ゲーセンファンタジー・俺がプロゲーマーになる迄の記録 作:マキシマムとと
のんびり更新します。
8.抜剣訓練
◯月◯日 雨
職場には4種類の人間がいる。
①仕事が出来て良く働く。
②仕事は出来るが働かない。
③仕事は出来ないが良く働く。
④仕事が出来ず働かない。
この四種で、俺の勤めてる現場のトップは①に当たる。
自分のミスの責任を部下(俺)に押し付けたり、好き嫌いで部下への対応が変わったりする難点はあるが、下層も下層なモンスターハウスみたいなこの掃き溜めでトップを務めて、あらゆるジジババの尻拭いをしてる時点で偉人だ。
多少の欠点はチャラにして考えるべきだろう(許すとは言ってない)。
そしてトップである課長さんの次にいるのが係長さん。
この人は④に分類される。
日中はド新人でも出来る空箱の移動やゴミ掃除・切削油の補充を担当し、夜勤になると事務所に入ってまるまる1日コーヒーを飲む。
これが主な業務内容である。
この人はね?
介護される側の老人筆頭だから、もぉ何も言うことがないし下手に仕事させたら無茶苦茶な事して逆に仕事が増えるから放置安定。
んでその次が班長さん。
この人は分類②の人で、最低限の自分の仕事をこなしたら後は腕組んで立ったり歩いたり気の合う部下と談笑するのが仕事。
基本的にこの役割は変化しない。
例えば①が抜けたとしても②が①になる事はない。
何年も働いてっからね?
課長の穴を塞ぐのは俺や同僚の残業時間だけだと思ってたんだが。
「お前らを定時退社させるのが俺の責務だ!」
班長さんが言い出してな?
え…炭寿郎さん?
なんか既に懐かしいと言えるくらい過去なんだが。
いや…急にどしたの??
キャラが違いすぎてドン引きだったのだが、何故か2階の組み立て課からも人員が降りてきて欠勤した同僚の穴埋めに入ってくれた。
今回みたいなケースでの話し、普段なら人員が不足して何日も経って焦げ付き案件が明らかに異臭を放ったくらいになってから、そこでようやく人員投入されるのが通例で、しかも2階の他部署から降りてくるのは『使えない』判定された残念ちゃんor残念くんと相場が決まってるーーーのだが、何故か今回は欠勤した同僚なんか比べモノにならんレベルで優秀な若者が降りてきてなぁ。
おかげで定時退社余裕。
ほんと、俺の会社どうした?
まぁ明日にはもとに戻ってそうだが、ラッキーなうちに遊んどくか。
そんなわけで『だいす』続投。
前回の終わり、戦闘モード終了後に脳ミソ殴られるような快感があってヤベぇって話しあったやろ?
オッサンあへ顔事件。
結論から言えば、元凶はペレさんでした。
昨日と同じレベルの快感パンチ来たら今日こそ死ぬぞと思ったからな?
「あの殺人的な快楽ってどうにかならんの? マジで今度こそヤバい気がする」
と事前に問い合わせしたら、
「んぁ!? 2倍では足らなんでの? カンドー3倍行くおるる!?」
とか返ってきたのよ。
…ん?
てなってね?
問い質したら「快感を強くして依存症にすればもっとたくさん遊んでくれると思ったの♪ ペレさんって天才でしょ? 望むならもっともっと気持ちイクしたげるよ( ^ω^)ニチャリ」的な返答がありまして。
快感度数2倍設定。
既に瀕死のそれを3倍にするって?
こ♡ろ♡す♡き♡か♡
時間で言えば30分くらいかな?
ほら、このゲームって【Round1】とかの特別なステージを選らばなければ活動時間そこそこ長いし。
歩行訓練しながら永遠と常識のお話をしてあげました。
結果、半泣きのペレさんを無視して感度を基礎値の半分に変更。
最後に【Round1】で木偶人形をツン殺した感じはウサロボを倒してた時とトントンくらいになったし、まずば一安心。
◯月◯日 晴れ
今日も帰れた。
ちょっと前は残業も大事な収入源だったから急に定時退社させられると困る事もあったんだが、今は感謝しかない。
ほんと、こんなに楽しく稼げるとか人生バグってるわ。
今日は最初に2回【Round1】をやった。
【Round2】が無いのが不思議だったんだが、ペレさんの返答は「今のおまはんではポコポコされてしまうおるよって」だった。
まぁ歩く…というか、重心を前に傾けてから、転けないように反対の脚で踏ん張るのを繰り返す…という奇っ怪な移動方法を採用してる時点で無いよな。
もっと上手くなればセカンドステージも解放されるっぽいけど、少なくとも今はその時では無い。
そんなわけで、その後はひたすら抜剣と振り下ろしの練習をした。
いやね?
歩くのも大事なんだが、同じくらい攻撃も大切なんよ。
昨日の時点で気付いてたんだが、初陣の一撃必殺はかなり運が良かったんだ。
攻撃威力の話じゃ無い。
どうも俺のロボは火力が狂ってるらしくて、敵の『コア』にさえ当てれればそれこそ本当にツンツンしただけで【ぶぃくとりー! ぱーふぇくと♪】でゲームセットになるんだが、問題は命中率。
まずな?
俺のロボは電空戦神時代のキュサノオ(スサノオ九式)と同じ感じで背中の留め具にカッターブレードをセットしてあるんだわ。
刀掛け…だっけ?
よくお座敷に置いてある感じの刀を置く台座的なヤツが背中にあって、そこに刀をマウントしてんだけどな?
その状態でスタートするからか、その時点では姿勢制御にブレードの重さとか、それを加えた重心とかの複雑な計算処理が終わった状態で安定してて、歩く程度なら問題にならんのだがーーー察しの良い奥様にはおわかり頂けるかと思う。
武装のロックを解除して装備品扱いになった瞬間におもくそずっこけるの。
銃の射撃反動に対して自動で姿勢制御してくれないのと同じ現象かな? もとの姿勢や重さをゼロ地点として、そこを中心に誤差の範囲内なら自動で姿勢制御してくれるんだが、それを越えるような衝撃やら過重が加わった場合はパイロットが処理しなきゃバランスを崩す設定になってるぽい。
初回はそれこそ無意識で処理した問題だったのだが、2回3回と繰り返すうちに何故最初の一撃があそこまで綺麗に決まったのかがわからなくなってしまった。
今日なんか剣を手に持った瞬間後ろにひっくり返ってさ、フレーム歪んだせいで立てなくなったから赤ちゃんよろしく必死でハイハイして無理やり敵のコアに剣先ねじ込んだんだぜ?
制限時間もギリギリ。
本当はな?
俺だってチャロンみたく高機動戦闘したり、心理戦したり、俺ツエェしたりしたいんだぜ?
なんでロボゲーでハイハイしなきゃならんのだよ。
はぁ。
もうちょっとこう…どうにかならんのかね?
嫌ではないんだが、なぁ?
もっとこう、普通のロボゲーがしてぇよ俺は。
【キュサノオ】
電空戦神グラフィリオンシリーズに登場するオリジナルメカ。正式名称はスサノオ九式【型式番号MBG-04-G-t09】
グラフィリオンのhard modeをクリアする事で選択可能となる隠しキャラなのだが、その性能は劣悪。
主力武器は【K.S.N.G.-7】と言う両刃の大剣なのだが、近接距離に入らなければ抜刀出来ない上に抜刀モーションが非常に長い。
モーションその物は美しく滑らかなのだが、それはそれ。
近接距離で棒立ちを強要され、多くの場合抜刀前に被弾してしまう。
被弾と同時に抜刀が完了するならまだ救えるのだが、モーション完了前の被弾=納刀となっているため一般人では使うにも使えない。
一般人がこの機体を使用する場合、近距離ではカイザーナックル、近~中距離では火炎放射、中距離以降で肩部レーザーを使用して頑張るのがセオリーなのだが…。
ナックルは射程距離が短く威力が軽い。
火炎放射は攻撃範囲こそ広大だが威力は低く、何よりエネルギーの消費がエグく、回復速度も最悪。
肩部レーザーはロックオン機能が無効で命中率に乏しい。
ーーーと、とてもとても人様にはオススメ出来ない性能を完備している。
また、戦闘中に流れるBGMが途切れている間は移動・攻撃を含むすべてのコマンドを受け付けなくなる特性があり、ラスボスステージでは戦闘時間の1/3がコマンド入力を受け付けない状態になってしまう。
別名『はいぢん選別マシーン』。