シエスタ。
テラでは珍しい移動都市ではない都市。
観光都市として有名で年に一度のミュージックフェス「オブシディアンフェスティバル」。
その名前の由来は近くのカルデラ活火山で採れる黒曜石から来ている。
また黒曜石による宝飾品販売も盛んな鉱業都市でもある。
ここシエスタの黒曜石は普通の物とは違い何らかの効果があるらしいとのことだが真偽は不明だ。
しかしこの観光都市も火山の噴火が迫っている事情により移動都市化が進められている。
珍しく濃い霧がかかっていた。
かなりの高度まで発生しているらしく火山監視センターも霧に包まれ監視業務が出来ず暇を少し持て余していた。
昼になる頃になると霧が晴れ始めた。
暇な時間も終わりかと監視センターの職員達は業務を再開しようする。
海の沖の方向に船団が浮かんでいた。
船団の中心には一際大きく、巨大な砲を備えた船らしき何かがいた。
見たところ中心のあれの側面にはGA-002と刻まれていた
あれに対して船を出すか出さないか市長や重役は会議をしていた。
あの船団を監視していたところ例のアレから飛行物体が飛来してきた。
それは海沿いの駐車場へ着陸してきた。
飛行機らしいが脚と腕が生えた機体だった。
中から出てきたパイロットの話を聞くに大型のヘリが着陸できる場所を探しているようだった。
大きく開けた広場があったのでそこに着陸するようにパイロットへ伝えた。
暫くすると大型ヘリが指定した所へと着陸した。
中から出てきたのはBFF第8艦隊司令官とGA社AFギガベース2番機の指揮官とのことだった。
司令官と指揮官、その随伴機のパイロット達は獣の耳や尻尾を生やしたりしたシエスタ住民に驚きの声を上げていた。
話を聞くには太平洋とかいう大洋を航行していたところ海霧に包まれ、晴れるとここにいたという。
また司令官達はこちらのことについても聞いてきたためそれに答えた。
シエスタというどこの国にも属しない観光都市であること、火山が噴火間際なこと、そのために移動都市化工事を行っていること、このテラのあれこれ。
そしてBFFやGAといった企業は存じ上げないということ。
司令官達は国家が存在していることや源石病、天災について酷く驚いていた。
話を聞くには彼らの世界では企業が国家の代わりをしており、源石病おろか源石自体が存在せず、企業どうしが経済戦争を行っているらしい。
その代わりにコジマ粒子なるものが存在し、それらによる汚染や中毒症状があること。
幸いにもあの船団にはコジマ粒子を使用したものは積まれていないとのことだったため市長達は安堵した。
司令官達はあることを申し出て来た。
乗組員達をこの街に上陸させ休息などを取らせてもいいか、と。
帰れる見込みが無いことや動力源が合わないことから燃料を節約したいためだった。
人が来てくれる分にはシエスタも大歓迎だったため、これを快く受け入れることとした。
かくしてここにBFFとGAとの協定が結ばれる事になった。
これはトランスポーターを通じテラ全土へと報じられることになった。