この素晴らしき世界に祝福を!   作:指揮官さん

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大川透(ジョジョナレーション)「前回の、ジョジョの奇妙な冒険(この素晴らしい指揮官に祝福を!)は、めぐみんの提案により水と温泉の都、アルカンレティアへ湯治しに来た紅介達、しかし、紅介はアクシズ教団の実態と、離貅達に襲い来るアクシズ教徒の魔の手を知らずにアクシズ教に入信し、湯治を楽しんでいたッ!」


第17話 妖美なる万象の舞

めぐみんの提案で水と温泉の都、アルカンレティアへ湯治に来た紅介だったが……

 

       LAST (ラスト)CLOUDIA(クラウディア)より

         緊急事態

 

アクシズ教徒「偽アクアを探せーー!!」

 

現在、湯治どころではなくなり、現在アクシズ教徒達に追われ、現在人気の無い路地裏で身を隠していた。

 

離貅「…ひとまずは安心ですが、その内見つかるかもしれませんね……。」

紅介「で?源泉へと行くのか?」

 

蒼い瞳の紅いリオルこと、シユカを抱き抱えた紅介がアクアにそう言う。

 

アクア「ええ!そこが怪しいわ!そこを浄化すれば、温泉が元に戻ると思うの。臭い匂いを根元から断つのよ!」

木葉「じゃあ、早速━━」

アクシズ教徒B「居たぞー!パチモンだーー!!」

 

しかしその時アクシズ教徒達に見つかり、紅介達は一目散に逃げながら源泉へと向かった。

 

カズマ「あんな事言ってる奴等助けなくたって良いんじゃないか?」

 

カズマが走りながらそう言う。

 

アクア「うう……でも、あたしの可愛い信者達が……!」

離貅「…正直、あんな人達を助けるのは少し癪ですが、ベルディアの時の礼はここで返しましょう。」

木葉「私も離貅と同じ気持ち!」

アクア「…ありがとう……!」

紅介「てか、その源泉ってどう行けばんだ?」

アクア「この先を行けばその内着くわ!」

紅介「なら、このまま進むだけだな!」

 

そうして、紅介達は源泉に続く門へ辿り着いたのだが……

 

アクア「ねえ、私、アクシズ教のアークプリーストなんですけど!ほら私の冒険者カードをちゃんと見て!」

 

現在その門を守る警備員に足止めされていた。

 

警備員A「幾らアークプリーストでも無理なんです。」

警備員B「先程入られた管理の方からも、誰も入れるなと言われてまして。」

カズマ「管理の人?」

アクア「…汝、敬虔なるアクシズ教徒よ。これは必要な事なのです。正しい行いなのです。私達を通す事で、この街が━━」

警備員達「あ、自分らエリス教徒なんで。」

アクア「なんでよぉおおおお!!!ね、お願い通して!この先の源泉が危ないの!」

紅介「…どうする?」

カズマ「おいダクネス、数少ないお前の出番だぞ。」

 

カズマはそう言ってダクネスを前へ押し出す。

 

       ここで音楽が止まる

 

ダクネス「数少ない!?おおい、私は偶には役に立っているぞ!?」

紅介「お前全然役に立ってないぞ?このパーティに入ってるだけ有難いと思え。」

 

紅介は少々辛辣な事を言ってカズマに加勢した。

 

ダクネス「な!?コウスケ!私も流石にそれは傷付くぞ!!と言うか押すな!」

めぐみん「控えおろう!この方を何方と心得るのです!ダスティネス家のご令嬢、ダスティネス・フォード・ララティーナお嬢様であらせられます!」

ダクネス&警備員達「えぇ?」

めぐみん「これは緊急事態なのです。」

紅介「めぐみんナイスだ。ほらお嬢様、その胸元に隠しているペンダントを見せてください!」

ダクネス「え、おい!?」

アクア「二人ともしっかり抑えてて!」

 

アクアはそう言ってめぐみんと共にダクネスを取り押さえるがダクネスは抵抗してきた。

 

紅介「おい離貅!木葉!お前も手伝え!」

離貅「は、はい!」

木葉「う、うん!」

ダクネス「ふ、二人まで!?や、やめろお!」

ゆんゆん「え…えっと……」

ダクネス「お、お前達やめ…ダスティネス家は、不当な権力の行使は━━」

 

ダクネスの抵抗は虚しく、アクアが見事ペンダントを奪い取り、それを警備員に見せつけた。

 

警備員B「本物だ……。」

警備員A「これはとんだご無礼を……。」

 

無事、警備員を突破する事が出来たが……

 

ダクネス「むう……」

 

ダクネスは不機嫌になっていた。

 

カズマ「面倒くさい女だな。貴族として扱われたいのか仲間として扱われたいのかはっきりしろよ。」

ダクネス「面倒くさいとか言うな!」

紅介「実際お前面倒くさいじゃん。」

ダクネス「なぁ!?」

 

そんな会話をして数分後……

 

紅介「何だよこれ……」

 

源泉へと向かう中、近くを通った温泉の水を見てみると、黒ずんでいた。

 

アクア「毒なんですけど!!これ、思いっきり毒なんですけど!!」

ゆんゆん「これ、急いだ方が良いよね……。」

カズマ「だな。行くぞ!」

 

そして源泉へ向かい数十秒後、紅介達は源泉へと辿り着いたのだが……

 

カズマ「…!待て!誰か居る。」

 

カズマは気配に気づき、紅介達を伏せさせる。

 

そしてその先には湯気に包まれているが、一人の男が佇んでいた。

 

カズマ「あいつは……。」

アクア「今にも身投げしそうな雰囲気ね。」

離貅「…もし身投げをするとするなら、ここでやるのは少々不自然ではないですか?」

紅介「言われてみれば確かに……シユカ?」

 

すると、シユカは無理矢理紅介から脱出すると男へ向けて全力疾走した。

 

       LAST (ラスト)CLOUDIA(クラウディア)より

         緊急事態

 

紅介「シユカ!?おい!戻れ!!」

 

紅介は必死にシユカを引き止めようとするが、シユカは聞く耳を持たず、大きく飛び上がり、波導を集束し、小さな氷の刃を生成し、それと男へ向けて投擲した。

 

???「ッ!?グァ!」

 

その氷の短剣は男の胸に見事に命中してしまった。

 

紅介「シユカ!!何をやっているんだ!!!」

 

紅介は激怒して思わず飛び出した。

 

カズマ「お、おい!?ああもう!!」

 

カズマもやむを得ず飛び出し、離貅達も続けて飛び出した。

 

紅介「お前、何を━━」

 

紅介はそう言いかけた時、男から信じられないモノを見た。

 

何故なら、男の傷口から出ていたのは赤い血ではなく、黒紫色の透明な液体だった。

 

紅介「…お前、何者だ……!?」

???「…バレてしまったのなら仕方ない。」

 

男は痛覚が無いのか、刺さった小さな氷の刃を引き抜くと、黒紫色の液体がドクドクと溢れ出した。

 

アクア「読めたわ……貴方が温泉を汚染させてたのね……あんたのせいでどれだけどれだけ苦渋をなめたか、覚悟しなさい……!」

 

アクアはそう言って指をポキポキと鳴らす。

 

紅介「…シユカ、今さっきのは謝る。下がってろ。」

 

紅介はそう指示してシユカは素直に後ろへ下がり、紅蓮狂刃を顕現させて手に持ち構えを取り、離貅達もそれぞれ臨戦態勢に入る。

 

カズマ「行くぜ、九字之定(あいぼう)。」

 

カズマはキメ顔でそう言って腰の後ろに差していた九字(くじ)()(さだ)を鞘から抜いて言う。

 

???「良いだろう。誰もが俺の本性を見ると同時に平伏し、許しを乞うてきた。お前達は骨がありそうだ。折角だ。名を聞いてやろう。」

紅介「…躁揮紅介。それが俺の名だ。」

カズマ「俺の名は佐藤和真。数多の強敵を屠りし者。」

ハンス「俺の名はハンス。魔王軍幹部の一人、デットリーポイズンスライムのハンスだ……。」

紅介「なに!?」

カズマ「今何て?魔王軍幹部!?」

 

男ハンスが語った事実にカズマはすぐ弱気になってきた。

 

カズマ「な、なあ。スライムって雑魚だろ?雑魚だよな?」

ダクネス「そんな馬鹿な話誰に聞いたのだ!?スライムは強敵だぞ。まず、物理攻撃が殆ど効かない。一度張り付かれたら終わりだと思え。消化液で溶かされるか、口を塞がれ窒息するぞ!」

カズマ(何それ怖い!)

離貅「となると、アイツはその名の通り、凄まじい猛毒を持っている。と言う事ですか。」

アクア「大丈夫よカズマ。死んでも私が付いてるわ!幾ら触れたら即死でも、捕食され無い限りは蘇生出来るからね!」

ハンス「フハハハハ!さあかかって来るがいい!勇敢な冒険者達よ!この俺を倒━━」

 

ハンスが言いかけたその時━━

 

カズマ「すいませぇえええん!!!本当にすいませぇえええん!!!」

 

カズマは一目散に逃げ出した。

 

       ここで音楽が止まる

 

紅介「ハァ!?」

離貅&木葉&めぐみん&アクア&ゆんゆん「えぇ!?」

紅介「ちょ、ちょっと待ってろ!」

ハンス「え?あハイ。」

 

紅介はハンスに待ったをかけてカズマを追い、離貅達も思わず後を追った。

 

アクア「ちょ、何で逃げるの!?」

カズマ「馬鹿野郎!早く来い!(ヤバいヤバいヤバい!アイツは今までで一番ヤバい!!)」

ダクネス「ああ……スライム……スライムがぁ……」

めぐみん「ダクネス!流石にあれは死にます!」

 

すると突然、カズマがブレーキをかけた。

 

紅介「お?やっとやる気に━━あれは……」

アクシズ教徒達「悪魔倒すべし!魔王しばくべし!」

 

遠くには紅介達を追ってアクシズ教徒達が迫っていた。

カズマ「…もう源泉は諦めようぜ。どうせアクシズ教徒なんて要らない子達だし。」

アクア「何言ってんのねぇ!!この街のアクシズ教団が崩壊しちゃうーー!!」

カズマ「良い事じゃないか。」

アクア「アアアアアアアアアアアアア!!!もう良いわよ!!!」

 

アクアはそう言って、ハンスの所へ戻って行き、

 

紅介「…相手が物理攻撃無効でも、突破口を見つけるさ。」

 

そして紅介は続いてアクアに続き、シユカは紅介に続いた。

 

離貅「…良いんですか?余計に悪くなりますよ。」

カズマ「…しょうがねえなぁ……。」

木葉「最初からそうなら逃げないでよ……。」

 

そして一方……

 

紅介「おい!待たせたな!」

アクア「ええ!毒属性だなんて流行んないわよ!黒いのよ!どうせそんなだからモテなくて魔王軍なんかに身を(やつ)したんでしょ!?悔い改めなさい!」

ハンス「なんだと……?」

カズマ「アクア!紅介!」

紅介&アクア「カズマ!」

ハンス「…そこの二人と一匹はともかく、どのツラ下げて戻って来た?この雑魚共が……何にせよここの汚染さえ完了すれば、この街に用はない。ようやくだ……!ようやくこの忌々しい街からおさらば出来る!」

カズマ「気持ちは解らんもないが……あ、そう言えば、本物の管理人はどうしたんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンス「喰った。」

 

カズマの問いに、ハンスはそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅介「…は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木葉「今……何て……?」

ハンス「だから喰ったと言って━━」

紅介「アアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

紅介は目にも止まらぬ速さで瞬時に紅蓮狂刃でハンスの片腕を斬り落とした。

 

ハンス「グゥ!?」

めぐみん「紅介!?」

 

ハンスは驚きながらも咄嗟に距離を取る。

 

       LAST (ラスト)CLOUDIA(クラウディア)より

        大いなるチカラ

 

離貅「まさか、アレは!?」

めぐみん「冬将軍の時の!?」

 

いつの間にか紅介の髪の毛先の色は白く変色し、頭に二本の小さな角が生えていた。

 

紅介「ウウ……!」

 

その有様は、まるで血に飢えた化物の様だった。

 

ハンス「グウ……貴様、まさか鬼人族か!?」

カズマ「は!?」

めぐみん「コウスケさんが……鬼人族……!?」

ハンス「まあ良い……ここで始末するのみ……本能のまま喰らい尽くす。」

 

ハンスはそう言って本性を表したのか巨大な黒紫色のスライムとなった。

 

カズマ「で、デカくなりやがった!?」

紅介「ウォオオオオオオオオ!!!」

 

紅介は猛獣の様な雄叫びを上げ、ハンスに接近し、紅蓮狂刃を振り回し、ハンスの身体を次々と削ぎ落とす様に斬り刻み始めた。

 

離貅「まさか、我を失っている!?」

 

飛び散ったハンスの身体は辺りに降り注ぎ、その一部は源泉へと落ちてしまった。

 

アクア「!」

 

それを見たアクアはすぐさま毒液が降り注ぐ中、駆け出し、両手を源泉に突っ込み、浄化をし始めた。

 

カズマ「危ないぞ!戻って来い!」

アクシズ教徒C「何だアレは!?アイツが温泉を汚していたのか!?」

離貅「アクシズ教団!?こんな時に!?」

アクア「ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!ああ熱い熱い!」

カズマ「もうそんなん良いから!とっとと逃げろ!」

アクア「だってだって!此処を護らないとうちの子達が!」

アクシズ教徒D「見ろ!」

アクシズ教徒E「青い髪の子が言ってる事は本当だったんだ!」

アクシズ教徒F「やっつけろー!」

 

アクシズ教団達は石鹸、饅頭、タワシなどと言った微妙な物をハンスに投げつけていたが、アクシズ教のプリースト達はアクアへ必死に回復魔法をかけていた。

 

めぐみん「コウスケさん!それ以上は危険です!!」

紅介「殺ス!殺ス!殺ス殺ス殺ス!!!」

 

めぐみんの必死の呼び掛けに、紅介の耳に届かなかった。

 

カズマ「だぁああもう!どうすれば良いんだよ!!!」

 

カズマは自棄になり、そう叫んだその刹那━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ならば、妾が手を貸そう。」

 

       ここで音楽が止まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如聞こえた美しい声と共に、紅介は背中が光ったその直後、紅介は四角形の結界に包まれて拘束されて、ハンスから距離を離された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ達「!?」

紅介「離セ!離セェ!!!」

 

紅介は拘束を解こうと必死に足掻くが結界はびくともしなかった。

 

離貅「これは━━!?」

???「ふむ…まだ鬼人族の力を物にしていないようじゃな。」

 

そしていつから居たのか、謎の女性は紅介を閉じ込めている結界に触れながら言う。

 

木葉「だ…誰……?」

ダクネス「貴様、何者だ!?」

 

ダクネスは剣を構えて言う。

 

???「まあ待て。妾は其方達の敵ではない。むしろ味方じゃ。」

 

女性はそう言って指をパチンと鳴らすと、紅介の髪色は戻り、角は消え、眠りに落ちた。

 

???「それに妾は……そうじゃな……」

 

すると女性に変化が起きた。光に包まれ、光が消えると、女性はアクアに匹敵する程に妖しくも、美しい女となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      色鮮やかで多彩な巫女装束

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      腰に生えた九つの狐の尻尾

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      その頭に生えるは狐の獣耳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     その姿は、正に妖狐だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツクモ「我が名はアマミヤ・ツクモ。この世界で悠久の時を過ごす者。」

 

その美女は、ツクモと名乗った。

 

    MONSTER HUNTER CROSS(モンスターハンタークロス)より

         妖艶なる舞

 

離貅「アマミヤ……ツクモ……!?」

ゆんゆん「だ、誰かは知れませんが、助けてくれるんですか!?」

ツクモ「うむ。この事態、妾無しでは打破出来ぬからな。手を貸そう。」

カズマ「手を貸すって……どうやって━━」

ツクモ「カズマよ、アレを見よ。」

カズマ「え?」

 

カズマは思わずツクモが指を差した方を見ると、ハンスから生えた職種は近くに落ちていた饅頭を石鹸と洗剤を無視して次々と吸収していった。

 

カズマ「す、スライムでも選り好みするのか……って、ふざけてるのか!?」

ツクモ「んー?アレは何じゃろなぁ?」

 

ツクモはわざとらしく言う。

 

カズマ「おい!聞いてるの━━ん?」

 

するとカズマはツクモが見つめる先にはハンスの中に骸骨があった。

 

カズマ「アレは……!?」

アクシズ教徒G「ああ!温泉の管理人さん!」

アクシズ教徒C「あの野郎喰ったのか!?許せねぇ!!」

カズマ「まだ完全に消化されていない……だけど━━」

ツクモ「妾なら、この世の凡ゆる森羅万象を操る。氷漬けなど、容易いぞ?」

カズマ「!」

 

ツクモの言葉に、カズマはたった一つの勝利への道が浮かんだ。

 

カズマ「アクア!完全に消化されていなければ、蘇生出来るんだな!?」

アクア「え?う、うん。出来るわよ!」

カズマ「よし!めぐみん!撃たせてやるぞ!あっちで待機だ!」

めぐみん「う、撃って良いんですか!?撃ちますからね!」

 

めぐみんは嬉々とした様子でカズマの指定した場所へ駆け出す。

 

ダクネス「では、私はリクとコノハ、そしてゆんゆんと共に、皆を護れば良いのだな?」

カズマ「そう言う事だ!頼りにしてるぞ!」

ツクモ「カズマとやら。」

カズマ「今度は何だよ!?」

ツクモ「これを持って行け、すぐ役に立つぞ。」

 

ツクモはそう言ってカズマに擬人式を手渡す。

 

カズマ「…ふざけてんの?」

ツクモ「まあすぐ行け。そのうち分かるぞ。ほれいってこい。」

カズマ「だぁもう!信じてるからなぁ!!」

 

カズマはそう言って即興で立てた作戦を実行し、走り出す。

 

カズマ(温泉街に幹部クラス登場なんて、ゲームバランスどうなってんだこの世界は!)

アクア「ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!ピュリフィケーション!…あ━━」

 

アクアは今も必死に源泉の浄化をしているがそこへアクアを喰らおうとハンスが襲ったが、突如現れた巨大な氷壁がアクアを護る様に出現した。

 

ツクモ「好きにさせる訳なかろう?」

 

するとその時、ハンスへ饅頭が放り込まれる。

 

ハンスは投げ込まれた方向へ目を向けると、そこには━━

 

カズマ「お前の餌は、俺だ!!」

 

背に旗を背負ったカズマがそう言って、一目散に逃げ出しハンスを誘導し、ハンスは源泉から離れていった。

 

めぐみん「爆走、爆走、爆走……最高最強にして、最大の魔法、爆裂魔法の使い手、我が名はめぐみん。我に許されし一撃は、同胞の愛にも似た盲目を奏で、塑性を脆性へと葬り去る。強き鼓動を享受する!」

カズマ「お前の運の尽きは、この街に来た事じゃない。俺達を相手にした事だぁああああ!!!」」

 

カズマはそう啖呵を切り、崖へと飛び込み。ハンスは逃さないと言わんばかりに触手を伸ばす。

 

カズマ「後は任せたぞ━━」

ツクモ「上出来じゃ。」

 

カズマにとって遠くに離れていた筈なのに、ツクモの声が聞こえたその刹那、カズマはいつの間にかツクモの近くに立っていた。

 

カズマ「みん━━は!?」

ツクモ「妾が居なければ、其方は後に生き返れるとは言え今頃死んでおったぞ?」

めぐみん「哀れな獣よ、紅き黒炎と同調し、血潮となりて償いたまえ!穿て!エクスプロージョン!!!

 

カズマが茫然としているのを他所に、めぐみんの爆裂魔法がハンスへと放たれ、ハンスを包む毒液は辺り一面に撒き散ろうとしていたが━━

 

ツクモ「霜界(そうかい)。」

 

ツクモはそう言葉を告げたその時、無数の毒液は瞬時に固まり、無力化された。

 

ツクモ「次は妾の番じゃ。妖術、(ひょう)(ろう)()(くさび)!」

 

ツクモはそう唱えると、骨だけとなったハンスの周囲に先端が槍の様に鋭い氷晶が無数に現れ、それらが一斉にハンスに突き刺さると同時にハンスは氷漬けになり、すぐさま砕け散った。

 

離貅「凄い……!」

 

       ここで音楽が終わる

 

ハンス「ここまで俺を追い詰めるとはな……。」

木葉「え……!?」

 

すると、その氷の破片からクラゲの様な姿のハンスがで出来た。

 

離貅「まだ終わらないのですか……!?」

ハンス「だがまだだ……すぐにお前達を喰らって回復してやる……!」

ツクモ「其方など、妾に言わせれば少し硬めの雑魚に過ぎん。だが、其方にトドメを刺すのは妾ではない━━。」

アクシズ教徒達「魔王しばくべし。悪魔倒すべし。」

ツクモ「アクシズ教徒(きゃつら)じゃ。」

アクシズ教徒「魔王しばくべし。悪魔倒すべし魔王しばくべし━━」

アクア「悪魔倒すべし。魔王しばくべし。」

 

アクアはそう唱えながら、右手に炎の如き輝きを纏わせる。

 

      機動武闘伝Gガンダムより

  我が心 明鏡止水 - されどこの掌は烈火の如く

 

アクア「ゴッドブローーッ!!」

 

そしてアクアは、ハンスに向けてゴッドブローを放った。

 

ハンス「グォオオオオオオ!ッ、何かと思えば、それぐらいではこの俺は倒せんぞ!このへなちょこプリーストがぁあ!」

 

ハンスはそう言ってアクアの右手を取り込み始める。

 

しかし━━

 

セシリー「アクシズ教、教義!」

アクシズ「アクシズ教徒はやれば出来る!出来る子達なのだから!上手くいかなくてもそれはあなたの所為(せい)じゃない!」

アクシズ教徒D「上手くいかないのは世間が悪い!」

離貅「!?」

アクシズ教徒E「嫌なことから逃げれば良い!逃げるのは負けじゃない!逃げるが勝ちと言う言葉があるのだから!」

木葉「えぇ!?」

アクシズ教徒G&アクシズ教徒C「迷った末に出した答えは、どちらを選んでも後悔するもの!どうせ後悔するのなら、今はあっちの方を選びなさい!」

ハンス「何だ、その光は……!?」

 

アクシズ教徒達の言葉に、アクアの左手に青白い光が集束していった。

 

アクシズ教徒F「汝老後を恐れる勿れ、未来のあなたが笑っているかそれは神ですらも解らない。なら今だけでも笑いなさい!」

アクシズ教徒達「悪魔倒すべし!魔王しばくべし!悪魔倒すべし!魔王しばくべし!」

アクア「可愛い信者達の大切な温泉を穢したその罪━━万死に値するわ!神に救いを求め、懺悔なさい!!!」

ハンス「…まさか━━!」

アクシズ教徒G「エリスの胸はパッド入りぃいいいい!!!」

離貅&木葉(台無しだぁあああああああ!!!)

アクア「ゴッドォ━━レクイエムゥウウウウウウ!!!

 

アクアの持つ神気と、アクシズ教徒達の信仰心が集束した渾身の一撃が、ハンスへと放たれた。

 

ハンス「グォオオオアアアアアアアア!!!アクシズ教団(アイツら)が崇拝している忌々しい女神とは━━まさか━━」

アクア「うおりゃあああああああああ!!!」

ハンス「お前かぁあああああああ!?」

 

ハンスはその事実に気付くと同時に、アクアによって跡形も無く消し飛ばされ、倒された。

 

       ここで音楽が終わる

 

紅介「ハッ━━!?」

 

不意に目が覚めた紅介は飛び起きる。

 

アクア「紅介!良かった……!」

めぐみん「心配しましたよ!」

紅介「………。」

 

紅介は周囲を見渡すと、そこは馬車の中だった。

 

紅介「…俺は……また……」

 

紅介は胸を抑えて言う。

 

紅介「いや、それよりも、ハンスと温泉の管理人は!?アルカンレティアは!?」

カズマ「ああ…それなんだけどな。突如現れたアマミヤ・ツクモって言う人が加勢してくれたおかげでハンスを倒せたけど、アクアのゴッドレクイエムの余波かなんかで、アルカンレティアの温泉は、全てお湯になってしまったんだ。」

紅介「…それじゃあ……」

カズマ「まあ、アクシズ教団の財源の元を断つと言う魔王軍の目的を…結果的に完遂してしまってな……。」

紅介「そんな……」

めぐみん「で、でも!でもですよ!温泉が毒になると比べたら幾分かマシですよ!それに温泉の管理人、ギリギリ間に合って生き返ったので!」

紅介「…ハハ……湯治どころじゃ…なくなってんじゃねえか……」

 

紅介は自分の運の無さを自嘲してそう呟いた。

 

すると、右手に違和感を感じて目を向けると、そこにはシユカが紅介の右手を強く握っていた。

 

紅介「…心配……してくれてるのか?」

 

紅介の言葉にシユカは頷く。

 

紅介「…ありがと…な……。」

 

紅介は泣きそうな顔をしてシユカを抱き締める。

 

アクア「ねえねえ!」

紅介「?」

アクア「ほら見て!アクセルの街が見えて来たわよ!」

 

アクアの言葉に紅介は窓から外を覗くと、馴染み深い外壁が見えて来た。

 

紅介「…温泉も良いけど。馴染み深いのが一番だな……。」

 

            to be continued………




ミサトさん「突如現れたアマミヤ・ツクモ……一体何者かしら……。…それでは次回予告をするわね。アルカンレティアで遭遇した魔王軍幹部、ハンスとの戦いから数日後、ゆんゆんからカズマへの告白と同時に告げられた紅魔族の故郷、紅魔の里に危機が迫っている事を聞いた紅介達。しかし紅介は更に肥大化した恐れを抱えながらも、仲間のめぐみんと、友達のゆんゆんの故郷を助ける為、仲間と共に紅魔の里へ向かう。次回、『紅魔の里』。この次も、サービスサービス!」
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