ホシノの同期になって拗らせたいだけのSS   作:watazakana

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シャーレに召集されました。


ホシノの同期になって拗らせたいだけのSS 後日談

「……アビドス高等学校3年。村瀬メイです。先生、私言いましたよね、あなたのことが嫌いだって。なんで採用したんですか?」

「でも、募集に応じてくれたよね?」

 

単純な手違いです。確かに、D.U.シラトリ区のアニマルカフェのバイトをしようと求人に応募しました。モモトークから簡単に応募できたので、便利でした……が。押しミスに気付かずシャーレに応募してしまっていました。

 

「いや、私って時点で合わないってわかってますよね。なんかの手違いだって思わなかったんですか?不採用にしてくださいよそこは今すぐクビにしてください」

「えぇ……そう言われても……」

 

この先生、マジで何も考えてない説があります。ホシノが先生に懐きだして、私たちとホシノの時間が減っているんです。いやそんな減ってないかも。ですが、先生とホシノの絡みが多くなりました。それについて私の中で思うところがあります。もしそれを察知していて、不和を減らすために私も懐柔しようってんなら無駄ですよ。

 

「まあ、採用してしまったことは仕方がないし。決まりだから、一か月間の研修だけはやってほしいな。その後どうするか決められるし」

「それなら、まあ……」

 

そういう仕組み、というのなら了承します。規則があるなら、従わないと。

 

「それに、ここも案外気にいるかもよ?だってホシノが通ってるところだし。あ、そうそう。今日はホシノが当番だから、色々教えてもらいなよ?」

「えっ」

「お〜、だれかと思ったらメイちゃんじゃ〜ん」

 

背後から気の抜けた声がします。そうですね、どう聞いてもホシノの声です。

 

「あれだけ先生にツンツンしてたのに、もうシャーレに来ちゃうだなんて。もう、全くメイちゃんは素直じゃないなあ」

「ホシノ、あんた深刻な誤解をしてる。私ツンデレとかじゃないから。マジで押しミスなの。信じて」

「へぇ〜、じゃあどこのバイト受けようって思ったの?」

「それは……」

 

それは、こいつには言いたくない……!私がふわふわした小さい生き物が好きなんて一言も言ってないし、そもそも普段好みをホシノに合わせてるなんてみんな知らない!アニマルカフェで働きたいなんてことが知れたら、少なくともホシノが……ホシノに嘘をついていたことがバレる………!!

 

それは正しくない!

 

「……何だっていいでしょ!」

「うへぇ〜、挙動が見事にツンデレだよ、メイちゃん。セリカちゃんの後釜狙ってるの〜?」

「後釜狙うのはセリカちゃんの方でしょ、馬鹿言ってないで、本当にミスなんだから!そら、教えろシャーレの業務!!」

「うへぇ〜」

 

実のところ、先生には感謝しています。ホシノとこうして居られるのは、先生が居てくれたおかげです。ですが、それはそれとして先生が嫌いです。他人の問題にズカズカ入ってくるところとか。たまにデリカシーないところとか。大人なのに、だらしないところがあるとか。とにかく、いろいろのおかげで嫌いです。なるべく関わりたくないです。でも、好き嫌いと正しさの分別くらいはつきます。少なくとも、好意を無碍にするのは正しくありません。前向きに考えるとします。このままシャーレに恩を売って、後々アビドスに貢献してくれる投資と考えれば、悪くないかも?これをアビドスのリスタートの近道にできると考えたら……

 

「ホシノ」

 

ふいに、声をかけてしまいました。シャーレの案内をしに事務室を出ようとするホシノが振り返ります。

 

「どうしたの?」

「私たち、これから忙しくなるね」

 

声をかけてみただけ、とは到底言えず、適当に言ってみたのですが、すると、ホシノはとびきりのふにゃけた笑顔で答えました。

 

「おじさんたち、働き盛りだね」






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