Rhodes Island.
惑星テラにおける源石病の研究および治療法・治療薬の開発、感染者が引き起こす問題の解決を目指す組織である。
ロドス艦はそのロドスが保有する小型の移動都市であり、居住区域や研究施設等を内包している。
それは荒野を航行していた時だった。
トランスポーターも予測できなかった激しい砂嵐にロドス艦は見舞われた。
視界を阻まれ、運行に使用する殆どのセンサーも役に立たなくなった。
程なくして走行路面を監視するセンサーが砂地に入ったことを伝える。
エンジニア部の面々は本来走行ルート上にないはずの砂地の出現に慌て、スタックしないよう路面センサーの画面を凝視し、またこの事をドクターやその他部署の管轄オペレーターに通達する。
擱座し、行動不能となる可能性があるからだ。
行動不能となれば、物資の不足・燃料の枯渇が予想され、機能不全となる部署が出てくるだろう。
今後の対策のため会議を行おうとしたその時、ビルらしき構造物群を光学センサーやレーダーが捉えたことを報告してきた。
その構造物を確認すると既に廃墟化したものだと分かった。
この異常といえる事態にドクター他のロドス艦を運営する責任者は周囲の探索計画を打ち立てた。
探索人員の編成や準備を終え、計画を実行しようとした矢先、PRTSが空調システムからの警告があることを伝える。
《重金属による汚染を感知しました。尚も重金属の濃度は上昇中》
更に続いて警告が発せられた。
《フィルターシステムに異常が発生。また本艦の運行用センサーからの応答が次々と消失しています。》
ドクターは大量の警告と未知の事態に探索計画を中止した。
ロドス艦は緊急事態を宣言し気密措置及び艦の状態を確認するため航行を停止することとなった。
操機術師によるドローンでの艦表面を映した映像には急速に酸化、腐食していく艦の姿があった。
程なくして艦上部を確認しようとドローンの高度を上げた時だった。
砂嵐が弱まり砂の雲の切れ間から有り得ないものを捉えた。
画像はドローンに積めるカメラであること、重金属の影響か通信が安定しないことにより画像が荒いが
傘に似た巨大な構造物、柄と思われる部分には角錐と思われるパーツが付き、その頂点から二本の四角いパーツ、その根本には大型のアンテナと思われるものが付いた円形のパーツがありそこに三枚の羽が付き、それが四対あることが確認された
それが浮いている
移動都市とは思えない風貌、どこの国があんなものを何時建造したのか。
ウルサスか?リターニアか?炎国か?皆目見当が付かなかった。
気がつくと画面には緑色に輝く光が映り込み始めている。
《重金属の濃度は依然上昇中。危険なレベルです。防護服の着用を》
重金属のサンプルを回収、分析した結果が上がってきた。
源石を超えるか同等の毒性、緑色光を放つこと、金属への強力な酸化作用が現時点で
判明した。
またその重金属は傘状の不明物体から発せられていることが生き残っていたセンサーの観測から判明。
ドローン画像を見ていたオペレーター達は明らかに金属でできているであろう物体がロドス艦以上の重金属を浴びているはずにもかかわらず太陽の光を反射し、酸化していない様相を呈していることに驚愕した。
不意に物体の上部が緑色に輝きを放ち始める。
まさか例の重金属を放出しようとしているのか。
このままでは内部にも重金属が侵入し患者やオペレーター、システムがやられてしまう。
が、ロドス艦は航行に必須の無限軌道は酸化の影響で航行に不十分な状態に陥っているため逃げることすらままならない。
ドローンも重金属の影響で艦上部へ墜落、映像を映すのみとなった。
重金属の濃度は防護服の対毒性を上回りつつある。
もうダメだ、そう誰もが思った。
緑色光が大きさと輝きを増しつつある。
そして、閃光...振動...衝撃...
気がつくと砂嵐も晴れ、不明物体も無くなっていた。重金属も。
砂地だったはずの路面は見知った荒野に、廃墟化したビル群も消失。
ただ、酸化の影響が残るロドス艦があった。
直ちに近隣の移動都市を捜索するよう命じた。
捜索に出たオペレーター、そのうちの一人エリジウムは無線でSOSをかけた。
するとクルビアの移動都市との連絡がついた。
おかしい。炎国から出たばかりだ。
なぜクルビアの近くにいる?
あの砂嵐でワープでもしたというのか。
色々と疑問点があるが、今はそれどころではない、ロドス艦を修理しなければならない。
このワープは移動都市との通信が終わり次第ドクターに報告しよう。
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あれは一体何だったのでしょうか。
クルビアも炎国もイベリアもウルサスもエーギルのアビサルハンター達も、誰も...知らないと言いました。
オペレーターの中では何処かの兵器だろうと噂されていますが、あれは何処の国のものでもないと思います...
以前ライン生命とのごたごたがあった時に出現したあのアーツ以上の大きさがありました。しかも金属で。
あれは明らかに我々の技術水準を超えた未知の、いえ、全く別の技術でしょう。
あれが出す重金属は源石と変わらないものでした。どういう訳か緑色の閃光の後あれらから逃れられたのは幸いです。
我々は、ロドスはあれらにも立ち向かっていかなければならないのでしょうか....
もう一度会うようなことがないことを祈ります...
ロドス・アイランドCEO アーミヤ