Arts Forts   作:HAL-000

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遭遇9

炎国。

現代でいう中国のような文化、政治体制をもつ国。

龍門といった経済都市があり高層ビルと発達した交通網が移動都市を覆うその一方でスラムには貧困者や感染者がいる。

感染者への圧力は強い。

 

シエスタに現れたBFFとGAについて連日現地報道が行なわれていた。

報道初期の段階ではテラの外からの来訪者という報道がなされていたが取材が続くうちにある事をBFFの司令官が話したため更に報道の熱が強まった。

BFFやGAは自身の世界の全貌を把握しておりテラ大陸というのはどこにも存在していなかったということ。

また自身の世界と似通った国家がかつて存在していたということ。

この発言から別世界か同じような惑星からの来訪者であるという事実が判明し、ネットの話題や会話はこれで持ちきりになった。

シエスタにいたある住民達は「同じような奴らだー!」と嬉々としてBFFやGAのパイロットや船員達に絡みに行った奴らがいるとかいないとか。

 

それから3週が過ぎた頃だった。

BFFやGAの話題は以前ほどの強さはないとはいえまだかなりの頻度でニュースに出ていた。

彼らのもたらした火薬技術やアビオニクスはテラ全土へと拡散していた。

火薬技術はとりわけラテラーノとBSWが、MTのアビオニクスはクルビアのライン生命に、ギガベースの走行アビオニクスは各移動都市へとフィードバックされた。

 

そうして時が過ぎようとしていた。

深夜、龍門は眠らず高層ビルの光にぼんやりと浮かび上がっていた。

近衛局は今日も検問検疫を行っていた。

龍門へと入ろうとする人の中に「ここに来る途中黒くて大きい壁を見た」という話が出回っていた。

当然これを見逃すわけにはいかない近衛局は捜索隊を結成しその話の出所を探ることにした。

 

日が上がってから捜索を行い二日程経った頃だった。

噂の「大きい黒い壁」を発見したのだ。

捜索隊は驚いた。

驚いたのはその壁の大きさと長さではなく壁に描かれた「GA」の文字に。

通信を取ろうと周波数を色々と変えてみているとドヒャアという音とともに下半身が装軌式の車体、腕が筒でカクカクとした上半身を持つMTっぽいものが降りてきた。

無機質なソレから尋常ならない殺気を感じた捜索隊はGAであることを賭けてソレに向けてこう喋った。

「あの...GAなんですよね。ギガベースとBFF第八艦隊ならシエスタにいます。」

そう喋ってみた。

するとソレからの殺気は無くなってはいないが大分弱まった。

暫くするとシエスタの報道でよく見たGAのMTがこちらに来てこう言った。

「済まないが近くの人口密集地へ案内してくれないか。前後を山に挟まれて立ち往生してしまったのでな。」

「それとギガベースとBFF第八艦隊はシエスタという場所にあるんだな?そこまで我々の軍を案内して欲しい。」

いち捜索隊にそのような権限は持ち合わせていないのでこれを龍門のウェイ・イェンウへと近衛局を通じて報告した。

その後ウェイ・イェンウとGA社AFグレートウォールの指揮官会談を行い龍門への滞在許可とシエスタにいるBFFとGAへの案内と再開の場を設けることを約束した。

彼らグレートウォールは消えたBFF第八艦隊とギガベースの捜索のため部隊や物資を輸送していた所突然現れた山岳地帯に前後を挟まれたとのことだった。

聞けば全長14kmの長さがあるらしくここ近辺の平地ギリギリの長さだった。

 

その後シエスタのGAとBFFと合流。

安否確認や不足物資の受け渡しと輸送が連日行われた。

また再びAFが出現したことでGAとBFFの話題が再燃した。

 

グレートウォールに乗車していた有澤隆文はネクスト使用禁止令が出されたため暇になりテラを調べていたところ日本っぽい国、極東に目を付けた。

自身のかつての日本と似た文化を持っていることに興味が沸いたのだ。

かつての日本の文化など文献で見るぐらいのものとなっていた。

それが残っているというのなら体験してみるほかないだろうと考えた。

それに龍門での取材で「こういう街だったのかもな上海は。今は水底だがな。」という爆弾発言で少々龍門市街へ顔を出しにくくなっていた事もあるからだ。

こうして極東への旅行を計画した隆文はそこで大変に性癖を壊される出会いをすることを知らない。

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