無窮の果てに   作:雀盆

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遅れてすみません。
仕事忙しくて月曜過ぎてたことに気づかなかった………

いつもは眠い眼を無理やりかっぴらいて、誤字脱字が酷くないか見るんですけど、今話は一切していないので、いつも以上に酷くなってるかも……
暇な時に修正します。
多分大丈夫なはず


牛屍

 

 

「レグナント!無事か?!」

 

「油断した。たかが牛野郎に内臓持ってかれたが、問題ない」

 

「十分致命傷じゃねえかっ」

 

 

 レグナントの元へと駆け寄りながら容態を確認をする。

 彼女が言った内容は、ただの強がりでしかないのは分かっている。

 恐らく、呼吸するのも苦しいはずだ。

 

 

「おい!私はまだ火葬されるつもりはないぞ」

 

「ただの治癒だ。俺の聖火は対象を癒す炎だ。黙って癒されてろ」

 

 

 レグナントの身体に聖火(ウェスタ)を纏わせる。

 燃えない癒しの炎がレグナントの身体の内側から癒す。

 シキ自身ではなく他者への行使は、練度の低さも相まって効力が落ちるが、応急処置にはなる治療行為だった。

 

 

「それで、アレはなんだ?私の知る牛野郎は強化種でもあんな硬くねぇ。顔面吹き飛ばすつもりで蹴ったんだぞ」

 

「レグナントが知らないなら、ただのイレギュラーじゃねえってことだ。それにお前が蹴った場所、もう再生してるぞ」

 

 

 二人の視線の先、ダンジョンの壁に衝突し、瓦礫に埋もれていた牛屍が起き上がっていた。

 牛屍は右側頭部が蹴りで陥没していたはずが、ボコボコと内側から隆起するように元の形に戻り始めていた。

 牛屍の足元には飛び散ったワームが宿主を失ってうじゃうじゃと蠢いているのがみえた。

 

 

「あの足元にいるワームみたいな奴が寄生して、魔力を通してミノタウロスを強化しているのは確かだ」

 

「あの虫を失えば、牛野郎は死ぬってことでいいんだよなぁ」

 

「今のとこはそれが解決手段だが、俺の魔法の通りは悪い。どういう訳か雷霆は効かないが、聖火なら届く」

 

 

 視線の先にある、聖火で燃え活動を停止した寄生虫をみて考察する。

 

 

「物理攻撃ならミノタウロスの肉体には通じる」

 

「なら私にこの炎を回し続けろ」

 

 

 レグナントは好戦的な笑みを浮かべながら、首を回して音を鳴らす。

 思いの外、不意打ちの一発で気を失っていたことが、頭に来ていたらしい。

 大剣ではなく、徒手空拳で応戦しようとする姿勢は極東にいたアマゾネスを想起させた。

 

 

「援護は?」

 

「はっ、笑わせんな。必要ない。もう二度と油断しない」

 

 

 彼女の口調も若干崩れて来ており、素が表に見え始めていた。

 13歳の少女が、強敵を前に冒険しようと目を輝かせる姿に、シキは溜息を隠せない。

 

 

「傲慢にも、私から不意打ちで一回勝ちをもぎ取った牛野郎には、直接私から引導を渡してやらないと気が済まねえ」

 

 

 狂気が孕んだ目でシキの問いに答える。

 彼女はもう牛屍を殺すことしか頭に無い。

 シキの声など、最早雑音と等しいくらいにしか感じていない。

 

 

「はぁ……寄生虫の方は任せろ。レグナントはミノタウロスを倒すことだけ考えろ」

 

「アハハハッ!!任せろ!」

 

 

 シキはレグナントに聖火(ウェスタ)の出力を上げる。彼女の乱撃に追い付けるように。

 

 レグナントは一歩、前に踏み出した。

 それだけで、一瞬にして張り詰めた空気に置き換わった。

 彼女の顔に上層にいる慢心の色は見えない。

 牛屍(ミノタウロス)を明確な敵として捉えていた。己の経験値となる糧。

 

 口元の血を親指で拭い、その血を舌先で舐め取る。

 彼女の紫紺の瞳は、嗤っていた。

 それは愉悦による悦びではなく、獲物の喉笛をどう噛み千切るか考えている肉食獣のそれだ。

 

 

「来いよ、牛野郎」

 

 

 低く、吐き捨てた。

 呼応するように、牛屍は鼻を鳴らした。

 牛特有の鈍い音ではなく、虫が掻き鳴らす甲高い音で応えた。

 身体をよく見れば、口や目だけではなく、体表の内側もモゾモゾと何か蠢いていた。

 岩剣を握るその腕がピクリと震えた。

 

 敵意に反応したのか。それとも、生物学的本能で理解したのかは分からない。

 だが、目の前にいる少女の方が、明確に危険であると肌で感じ取った。

 

 

「ブォォオオオオッッ!!!」

 

 

 咆哮(ハウル)

 スタン性能を併せ持つそれが、虫を撒き散らしながら放たれた。

 ビリビリと身体を何かが這うような感覚に見舞われるが、動けない程では無い。

 それは、レグナントも同じだったようで、牛屍の懐に潜り込んで右ストレートを打ち込む。

 胸元を凹ませる一撃は、確かな重撃として牛屍に刻まれた。

 

 

「どういう原理で動いてんのか皆目見当もつかないな」

 

 

 寄生虫が魔力を通し、神経系を代替わりしているとして、虫同士で連携して全体の動きを担っているように見える。

 この世界にコレを可能にする生物は居ない。

 マーリンのいる世界。

 俺が観測した他の“魔術”という概念が存在する神秘の世界であれば、似たようなことを可能にする虫がいることは知っている。

 

 

「それこそ、有り得ない。マーリンが実際に口にしていたことだ」

 

 

 人類悪や単独顕現を行える存在であればいざ知らず、霊基規模で見れば幻霊にも至れない羽虫だ。

 形を成すことが世界の法則を無視していると言ってもいい。

 あの虫は持ち込まれたものではなく、もっと別の要因──魔法的要因によって発生したものだ。

 

 

「おいっ!どうなってんだ、こいつは!?殴っても蹴り殺しても死なねぇっ!」

 

 

 レグナントの怒鳴る声の方に視線を向けると、殴り蹴られた牛屍が穴だらけにも拘らず、まだ生きていた。

 ミノタウロスの魔石の位置を狙って攻撃していたのか、胸元は大きな穴が空いていた。

 寄生虫から魔力が供給され、修復される前に同じ位置を攻撃することで、修復を無理矢理止めていたのが分かる。

 

 

「いや、確実に最初の時よりは弱ってる。聖火で虫が燃えてるおかげで魔力供給の質が落ちているんだ」

 

 

 全身に寄生虫が居たとして、ボコボコに穴が空いている牛屍はその穴分、寄生虫が燃えていると判断していい。

 修復速度が遅いのは全体の虫率が低下しているからだ。

 

 

「まぁいい。丁度いいから、サンドバッグにでもなれや牛野郎っ!」

 

 

 レグナントは先程よりも鮮烈て華麗な動きで、満身創痍な牛屍に追撃を行う。

 彼女は同じ動きではなく、常に違う動きで牛屍からの攻撃を対処していた。

 

 

狂戦士(バーサーク)過ぎるだろ。血塗れで嗤う戦士とかホラーでしかない」

 

「ああ?!シキ、なんか言ったかっ!」

 

「……」

 

 

 殺される。絶対殺される。

 これ終わったら引き摺り回される未来しか見えない。

 おい、霊源の淨眼(プロビデンス)。何か回避する未来は?!

 あ、無い。そうですか。

 

 

「ブォォオオオオオッ!!」

 

 

 風前の灯に等しい咆哮。

 次の瞬間、牛屍が床を砕いて突っ込んだ。

 先程レグナイトの鳩尾を抉った、あの必殺の踏み込み。

 限界とも思える身体を酷使した図体に似合わない初速。

 

 

「遅ぇよ」

 

 

 レグナイトの姿が掻き消える。

 踏み込む瞬間に、半身だけずらしていた。

 牛屍の視界から外れる、最小の回避で牛屍よりも速く躱した。

 岩剣が空を裂く。

 風圧だけで床石がめくれ、壁に亀裂が走る。

 回避の末、まだ牛屍はレグナントを捉えきれていない中、回し蹴りが無防備に晒された右側頭部へと打ち込まれた。

 不意打ちではなく、真正面から叩き込んだ一撃。

 

 ───ゴギィッ!!

 

 嫌な音が鳴る。

 側頭部の骨ごと、寄生虫が蠢く肉塊が内側へ陥没した。

 牛屍の巨体が横へ吹き飛ぶ。

 ダンジョンの壁へ叩きつけられ、岩盤が砕け、粉塵が舞う。

 レグナイトは止まらない。

 聖火が内臓を焼くように癒し、痛覚を誤魔化している今しかないと理解していた。

 駆ける。

 血に濡れた小柄な身体が、獣じみた低さで床を滑るように接近する。

 

 

「………っし!!!」

 

 

 瓦礫の中から牛屍が立ち上がるより先に、その顔面へ膝蹴りを突き上げた。

 

 

「ブォッ! ブ、ォオオオッ!!」

 

 

 牛屍が腕を振るう。

 薙ぎ払うだけで人間を挽肉に出来る質量。

 

 だが、レグナイトは一歩踏み込み、その内側に入る。

 腕の振り終わり、関節が一瞬だけ死ぬ地点。

 そこを狙って肩を打ち込んだ。

 

 ──バキンッ!!

 

 肘が逆に曲がる。

 

 

「アハッ!」

 

 

 少女の喉から、笑いが漏れた。

 返り血。吐血。灰塵。

 その中で笑う顔は、もう人のそれじゃない。

 戦いの熱だけで生きている鬼女だった。

 

 

「いいねぇ牛野郎! それだよ、それ!」

 

 

 腹の痛みなど忘れたように、レグナイトは更に踏み込む。

 

 

「その程度じゃ、私は止められねえ!!」

 

 

 シキの聖火が背で燃える。

 傷口を塞ぎ、千切れた筋肉を繋ぎ直し、壊れた内臓の動きを無理やり戻していく。

 

 常人なら悲鳴を上げる治癒。

 だがレグナイトは、そんな痛みすら笑って呑み込んでいた。

 

 牛屍が怒号を上げる。岩剣を振り上げる。

 今度は身長差を活かした真上からの叩き潰し。

 レグナントはそれよりも速く動いていた。 

 

 

「終わりだ」

 

 

 静かな声だった。

 右拳を深く引き絞る。

 腰を捻り、背筋を連動させる。

 脚の裏から頭頂まで、全身の力を一本に束ねる。

 

 

「──死ねぇええっ!!」

 

 

 拳が、牛屍の胸へ突き刺さった。

 めり込むのではなく、貫通した。

 

 寄生虫の蠢く肉を、肋を、内側の臓腑ごと、拳が突き破る。

 背中側が弾け、黒い液と無数のワームが噴き出した。

 

 

「ブゥ──……ッ」

 

 

 牛屍の動きが、完全に停止した。

 レグナイトは拳を引き抜き、返す動作のまま回し蹴りを叩き込んだ。

 今度こそ、頭蓋が砕けたのだ。

 黒い巨体が巨木が倒れるように、ゆっくりと傾いていく。

 牛屍は、力無く前のめりに崩れ落ちた。

 

 ズゥン、と重い音が鳴る。

 床石が跳ね、埃が舞う。

 その中心で、レグナイトだけが立っていた。

 

 肩で息をし、全身を血と煤で汚し、拳からはまだ黒い体液が滴っている。

 それでも彼女は背を丸めない。

 ただ、倒れた牛屍を見下ろしている。

 

 

「雑魚が」

 

 

 ダンジョンの薄闇の中、彼女の立ち姿はあまりにも異様だった。

 満身創痍のはずなのに、まるで死地から這い上がってきた鬼が、そのまま現世に居座っているようで。

 

 戦場に棲む幽鬼。

 あるいは、血に酔う鬼女。

 

 少なくとも、今この瞬間だけは。

 レグナイトという少女は、年若い冒険者ではなく、戦いを楽しむ狂気の怪物に思えた。

 

 攻略法が分かり、弱点である聖火もあった。

 それだけ揃えば、狂女が牛屍を蹂躙するなど簡単だった。

 牛屍は最後の雄叫びをあげる間もなく、その身体を塵へと変えた。

 

 レグナントは力尽きたように後ろに倒れ込んだ。

 死力を尽くして災厄(イレギュラー)に対処したのだ。彼女にもう立ち上がる体力は残されてない。

 

 

「無茶しすぎだ」

 

「はっ!私が負けるとでも思ったか?」

 

「はぁ…帰るぞ」

 

「なっ!私はまだ戦えるぞ!」

 

「馬鹿か?!どう見ても限界だろ。今日は帰るぞ。今回の報告もしないといけないからな」

 

 

 シキは暴れるレグナントを抱えて上層への道に引き返していく。

 その間産まれてくる魔物は、戦いたいと暴れるレグナントを無視して雷撃を撃ち込んで、魔石ごと砕いていた。

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 ギルドにダンジョンでの出来事を報告、魔石の換金を終わらせ、ヘラ・ファミリアのホームへと足を向ける。

 報酬は山分けではなく、6:4のレグナントが少し多めだ。彼女の方が多く魔物を倒していたからな。

 

 

「ん?おかえり。だいぶ無茶したみたいだな」

 

 

 ホームに着くと出迎えてくれたのは、団長さんだった。

 レグナント曰く、引退したいらしい。だから後継である団員の育成に今は励んでいるらしい。

 

 

「ダンジョンでイレギュラーが起きたから、その報告も兼ねてレグナントを送り届けました」

 

「ありがとう。シキ。それで、何があったか聞かせてくれる?」

 

 

 神ヘラも交えて、今回の事件の裏に何者かが居るということも含めて、イレギュラーの詳細を報告を行っていた。

 

 

「魔物の死体に寄生する虫…。聞いたことがないな」

 

「少なくとも、冒険者やテイマーに該当する者たちがいたとしても、そのような生物を生み出せたという事実は神々の間でも知らない」

 

 

 ヘラは希少故に秘匿している可能性はあるけど、と付け加えた。

 オラリオ創設期より長い間支えてきた派閥が、歴史をもって情報が無いと言った以上、完全なる未知を追及する必要がある。

 

 

「可能性として、魔法生物を生み出す研究のようなものはありますか?」

 

「オラリオにはそんな技術を持った施設も人間も居ないわ」

 

「魔法大国アルテナであれば、情報があるかもしれんな」

 

 

 シキが考えている想定は2つ。

 1つは、魔道具か魔法による魔法生物の技術を持って実験をしていた可能性。

 もう1つは、黒泥による副産物の可能性。

 

 闇派閥が絡んでいることは十分高い。ほぼ100%、99%の確率で闇派閥関連と言っても良いくらいだ。

 シキが関わってきた“ナルキソス”も“ナヴィ=フィーンド”も、原因は『黒泥(ケイオスタイド)』。

 そして、闇派閥が裏で手を引いている事実を認識していた。

 

 牛屍の状態は黒泥を取り込んだ霊基と酷似していた。

 黒泥のように問答無用に汚染しようとするのでは無く、一つの宿主を根源的に塗り替えるという差異はあるが、魔力の質のようなものの原点は同一に見えた。

 

 

「闇派閥が関係しているとして、注意しておくべき神はいますか?」

 

 

 シキにとって厄介なのは、オラリオでは新参故の仮想敵派閥の情報がないこと。

 交流もあり、信用の足る派閥より情報が得られることは、今後の動き方にも違いが生じる。

 

 

「主な連中はアパテー、アレクト、タナトスにオシリスが羽虫のようにイキがってるわね。後は滅多に表舞台には出てこないけど、羽虫共よりも厄介なのが2つ」

 

 

 ヘラから挙がった名はどれも極東にまで悪名を轟かせていた邪神の名前。シキ自身、彼らの情報集めは怠っていないので、警戒はしていた。

 しかし、その4つ以外の闇派閥で有名所がいた事実に驚いていた。

 

 

「ニュクスという夜の女神とアンリマユという絶対悪の神。彼女達はいわば、愉快犯みたいなものよ」

 

 

 頭にノイズが掛かったような感覚に襲われる。

 特に気にしていないのに、深刻的に致命的なことのように指摘された時の言知れない不安感に近い感覚だ。

 団長さんが此方を心配そうに見ていることに気づく。

 

 

「どうした、シキ」

 

「あぁ、いえ………少々、その名に聞き覚えがあるような気がしたので。それで、ヘラ様。その二柱はどう厄介なのでしょうか」

 

「そうね…私達も分からない、というのが正しい答えね」

 

「分からない?」

 

「ええ…構成人数や目的も不明。自身を闇派閥と豪語する癖して、神会(デナトゥス)には堂々と出席。こちらもこちらで明確な証拠が無いから捕縛も追放も出来ない」

 

「他闇派閥がせっせと街の破壊や犯罪行為で荒らしているにも拘らず、奴等は何もしない。何をしているのかすら把握が出来ない」

 

 

 ニュクスとアンリマユ。

 二柱は神会に出席してランクアップの報告はするが、全団員の報告はしていない。団長と副団長と思われる2名のみ冒険者登録をしており、真っ当にダンジョンへの探索をしている報告もある。

 徴税は問題なく、犯罪をしていない以上、ギルド側からアクションを起こすのは難しい。

 彼等の神格からくる邪神要素で神々は警戒しているが、物的証拠はなく単純に揶揄っているだけの愉快犯なのではないかと言われている、らしい。

 

 神ヘラと団長さんから聴いた内容を纏めてみたが、変神ではありそうだ。特に愉悦神父と話が合いそうな神であることは理解した。

 

 

「不透明で不気味さ故の警戒心は持つとします」

 

「私の方からも団員と馬鹿共(ゼウス・ファミリア)に共有をして、闇派閥の動向に注意するよう促しておこう」

 

「ありがとうございます」

 

 

 ヘラ・ファミリアの団長さんと握手をしたあと、俺はヘスティアの待つホームへと帰宅した。

 

 

 

──────────────────────── 

 

 

 

 バベル30階にある大広間。

 ここでは今日神々が集まり、ある話し合いが行われていた。

 神会。

 大規模な神の宴ではない。

 神々による定期連絡を行う場みたいなもの。

 いつも通り下界での面白い話を娯楽に飢えた神々が居酒屋宜しく駄弁ってるだけの空間だ。

 そして、今日は一段と盛り上がっている話題があった。

 

 

「おい、みたかよ。あの紐ロリ。天界のぐーたら女神が外に出てるぞ」

 

「あぁ、とんでもないこと(大きさ)だっ!」

 

「因みにロリの眷属は、ウェールズの英雄様って話だ」

 

 

 高校の教室で男子高校生が話してるような、小さいようで大きな声でヒソヒソと喋ってる風な神々にひと睨み効かせる紐ロリことヘスティア。

 

 

「久しぶりじゃな、ヘスティアよ」

 

「会ったのは一週間ぶりじゃないか」

 

 

 ゼウスとヘラがくっついて座っている隣を「うげぇ」という顔で座る。

 一週間前、ウラノスの元でヘスティア・ファミリアの今後について一緒に話し合っていたことは秘匿事項の一つ。

 他の神々に悟られないよう、ゼウスは白い髭を触りながら笑う。

 隣でヘラは艶やかな笑みを浮かべてヘスティアに話し掛ける。

 

 

「それにしても、お義姉様が参加するとは思わなかったわ」

 

「今日はシキ君の二つ名を決める日なんだ。ちゃんとした名前をつけてあげたいだろ。あとヘラ、その呼び方は下界では辞めてくれ」 

 

 

 ヘスティアの今日の重大ミッションは、愛しの眷属であるシキの二つ名が巫山戯た名前にならないように、かっこいい名前を付けるために来たのだ。

 

 

「シキ君!僕は絶対に君に相応しいかっこいい二つ名になるよう頑張るからね!」

 

 

 

 

 

 




今後展開についてアンケ取ろうかと思ってるんですが、
「ヘスティア・ファミリアに新規団員を追加するか否か」というもの
ベル君が実際にinファミリアするまでの間、シキ一人のファミリアを果たしてギルド側が容認するのか、と書いていて疑問に思った次第です。
新団員が原作キャラ、オリジナルキャラを追加した場合、それが読んで頂いてる皆さんが許容出来るかについてアンケをまず取ろうかなと思ってます。

ヘスティア・ファミリアに新規団員を追加しても良いか(あくまで見解の募集です。100%そうなる訳では無いのでご了承ください)

  • OK:原作・オリキャラ両方共問題無
  • OK:原作キャラのみ
  • OK:オリジナルキャラキャラのみ
  • NooO:ベル君が来るまで絶対入れるな!
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