評価、コメント、お気にいりにしおり!!!
本当にありがとうございます!!!!泣いたよ作者は!!!!!(土下座)
斉藤壱護は苺プロの社長である。
社長というからにはそれなりに色んなものを見てきたし、人間の裏も表も知っている。
知っている………はずだったのだが。
「待て、訳がわからん。え?」
「えー、一回で理解してよ。私だってまだよくわかってないけどさ」
「無茶言うな!んなとんでもねえ話、一発で理解なんざできるわけねえだろ!!!」
「ちょっと、声のボリューム落としてよ!二人が起きちゃう」
「〜っ!!」
絶賛混乱中。
そりゃそうだ、電話口でいきなり
「ちょっと刺されちゃってさ、血の処理がやばいから来てくれない?」
なんて言われたと思ったらこれである。
ただでさえドーム公演直前の朝、打ち合わせ等々で大忙しだったにも関わらずタクシーかっ飛ばしてマンションまですっ飛んできたのだ。
エレベーターの中なんてほぼ半泣きだった。誰か褒めてほしい。
「……わかった、とりあえず落ち着け。なんもわからんけどとりあえず落ち着け」
「自分に言い聞かせてるだけだよね、それ」
「どら焼きおかわりいただいても?」
「いいよいいよ、つぶあんのやつでいい?」
「ありがとうございます」
笑顔で個装のどら焼きを受け取る少女の真横には、既に二箱分近い量の空袋が山となっていた。
どら焼きどんだけ食ってんだ。
後にどうしても気になってアイに聞いてみたところ、
「目が覚めたときは自前の栗まんじゅうだった」らしい。なんだコイツ。
「…………ストーカーに刺されて死にかけたお前を、この子が助けてくれたんだよな」
「うん」
「えーと。君、名前は?」
「謎のアイドルXオルタです。えっちゃんと呼んでください」
「いや、本名」
「謎のヒロインXオルタです」
……なんだコイツ。
もっきゅもっきゅ、とどら焼きを頬張る謎の少女。
どうやらコイツ、普通の人間じゃないらしいーーーーというのが、開口二番目に言われた言葉だ。
ちなみに一番目は「刺されちゃった」。
あまりにも普通に言うもんだから嘘かと思ったが、玄関前のドアが(トマト祭りでもこうはならんだろというレベルの)地獄と化していたので信じざるを得なかった。
あの出血量は尋常じゃない。
『人間は1リットル以上の血液を失うと死に至る』とはたった今ググった検索結果の教えだが、それを余裕で越えているだろう。
更に言えば凶器の包丁。
床に落ちていたそれは、半ばくらいまで血に濡れていた。あれだけ深く刺さっていたなら臓器損傷だってありえる。
なのに何故、アイは生きている?
『そこのどら焼き娘が救ったから』。
素人目にも輸血が必須、かつ縫合しなければならない程の刺傷をどうやって?
『サーヴァントユニヴァースとかいう謎の世界の技術を使って』。
であれば彼女は一体ーーーーーー
「社長」
不意に声をかけられる。
顔を上げれば、アイが静かにこちらを見つめていた。
「この子、私を助けてくれたんだよ」
「いや、それはわかってるけども」
「たぶん、嘘もついてない」
「……本気で言ってんのか?」
「だいたいわかるよ、嘘つきだもん」
それにね、とアイは続ける。
「この子、アクアとルビーのことをすごく優しい目で見てたから。多分悪い人じゃないよ」
ーーーーーここまで言われてしまえば、訝しむこともできない。
肩の力を抜き、自称『謎のアイドルXオルタ』に目を向ける。
視線に気付いたらしく、目をぱちくり。
その間もどら焼きを食べる手は止めない辺り、天性の食いしん坊なのだろう。苦笑が漏れる。
(何者かはわからなくても、言わなきゃならんことはあるわな)
「あー……えっちゃん。うちのアイを助けてくれて、ありがとな」
「ひへ、ふぉーふぇんふぉほふぉほひははへへふ(いえ、当然のことをしたまでです)」
「食ってから話せよ……」
天丼ですわ……失格ですわ……
視点の明記はいりますか?
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いる(side〇〇)
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いる(〇〇視点)
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いらない