めぐみんの実家へと訪れた紅介達、しかしその直後、めぐみんの両親、母親のゆいゆい、父親のひょいざぶろーから居間で話をする事に。
紅介(何でいきなりめぐみんの両親と話さなきゃいけないんだ……当の本人は寝てるし……)
紅介は近くでぐっすりと寝ているめぐみんを見ながらそう思った。
紅介(あと、なんかカズマがすっごい凝視してくるんだけど━━)
ひょいざぶろー「で……」
紅介「あ」
ひょいざぶろー「君はうちの娘とどの様な関係なんだね?」
紅介「…大切な仲間━━」
ひょいざぶろー「あああああ!!!!」
ゆいゆい「あなたぁあああ!やめて!!ちゃぶ台をひっくり返して壊すのはもうやめて!もうお金が無いのよイヤァアアアアア!!!」
突如発狂したひょいざぶろーをゆいゆいが必死に抑制して数秒後……
ひょいざぶろー「…失礼、取り乱した。いや君が堂々と大切な仲間などと抜かすものだからね。」
ゆいゆいが淹れたお茶をすすってひょいざぶろーはそう言う。
紅介「は…はあ……あ、そうだ。折角仲間の両親に会ったからこれ、良ければどうぞ。」
紅介はそう言ってアクシズ饅頭の箱を差し出すと、めぐみんの両親は同時に手を箱に置く。
ひょいざぶろー「母さん、これはコウスケさんがわしにくれた物だろう。」
ゆいゆい「あらあら、さっきまでは君なんてよそよそしい呼び方をしておいて、急にコウスケさん呼ばわりなんてやめてくださいな恥ずかしい。これは今日の晩御飯するんです。お酒のつまみにはさせませんよ。」
紅介「あ、あの、それ、饅頭ですけど…つまみにも晩御飯にもなりませんけど……」
こめっこ「ねえそれ、いつも食べてる薄めたシャバシャバのお粥とかじゃなくて、ちゃんとお腹に貯まるもの?」
紅介「━━━」
こめっこのそんな言葉を聞いた紅介はありったけのアクシズ饅頭の箱を差し出した。
紅介「…良ければ……どうぞ。」
ひょいざぶろー「よく来てくれたね紅介さん!母さん一番良いお茶を!」
ゆいゆい「うちにお茶なんて一種類しかありませんよオホホホ。」
ゆいゆいはそう言ってそそくさにお茶を淹れに行った。
そして数分後……
アクア「ほーら見てごらん、ひっくり返したマグカップが動き回りますよー。」
こめっこ「凄い凄い!どうやって?ねえどうやってるの?」
離貅「こればかりは本当にどうやっているんですか……」
ひょいざぶろー「それにしても、めぐみんの手紙の通り、とても優しい人だな。」
ゆいゆい「ええ。うちの娘と一緒になられては?」
紅介「へ?」
ゆんゆんの言葉に紅介は呆気に取られる。
ゆいゆい「あなたの様な人ならめぐみんの婿になっても大歓迎ですよ。」
紅介「は!?な、何を言って━━」
ひょいざぶろー「そうだ!紅介さん、良ければ今日はうちに止まっていきなさい!娘の大切な仲間なら当然だ!それに戦い続きで多少は休息も必要でしょう!」
すると突然ひょいざぶろーはグイグイと紅介に迫り来る。
紅介「え、まあ、はい……まあ……湯治に来たと思ったら魔王軍幹部と遭遇したりしてあんまり休めなかったし、泊まろう……かな……。」
そうして紅介達はめぐみんの実家で泊まる事になった。
そしてその夜……
紅介「はぁ……急に待遇を良くしてくれたな……。」
湯船に浸かっていた紅介はそう呟く。
紅介「………。」
紅介はある考えが過り、自分の手を見つめる。
紅介「…バカ。余計な事を考えるな……。」
紅介はそう自分に言い聞かせて天井を見つめた。
そうして身体を温めた紅介は風呂から出て、廊下を歩く。
ゆいゆい「あらコウスケさん。そろそろ寝るの?」
紅介「!?」
するといつの間にか紅介の背後からゆいゆいが話しかけてきた。
ゆいゆい「なら、私が寝室に案内しますよ。うちの娘の大切な仲間なので。」
紅介「あ……はい……。」
紅介はゆいゆいから放たれる謎の圧に押されるまま寝室へ案内されるが……
そこにはめぐみんが気持ち良さそうに寝ていた。
紅介「…ゆいゆいさん?これは一体━━」
紅介がそう言いかけたその時、ゆいゆいは襖を閉め━━
ゆいゆい「ロック。」
鍵をかけて監禁した。
紅介「…ま、待て、窓があるじゃないか。窓から出れば━━」
ゆいゆい「あらコウスケさん。こんな時間に外出はいけませんよ?」
紅介が窓を開けた先に、いつの間にかゆいゆいが待ち構えていた。
紅介「━━━。」
紅介は何も言わずにゆっくりと窓を閉めた。
紅介「どうしよう……」
めぐみん「う……ううん……」
紅介「!!!」
するとその時、めぐみんが目覚め、紅介と目が合ってしまった。
紅介「…お、おはようございます。」
めぐみん「ああ…おはようございます……。えっと…私はどれくらい寝ていたのでしょうか……」
紅介「8時間ぐらい……かな……。」
めぐみん「ああ……なるほど……。…で、何故私は懐かしの部屋で起きたらコウスケさんがここに居るのでしょう……。」
紅介「…お前の母親からここに連れられて、襖に鍵かけられたり……しました……」
めぐみん「お母さんがあなたをこの部屋に!?」
紅介の言葉にめぐみんは飛び起きてそう言う。
紅介「…はい。」
めぐみん「…その……すみません。」
紅介「いや、良いよ。大丈夫、俺は部屋の隅で寝てるから。」
めぐみん「…一緒に寝ないんですか?」
紅介「寝ないよ。俺のプライドが許さないからな。俺は部屋の隅で━━」
めぐみん「一緒に寝ましょう。」
紅介「…だから、俺のプライドが━━」
めぐみん「一緒に寝ないなら誤解を言いふらします。」
紅介「………。」
紅介は観念したのかめぐみんの布団に入る。
紅介「…誰にも…言うなよ。」
めぐみん「言いませんよ。約束します。」
そして、翌朝……
アクア「めぐみんめぐみん、
朝食の中、アクアがそう言う。
めぐみん「そうですね…今日はのんびりして、もう一晩泊まっていきましょうか。」
アクア「やったあ!私はめぐみんに案内してもらうけど、紅介とカズマさんはどうする?」
カズマ「そうだな、俺も一緒に行ってみるよ。」
紅介「俺もだな。シユカも行きたがっているし。」
木葉「私も行ってみたいな。」
カズマ「ダクネスはどうするんだ?」
ダクネス「私はちょっと行きたい所があるな。カズマ達は遠慮無く観光してきてくれ。」
カズマ「そっか分かった。じゃあ離貅は?」
離貅「僕はダクネスと同行します。彼女の事ですので。」
めぐみん「では、アクアとカズマ、コウスケにシユカに木葉の四人と一匹ですね。この里には、色んな観光名所があるんです。」
紅介「へぇ……楽しみだな。」
そうして紅介達は朝食を終えて、離貅とダクネスを除き、紅魔の里観光をする事になった。
神社の様な建物に行き、その中に祀られていたのは猫耳スク水の美少女のフィギュアだったり、抜いた者に強大な力が備わると言われている聖剣かと思いきや観光客寄せとして紅魔族の鍛冶屋が作った物だったり、休憩がてら、茶屋で美味しいお茶を啜り、英気を養ったり、何処かで聞いた事ある様な言い伝えがある泉を訪れたりした。
そして……
めぐみん「ここは、我ら紅魔族の天敵が封印されている謎施設です。」
木葉「謎施設……」
紅介「謎施設って……」
めぐみん「ええ。用途も謎ですし、誰が何の目的で作ったのかも謎です。」
アクア「ねえめぐみん。他に凄いものが眠ってる場所はないのかしら。」
めぐみん「以前は邪神が封印された墓だの、名も無き女神が封印された土地だのがあったのですが、色々あって封印が解けてしまったのですよ。」
カズマ「お前んとこの封印ザルじゃねえかーい!!」
めぐみんの言葉にカズマはそうツッコんだ。
そうしてめぐみん曰く、ちょっと寄りたい所があると言い、ある店へと向かった。
めぐみん「こんにちは、ちぇけら。」
ちぇけら「おーめぐみんじゃないか。帰ってきたのか…ん?」
紅介「あ…どうも……。」
ちぇけら「ひょっとして里の外から来た人達かね……?」
その店の店主、ちぇけらはそう言って紅介達を睨む。
カズマ(他所者には偏見がある人なんだろうか……)
ちぇけら「ふう……我が名はちぇけら!アークウィザードにして上級魔法を操る者!紅魔族随一の服屋の店主!!」
ちぇけらはそう堂々と名乗った。
ちぇけら「改めていらっしゃい。外の人なんて久しぶりだよ。」
カズマ「紅魔族随一とは、凄いですね……。」
ちぇけら「ええ。紅魔の里の服屋はうち一軒のみだからね。」
木葉「えぇ……」
カズマ「バカにしてんのか。」
めぐみん「実は、今着ているローブの替えが欲しくてですね。これと同じ物はありますか?」
ちぇけら「あーあるぞ。今取ってきてやる。」
そうして一同は外に出た。
ちぇけら「全部?ほーあのめぐみんが随分とブルジョアに。」
ちぇけらは外に干してあるローブを取り込みながらそう言う。
めぐみん「そろそろ私の名が里に聞こえてきてもおかしくない頃ですよ。ローブは勝負服ですし、沢山あって困るものでもありませんからね。と言うわけでコウスケさん、お金貸してください。」
紅介「何でだよ。良いけど。」
カズマ&木葉(良いんだ……。)
ちぇけら「毎度ありー!」
そうして、ちぇけらは干してあるローブ全てを回収していたが……
紅介&カズマ&木葉「!」
めぐみん「どうかしましたか?」
紅介「カズマ、これって……。」
カズマ「ああ……いやちょっと待ってくれ何て物を物干しにしてんだよ……。」
ちぇけら「おや、お客さん、これが何か知ってるんですか?これは
ちぇけらが親指で指差す先には明らかにライフルだった。
アクア「どう見てもライフルなんですけど。」
ちょむすけに頭の輪っかを噛まれながらアクアはそう言う。
木葉「うん……。」
カズマ「この里どうなってんの?」
そうしてローブを購入した紅介達は店を後にし、里中のあちこちを巡り、夕暮れの時間帯で、小高い丘の芝生の上で休憩する事に。
木葉「ここ、見晴らしが良いね。」
紅介「ああ。弁当でも作って持っていけば良かったかな。」
紅介は蒼い瞳の紅いリオルことシユカを撫でながらそう言う。
めぐみん「景色を見たいなら、山の頂上にバニルミルドと言う展望台がありますよ。超強力な遠見の魔道具が設置され、いつでも魔王の城を覗き見可能な展望台です。オススメは魔王の娘の部屋らしいですよ。」
カズマ「おいそれ大丈夫なのかよ……。」
そんな雑談の中、そんな山の頂上の展望台、バニルミルドでは……
レイメイ「あなたの事だからここに来たけど、今日の夜なの?その面白いものって。」
ツクモ「うむ。いつでも見れるようにここに呼んだのじゃ。」
紅い瞳の深紅の刀を携えた女剣士のレイメイと妖狐のツクモが会話していた。
レイメイ「
ツクモ「そうじゃな。安心するが良い。結界を張り巡らせておるから安全だぞ。それに……。」
すると、ツクモは巫女装束の袖口から、なんと多種多様の無数の調理器具と食材を取り出した。
ツクモ「その時まで、退屈はさせぬぞ?」
レイメイ「あら…悪くないわね。」
その様子にレイメイは微笑みながら言う。
すると、遠くで爆発が起こり、巨大な黒煙が上がった。
レイメイ「…あれは関係無い?」
ツクモ「無いな。だがここの近くに紅介達がおる。彼奴等の事だ、任せよう。見てみるか?」
レイメイ「折角だし、拝見してみたいわね。」
ツクモ「ならば、こうするとしよう。」
ツクモはそう言うと擬人式を紅介達に向けて投げ放つと、擬人式は浮遊し紅介を陰ながら追跡した。
ツクモ「では、夕飯を作るとしようか。」
ツクモはそう言って呑気に夕飯を作り始めた。
そしてその頃……
シルビア「何だこの女と男は!?男はともかく、女は何がしたいんだ!?」
ゴブリンA「シルビア様!コイツらの目的が解りません!お下がりを!」
ゴブリンB「何だあの武器は!?魔道具の一種か!?」
ゴブリンC「なんて邪魔な女だ!攻撃はスカな癖に硬いとか!」
ダクネス「私の目が黒いうちは…ここは通さぬ!」
カズマ「ダクネス!良く持ち堪えた!里の人達呼んできたぞ!」
するとその時、カズマ達は里の住人達を呼び駆けつける。
紅介「離貅!大丈夫か!?」
離貅「紅介!待ってまし━━」
ダクネス「カ、カズマ!もう来てしまったのか!?」
カズマ「え。」
ダクネス「期待のオークが雌しかいないと聞いて、がっくり来ていたところに、魔王軍の幹部は女ときた。どうなっているのだ今回の旅は!?」
離貅「あなた本当に黙ってください!!!」
シルビア「そう…仲間が来るまでの時間稼ぎだったのね。」
紅介「!」
紅介はすぐさま紅蓮狂刃を顕現して臨戦態勢に入る。
シルビア「ここまで耐えた防御力の女と、そこの男の子の強さからして、かなり高レベルの冒険者だけど、攻撃の当てなかったのも演技だったのかしら?」
ダクネス「ハッ…!バ、バレてしまっては…仕方がない…かなー……」
カズマ「ハァ…シルビアとか言ったなコイツは魔王軍幹部ベルディアと渡り合い、斃した猛者だ。」
シルビア「ベルディアを斃したって……!?アクセルの街に行ったきり、帰ってこないって聞いたけど、ソイツが……?」
カズマ「そう、この紅介がベルディアを斃した。」
カズマの言葉に、ゴブリン達は恐れ
カズマ「それだけじゃない。デッドリーポイズンのハンス、見通す悪魔のバニル、果ては起動要塞デストロイヤーに至るまで、俺達7人が討ち取らせてもらった。」
カズマは調子に乗っているのかキメ顔で言う。
シルビア「ハンスにバニルまで?」
ゴブリン達「あのバニル様を……!?」
シルビア「アルカンレティアに潜入していたハンスからの連絡が途絶えた事を考えると、嘘では無い様ね……。あなたがリーダーね?名前を教えてくれないかしら?」
カズマ(げっ……)
しかし、その調子は崩れ始める。
カズマ「な、名前か……」
すると、カズマは
カズマ「俺の名はミツルギ。
紅介「は?」
ヘタレた。
めぐみん「この男、土壇場でヘタレましたよ。」
アクア「後ろに紅魔族がついてて調子に乗っちゃったのね。」
シルビア「フッ…あなたが魔剣使いのミツルギ……こんな強力なパーティーに出くわすなんてね……。」
カズマ「フッ…ここでお前を斃しても、紅魔族の力を借りたみたいでスッキリしないな。」
カズマはそう言って九字之定を鞘に納める。
シルビア「感謝するわミツルギ。また会いましょう。その時こそ決着を……撤退!!!」
シルビアがそう言った途端、シルビア含むゴブリン達は一目散に逃げ出した。
ぶっころりー「逃すな!ライトニングストライク!!」
紅魔族A「ライトオブセイバー!!」
紅魔族B「捕らえて魔法の実験台だ!」
しかし、紅魔族は逃しはしないと言わんばかりに追いかけた。
カズマ「…今度、ミツルギにシュワシュワでも奢ってあげよう。」
そして、その夜……
紅介はまためぐみんと同じ部屋で寝る事になった。
めぐみん「………。」
紅介「………。」
襖の施錠は同じくだが、更に窓が物理的に凍結され、寒い空気になり、二人はやむを得ず同じ布団に入っていた。
めぐみん「…その……本当にすみません。」
紅介「…おう。」
現在、気まずい空気が辺りを包み、二人はそれぞれ反対方向で寝ていた。
めぐみん「…コウスケさんは、あの力、どう思っているんですか?」
紅介「え?」
めぐみん「冬将軍の時と、ハンスとの戦いの時ですよ。」
紅介「…その事だけどさ……」
めぐみん「?」
紅介「バニルとの戦いで、見透かされちゃってな……。あの力を制御出来ず、仲間を手にかけてしまう恐れとか、あの力を制御しようと偽って、あの力以外を強くしようとする矛盾とか……」
めぐみん「…コウスケ。」
紅介「自分は、ヒトの形をした化も━━」
めぐみん「そんな事言わないでください。」
その時、めぐみんは紅介の言葉を遮り、背後から抱き着く。
紅介「めぐみん……?」
めぐみん「あなたが……常に誰かの為に戦っている事は、よく知っています。…私も頑張ってきました……爆裂魔法には愛情もあります。…ですが……偶に思ってしまうんです……あなたもどうせ何処かに行ってしまうのだと……。」
紅介「!」
めぐみん「…紅介…答えてください…私から離れたりはしませんよね……?」
紅介「…離したく、ねえよ……。」
紅介は震えた声で答える。
めぐみん「なら、何でそんなに━━」
紅介「怖いんだ……あの力に呑まれて、みんなを…お前を傷付けて、終いに殺してしまうと思うと……凄く怖いんだ……。」
めぐみん「なら、もう戦わなくて良いんですよ。」
紅介「…え?」
めぐみん「あなたがそう言うなら、無理しなくて良いんです。爆裂散歩だけでも……十分楽しいんですから。」
紅介「めぐみん……」
めぐみん「明日から、ここに隠居しませんか?離貅達も、何とか話を通すので。」
紅介「…ありが━━」
アナウンス『魔王軍襲来!魔王軍襲来!!既に里の内部に侵入した模様!!!━━』
しかし、その雰囲気を破壊するかの様に警報が鳴り響いた。
一方その時、めぐみんの家の近くをシルビアがソロソロと移動しながら周囲を確認し、安全を確認したのか走り出したその瞬間━━
めぐみん「貴様ァアアアアアアアア!!!」
シルビア「ヒイッ!?」
珍しく激怒しためぐみんがすぐさま駆けつけた。
めぐみん「コウスケが心労で疲れているって言うのに!あなた何ですか!?今何時だと思っているんですか人の迷惑考えてください爆裂魔法ぶっ放しますよ!!?」
シルビア「あっごめんなさい!…って違う!まさかここで見つかるとは━━あ。」
すると、紅介が紅蓮狂刃を持って後から現れる。
シルビア「あらあら!ひょっとして取り込み中だった!?」
紅介「違う!!」
めぐみん「そうですよ!!!」
紅介「!?!?」
アクア「ねーこんな夜中にうるさいんですけどー……。」
するとアクアがパジャマ姿で寝惚けたまま出て来る。
めぐみん「アクア!魔王軍の幹部が攻めて来ました!!!母さん達を呼んで来てください!!!」
アクア「わ、分かった!」
アクアがそう言って走り去ると……
カズマ「ウガァアアアアアアアア!!!」
今度は何故か激怒しているカズマが九字之定を手に現れた。
紅介「カズマ!?」
カズマ「美女だからって手加減してもらえると思うなよ!?今の俺はすこぶる機嫌が悪いし俺は真の男女平等の名の下に相手がクソ女ならドロップキックまでかませる男だぁああああ!!!」
カズマはそう叫びながらシルビアに向けて九字之定を振り下ろすもシルビアは2本の指で挟んで止めた。
カズマ「あ?」
シルビア「ねえあなた本当にあのミツルギ?こんな物が魔剣グラムだって言うの?」
めぐみん「九字之定です。」
カズマ「あ。」
シルビア「は?」
めぐみん「その剣は九字之定と言いました。そんなグラムだとか言う何処の馬の骨とも分からない魔剣と一緒にしないでください。」
シルビア「…フフッ、アッハッハッハッハッハッハ!ミツルギじゃないわね?」
カズマ「俺の名は佐藤和真だ。名前を知られたらお前らに指名手配とかされそうだと思ったからだ。」
シルビア「あなた気に入ったわ!」
アクア「カズマ!」
するとその時、アクアが離貅、木葉、ダクネス、そして蒼い瞳の紅いリオルことシユカを引き連れて駆けつける。
ダクネス「おい!この家の者が他の紅魔族を呼びに行ったぞ!観念しろ!」
ダクネスはそう言うが、なんとシルビアはカズマを自分の胸に押し付けた。
紅介「はぁ!?」
離貅&木葉「えぇ!?」
めぐみん&アクア&ダクネス「あぁ!?」
シルビア「大人しくしてなさい。」
カズマ(ありがとうございま━━いやそうじゃない!これは罠だ!こんな巨乳で肌も露わで大柄だけれどもバランス取れてて、美人で喜んでいる場合じゃありがとうございます!!!)
シルビア「この男は人質として貰っていくわ。」
ダクネス「ま、待て!人質ならこの私が━━」
離貅「お願いですから少し自重してください!!」
シルビア「罪作りな坊やな事。」
カズマ(ここ最近の俺はどうしたのだろう?ゆんゆんに子作りしようと言われたとこりから始まり、オークは罰ゲームの類だが、紅介とめぐみんがくっつくのを阻止しようとしたが母親のゆいゆいに阻止されて拘束されたが、それにしたってお釣りが出る程の幸運だ。やはりモテ期到来なのだろうか。それとも、俺の唯一の取り柄であり紅介に優っている俺の高い幸運が火を噴いたのだろうか。)
シルビア「ちょっと坊や、そんなに熱い息を吐き付けないで。体が熱っちゃうでしょ?」
アクア「セイクリッドエクソシズム!」
シルビア「あああああああ!!!!」
その時、アクアが隙ありと言わんばかりにスキルを放ち、カズマを拘束から解放した。
シルビア「不意打ちとは……でも残念ね……私は純粋な悪魔じゃないわ。致命傷にはならないわよ。」
紅介「何……!?」
シルビア「我が名はシルビア!強化モンスター開発局局長にして、自らの体に合成と改造を繰り返してきた者!!そう、私はグロウキメラのシルビアよ!」
紅介「強化モンスター開発局局長……リリスの上司か!」
シルビア「
紅介「え?」
シルビア「まあ良いわ、この男は貰って行くわ。もう一度一つになりましょう。」
シルビアはそう言って背中から四つの触手を伸ばす。
紅介「カズマ!」
しかし、カズマは触手から逃げるどころか、逃げる素振りを一切せず拘束された。
めぐみん「い、今、自分から行きましたか?」
離貅「ええ。明らかに逃げる素振りをせずに拘束されました。
カズマ「違うよ?(何だろう……この収まりの良さと安心感は。探し求めていた安住の地を見つけた気分だ。)」
ダクネス「待ってろカズマ!今助けてやるぞ!」
カズマ「お構いなく。」
紅介達「え?」
カズマ「お構いなくと言ったんです。こちらのシルビアさんはな、俺の事気に入っちゃったってよ。それにだ!今夜は俺の幸運が最高潮に高まってるんだよ!人生で一番のモテ期到来ってヤツだ!」
シルビア「良いわあなた。でももう少し女心ってものを解ってあげないとね。」
シルビアはそう言ってカズマの頭を優しく撫でる。
離貅「ま、魔族の癖に、随分と人間の女心を理解している様ですね。」
シルビア「あら。そりゃ勿論解るわよ。女心も男心も。」
カズマ(ほう…さすがは魔族の美女、男心も女心も全て解る魔性の女と言ったところか……。)
カズマはそう思うが……
シルビア「だって私、半分は男ですもの。」
シルビアの当然と言わんばかりの発言で、場の雰囲気は凍り付いた。
ジョジョの奇妙な冒険より
Roundabout
カズマ「…今何て???」
シルビア「あら聞こえなかった?私キメラだから。あなたの大好きなこの胸は後から合成して付けたのよ。」
めぐみん「か、カズマ、気をしっかり持ってくださいね。だ、大丈夫です。落ち着いて…落ち着いて。」
シルビア「でもあなた本当に良い男ねえ。こうしてるだけで胸も下半身もキュンキュン来ちゃうわ!」
シルビアはそう言い、カズマは自分の尻に何かが当たっている事に気付いてしまう。
木葉「えっえっ━━えっ━━」
離貅&アクア「━━━」
紅介「…まさか━━。」
カズマ「…シルビアさんシルビアさん。俺の
シルビア「当ててんのよ!」
to be continued▶︎
ミサトさん「…その……こ、今回は……ノーコメントで……じ、次回予告は……一旦、お休みよ……。」
Q.何故カズマは激怒していたのか?
A.めぐみんが紅介と同じ部屋に寝る事を聞いてから絶対に阻止しようとしたが成す術も無くゆいゆいに拘束されていたから。