で敵をスタンさせて、そこに高火力武器をぶち込むドスコイお相撲さんゲーム。
俺はヤジロベー直せないタイプの雑魚だからスタンしたら終わり。
だから開幕からずっとパルスフィールドで敵のセフィロトを遮りながらライフルで応戦。
一方的に撃たれる敵。
↓
当然追いかけてくる。
↓
当たり前だけど俺は逃げる。
(適時にパルスで壁を作りながら逃げる)
↓
激オコで追いかけてくる敵。
(大概上手いからパルスを避けて迫ってくる)
↓
ヒトアシ機体の構造上、敵を視界に捉えながら後退する際に使えるスラスターは制限されてて速度が出ない。だから必ずどこかで追いつかれるし、そうでなくてもステージの端に追い詰められるからやっぱり追いつかれる。
↓
パルスフィールドを踏んで二段ジャンプで逃げる。
(背中を見せてある程度の距離まで一気に飛ぶ)
↓
1番上に戻って以降繰り返し。
これが俺の基本的な戦闘スタイル。
この環境でヒトアシが重脚に勝つならこれ以外は厳しいんじゃないかな? ある程度距離が縮まればパルスフィールドも機能せんし、重量級相手に近接格闘機での殴り合いはあまりにも苦しい。
小学生がお相撲さんと戦うくらい無謀かな。
ヤジロベーの復旧が早い人もいるけど、スタンの硬直がゼロになる事は無いし、軽い機体ほどヤジロベーは壊れやすい。
結果、敵弾被弾率100%環境で引き撃ちに徹するならパルスフィールドの習熟と引き撃ちが必須。
ーーーと。
これな? レンや座長さんが俺のためだけに考案してくれた戦法だと思いこんでたんだが、実はそうでもなくてな?
過去のNEXT環境にはそれなりにパルス投射機体が居たらしいんだよ。
どうしてもデブに乗りたくないとか、盾の扱いが致命的に下手だとか、デブを遠距離から削り殺す事に快感を感じるだとか、理由は諸々あったらしいのだが、その中でも重要なのが『勝てる』という事。
誰だってそう。
『勝てる』
『通用する』
そう思えるだけの可能性があったからこそ、有名な動画配信者の『シャイナ林檎』さんが考案して広めたとか。
それなりに運用されて、その結果対策されて、今度はその対策に対応するためにアセンや運用を変えて…と、そんな循環を作る事はーーーしかし、無かったんだ。
もちろん普通のデブには通用するんだぜ?
俺が
問題は【天敵】の存在。
◆
「クソがッ!!」
ガン○○シールドが反応がしない。
敵の
毎回同じ効果ならまだやりようもあるのだが、この機能阻害はどの武器にどのような不調を起こすかわからない。
毎度毎度、理不尽なアドリブ対応を要求してくるクソゲー要素。
(マジで運営は死ね!!)
【Nnn…】
敵の…即ち【
「うあぁもう! クソゲーがッ!!」
何度も見て、何度も狂い、何度となく押し付けられた最低最悪なーーー!!
【…nBoooooooooFF!!】
牛の雄叫びが空を奔り、俺の魂を汚染する。
「ウググァァァ【でゅえる】うぎぃぃやぁぁぁぁぁ【すたん】嫌だぁぁぁヵフッ【ばい】」
コアパーツの意識、その根底に根差す
これこそがタウロ・ブラッドの固有兵装にして勝利の福音ーーー
「【チーズ牛丼にしてやる…!!】」
| Side:α 機体名 フルート コアパーツ ヨシム=ラヒル
『後退』の2文字を消失した哀れなコアパーツ。 軽量ヒトアシという、吹けば飛ぶような紙装甲。 外装は白をベースに赤青黄色のトリコロールカラーで目に喧しく、それでいてどこか調和を感じさせる安定のガン○○カラー。 己を鼓舞し、誇張して。 静寂の中に凛とした覚悟を見せ、頭部金色の三日月アンテナがそこに僅かに色気を添える。 |
|---|
| Side:β 機体名 Jōnouchi sisu 128 コアパーツ シャクレーヌ男爵
『後退』の2文字を端から持たぬコアパーツ。 重量ロクアシという頑強不動の重装甲。 外装の色は全体的に暗い。しかしそれでいて闇夜のマグマのように、不吉に不穏に暴力的に。 随所を滾る熱のヒビ割れ。内側から滲む赤銅色に染まる牛体と、それに接続された巨大なデュラハーンの胴体が血と死を求めて狂おしく鼓動を刻む。 |
|---|
「ガァァァァァァァァァ!!」
先制はヨシム=ラヒルの駆る機体・フルート。
反応しないパルスドローンとの接続試行を打ち捨て、盾そのものを鈍器として扱う。
対するタウロ・ブラッドの動きは鈍い。
下部にある牛頭はフルートのシールドバッシュを認識しているのだが、肝心の機体がその視覚に追いつかない。
「へし折れろッ!!」
タウロ・ブラッドの牛頭を狙った打撃。
スラスターから得た出力、脚部接地により変換される馬力、腰での捻りにより伝達される動力、最適な軌道にて火力を生み出す右腕の大盾。
稼働部位の最適操作と、そこへ繋がる部位への最速切り替え…その連続施行。
頭部エピオンの
角度、速度、質量。
考え得る限りの最適解を詰め込んだ一撃はしかし、強靭なる
【nMmBoooooooooo!!】
刹那の空白も、一切の痛痒も無く。
攻撃された事実のあらゆるを完全に踏み倒し、デュラハーンの巨体が弓のように背を反らす。
「ゴミクズ…!」
何へ対する罵倒なのか、ヨシム=ラヒルにさえ定かではない。
強いて言うならこの
無駄と知りつつ、それでも各種スラスターを全起動。脚部を折り曲げ大地を蹴ってーーー。
直後。
残酷に響く破砕音が、フルートの敗北を告げた。
剣より重く、刀より鈍く。
三つの肉厚な刃。
それはタウロ・ブラッドの巨躯に相応しい戦斧。
中央の、柄から繋がる実体斧が一つ。
そして左右に巨大なビームアックスが展開される。
その三つの凶刃はあらゆる回避を踏み潰し、鋼の装甲を叩き折る。
紙でしかない装甲の、哀れなフルート。
実体斧だけは避けたものの、右に浮かぶ紅紫色の禍々しい光刃に機体を真っ向から両断されていた。
【ーーーYOU・LOSEーーー】
音の消えた筐体。
その暗闇に赤い敗北が浮かぶ。
対タウロ・ブラッド戦
10戦全敗。
これがこの
【TM塵】
通称テムジン。
正式名称は【統合月之王残留因子・塵芥】であり、型式番号はMBBC-01-G TM塵。
主戦闘跳級戦車(Main Battle Bound Chariots)に分類され、距離を問わずに高機動戦闘を得意とする。 人類初の戦神模倣戦車(旧電空暦法に則るため形状はともかく分類上は戦車として扱われる)であり、ヒーロー然としたフォルムをしている。
右腕一体型、かつ近接機戦闘対応の多目的ビームランチャーを主兵装、投擲後に広範囲に爆発するクリアボムを副兵装として所持している。汎用性が極めて高く、柔軟な運用を可能とする機体であり、後に様々な戦略・戦法・機体構成へと進化したバウンドチャリオッツシリーズの原点と称される。
先の大戦(
電空戦神…世界に9機しか存在しないとされる現機神の模倣及び複製と言う禁忌を犯す試作機でありながら、新暦となる
比較対象として多く扱われるライデン*1(異風来伝之王印外装・雷土)とは根本から別の機体である。