この素晴らしき世界に祝福を!   作:指揮官さん

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大川透(ジョジョナレーション)「前回の、ジョジョの奇妙な冒険(この素晴らしい指揮官に祝福を!)は、水と温泉の都、アルカンレティアへ湯治に訪れた紅介達、しかし、そこへ魔王軍幹部のハンスと遭遇し、そこへ現れた謎の女性、アマミヤ・ツクモの支援により辛くも勝利するも、紅介の心の溝は密かに更に大きくなっていったッ!」



第18話 紅魔の里

水と温泉の都、アルカンレティアで遭遇した魔王軍幹部、ハンスとの激闘から数日後、その日の夜、珍しくゆんゆんが来たのだが……

 

ゆんゆん「私、カズマさんの子供が欲しい!」

紅介&離貅「は?」

木葉&めぐみん&アクア&ダクネス「え?」

 

まさかのカズマへのプロポーズだった。

 

カズマ「(モテ期……入りました!)…もう一回、言ってくれるかな?」

 

カズマはキメ顔でそう言った。

 

ゆんゆん「か、カズマさんの子供が欲しいって言いました。」

紅介「…まあその…良かったな。可愛い女の子にプロポーズされて。」

 

紅介はまさかの事態に唖然としながらも、蒼い瞳の紅いリオルことシユカを撫でながらそう言う。

 

カズマ「ああ。俺はお前の様なイケメン野郎より先にゴールインさせてもらうぜ。それにそうだな……俺としては、最初は女の子が良いんだけど。」

ゆんゆん「だ、駄目です!最初の子は男の子じゃなきゃ駄目なんです!」

カズマ(大人しい子とは思っていたが、ちゃんと言うべき事はいうタイプらしい。…最高かよ)

めぐみん「どうしたと言うのです?ゆんゆん」

木葉「そうだよ!」

ダクネス「これがどんな男か知っているのか?」

めぐみん「正気に戻ってください!一体何がどうなっているのか━━」

ゆんゆん「わ、私とカズマさんが子供を作らないと……世界が…魔王が……」

めぐみん&紅介「魔王?」

カズマ「そうかそうか世界が…大丈夫だ。世界も魔王も俺に任せとけ。俺とゆんゆんが子作りすれば、魔王がどうにかなり、世界が救われるって言うんだな?困ってる人の頼みを断る訳がないじゃないか。」

 

カズマはヤル気満々でゆんゆんに優しく言った。

 

ダクネス「と、討伐クエストを請けようと頼んだ時はあれだけ嫌がった癖に!」

めぐみん「本当ですよ!」

カズマ「うるさーい!関係ないやつが口出ししてくるんじゃねえよ!折角やって来たモテ期なんだよ!邪魔すんなよ!!」

めぐみん「逆ギレ……知り合いが変な男に引っ掛かろうとしてたなら、口の一つも出しますよ!」

ゆんゆん「お、落ち着いて…すいません私のせいで、落ち着いてください!」

カズマ「素晴らしい!素晴らしいよ!俺初めてこの世界の事が好きになったよ!やっと紅介を出し抜けて先に行けるんだよ!もし紅介があの時ハンスの言ってた通り鬼人族だったら俺魔王軍に寝返るからな!?」

 

カズマの終盤の言葉に場の空気は凍り付く。

 

木葉「…今、何て?」

カズマ「あ……悪い悪い!冗談だよ冗談!まあ良いさ。俺は漸く夢にまで見た彼女を手に入れるからな。それでゆんゆん?俺としてはちょっと発端が気になるな。」

 

カズマはまたキメ顔でゆんゆんにそう言った。

 

ゆんゆん「じ…実は……お父さんから手紙が……。」

 

ゆんゆんはそう言って2枚の紙を取り出すと、めぐみんはそれを取り読み始める。

 

めぐみん「…この手紙が届く頃には、きっと私はこの世に居ないだろう……え?」

紅介「…思ってたより深刻な状態なのか?」

めぐみん「…紅魔の里が魔王軍に蹂躙されているそうです………占い師が里の壊滅という絶望の未来を見た日、同時に希望の光も見る事になる。それは、紅魔族唯一の生き残り、ゆんゆん……どうして唯一の生き残りはゆんゆんだけに?」

離貅「ですが、めぐみんも紅魔族ですよね?少し妙ではありませんか?」

めぐみん「はい、そうですよね………唯一の生き残りである彼女は駆け出しの街である男と出会う事になる。頼りなく、何の力もないその男こそが、彼女の伴侶となる相手であった。」

カズマ「何でそこで俺を見んだよ。ゆんゆんもそれだけの情報で俺のとこに来たのか?」

ゆんゆん「…やがて月日は流れ、その男との間に生まれた少年は旅に出る事となる。だが少年は知らない。彼こそが、一族の仇である魔王を倒す者である事を……!?」

 

ゆんゆんの音読に、紅介達の目線はカズマへと集まる。

 

カズマ「お、俺とゆんゆんの子供が魔王を━━!」

ダクネス「おい待てカズマ!」

アクア「ねえそんなに困るんですけど!私こんなに困るんですけど!私としてはそんな悠長な事言ってないで、とっとと魔王を倒してほしいんですけど!カズマの子供が大きくなるまで待てって言うの!?3年ぐらいでまからない?まからないならその占いは無かった事にしてちょうだい!」

カズマ「お前…幼児に魔王退治させる気かよ……。」

紅介「アクアお前、流石にそれは無理難題過ぎるだろ。」

ゆんゆん「里には腕利きの占い師が居るんです、つまり……」

カズマ「解った。そう言う事なら任せとけ。世界の為だ仕方無い。」

ダクネス「お、お前と言う奴は普段は優柔不断な癖に━━」

めぐみん「?」

 

そんな言い合いの中、めぐみんは何かに気付き━━

 

めぐみん「…紅魔族英雄伝第一章、著者、あるえ。」

ゆんゆん「うわぁあああああ!!あるえの馬鹿ぁあああ!!!」

 

めぐみんのそんな音読を聞いたゆんゆんは突然叫んだかと思うとめぐみんから2枚の紙を取り上げてクシャクシャにして床に放り投げて頭を抱えて蹲った。

 

カズマ「おいどう言うこった説明しろ!俺の子供はどうなった?俺はどうしたら良い!?ここで脱げば良いのか?部屋で脱げば良いのか?ん?」

めぐみん「あるえというのは、作家を目指している里の同級生です。」

紅介「じゃあそれって……」

離貅「カズマの早とちり……と言う事になりますね……。」

ダクネス「ではもう一枚の紙は?」

めぐみん「こっちは本物じゃないですかね。」

 

めぐみんはそう言って2枚目の紙を拾い上げ、広げながらそう言う。

 

めぐみん「紅魔族は昔から魔王軍の目の(かたき)にされていましたから。」

カズマ「おい!ちょっと待て!俺の男心はどうしたら良いんだよ!?ゆんゆんは?これから俺とゆんゆんが甘酸っぱい関係になるんだろ?」

ダクネス「ならない!」

カズマ「ふっざけんな!そのあるえとか言う奴会ったら絶対スティールで泣かしてやる!!!」

紅介「お、おいカズマ、少しは落ち着いて━━」

カズマ「うるせぇ!お前に慰められると余計自分が惨めになるんだよ!」

紅介「え?」

カズマ「…悪い……少しイライラしてた……。」

紅介「そ…そうか……てかめぐみん、家族や同級生が心配じゃないのか?」

ゆんゆん「そ、そうだわ!ねえめぐみん、どうしよう!?」

めぐみん「我々は魔王も恐れる紅魔族ですよ。里のみんなが、そう易々とやられるとは思えません。それに、族長の娘であるゆんゆんがいる以上、

紅魔の里に何かあっても血が絶える事だけはありません。なので、こう考えれば良いのです。里のみんなは、いつまでも私達の心の中に、と。」

ゆんゆん「めぐみんの薄情者!」

 

めぐみんの発言にゆんゆんは怒り出した。

 

紅介「…とにかく、めぐみんとゆんゆんの故郷が危ないんだよな?カズマ、明日で行かないか?」

カズマ「…丁度、紅魔の里で目的ができたし……じゃあ明日で紅魔の里に行こうぜ。」

ゆんゆん「あ…ありがとうございます!じゃあ、私、先に帰ってますね?」

木葉「うん!必ず行くから!」

 

そうして翌朝、ウィズの店に来ていた。

 

ウィズ「テレポート?紅魔の里近くに送れば良いんですね?」

カズマ「ああ。このツンデレが里帰りしたいって言うし。」

めぐみん「だ、誰がツンデレですか!」

バニル「おお!誰かと思えば━━」

紅介達「ん?」

バニル「心に中にある闇を徐々に肥えさせている(くれない)の小僧と━」

紅介「うるさい。」

バニル「━上がりやすい職業の癖にちっともレベルの上がらない男と━」

カズマ「ほっとけ。」

バニル「━最近実家の威光以外ではあまり役に立てない娘━」

ダクネス「はうん!」

バニル「━鬱陶しい光溢れるチンピラプリーストに━」

アクア「はぁ?」

バニル「━ネタ魔法しか使えないネタ種族よ、へいらっしゃい!」

 

バニルは紅介達の癇に障りながらそう挨拶した。

 

バニル「丁度良い所に来た。例の契約書、作成しておいたぞ。」

カズマ「…期待しても良いんだろうな?」

バニル「勿の論。サトウ・カズマの知的財産権を総額三億エリスで買い取り。」

カズマ「お…おう。」

バニル「しかし、まだ契約成立ではないぞ。汝の考えた商品を作る職人が、まだ決まっておらんのだ。」

カズマ「おいおい……。」

バニル「まあ待て。今は虚しい仕返しに行ってくるが良い。」

カズマ「………ッ。」

バニル「ウィズ、とっとと送還してしまえ。」

ウィズ「あ、はい。」

 

そうして一同は外に出てウィズに紅魔の里付近に送ってもらう事に……

 

ウィズ「では、紅魔の里近くにお送りしますね。」

紅介「おう。頼むわ。」

ウィズ「素晴らしい旅と経験を。テレポート!」

 

ウィズはそう唱えると、紅介達足元に紫色の魔法陣が展開される。

 

カズマ「それじゃあ言ってくる。」

 

そうして紅介達は転送されたが……

 

紅介&カズマ&離貅「うわぁあああああああああ!!!」

 

紅介、カズマ、離貅達男性陣は現在、雌しかいないオーク達に追われていた。

 

女オークA「ちょっと待ちなさいよ!」

女オークB「ねえ!男前なお兄さん達!私達とイイコトしない!?」

 

そんな雌オーク達の背後でめぐみん達は必死に追いかけていた。

 

紅介「何で女オークばっかりなんだ!?」

めぐみん「三人とも!現在この世にオークの雄は居ません!」

ダクネス「えぇ!?」

めぐみん「オークの雄達はとっくの昔に絶滅してしました!偶にオークの雄が生まれても、成人する前に雌達に弄ばれて、干からびて死にます!現在オークと言えば、縄張りに入り込んだ多種族の雄を捕らえ、集落に連れ帰り、それはもう凄い目に遭わせる男性にとっての天敵なのですぅ!!!」

離貅「何ですかその馬鹿げた生態は!?」

女オークC「2〜3日うちの集落に来て!ハーレムよ!この世の天国を味合わせてあげる!」

紅介&カズマ&離貅「お断りしまあぁあああああす!!!」

ダクネス「待て!オークと言えば、女騎士の天敵だ!制欲絶倫で、女と見るや即座に襲いかかるあのオークの雄が━━」

めぐみん「もう居ません。」

 

それを聞いたダクネスは魂が抜けたように真顔になり、急に気絶した。

 

アクア「ダクネスーー!」

女オークD「私あのイケメンな子にするわ!」

女オークE「あら私はあの逞しい子に!」

女オーク「最初は男の子が良いわね!雄が60匹、雌が40匹、そして海の見える白い家で毎日私とイチャイチャするの!!!」

離貅「子供多過ぎますよ!!!」

カズマ「帰りたい!もうお家に帰りたあい!!!」

 

カズマの悲痛な叫びを嘲笑うように、3匹の女オークが同時に男性陣にタックルを放った。

 

紅介&カズマ&離貅「あ━━」

めぐみん「紅介ぇええええ!!!」

アクア「カズマァアアアア!!!」

木葉「離貅ぅうううううう!!!」

女オークA「よーしすぐ済むからじっとして目を瞑りな!」

カズマ「助けてめぐみん!いつものやつを!いつものやつを!!」

めぐみん「こんな近くでは使えませんよ!!!」

紅介「離せ!離せ!!…ハッ!俺は毎日鍛えている!これくらい…これくらい……待って力強い!!!助けてくれ!!!」

離貅「助けてください助けてください!!!」

カズマ「話をしよう!話をしよう!!」

女オークA「エロトークなら喜んで!さぁ!話してごらん、アンタの今までの恥ずかしい性癖をさぁ!!」

 

女オークはそう言ってカズマのズボンを脱がす。

 

カズマ「あぁああああ!!!」

 

しかしその時、とても不機嫌そうな表情をしたシユカが波導弾を連続で放ち、次々と雌オーク達の頭部と下半身を次々と凍結し始めた。

 

紅介「!シユカか!!大手柄だぞ!!」

 

男性陣は咄嗟に拘束から脱出し、紅介はシユカを抱き抱えて咄嗟に離れた。

 

離貅「今度シユカに美味しい果物を上げましょう!!」

カズマ「同感だ!おいダクネス!!早くしろ!!!」

女オーク「フゥン!待てやゴルァアア!!」

 

しかしその時間稼ぎはたった今終わってしまった。

 

紅介「全員振り返るな!とにかく速く走る事を考えろぉおおお!!!」

カズマ「元ヒキニートの俺にそんな無茶いうんじゃねぇえええええ!!!」

 

カズマは必死に走りながらもそう叫んだその瞬間━━

 

ゆんゆん「ボトムレススワンプ!」

 

ゆんゆんの声と共に、雌オーク達は突如現れた黒い沼に沈み始めた。

 

紅介「い、今のは!?」

ゆんゆん「紅魔の里近くに住むオーク達、ご近所のよしみで今回は見逃してあげるわ。さあ、立ち去りなさい!」

 

間一髪のところで現れたゆんゆんはそう言って魔法を解除すると、解放された雌オーク達は一目散に去っていった。

 

紅介「は……はぁ……はぁ……助かった……。」

 

そうして近くの森に入って休憩する事に……

 

そしてカズマはこの出来事がトラウマとなってしまった。

 

ダクネス「私が気を失っている間に何があったのだ……?」

離貅「ゆんゆん、本当に感謝しています。本当に。」

カズマ「俺はこれからの人生で尊敬する人はって聞かれたらならゆんゆんと即答するぐらいに感謝してる……。」

紅介「アイツ力がえげつねぇぞ……俺毎日鍛えてるよね?」

ゆんゆん「あ…あはは……でも、みんなは何故こんな所に?めぐみんも、里のみんなが心配になったの?」

めぐみん「…ちょっと用事を思い出しただけです。」

ゆんゆん「素直じゃないわね。やっぱり里のみんなが心配だったんでしょ?そうなんでしょ?」

めぐみん「…あなたの恥ずかしい秘密をみんなに教えますよ?」

ゆんゆん「ちょ、め、めぐみん?急に何を━━」

めぐみん「あなたの刺青の場所とか。」

ゆんゆん「な!?」

 

めぐみんの発言にゆんゆんは顔を赤くする。

 

木葉「刺青?」

紅介「ちょっと待て。」

離貅「どうしたんですか……?」

紅介「…魔物の気配がする。全員隠れて。」

 

紅介の言葉に離貅達は咄嗟に茂みに隠れた。

 

ゴブリン「おい、なんかこっちになんか居なかったか?」

 

すると数匹のゴブリンが現れた。

 

木葉「…魔王軍なのかな……」

ダクネス「どうするのだ?」

紅介「…先手必勝だ。」

 

紅介はそう言って紅蓮狂刃を顕現させて手に持つ。

 

めぐみん「では私にお任せを!」

 

めぐみんは大声で言うと同時に立ち上がり、爆裂魔法の発動準備を始めた。

 

紅介達「えぇ!?」

ゴブリン「!?おい!そこに紅魔族が━━」

めぐみん「エクスプロージョン!!!」

 

めぐみんの爆裂魔法が、数十匹居たゴブリンに炸裂した。

 

めぐみん「見ましたか!我が奥義爆裂魔法を!さぁ、今の爆裂魔法は何点ですか!?」

紅介「マイナス120点。」

ゴブリン「あ…び、びびびっくりさせやがって。」

紅介「!撃ち漏らしが居たか!」

 

紅介はそう言って紅蓮狂刃を構える。

 

ゴブリン「まあ良いさ。今ので援軍がやって来たぜ。」

 

ゴブリンは後ろに指を指すと、大勢のゴブリンが迫って来た。

 

ゴブリン「覚悟しろよお前ら。泣いて命乞いでも━━」

 

しかしゴブリンは何かから逃げて来たのか、大勢のゴブリン達に踏み潰されてしまった。

 

そして、紅介達の前に、四人の人物が現れた。

 

???「肉片も残らず消え去るがいい、我が心の深淵より生まれる闇の炎によって!」

魔法使いA「永久(とこしえ)に眠れ!我が氷の(かいな)(いだ)かれて!」

魔法使いB「I……kill……you……。」

魔法使いC「今、生まれる!!」

ゴブリン達「ちょ、ま、やめて━━」

???「ライトオブセイバー!」

魔法使いA「ライトオブセイバー!」

魔法使いB「セイバー!!」

魔法使いC「バー!!!」

 

四人の魔法使いは全員同じ魔法を行使して次々とゴブリン達を倒していった。

 

カズマ「…闇の炎だの氷の(かいな)だのはどこいった?」

紅介「多分スキルポイントが足りないんじゃないの?」

 

紅介はそう推測する。

 

紅介「てか…あの人達……。」

 

その魔法使いは皆、紅い目をしていた。

 

???「遠く轟く爆発音に来てみれば、めぐみんとゆんゆんじゃないか。」

めぐみん「里のピンチだと聞いたのですが……。」

 

紅介からドレインタッチで魔力供給され、自分で立ち上がりながらそのめぐみんはそう言うが……

 

紅魔族達「ん?」

紅介&カズマ&めぐみん&ゆんゆん「ん?」

 

紅魔族達のキョトンとした反応に紅介達もキョトンとした。

 

???「ところでめぐみん、こちらの人達は君の冒険仲間なのかい?」

めぐみん「あ…うん。」

???「………。」

紅介達「?」

ぶっころりー「我が名はぶっころりー、紅魔族の靴屋の(せがれ)。アークウィザードにして、上級魔法を操る者!」

紅介「あ……はい。」

ぶっころりー「とまあ。こんな感じで、見たところ、良い仲間で何よりだね。里までは距離がある。送ってあげよう。テレポート!」

 

ぶっころりーはそう言って一同は光に包まれたかと思うと、気付けば全く別の場所に立っていた。

 

紅介「…此処が……紅魔の里……。」

 

それは、のどかで暖かい雰囲気を漂わせる集落だった。

 

ぶっころりー「紅魔の里へようこそ!外の人達。めぐみんとゆんゆんも、良く帰って来たね。」

 

そうして、ゆんゆんの父親でもある、族長の所へ会いに行ったのだが……

 

ゆんゆん「え?お、お父さん、もう一度言ってくれない?」

ひろぽん「アッハッハッハ!あれはただの近況報告だよ。」

 

ゆんゆんの父親にして、紅魔族の族長、ひろぽんはそう言った。

 

離貅「あのちょっと何を言っているのか解りません。」

ゆんゆん「手紙が届く頃にはこの世に居ないだろうって……」

ひろぽん「紅魔族のいつもの挨拶じゃないか。」

ゆんゆん「魔王軍の基地を破壊する事も出来ないって!」

ひろぽん「ああ、破壊するか観光名所として残すかで意見が割れているんだよ。」

紅介&カズマ「ゆんゆん、コイツぶん殴って良い?」

ゆんゆん「良いですよ。」

ひろぽん「ゆんゆん!?」

ダクネス「魔王軍と言う事は、まさか幹部が?」

ひろぽん「ええ来てますよ。魔法に強いのが。そろそろ来る頃かな……。」

木葉「そんな呑気に?」

アナウンス『魔王軍警報。手の空いている者は里の入り口に集合。敵の数は1000匹程度と見られます。』

紅介達「1000!?」

 

突如聞こえたアナウンスとその襲来してくるであろう敵の数に紅介達は驚く。

 

紅介「て、てか!俺達も加勢するぞ!」

離貅「ええ!」

木葉「うん!」

カズマ「ふっざけんな!数を考えろ!!無理ゲーじゃねえか!!」

ひろぽん「あー大丈夫ですよ!何なら良い余興になるかと。」

紅介達「え?」

 

紅介達はひろぽんに案内されるまま行ってみると……

 

ゴブリンA「シルビア様撤退を!どうか、あなた様だけでも撤退を!!」

ゴブリンB「チクショウ!チクショウ!せめて連中に近付ければ━━」

ゴブリンC「だから紅魔の里を攻めるのは反対したんだ!だから俺は行きたくないって━━」

 

そこは、大勢の紅魔族達によって一方的に蹂躙されている魔王軍が。

 

木葉「凄い……。」

離貅「何か、ここまで凄いとちょっと引きますね……。」

ひろぽん「どうです?観光の目玉にしようと思ってるんですよ!」

紅介「観光の目玉にしては随分と物騒だな。」

 

そうして紅介達はめぐみんの実家へ向かう事に。

 

カズマ「いやーあれが本物の紅魔族ってヤツか。」

めぐみん「本物が居ると言う事は偽物も居ると言う事ですねーおい偽物の紅魔族とやらは何処に居るのかを聞こうじゃないか。」

アクア「ねえめぐみん。もしかしてあの馬小屋?」

 

アクアが指差す方には木造の平屋があった。

 

めぐみん「…馬小屋ではありませんよ。母屋です。」

アクア「え。」

紅介「えっと…そこがめぐみんの家なんだな。」

 

そうして紅介は玄関のドアをノックしてから数秒後、ドアは開かれ、そこには星型の髪飾りを付けた紅い目の少女が出て来た。

 

紅介「めぐみんの妹か?結構可愛らしいな。」

アクア「なんかちっこいめぐみんが現れたんですけど。ねえ、飴ちゃん食べる?」

めぐみん「こめっこ、只今帰りましたよ。」

 

めぐみんは優しい顔で自分の妹、こめっこにそう言った。

 

こめっこ「…すぅー……」

 

するとこめっこは大きく息を吸ったかと思うと━━

 

こめっこ「お父さーん!姉ちゃんが男引っ掛けて帰って来たー!!」

紅介達「!?」

 

まさかの発言で走り去っていった。

 

紅介「え、ハァ!?ちょっと待てぇええええ!!!」

 

こめっこのまさかの行動に紅介は大声で叫んだ。

 

            to be continued………




ミサトさん「めぐみんの妹、かなり一癖ありそうね……いえ、それ以前に紅魔族がね……。…それでは次回予告をするわね。めぐみんとゆんゆんの故郷、紅魔の里へと訪れた紅介達、そして、明かされる紅介の本音とは……次回、『紅蓮の盟友』。この次も、サービスサービス!」
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