オリジナルサーヴァントやオリジナル展開が含まれます。
苦手な方はご退室を。
よろしい方はそのままで、
私の考える聖杯戦争をご拝読ください。
衛宮邸
じいさんの口癖だった。
「誰かを救いたいということはね他の誰かを救わない、ということなんだよ」と、
正義の味方とは、詰まるとこ矛盾に苛まれるものだ。と、
納得の行かなかった小さい俺は、正義の味方の成り損ないに言い放った。
「俺がなってやるよ」
ハッとした顔をした。嬉しそうでもなく、悲しそうでも無い顔。
そこで記憶の再生は止まった。
頭の内で呟く
イメージに浮かぶ回路を起動させ、いつか見た鉄剣を魔力で構築する。
切嗣に教わった"魔術"
強化と投影、
その鍛錬を、来る聖杯戦争に向け積み重ねている。
いつかの切嗣は、
「士郎、僕はもう長くない。でも…でも、もし士郎が僕の代わりに成るなら。僕の代わりに、
…呪い。
「戦争で、大小2個ある内の…小聖杯。それを壊して欲しいんだ。」
それは呪いに似ていた。
なんでも、大小ある内の大聖杯には過去、切嗣が破壊工作を入れたため、
いずれ壊れるそう。だが、小聖杯は訳が違うためその時その時で壊さねばならないらしい。
「士郎の身体に、戦争を終わらせるために最善の物を”入れてある”。普段修行している小屋で、その時が来たら使ってくれ。」
その"物"は教えてくれなかった、いずれ知るものだろうと思ってのことかも知れない。
"その時"になって、思った。
これが俺の知る「運命」だったのだと。
第五次聖杯戦争が、始まる。
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衛宮邸 物置
コンクリートに靴音が響く。
物置の右側、10年前からおおよそ片付けていない右側に、普段から微かに魔力を感じていた。
引き寄せられるが如く、隠されていた召喚陣におもむく。
英霊召喚の詠唱は覚えてきた、完璧のはずだ。
背中に熱された鉄の棒を入れる感覚を思い出す。
すんなりと入る感覚。されど冷や汗が背中を走る。
撃鉄のように降ろされたのを確認したら、令呪の浮かんだ右手を陣に重ねる。
一節ごとに部屋の色が変わっていく。
――青、
―――青、
凄まじい強風に部屋が荒れる、
まるでここだけに嵐が来たくらいの。
ひとしきり荒らされ、去った嵐の後には人影があった。
「問おう、君が私のマスターか。」
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「アー」
アーサー王、そう言いかけた所で邪魔が入った。
鎖がこの小屋を覆い尽くした。
しかし、輪郭が薄く実態が無いような鎖。
「一足遅かったみたいだね。」
「マスター?」
「……分かった、うん。任せてほしい。」
こちらを拘束したまま、遠くの誰かと交信をする。ヒト。
「すまない、続きをしようか。」
下がって、
そう言われ1歩下がる。
「マスターだけでも…と思ったんだけど、」
「僕より
考える隙もなく詰めてくるサーヴァントに、セイバーが剣を取った。
乾いた金属音がぶつかり、重みを持って戦いのシーンは瞬く間に移り変わる。
「ランサー……。」
対立の構図は暫くの間続いた。
観測者さんです。
ハーメルンの仕様になれなくて四苦八苦しています。