この素晴らしき世界に祝福を!   作:指揮官さん

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大川透(ジョジョナレーション)「前回の、ジョジョの奇妙な冒険(この素晴らしい指揮官に祝福を!)は、めぐみんとゆんゆんの故郷、紅魔の里に訪れた紅介達、しかし、そこに魔王軍幹部のシルビアが現れる、カズマを人質に謎施設へと逃げて行ったッ!」



第20話 紅鬼人伝説

紅介「カズマ!大丈夫か!?」

 

シルビアに連れ去られたカズマを急いで追い、二人の紅魔族を連れた紅介達は謎施設の中に入り、カズマを見つけるが、シルビアの姿は見当たらない。

 

離貅「シルビアは!?」

カズマ「シルビアなら俺の華麗な機転によりこの中に閉じ込めてやった。」

 

カズマは扉に指を刺しながらそう言い、向こう側からガンガン音が鳴っていた。

 

カズマ「このまま1ヶ月も放置しとけば、静かになるんじゃないかな。」

ダクネス「ま、魔王軍の幹部が日干しにされるとか……。」

ぶっころりー「やるね外の人。俺達が何度も取り逃したシルビアを捕まえるとは!」

カズマ「…アハハ、うん。」

 

カズマは汗を垂らしながら気まずそうな笑顔でガッツポーズを見せる。

 

そんなやりとりをよそに、紅介に抱き抱えられていた蒼い瞳の紅いリオルことシユカは紅介から離れて、扉のすぐ近くにある台座の様なオブジェに近付く。

 

紅介「どうしたんだシユカ?…これは……ファミコンのコントローラーか……?」

 

それは、ゲーマーの誰もが愛するゲーム会社、任天堂が開発したファミリーコンピューター、略してファミコン……のコントローラーがあった。

 

紅介「…それに上にある文字が……コナミコマンド……なあカズマ。」

カズマ「ちょっそれフラグ━━ん?」

紅介「これ、コナミコマンドだよな?」

カズマ「ああ。それ、俺や紅介と同じ日本人転生者が作ったかもしれないわ。何ならコナミコマンド入力したらそれ開いたぞ。」

紅介「なるほど……じゃあ壊すか。」

 

紅介はそう言って紅蓮狂刃を顕現、手にして大きく振りかぶったが、その直後大きな地響きが起きる。

 

紅介「間に合わなかった!?」

カズマ「急いで建物から出るぞ!!」

 

カズマの呼び掛けで紅介達はいち早く謎施設から脱出したその直後、無数のレーザーが建物を切り刻んだ直後、謎施設は爆散し━━

 

シルビア「私がただ兵器を持ち出すだけだと思った?これが私の能力、兵器だろうが何だろうが、我が身に取り込んで一体化する力……我が名はシルビア!最強の力を手に入れたいグロウキメラのシルビアよ!!!」

 

そこから下半身を機械の蛇の様に変化させたシルビアが姿を現した。

 

        Xenoblade(ゼノブレイド)より

        行く手を阻む者

 

紅介「マジかよ……!」

めぐみん「コウスケさん!アレはヤバいです!魔術師殺しです!!逃げましょう!今すぐここから逃げましょう!!!」

紅魔族A「里を捨てましょう!もうお終いよ!!」

 

すると二人の紅魔族が何故か逆立ちしながら逃げて行った。

 

シルビア「あなたとは色々あったけど、おかげで力が手に入った。見逃してあげるわ。坊やはそこでこの里が滅びるのを見届けなさい。」

 

シルビアはそう言って猛スピードで紅魔の里へ向かった。

 

紅介「ッ……!」

離貅「紅介、今は紅魔族の皆さんと合流しましょう!」

紅介「…解った……。」

 

紅介達はひとまず紅魔族達の避難場所へ向かった。

 

一方その頃、バニルミルドでは……

 

レイメイ「…もう少しなの?」

 

紅い瞳の深紅の刀を携えた女剣士のレイメイは呑気にしゃぶしゃぶを食べながらそう言う。

 

ツクモ「うむ、ざっと数十分程後じゃな。」

 

妖狐のツクモも同じく呑気に料理を作っていた。

 

レイメイ「そう。…それにしても、あの蒼い子……アクアとか言ったわね。」

ツクモ「ほお?解るのか?彼奴が神だという事が。」

レイメイ「ええ。神威(かむい)の力を持っているおかげか、本能的に解るわ。」

ツクモ「流石は次期ムラクモ頭領じゃな。妾も愛情を込めて育てた甲斐があったのう♪」

レイメイ「あなたは私と(ミメイ)の母親ではないでしょう?」

 

レイメイはそう言ってツクモは一瞬固まる。

 

レイメイ「でも、あなたから貰ったモノは、確かにここにあるわ。…ご馳走様。」

 

レイメイは合掌してそう言って立ち上がる。

 

レイメイ「…それにしてもあの魔王軍幹部のシルビアが吸収した魔術師殺し……ノイズは随分な骨董品を遺した様ね。」

ツクモ「じゃが、妾の妖術は魔術とは似て非なるモノ、アレを無効化する術式など容易く作れるわ。」

レイメイ「私は鬼神一刀流だけで十分ね。」

 

レイメイとツクモがそう会話していたその時、紅魔族達と交戦していたシルビアは魔術師殺しの力を発動し、紅魔族達を無力化させ、蹂躙しようとしたが、そこへ紅介が駆け付けた。

 

レイメイ「…あの強敵、あなたがどう立ち向かうのか、見届けてもらうわよ。ソウキ・コウスケ。」

 

そして場面は戻り、紅介はシルビア達魔王軍と対峙していた。

 

        Xenoblade(ゼノブレイド)より

         機の律動

 

シルビア「あらあなた、サトウ・カズマが言っていたコウスケと言う奴ね。」

紅介「シルビア、これ以上お前の好きにはさせない。」

 

紅介はそう言って紅蓮狂刃を顕現、手にして切先をシルビアへ向ける。

 

シルビア「あら可愛い。でもあなたみたいに本当に可愛くて若い子、嫌いなのよ!行きなさい!!!」

 

シルビアはそう言って配下のゴブリン達を差し向ける。

 

紅介「そうか。俺も嫌いだよ。仲間の故郷を荒らしたからな!!紅蓮閃撃!」

 

紅介はそう言って迫り来る大柄のゴブリンを高速斬り上げ攻撃(ルシア-紅蓮の黄シグナル)で真っ二つに斬り裂き、その直後に次々と迫り来るゴブリン達をすれ違い様に連続で斬り伏せ━━

 

紅介「紅蓮初式!」

 

次に中柄のゴブリンを大きく距離を詰める刺突攻撃(ルシア-紅蓮の赤シグナル)で突き刺しすぐさま引き抜き、左手に紅いブレードを顕現させ、二刀流となった。

 

紅介「紅蓮二刀術!!」

 

紅介はその双刃を以てゴブリン達を怒涛の勢いで次々と斬り伏せ、辺りに鮮血が乱れ飛ぶ。

 

シルビア「あら、随分と残酷じゃない。」

紅介「…次はお前だ。」

シルビア「良いわ。絶望しろ……!エンシェント、ディスペル!」

 

シルビアはそう唱えると、辺りをドーム状の光に包み、その光は次第に消えていった。

 

シルビア「これであなたの魔法は使えな━━。」

紅介「オラァ!!」

シルビア「ゲフゥ!?」

 

紅介は何ともなく隙ありと言わんばかりにシルビアの顔面に飛び蹴りをくらわせた。

 

シルビア「魔術師殺しが効かない……!?あなたのそれは魔法でじゃないの!?」

紅介「そう言う事だ。…!」

 

すると、紅介は長距離からカズマがちぇけらの家にあったライフルを構えていた。

 

紅介(あれが、魔術師殺しの対抗兵器……!)

 

そう、何故離貅達が居ないのかと言うと、ダクネスと木葉はめぐみんの家族の救出に向かい、カズマ、アクアはめぐみんの友人あるえの助言とめぐみんの案内により、古代より誰にも解読出来ない遺跡へ向かい、そして魔術師殺しの対抗兵器を入手していたのだ。

 

紅介(だったら……。)

シルビア「ッ!?ちょ、待ちなさい!!」

紅介「悔しかったらここまで来なよー!!」

 

紅介は全力疾走し、シルビアから逃走を始めたそして一方その頃……

 

カズマ「スコープセット……!間に合った、これで終わらせてやる……!」

 

カズマはアクアによって魔力供給されたレールガンを構え、狙いを定める。

 

カズマ「シルビア、楽しかったぜ…さよならだ!狙撃!!」

 

カズマはレールガンの引き金を引いた。

 

しかし何も起こらなかった!

 

       ここで音楽が止まる

 

離貅&ダクネス「は?」

木葉&めぐみん「え?」

カズマ「何だよ壊れてんじゃねえか!!!」

ダクネス「どれ貸してみろ。こう言った物はこうすれば……!」

 

ダクネスはレールガンに近付くと、ガンガンと殴り始めた。

 

カズマ「やめろ!」

アクア「ちょっと、私が魔力充填したのにどう言う事!?」

離貅「こんな事をしている場合ですか!?このままでは……!」

木葉「めぐみん!」

めぐみん「ッ!良いでしょう!真打登場!!」

 

シユカを抱き抱えていた木葉の言葉にめぐみんは意気揚々と詠唱を始めた。

 

   この素晴らしい世界に祝福を!より

       爆裂魔法を操る者

 

めぐみん「我が名はめぐみん!我は至高にして全能の支配者!その天なる力の高みより命ずる者なり!来るべし、来るべし、炎の軍勢よ!我が求めに応じ、その力を示せ!!エクスプロージョン!!!

 

めぐみんは遂に爆裂魔法を放とうとしたが、その膨大な魔力は、レールガンへと吸収されていった。

 

       ここで音楽が止まる

 

めぐみん「え?」

 

そして結果的にめぐみんの爆裂魔法は不発に終わった。

 

めぐみん「ああっ!?」

離貅「…ッ!カズマさん!レールガンにFULL(フル)って出ています!」

カズマ「マジ!?じゃあそれって━━」

離貅「ただ魔力が足りなかっただけの様です!これなら、早く!」

カズマ「お、おう!シルビア!俺の名前を覚えとけ!あの世にあったら、他の幹部達によろしくな!俺の名は、佐藤和真だぁああああ!!!!!」

 

カズマはそう叫ぶと共に、レールガンの引き金を引き、レーザーが放たれ、シルビアの腹に風穴を開けた。

 

紅介「お!作戦成功!!」

シルビア「あ…あれ……?あ、私、これで、終わり?」

 

シルビアはそう茫然と呟き、シルビアを中心に大爆発が起きた。

 

カズマ「しゃあああ!!ざまあみやがれ━━」

紅介「あああああああ!!!」

カズマ「ゲフゥ!?」

 

しかしその時、爆風で吹っ飛ばされてきた紅介がカズマにクリーンヒットした。

 

離貅達「紅介!?」

離貅「大丈夫ですか!?」

紅介「あ、ああ、大丈夫。ッ……!いてて……。」

カズマ「降りろ……重い……。」

紅介「あ、悪い。…これで、終わったのか?」

 

紅介は立ち上がりながらそう言う

 

そして━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルビア「私、一体……」

 

気付けばシルビアは見知らぬ場所に居た。

 

???「あらシルビア様ーご機嫌麗しゅうー?」

シルビア「あ、あなたは?」

リリス「忘れたんですかー?強化モンスター開発局副局長にして、あなたの忠実な僕のリリスですよー。」

シルビア「リリス……?」

リリス「…なーんて。もうこの世界は調査が終わったので、もう手を引きますか。」

 

リリスは突然人が変わった様に口調を変え2枚のカードを取り出す。

 

シルビア「あなた、何者……?」

 

シルビアはそう問いかけるも、リリスはシルビアに2枚のカードを投げ放ち、そのカードはシルビアに刺さり、そこから赤黒い瘴気が溢れ出した。

 

シルビア「が━━こ、これは━━!?」

リリス「もう少し、楽しませてくださいね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして一方その頃……

 

紅介「…よし、これである程度は動ける筈だ。」

めぐみん「コウスケさんありがとうございます。」

紅介「…これで、めぐみんとゆんゆんの故郷は━━」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、禍々しい気配の奔流が、辺りを包み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅介達「!?」

シルビア「人……生……」

 

シルビアが居た場所から、巨大な黒紫色の液状が現れた。

 

紅介「何だ!?」

ベルディア「来いよ……こっち来いよ……!」

ハンス「綺麗になっちまたあぜ……!」

シルビア「じんせぇええええい!!!!」

カズマ「はぁ!?」

めぐみん「何ですかあれ!?」

アクア「この間戦ったスライムじゃない!」

ダクネス「それにあっちは…デュラハンか!」

シルビア「ここで終わらせてなるか……!ここから…私の人生を始める……その先に行く……!」

 

そして、その黒紫色の液状は漆黒に染まり、異形の怪物へと変貌した。

 

カズマ「何じゃありゃあ!!」

紅介「…ッ!」

めぐみん「コウスケさん!」

 

紅介は咄嗟に駆け出し、大きく飛び上がり、シルビアへ紅蓮狂刃を振り下ろしたが、シルビアは持っていた大剣で紅介の攻撃を防ぐ。

 

シルビア「あなたは最後に潰してあげる。」

 

シルビアはそう言って紅介の一太刀を防ぐと同時に地面に強く叩きつける。

 

紅介「ガハッ……!」

めぐみん「コウスケさん!」

木葉「めぐみん、シユカをお願い。」

めぐみん「え!?」

 

木葉はシユカを無理矢理押し付け、駆け出し、離貅も跡を追う様に駆け出した。

 

カズマ「離貅!木葉!戻ってこい!!」

シルビア「あら、丁度良かったわ。まずはあなた達を潰してあげる!」

 

シルビアはそう言って大剣を振り下ろしたが離貅と木葉はすかさず左右に避け、離貅は近未来風な形状の二丁拳銃のウルフガン(リー-異火モチーフ武器)を、木葉は零式(リーフ-闇蝕モチーフ武器)を顕現し、それぞれ攻撃するが━━

 

離貅「ッ!攻撃が効いていない!?」

木葉「そんな!?」

シルビア「あらその程度?次は私の番よ!!」

 

シルビアはそう言って、大剣を大きく振るい、凄まじい風圧で離貅と木葉を吹き飛ばし、岩盤へ叩き付ける。

 

離貅「うわああああああ!!」

木葉「きゃああああああ!!」

紅介「離貅!木葉!!」

シルビア「ゆっくり痛ぶってから殺してあげるわ……!」

 

シルビアは狂気が混じった笑みを浮かべながら言い、離貅と木葉に近寄る。

 

        Xenoblade(ゼノブレイド)より

         敵との対峙

 

紅介「ダメだ……逃げて……くれ……!」

離貅「…いえ……!」

木葉「逃げない……!」

 

離貅と木葉はそう疲弊しながらも立ち上がり、それぞれの武器を構える。

 

紅介「俺の事はいい!!だから━━」

離貅「そろそろ良い加減にしてください!!!」

 

離貅は紅介の言葉を遮り、そう叫ぶ。

 

紅介「…離貅……?」

離貅「あなたがあの力を恐れている事は、僕と木葉は知っています!良い加減受け入れてください!!」

紅介「…でも……」

離貅「もし我を失って暴走したとしても、僕と木葉が殴ってでも止めます!!」

紅介「!」

木葉「私、あの時助けてもらってから、紅介に何も返せてない……だから……今度は私が、紅介を助ける番!」

紅介「…何で……!」

離貅「…決まってるじゃないですか。」

 

紅介の問いに、離貅と離貅は優しく微笑み━━

 

離貅「例え自我を失って化物になったとしても━━」

木葉「その心が変わらないなら━━」

離貅「紅介は、紅介です。」

木葉「紅介は、紅介だよ。」

 

声を重ね、さも当然の様に言った。

 

シルビア「良い加減、目障りよ!!!」

 

しかしそこへシルビアが水を刺す様に離貅と木葉に向けて大剣を振り下ろすも、寸前でダクネスが両手剣で防御し、二人を護る。

 

ダクネス「私も……同意見だ━━ッ!コウスケは時々容赦は無いが、それでも、他者を思いやる優しさが確かにある。私が保証する。」

アクア「そうよ!!紅介はね!私に助けられたお礼として、アクシズ教徒になったのよ!私だって紅介のそんなところも認めるわよさっき離貅達が言ってた事をね!!」

紅介「みんな……」

 

するとその時、めぐみんとシユカが紅介を護る様に前に出る。

 

紅介「めぐみん……シユカ……!」

めぐみん「私だって、コウスケのそんなところも認めますよ。それに…コウスケが居てくれたから、今の私がここに居るんです。」

 

めぐみんは紅介に儚げな笑顔を向ける。

 

シルビア「…良いわ、気が変わった。まずはあなた達を潰すわ!!!」

 

シルビアは標的を紅介達に変え、大剣を振り下ろし、凄まじい土埃が舞う。

 

シルビア「…!」

 

しかし、シルビアはその手応えに違和感を感じた。

 

何故なら━━

 

紅介「クッ……ッ!」

 

寸前のところで、紅介が紅蓮狂刃でシルビアの攻撃を受け止めていたのだから。

 

紅介「…違う━━」

シルビア「?」

紅介「この力は……みんなを傷付ける為の、力じゃない!!!」

 

紅介は自分に言い聞かせる様に叫び、シルビアの大剣を大きく弾き、そして紅介の髪の毛先は白く変色し、頭に二本の小さな角が生え━━

 

紅介「この力は、みんなを護る為の力だ!!!」

 

遂に自我を保ったまま、謎の力を発動した。

 

めぐみん「コウスケ……!」

紅介「シルビア!これ以上紅魔の里を━━仲間(めぐみん)の故郷を、壊させはしない!!!」

 

紅介はシルビアへ紅蓮狂刃の切先を向けながらそう言った。

 

       ここで音楽が終わる

 

シルビア「なら、骨も残さず溶かしてあげる!!!」

 

シルビアはそう言って第二の口から凄まじい量の毒液を放つも、紅介の前に何者かが現れて、深紅の刀を抜刀と同時に振るい、その強力な剣圧で毒液を弾いた。

 

紅介「お前は!?」

レイメイ「“枷”を解き放ったようね。」

 

それは深紅の刀を携えた女剣士、レイメイだった。

 

       The Winking Owlより

       Open Up My Heart

 

紅介「何でここに……!」

レイメイ「気分が良いから、力を貸してあげる。」

めぐみん「み、味方なんですか?」

レイメイ「ええ。“今は”ね。」

???「妾もまた、力を貸してやろう。」

離貅「あなたは!?」

 

次に現れたのは、アルカンレティアで紅介達に助力した妖狐のツクモだった。

 

ツクモ「初めましてじゃな。ソウキ・コウスケ。」

紅介「何で俺の名前を……!?」

ツクモ「噂ぐらい聞いておるぞ。それにレイメイは本来は見ているだけだったが、コウスケがまだ不完全とは言え、鬼人族の力を物にした事を喜び、祝いがてら力を貸すと━━」

レイメイ「ツクモ、喋り過ぎよ。」

ツクモ「おおすまんすまん。久しぶりに其方が嬉しそうな顔を見れたのが嬉しくてのう。」

レイメイ「コウスケ、今のアイツは物理も魔法も効かないわ。だけど、今のあなたのその鬼人族の力なら、アイツにダメージを与える事が出来る。私が注意を引きつけるから、あなたはその隙を突きなさい。」

 

レイメイはそう言って深紅の刀を鞘に納め、居合の構えを取る。

 

紅介「…解った。」

 

紅介の返答にレイメイはニヤリと笑い、大きく踏み込んでシルビアに突進し、紅介も後に続いた。

 

シルビア「雑魚が何人来ようと━━」

 

シルビアはそう言って真正面から突っ込んでくるレイメイに大剣を振り下ろすが━━

 

レイメイ人鬼一体(じんきいったい)。」

 

レイメイはそう呟き、レイメイの頭髪は白く染まり、頭部にコウスケのと比べて少し大きな二本の紅い角を生やし━━

 

レイメイ参之型(さんのかた)()(しょう)(じん)。」

 

巨大な緋色の斬撃を抜刀と同時に放ち、シルビアの攻撃を弾き、大きな隙を作り━━

 

紅介「紅蓮初式・二連!」

 

そこへ紅介が飛び上がり、大きく距離を詰める刺突攻撃(ルシア-紅蓮の赤シグナル)を2連続で放ち、左手に紅いブレードではなく、もう一振りの紅蓮狂刃を顕現し、大きく飛び上がり━━

 

紅介「うぉおおおおお!!!」

 

シルビアの真上から二振りの紅蓮狂刃を振り回し、無数の斬撃を怒涛の勢いで乱れ撃ち、連続攻撃を与える。

 

シルビア「グゥッ!」

レイメイ「あら、そんな技が使えたの?良いわね…私も俄然興味が湧くわ!()(しょう)(じん)五月雨(さみだれ)!」

 

レイメイはそう言ってシルビアへ向けて緋色の斬撃を連続で放つ。

 

離貅「凄い……。」

木葉「…離貅、私達も!」

離貅「はい!」

ツクモ「待て。」

 

突如ツクモ離貅と木葉を制止したかと思うと、離貅と木葉に向けて指で何かを描くようにすると、離貅と木葉は輝きに包まれた。

 

離貅「これは……。」

木葉「力が……!」

ツクモ「リク、其方自身に高速化、その銃に追尾と威力強化の術式を、コノハには攻撃範囲の広域化と威力強化の術式を施した。勿論彼奴に攻撃が効くようにしたぞ。だが、長くは持たん故、強力な技を叩き込んでやれ。」

離貅「…はい!」

木葉「うん!」

 

木葉はその力を発揮し、必殺技を放つ。

 

木葉「星々はあなたを、深淵へと導くでしょう!蒼穹星降!!!」

 

木葉の放った必殺技、蒼穹星降はツクモが施した術式により、その攻撃範囲と威力が増幅され、上空から極太のレーザーが連続で放たれた。

 

紅介「これは!?」

離貅「支援します!」

紅介「離貅!」

 

離貅「あなたの結末は、ただ一つです!零死角!!!」

 

離貅も追い撃ちと言わんばかりに必殺技、零死角を発動し、離貅はシルビアの周囲を1発1発射撃する度に瞬間移動を繰り返し、その射撃は追尾し、最後に離貅はシルビアへ渾身の飛び蹴りを放つ。

 

シルビア「ガハッ!」

離貅「あとは頼みます!」

紅介「おう!はぁあああああ!!!」

 

紅介は離貅と木葉が作った隙を逃さず、怯んでいるシルビアへ向けて二振りの紅蓮狂刃を振り下ろすも━━

 

シルビア「まだよ……!ユ━メ━━!」

紅介「なっ!?」

 

咄嗟にバリアを張り、紅介の攻撃を防ぐ。

 

ダクネス「バリアか!?」

シルビア「キ━ボウ━━!」

紅介「クッ━━!」

 

シルビアはバリアの出力を上げ、紅介を押し退け始める。

 

シルビア「そんなモノで私の人生は奪えない!行くのよ!私は先へ、未来へ!!」

めぐみん「コウスケ━━!」

紅介「━悪いな。俺は━━俺の未来を行く。」

シルビア「!?」

紅介「友達が━━仲間が━━化物としての俺を受け入れてくれた。だから━━」

 

紅介は無意識に二振りの紅蓮狂刃の刀身に炎を纏わせ━━

 

紅介「俺はその想いに応え、俺の大切なモノを━━みんなを護る為に、お前を倒す!!!」

 

紅蓮の瞳を金色にし、シルビアのバリアを斬り裂いた。

 

シルビア「な━━!?」

紅介「うぉおおおおおおお!!!」

 

紅介は雄叫びを上げ、シルビアの身体全体に強力な斬撃を八連撃浴びせ、真上に飛び上がり、紅介の周囲に無数の紅いブレードが顕現し━━

 

紅介「これで終わりだ━━!真・紅蓮乱舞!!!」

 

突撃し、シルビアにとどめの一太刀を放ち、無数の紅いブレードはシルビアの身体中に突き刺さった。

 

紅介「じゃあな━━シルビア。」

 

紅介はそう言い、瞳の色は紅へと戻り、角は消え、髪色は元の黒へと戻った。

 

シルビア「私は━━狂い惜しい程の━━恋が━━」

 

シルビアは何かを言いかけるも、無数の紅いブレードが強い光を発した直後、大爆発を起こし、シルビアを跡形も無く爆散させた。

 

レイメイ「あの眼━━フフッ……」

 

髪色を黒に戻し、角を消したレイメイは、紅介への興味を更に膨らませる様に、不敵な笑みを浮かべた。

 

       ここで音楽が終わる

 

紅介「━━━」

めぐみん「コウスケ!」

 

めぐみん達は立ち尽くしている紅介に駆け寄る。

 

めぐみん「…コウスケ……?」

 

めぐみんは恐る恐る声を掛けると、紅介は糸が切れた人形の様に倒れてしまった。

 

めぐみん「ッ!?コウスケ!コウスケ!!」

レイメイ「………。」

 

レイメイはその光景に何も言わずに深紅の刀を鞘に納め、立ち去ろうとしたが……

 

ツクモ「…そろそろ、故郷へ帰らぬか?」

 

ツクモがレイメイにそう言って引き止める。

 

レイメイ「…そうね、もう少ししたら帰るとするわ。」

 

レイメイは微かに笑いながらそう言ってその場から立ち去った。

 

ツクモ「…そろそろ、潮時か……。」

 

ツクモは夜空を見上げ、そう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして四日後……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シルビアとの戦いから倒れ、三日後に起き、紅魔の里で“ある物”を手に入れ、一日をかけてアクセルの街へ戻った紅介達は現在、アクセルから少し離れたのどかな平原でリハビリがてらピクニックに来ていた。

 

アクア「そーれ!」

 

アクアは木の側で大きなシーツを広げる。

 

ダクネス「今日は良いピクニック日和だな。」

ゆんゆん「う、うん。」

木葉「ゆんゆん、緊張してるの?」

ゆんゆん「わ、私、生まれて初めて友達とピクニックしたから。」

木葉「そんな緊張しないでよ。友達でしょ?」

ゆんゆん「…うん……!」

離貅「それにしても、カズマは何処に行ったんでしょうか?紅介が気絶して一日目から先にアクセルに帰ると言って今でも姿を見ませんが……。」

アクア「まあ良いんじゃない?すぐに帰って来るんじゃない?」

離貅「そんなご飯の時間になったら帰ってくる子供みたいな理論で━━」

 

そして、離貅達から少し離れた場所で……

 

紅介「あー……大変だったなー。」

めぐみん「…すみません。」

紅介「え?」

めぐみん「私が上級魔法を習得していれば、コウスケがこれ以上━━」

紅介「良いんだよ。…こんな俺を受け入れてくれたから。それに応える為にも、戦うよ。」

めぐみん「…そう…ですか。」

 

めぐみんは紅介に自分の冒険者カードを差し出す。

 

紅介「?」

めぐみん「…凄く、酷い事をお願いしても良いですか?…これからは……足手纏いにならない魔法使いになります。」

 

紅介はめぐみんの冒険者カードを受け取る。

 

紅介「…まさか……」

めぐみん「卒業です。爆裂魔法は封印するんです。…紅魔族随一の魔法の使い手!上級魔法を操る者!!…今後はこれで行くとします。上級魔法が使える様になれば、ゆんゆんよりも潜在魔力が高い私の方が、絶対に紅魔族随一です。ゆんゆんに紅魔族一の使い手の座は渡しませんよ。」

 

めぐみんはそう言った後、顔を隠す様に帽子を深く被る。

 

紅介「………。」

 

紅介は何も言わず、めぐみんの冒険者カードのあるボタンを押した。

 

紅介「ほい。」

めぐみん「どうも。…じゃあ、行きましょうか。」

 

めぐみんはそう言って離貅達の方へ歩きだすも━━

 

紅介「卒業するなら、一発頼むよ。」

めぐみん「はぁ?」

紅介「今日はまだやってないだろ。一日一爆裂。」

めぐみん「…私が決意してすぐ撃ってくれとは、何を考えているのでづか?」

紅介「まあそんな事言わずに。」

めぐみん「…良いでしょう!私の最後の爆裂魔法。それはもう凄いのをお見せしようではないですか!!」

 

めぐみんは紅介の我儘に応え、杖を構える。

 

めぐみん「…さよなら……。」

 

めぐみんは小さく別れの言葉を告げ━━

 

めぐみん「エクスプロージョン!!!」

 

爆裂魔法を放った。

 

遥か遠くに展開された馴染みのある紅の魔法陣に、ピンク色の魔法陣が新たに出現した。

 

めぐみん「え━━?」

 

   この素晴らしい世界に爆焔を!より

      STAY FREE (TVサイズ)

 

その爆裂魔法は、今までの爆裂魔法を遥かに凌駕する程に、強大な爆裂魔法が放たれた。

 

めぐみん「あ……」

 

めぐみんは呆気に取れながら、魔力切れで仰向けで倒れる。

 

めぐみん「これは……?」

紅介「…俺はさ、ゆんゆん以上に多彩な上級魔法を操るめぐみんよりも、爆裂魔法だけを扱うめぐみんの方が好きだよ。」

めぐみん「え?」

紅介「めぐみんが今言った様に心からの決意だとしても、俺はいつものめぐみんが好きだよ。周りから何を言われても、その人の様になりたいと頑張っているめぐみんが好きだよ。…だって俺、多様性よりも、火力に注ぎ込んだ方がずっと好きだからさ。だから、めぐみんはそのままで良いよ。」

 

紅介はひたすらに優しい笑顔を、めぐみんに向けて言う。

 

めぐみん「コウ……スケ……!」

 

めぐみんは心の底から嬉しそうな顔をして━━

 

めぐみん「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!アクセル随一の魔法の使い手にして、いつか!!爆裂魔法を極める者!!!」

 

めぐみんは高らかに、そう言った。

 

紅介「やっぱりめぐみんはそうでなくっちゃな。」

 

紅介はそう言ってドレインタッチでめぐみんに魔力を分け与える。

 

ダクネス「紅介ーめぐみんーお茶が入ったぞーー!」

アクア「お弁当無くなっちゃうわよー!」

紅介「おーう!今行くよー!行こう。」

めぐみん「…はい!」

 

めぐみんは立ち上がりながら、紅介の手を繋ぐ。

 

紅介「…仕方ないな。」

 

紅介はそう言って、手を繋いだめぐみんと共に離貅達のもとへ向かう。

 

めぐみん「…そういえば、今日の爆裂魔法、何点ですか?」

紅介「…そうだな……120点!!」

 

紅介はそう採点し、めぐみんはとびきりの笑顔を見せた。

 

       ここで音楽が終わる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              to be continued?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ジョジョの奇妙な冒険より

         Roundabout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅介「………!」

めぐみん「…コウスケ?」

紅介「………。」

 

突如立ち止まった紅介にめぐみんは不思議に思う。

 

紅介「…伏せろ!!」

 

紅介がそう言った直後、離貅達の側に生えていた木から何かが放たれ、紅介はすかさず紅蓮狂刃を手に何かを弾き返した。

 

紅介「…これは……!?」

 

その何かは、苦無手裏剣だった。

 

そしてその直後、その木から何かが飛び出し、紅介とめぐみんの前に姿を現した。

 

紅介「お前は……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オボロ「我が名はオボロ━━ソウキ・コウスケ、お前の命、貰い受ける!!!」

 

黒装束の男性、オボロは紅介にそう言い放った。

 

              to be continued▶︎




ミサトさん「オボロ……あの人はまさか……それでは次回予告をするわね。…突如紅介達の前に現れた謎の男、オボロ。彼は敵か、味方か、そして、紅介達の前に訪れる新たなる冒険の舞台とは?紅介に眠る力の正体とは!?次回、『現れし影と道導』。この次も、サービスサービス!!」
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