無窮の果てに   作:雀盆

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ゼウス・ヘラファミリアを描くにあたって一番悩んだ所が女帝の本名。
レオンの魔法からレグナイト/レグナント、それに近しい名前であると推測。
全くもって的外れになったら嫌だったので、レグナントにしました。
この世界の女帝はレグナントです。

二次創作でゼウス・ヘラ時代の描写をしている作品は少ないので、完全に私の描きたい彼らを描きます。


第三特異点 生命侵食領域 ディンギル
英雄が生まれる都市


 

 おはようからおそよう。

 今日一緒に隣で冒険していた仲間が夜には帰らぬ人になっている、なんてことが当たり前。

 上層で無双していた全能感に酔いしれ、驕り昂り油断した結果、笑えない結末を辿ることがよくある事だと笑い話になるような環境。

 それがオラリオの迷宮(ダンジョン)というところです。

 

 さて、何故こんなことを昼間から言っているのかと思いますと、えぇ、私シキは今オラリオのダンジョンにいるのです。

 

 カザヌより紆余曲折はあったが、それなりに最短ルートでオラリオに無事入国。…入国?まぁいいか。

 冒険者組合──所謂ギルドに赴き、ファミリアを興し、冒険者登録を行ったのが昨日。

 資金面は問題ないので、初日は良いとこの宿を取り、ギルドにて拠点となる住処を探してもらっている間、暇だったので、ダンジョンに潜って見ようと思い立ったのが今朝の事。

 

 1層、2層、3層と手応えのない魔物にため息を付きつつ、魔石の回収は怠らない。

 ある程度ダンジョンの雰囲気も理解してきたので、地上に戻ろうと来た道を遡り始めた時、突如大剣が俺の前を通り過ぎた。

 壁にめり込んだ大剣を目にして戦々恐々としていた所に狂人に出会したのが、今である。

 

「……あの、それで、これは?」

 

 殺気はない。あくまで偶々剣が俺の方に飛んできて鼻先を掠めるように壁に突き刺さっただけ、と言えなくもないような状態。

 通路の奥から歩いてきた、大剣の持ち主と思われる女に問い掛ける。

 

「おい、お前…強いだろ」

 

 思わず、目を閉じて天井を見上げる。

 

「ハハハ、力みすぎて剣を投げ飛ばしたみたいだな(絶対戦闘狂(バトルジャンキー)じゃん。こわっ関わらんとこ)」

 

 彼女の横を通り過ぎようとした瞬間、気付けば地面と向き合っていた。

 おや?俺はいつから地面に向かって歩いていたのだろうか。

 

 シキが内心軽くボケている間に、地面の景色が凄い速度で変わっていくのを、女に抱き抱えられた状態で為す術も無く、変わり映えしない地面を眺めていることしか出来なかった。

 

 

───────────────────────

 

 

「それで、何故俺はここに連れてこられたのか」

 

 俺は今とあるファミリアのホームに居た。

 ダンジョンで拉致られて、訳もわからずなすがままに過ごしていたら、気づけば女集団に囲まれていた。

 

 聞けば、俺を抱えていたのはレグナントという少女らしい。そう、少女なのである。

 年齢は13。その癖、成長が早いのか大人の女性らしい身体つきになっているせいで、13と言うよりは16位に見える。身長は大体150前半位だろう。俺と30cmくらいは差がありそうだ。

 そして、ここは世にも恐ろしいと噂のヘラ・ファミリアのホーム。男児禁制の女の園と言われており、強者の巣窟。狂人の巣窟とも呼ばれている。

 

「お前、名は?」

 

 恐らく、ヘラ・ファミリアの団長と思わしき女から問い掛けられた。

 

「シキ・アンブロシウス・ウェールズ。ヘスティア・ファミリアだ」

 

「知らんファミリアだな。新興か?」

 

「まぁ、はい。昨日作ったばかりなので」

 

「そうか」

 

 淡白な返答だった。

 屈強な戦士然としており、高位の冒険者なオーラが凄いのに、余り会話に慣れていないのか、沈黙の時間が多く挟まる。

 

「ウェールズと言うと、アレか?先日滅んだって言う。お前はその生き残りか?」

 

 どうやら遠いオラリオまでにもウェールズのお話が届いていたらしい。

 

「無様にも生き残ったウェールズの民です…はい」

 

「ふむ…そうか、そうだったのか」

 

「それで、俺は何故ここに?」

 

 俺を拉致したレグナントに問い掛けると、目の前の団長も思い出したかのようにレグナントを睨みつける。

 

「こいつ、強そうだった。私のパーティメンバーに丁度良いと思った」

 

「はい?」

 

「せめて事情を話してから連れてこい。これでは拉致監禁で訴えられても可笑しくないぞ」

 

「反省はしてる」

 

 詳しく話を聞いてみると、どうやらレグナントは齢13にして、その才能と性質からダンジョンに黙って潜ることが多々あったそうだ。

 主神であるヘラから『パーティメンバーを1人見つけて潜りなさい』と言われた手前、ダンジョンで憂さ晴らし中に俺と出会い、実力面で問題ないと判断して拉致したそうだ。

 

「ヘスティアお義姉様の眷属なら安心して任せられるわ。これからもレグナントをよろしくね」

 

 騒ぎを聞きつけてやってきたヘラ様より、パーティを組まされることが勝手に決定した。次いでにヘラ・ファミリアのホームに自由に出入りしてもいいという許可まで貰う始末。

 

「そのまま解放されたはいいが、ヘスティアになんて言うか…」

 

 ヘスティアの待つ宿へ、夕食の買い出しをしつつ帰路に着く。

 宿泊している部屋に着き扉を開けると、そこには無防備にベッドに身を沈めて寝落ちしている我らが主神。だらしなくヨダレを垂らし、「ウヘヘ〜」と寝言を零していた。

 

「ヘスティア。ただいま」

 

 静かにそう言うと、部屋についてる風呂場に行きシャワーを浴び、寝る準備まで終わらせる。

 暫くは起きないだろうと、一度今日の事を振り返る。

 

「ヘラ・ファミリアはゼウス・ファミリアに並ぶ二大巨頭。年齢的に若いが、お転婆で手が付けられない娘のストッパー代わりとなるパーティメンバーに俺が本人選抜で抜擢された。

 レベルは俺と同じのレベル2。実力的には問題無いし、彼女やヘラ・ファミリアの他団員から学べることもあるから待遇としては申し分無い…か」

 

「……ん……んぅ…っ……あれ」

 

 ソファに寝転がりながら整理していると、声で起きたのかヘスティアがモソモソとベットから起き上がる。

 

「シキ君?!いつの間に帰ってきたんだい?もっと時間が掛かるかと思ってたよ」

 

 時間にしては夕方に差し掛かる直前。

 ヘスティアには夜になる前に帰ると言っていたので、時間としてはだいぶ早く帰ってきていることになる。

 

「むぅ〜…起きて出迎えようと思っていたのに」

 

「色々とあってな、ダンジョンに居たのも1時間位でそうそうに切り上げたんだよ」

 

「へぇ〜そうだったんだ。その色々って?」

 

 ヘラ・ファミリアとの出来事を全部話すことにした。

 オラリオで暮らす以上、ファミリアのことで隠し事は良くないだろうし。

 

「そうだったんだ。それにしても、ヘラの子とこれから潜るってことでいいのかい?」

 

「俺としても長くこのオラリオで派閥運営してきた彼女達の知恵を取り入れる良い機会だと思ってる。ヘスティアが問題無ければ、俺はレグナントと一緒に潜ってみたい」

 

「分かった。ヘラの子なら悪いことはされないだろうし、シキ君がやりたいなら僕は許可するよ。でも、これだけは約束して。『絶対に生きて帰ってくること』」

 

「あぁ、約束するよ」

 

「うん!……あっ、それとさっきギルドの使者から明日ギルドに来るよう言われたよ」

 

 特に呼び出し理由は教えてくれなかったようで、俺とヘスティア2人での訪問をすることと言われたらしい。

 全く予想がつかなかったので、俺達は大人しく夕飯を済ませ、ベッドに横になるしか無かった。

 

 

────────────────────────

 

 

 朝食を終えた俺とヘスティアは、ギルドへと赴いていた。

 オラリオの運営を司る、中枢とも呼ぶべき場所。

 受付に向かうと俺たちの顔を見た受付嬢が急いで奥へと下がっていった。

 代わりにやってきたのは豚のような背格好をしている、到底同胞とは思えない太った男だった。

 

「大変、お待たせしました。アンブロシウス様」

 

 ハンカチで滲んだ汗を拭いながら低姿勢を崩さない姿に、森に居た過剰に敬ってくる同胞を思い出す。

 

「私めはこのギルドでギルド長を務めておりますロイマン・マルディールと申します」

 

「俺のことはシキで構わん。もう故郷を失った、根無し草のエルフだ」

 

「とんでもございません!ウェールズの森のことは聞き及んでおります。その件を含めてお話がございますので、どうかコチラへ」

 

 ロイマンに連れられ、ギルドの奥の部屋へと通される。長い廊下やいくつかの階段を降りていくと、どこか祭壇のような雰囲気の場所に出る。

 そして、そこには3柱の神が居た。

 1人は昨日見知った女神のヘラ。

 髭を蓄えた爺さんと椅子に腰掛けたフードを被った白い爺さん。

 

「ん?愚弟にウラノス、ヘラじゃないか!!ひさしぶりだね!」

 

 ヘスティアは知っているようで恐らく、同郷。

 愚弟と言っているから立っている爺さんが神ゼウス。

 座っているのが、ギルドの長を務めているウラノスか。

 

「久しぶりじゃの〜、ヘスティア。ぐへへ」

 

 ……ふむ、想像以上の痴態ぶりで大変嬉しい限りだ。ヘスティアには散々念押しされていたが、これが最高神とも呼ばれる神格者とは…世も末だな。

 

「それで、神々が揃ってお出迎えとはどういった要件だ?」

 

「まぁ、固くなるでない。ほれ、ウラノス早く要件を話せ」

 

「ウェールズの一件について、先ずはおらりおを代表して謝罪する。

 申し訳なかった。

 元を辿れば、このオラリオから追放した闇派閥一端による事件に他ならない。かの事件を知り、即座にギルドより調査隊を送り、委細はある程度把握させて貰った」

 

 三柱の神による謝罪だった。

 極東に伝わる土下座ではないが、神々が人間に向かって頭を下げたのだ。

 シキは兎も角、ヘスティアまでも瞠目した。

 神が謝罪すると言うよりも、この三柱が正面きって謝罪することに驚いたのだ。

 

「謝罪は受け取ろう。滅ぶのが運命だったのは変わらない。例え、あんた達が追放しなくても、別の存在によって俺の故郷は滅んでいた」

 

「…そうか、お主の眼か」

 

「あぁ、どうあろうと故郷の滅びは変えられない事象だったし、民達にはそれを承知でその未来を受け入れた。

 未来ある者たちや覚悟無き者たちにはアルヴの王森に避難している。ウェールズに残ったのは俺を救う為に命を賭けた勇者達だ」

 

「ウェールズの民は皆、殺されたのか?」

 

 三柱は真剣な面持ちでこちらの話を伺っている。調査隊を送ったのだから、大方予想していることを確定させたいのだろう。

 

「さぁな。老いた連中や最後まで俺の護衛をしていたヤツらは殺された。父も母も陵辱され殺されたのは、この目で見た。

 だが、何人かそれも女子供を中心に攫われたのは確かだ」

 

 ロイマンが息を飲んだのを感じ取る。

 それはそうだ。

 容姿端麗なエルフが闇派閥に攫われたらどうなるか、その末路が如何なるものか想像しやすい。

 

「俺の妹も、懇切丁寧に拉致されてたよ」

 

 この時の俺は酷く虚しい顔をしていただろう。

 目の前で話を聞く彼等が、目を見開いて驚いてみせたのだから。

 

「ギルドからもその手の方面に探りを入れよう。我々としては、此度の件は不徳の致すところであることは重々承知している。力を貸そう」

 

 ウラノスはロイマンに視線を向けると、何度も頷いて見せるロイマンに溜息をつく。

 

「他に我らに願いたいことがあればなんでも申すが良い。貴公の願いであれば出来る限り叶えよう」

 

「何なら儂の子達とダンジョンに潜ることだって許可するぞ」

 

 ゼウスの言葉に若干惹かれる自分がいるが、今「何でも」と言ったな?

 

「では、我らヘスティア・ファミリアの使命(方針)を伝えよう。俺たちは人類の生み出した悪。三大クエストではなく、7つ人類悪の討伐だ」

 

「なっ───」

 

「マジかよ…」

 

「ほう?」

 

 ウラノス、ゼウス、ヘラの三者三様な反応を流しつつ、ファミリア結成の理由を語る。

 

「既に人類悪の誕生は確認された。ビーストIが現れた時点で残りの6つも世界のどこかに根を下ろす。俺は俺自身に課せられた宿命を元にその討伐の為にこの命を賭す」

 

「カザヌの一件は上がってきている。もしや、その事か?」

 

 ウラノスの問に肯定する。

 ゼウスもヘラも驚きで声が出ないのか、目を見開いた状態で固まっている。

 

「あれはビーストI。成り立てで力も増幅する前だったから俺一人で終わらせることが出来たが、今後もそうだとは言えない。

 力を貸して欲しいが、三大クエストがある今、人類にこれ以上の負担を課すのも酷だろう」

 

「三大クエスト以上の人類の脅威となる七つの獣性。まだ彼等に事の次第を伝えるのは早いか」

 

「三大クエストなら儂とヘラの所で何とかしよう。種も芽吹き始めた」

 

「ギルドに要求するのは全部で五つ。

 『ヘスティア・ファミリアに課される強制任務・徴税の免除』『人類悪討伐に対する援助』『オラリオの出入り自由許可』『秘匿性・機密性の高い屋敷の確保』『シキのステイタスの秘匿』」

 

 要求した5つに関しては1人と4柱で1時間ちょっと協議した結果、以下に落ち着いた。因みに、口出ししたくても出来なかったロイマンは、ずっと蚊帳の外で静かに縮こまっていた。

 

 『ヘスティア・ファミリアに課される強制任務・徴税の免除』

 強制任務は免除。徴税は毎月の一定額を納税する以上はなく、ファミリアのランクが増えようともその額が変動しないことに決まった。

 

 『人類悪討伐に対する援助』

 他ファミリアへの強制任務依頼やギルド関連組織、他国への援助要請を行いうこと。

 超越存在による神の力(アルカナム)解放の許可。

 これは俺が現れたことで条件が適用されるので、四柱の前で改めて、英雄として歩むことを宣誓した。

 

 『オラリオの出入り自由許可』

 ビーストは予期せぬ所で発生する為、態々ギルドに申請を出すのが面倒ということで、自由に出入りしても良いと許可された。

 ただ、出る時は手段はなんでも良いので報告を入れることが条件になった。

 

 『秘匿性・機密性の高い屋敷の確保』

 今探してもらっている住処についての条件を追加した形だ。ウラノスからも魔道具等でセキュリティを強化しようと言われ、ツテを使って用意すると言われた。

 

 『シキのステイタスの秘匿』

 俺のステイタスについてだ。レベルは申告するが、詳細なステイタス開示を如何なる理由があっても開示しない旨と、何か秘匿する方法があれば教えてもらうという内容だ。

 前者は問題無いが、整合性取るためにこの場にいる三柱にのみ開示することが条件だった。

 ヘスティアも問題無いと言ったため、俺のステイタスの写しの三柱に見せた。

 後者に関してはステイタスロックの方法をヘスティアが教えて貰っていた。その際、ゼウスから「何故知らんのだ」と憐れまれていたのは忘れない。

 

「ヘスティア、他に要求することはないか?」

 

「んー、そうだね。じゃあ一つだけ。僕のシキ君を神の道具だと思わないように。もし、そんなことがあれば、僕は僕の全てを持って君たちに反抗する。

 シキ君は神造の英雄じゃない。()()()()()だ」

 

「分かっておる。シキを儂らが導くのでは無い。それは世界に対する冒涜に等しい」

 

「ヘスティア義姉様、闇派閥とか命知らずの愚神(バカ)達がちょっかい出してきたら私達が叩き潰すから。こう…ね?」

 

 ヘラが笑顔で述べた内容に手の動きが完全に、男の象徴を握り潰すそれで、シキとゼウスは顔面蒼白で股を抑えた。

 

 このまま解散の流れとなり、別れ際にゼウスから拠点の住所を教えられる。

 ゼウスもヘラも鍛錬や何か困ったら気軽に来ていいと言っていたので、今度暇な時に甘えてみようと思う。

 俺たちは帰りに『じゃが丸くん』という料理を売る屋台を見つけ、夕飯がてら幾つかの味を購入して宿に一度戻る。

 その後、荷物を持ってウラノスから渡された紙に書かれている住所へと向かう。

 

「それにしても…デカくないかい?!2人で住むには大き過ぎると思うんだけど!?」

 

 高い塀に囲まれたその内側は、外からは一切覗き見ることが出来ない。

 重厚な鉄門を押し開けると、石レンガで整えられた導線の先に鎮座するのは、二階建ての大豪邸だった。

 白の大理石をふんだんに使用しており、所々黒や暗い赤の大理石や石材で彩りを加えているが、無駄な装飾を削ぎ落としながらも、威圧的な存在感を放つ正しく白い宮殿(ホワイトパレス)と呼ぶべき代物だ。

 

 正面に見える邸宅を挟んだ反対側には、武器を振るい、魔法を放ち、幾度でも戦いの試行を繰り返せるだけの広さの土地があるらしい。周りは高い塀があるので中を見られる心配はないと言える。

 

 ヘスティアを連れて邸内へと足を踏み入れる。

 昨日清掃が行われたと思われる程、掃除が行き届いているのがわかる。

 玄関を抜けた先には、吹き抜けにも似た広間が広がり、正面には二階へと続く大階段が構えていた。

 空間そのものが、訪れる者を選別するかのような威厳を帯びている。

 

 左手には、生活の温もりを宿す広いリビングとキッチン。

 対して右手には、応接室と思われる広い部屋と2つほど広い部屋があった。

 

 階段の裏手には、更に下へと続く通路があった。

 地下へと降りるその階段は、地上とは別の機能をこの邸に与えていた。

 地下には、物資を保管するための倉庫に加え、鍛冶や作業を行うための設備が整えられている。

 階段の両サイド──玄関の反対側の面については、右側は外の鍛錬場に繋がる扉、左側は風呂場や洗面所、厠となっている。

 

 二階へ上がれば、並ぶのは私室の扉。

 合計十六の部屋が用意されており、それぞれが独立した空間として機能する。この階層にも洗面所と厠があるようだ。

 

 集い、鍛え、備え、戦うための拠点。ひとつのファミリアを丸ごと収めるために設計された屋敷をシキ達はオラリオ到着三日で手に入れたことになる。

 

 シキとヘスティアは未だ驚きで声が出ないでいるが、手元の手紙に視線を戻す。

 手紙の最後にはこの邸宅の名前が書かれていた。

 

白煌宮(アルバ・レギナ)

 

 邸宅にピッタリな名であった。

 

 

  

 

  

 

 

 

 




まだオラリオにはロキもフレイヤもいません。
女帝がまだヘラ・ファミリアでルーキーの時代。
彼女は一応、人間族です。思考はアマゾネスに近い。
別種族だったら適宜変更します。
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