この素晴らしき世界に祝福を!   作:指揮官さん

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大川透(ジョジョナレーション)「前回の、ジョジョの奇妙な冒険(この素晴らしい指揮官に祝福を!)は、新たな仲間、ダクネスを迎え入れた紅介達。そしてその日から一週間程の後、アクセルの街に、脅威が迫る!!」



第4話 襲来!魔王軍幹部ベルディア!

 

キャベツ狩りの騒動を終え、新たな仲間、クルセイダーのダクネスを迎え入れた紅介達。その後カズマは新たに装備を一新し、アクセルの墓地に出現するアンデットモンスターの討伐に来ていたが、その正体はとある魔導具店の店主兼リッチーのウィズだった。

 

本人曰く、墓地に彷徨う死者の魂を天へ還していたらしく、紅介達はウィズを見逃し、墓地を去った。…勿論クエストは失敗。

その数日後、紅介達はクエストに赴く為の朝食を食べていた。

 

紅介「…魔王軍幹部の一人が、この街の近くに…か……。」

 

紅介は近くの席に居る冒険者達の会話を聞き、残した朝食を蒼い瞳の紅いリオルに食べさせながら小さく呟く。

 

カズマ「…そういえば、お前らに聞きたい事があるんだよ。レベルが上がったら、次はどんなスキルを覚えようかなって思ってな。はっきり言って、このパーティーかなり尖っているからな。」

ダクネス「私は物理耐性、魔法耐性、各種状態異常耐性で占めているな。後はデコイという囮になるスキルがあるぞ。」

紅介「命中率を上げる努力をしろ。」

ダクネス「断る。」

紅介「めぐみん、君はスキルポイントをどれに振っているんだ?」

 

紅介のスルー技術に興奮するダクネスを眼中に無いように放置する紅介はめぐみんにそう問いかける。

 

めぐみん「私は勿論爆裂魔法の威力が上がるように威力上昇や高速詠唱など、最高の爆裂魔法を放つ為のスキル振りです。」

紅介「成程…なら、最高の爆裂魔法が放てるように努力しないとな。」

めぐみん「はい!」

アクア「次は私ね!えっと私は…」

カズマ「お前はいい。」

アクア「何でよーーッ!」

紅介「…あ、そうだ、数日前のキャベツ狩りクエスト、俺達が収穫したキャベツが売られて、その売り上げが、そのまま俺達の報酬になるらしい。んで、その報酬が貰えるのが今日らしいぞ。」

カズマ「そうなのか…じゃあ、報酬を貰いに行かないとな!」

 

丁度朝飯を食べ終わった紅介達は早速キャベツ狩りの報酬を貰いに行った。

 

そして数分後……

 

      ドラゴンクエストⅩより

        酒場でブギウギ

 

紅介「…お!お帰りカズマ。…おお…冒険者らしい服装になったな!」

カズマ「だろ?流石にジャージ姿じゃ雰囲気ぶち壊しだからな。」

 

先程手に入れたキャベツ狩りでの報酬金で早速装備を一新したカズマは機嫌が良さそうに言う。

するとダクネスがウキウキした様子で来た。

 

ダクネス「見てくれカズマ、コウスケ!報酬が良かったから、キャベツ狩りの時に壊れて修理を頼んでいた鎧を少し強化してみたんだ!どうだ?」

紅介「おー…なんか出会った時よりも鎧の艶が良い感じになっているな。」

カズマ「…なんか成金趣味の貴族のボンボンが着けてそうな鎧だな。」

ダクネス「…コウスケは良いとして…私だって素直に褒めてもらいたいぞ……。」

 

ダクネスは珍しく凹んだ顔で言う。

 

紅介「…まあでも、稼いだお金(エリス)のおかげで、めぐみんの杖を新しくしたし、めぐみんの爆裂魔法に更なる期待ができるな。」

めぐみん「ありがとうございます!ハァ…この魔力溢れるマナタイト製の杖の色艶が堪りませんッ!」

紅介「うん嬉しいのは解ったからまず抱き抱えながら頬擦りするのは止めようか。」

 

紅介は杖を新調し興奮しているめぐみんの動きを止めてもらおうと声をかけると……。

 

アクア「なんですってぇえええ!?ちょっとアンタどう言う事よッ!」

 

すると突然アクアの怒号がギルドに響き渡り、紅介達は思わずアクアの声のする方へ目を向けると、何やらアクアがギルドの受付人にいちゃもんを付けていた。

 

アクア「何でこんなに捕まえたのに五万ぽっちなの!?十万や二十万で良いじゃないのよ!」

ギルド受付人「そ…それが、大変申し上げにくいのですが、アクアさんの捕まえてきたのは、殆どがレタスなんです……。」

アクア「何でよぉおおおおおッ!!

カズマ「…報酬金に納得が行かなかったのか……。」

紅介「らしいな。どうやらこの世界じゃ、レタスの価値は俺達が居た地球(故郷)と比べて少し高いくらいだな。」

 

紅介とカズマはそう話していると、これ以上受付人に言っても無駄と察したのかアクアが後ろに手を組みにこやかな笑顔で紅介に近付づき……

 

アクア「紅介くーん!キャベツ狩りのクエストの報酬はお幾らですかー?」

 

紅介からお金(エリス)を貸してもらおうと言わんばかりにそう言った。

 

紅介「…二百万くらいかな?」

「「「「二百万ッ!?」」」」

 

紅介はそう答えるとカズマとめぐみん、そしてアクアとダクネスは驚く。

 

カズマ「俺は百万ちょいぐらいだけどそんなに稼げたのか!?」

紅介「ああ。リオルと一緒に()ったらこんなにも稼げたんだ。」

 

紅介はそう言って足元にいた紅いリオルの頭を優しく撫でる。

 

アクア「紅介くーん!前から思ってたんだけど、あなたってすっごくカッコいいよね!」

めぐみん「解ります!」

 

アクアは紅介を突然褒めて、めぐみんはアクアが褒めた紅介のカッコいい部分に同意して言う。

 

紅介「そりゃありがと。…んで、どれくらいお金(エリス)が欲しんだ?」

アクア「…十万ちょい。」

紅介「…借金返済なら良いぞ。」

アクア「やったー!」

カズマ「おい紅介!」

紅介「良いじゃねえか。アクアのお陰で俺は此処に居て、カズマと会えたんだ。これくらい恩を返そうぜ。」

カズマ「…その事に関しては認めるけども……。」

紅介「百十万(これ)くらい稼げたんだ。少しくらい良いだろ。」

 

紅介はそう言ってアクアに十万程のお金(エリス)が入った小袋を渡した。

 

紅介「…念の為同行させてもらうけど。」

 

そんなこんなで紅介はアクアの十万ちょいのお金(エリス)のツケを返すのを確認して、クエストを受けようとクエスト掲示板の所へ来たのだが……

 

紅介「…何か、少なくないか?」

 

紅介の言う通り、普段クエスト掲示板に貼られている依頼の紙は大量に貼られていたが、今は数枚しか貼られていた。

 

カズマ「何だよこれ…高難易度のクエストしか残ってないぞ……。」

ギルド職員「ああ……それですか?」

 

すると紅介達の近くを通ったギルド職員達が話しかけて来た。

 

ダクネス「何かあったのか?」

ギルド職員「はい…最近、魔王軍幹部らしき者が、街の近くにある小城に住み着いてしまったようで…その影響なのか、この近辺の弱いモンスター達は隠れてしまったそうで…来月に国の首都から幹部討伐の為の騎士団が派遣されるそうなんです。」

紅介「それで高難易度のクエストしか残ってないと……。」

ギルド職員「はい……。」

アクア「何でよぉおおおおおおおッ!!!」

 

申し訳無さそうに言うギルド職員に対し、アクアは悲鳴を上げた。

 

紅介「…暫く冒険者稼業お休みするか?」

カズマ「…そうだな。」

 

       ここで音楽が終わる

 

そんな訳で来月まで冒険者稼業をお休みする事にした紅介達はそれぞれの休日を過ごす事になった。

ダクネスは暫く実家で筋トレをしてくると言って一時的にパーティーを抜け、現在無一文になり、お金(エリス)が欲しいアクアとこれからの冒険の備えになるかもしれないと言う理由でカズマはアクセルの街の外壁の拡張工事のアルバイトに励むようになった。

 

そして特にやる事がない紅介は、めぐみんの爆裂散歩と言う日課に付き合う事になり、現在紅いリオルを連れた紅介とめぐみんはアクセルの街の外へ出ていた。

 

めぐみん「…そう言えばコウスケさん。」

紅介「ん、どうしたんだ?」

めぐみん「コウスケさんは、紅魔族なんですか?」

紅介「いや、俺は普通の人間だぞ?」

めぐみん「そうなんですか?あの時、あなただけが持つ紅蓮初式や紅蓮波動斬と言った特別なスキルを見せてもらった時、コウスケさんのステータス、幸運は平均で知力はそこそこ高いんですが、筋力と魔力や敏捷性、生命力がかなり高かったんです。本来、紅魔族(わたしたち)は知力と魔力がかなり高いんですが…幸運と知力を除いて、魔力の他に筋力や俊敏性が高い紅魔族なんて見た事がありません。」

紅介「だから俺は紅魔族じゃねえよ。…俺の家系…何か瞳が紅くて、身体能力が高くて、鍛えた後の時の肉体の身体能力の成長速度が速いってさ。」

めぐみん「そうなんですか?」

紅介「ああ。その事で俺の両親も気になっててたまに家の先祖の遺物や遺書を探して調べているらしい。…てか、もうここら辺で爆裂魔法を撃って良いんじゃねえか?」

めぐみん「そうですね。だいぶ歩いて……ん?」

紅介「どうしたんだ?」

 

紅介はそう言いながらめぐみんが向いている方へ視線を移すと……。

 

めぐみん「あれは…廃城でしょうか?」

 

遠く離れた丘の上に、朽ち果てた廃城があった。

 

紅介「薄気味悪いな。」

めぐみん「アレにしましょう!あの廃城(アレ)なら、盛大に破壊しても、誰も文句は言わないでしょう。」

紅介「だな。そんじゃあ、一発頼む。」

めぐみん「はい!それでは……!」

 

めぐみんは杖を構え、詠唱を始める。

 

めぐみん「紅き黒煙、万界の王、天地の方を敷衍(ふえん)すれど、我は万象昇温の(ことわり)、崩壊破壊の別名なり。永劫の鉄槌は、我がもとに降れ!…エクスプロォージョンッッ!!!

 

次の瞬間、遠く離れた丘の上にある廃城は凄まじい轟音と同時に大爆発を起こした。

 

紅介「あの廃城やけに丈夫だな。」

めぐみん「燃え尽きろ…紅蓮の中で……。…ハァ……最高…です……。」

 

めぐみんはそう言って倒れかかるが、咄嗟に紅介が優しく抱き止める。

 

めぐみん「あ…ありがとうございます……。」

紅介「おう。そんじゃあ、帰るぞ。」

めぐみん「は…はい……。」

 

紅介はめぐみんをおんぶしてアクセルの街へ帰って行くが、紅介と同行していた紅いリオルは少し不満そうな顔で紅介におんぶされているめぐみんを見ていた。

 

そんなこんなで、紅介とめぐみん、の新しい日課が始まり、毎日あの廃城の側へ通い、爆裂魔法を放ち続けた。

 

少し寒い雨の日も…

 

めぐみん「(エクス)プロージョンッッ!!!」

 

穏やかな昼飯の昼下がりにも…

 

めぐみん「(エクスプロー)ジョンッッ!!!」

 

そして早朝の爽やかな散歩のついでに…

 

めぐみん「(エクスプロージョ)ン゛ッッッ!!!」

紅介「…50点。音圧が足りない。」

めぐみん「…ック……!」

 

どんな日にも…

 

めぐみん「エクスプロージョン!!」

 

めぐみんは毎日毎日…

 

めぐみん「エクスプロージョン!

 

廃城に爆裂魔法を…

 

めぐみん「エクスプロージョン!

 

放ち続けた。

 

めぐみん

「エ゛ク゛ス゛フ゛ロ゛ー゛シ゛ョ゛ン゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!」

紅介「…うん。今回は前より良い感じだな。」

めぐみん「よし……ッ!」

 

そして、そんなめぐみんの爆裂魔法を傍で見続けていた紅介は、その爆裂魔法の出来が解るようになっていた。

 

そして、この日課が始まって一週間程の時が経ち、ある日の夕暮れに……

 

めぐみん「…エクスプロージョンッッッ!!!

 

ほぼ恒例行事となった日課により、今日も廃城に爆裂魔法を放った。

 

めぐみん「…どうでしたか?」

紅介「あの轟音…爆発…この空気と大地の揺れ……そして肌を優しく撫でるようなこの風……ナイス爆裂!!!」

めぐみん「ナイス、爆裂……。」

 

紅介と倒れかけたものの、紅介に抱き止められためぐみんは互いにサムズアップをする。

 

めぐみん「コウスケさんも、爆裂道が解ってきましたね…どうです?コウスケさんも、いっそ爆裂魔法を覚えてみたらどうでしょうか?」

紅介「うーん……スキルポイントが溜まって、余裕ができれば習得してみるよ。そんじゃ、アクセルの街へ帰るぞ。」

 

紅介はそう言ってめぐみんをおんぶして、アクセルの街へ歩き始めた。

 

紅介「…ん?リオルー、何してんだー?帰るぞー。」

リオル「!」

 

何かを感じたかのように廃城を見ていた紅いリオルはハッとしたようにピクリと動くと、紅介の側へ行った。

 

そして…翌日、紅介とめぐみんは一旦バイトを終えたカズマとアクア、そして実家で筋トレをして戻って来たダクネスと合流したその昼に……。

 

アナウンス『緊急!緊急!全冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってください!!繰り返します…』

 

リオル「!?」

紅介「何だ!?」

カズマ「と、とりあえず行くぞ!」

 

そのアナウンスを聞き、紅介達は他の冒険者達も共にしっかりと装備を整え、アナウンスが指定したアクセルの街の正門の前に集合した。

 

そして、紅介達と、他の冒険者達が見つめるのは、頭部が無い馬に乗った首を左脇に己の首を抱えた首無しの騎士、デュラハンだった。

 

???「…俺は一週間程前…この近くの城に越してきた魔王軍幹部の者だが…」

 

すると、デュラハンの身体がプルプルと震え始め……

 

???

「…毎日毎日毎日毎日!!おお、俺の城に毎日欠かさず爆裂魔法を撃ち込んでく、ああ、頭のおかしい大馬鹿は、ッ誰だああああああああああああッッ!!!!!」

 

今まで我慢してきたが遂にキレたかのように叫んだ魔王軍幹部のベルディアは、そう叫ぶと同時に、彼の怒りを表すかのように彼の背後に雷が落ちた。

 

紅介「…原因……俺とめぐみんだ……。」

 

そんなベルディアの台詞を聞き、全てを察した紅介は小さな声でそう呟いた。

 

            to be continued………




ミサトさん「まさかあの廃城に、魔王軍の幹部が居たなんて…紅介君達や、他の冒険者達も無事で済めば良いけど……あの魔王軍幹部の気持ちを考えてみれば…解らなくもないわね……。…それでは、次回予告をするわね。…思わぬ展開により、魔王軍幹部、ベルディアと邂逅した紅介達。そして紅介は無謀である事は理解していながらも、魔王討伐に近づく為、ベルディアに戦闘を仕掛ける。しかしベルディアの圧倒的な強さに苦戦しながらも、紅介は諦めずに戦う。そして、紅介の窮地を救いに現れるのは……。次回、『対決!魔王軍幹部ベルディア!』次回も、サービスサービス!」

紅介と同行する蒼い瞳の紅いリオルについて

よく半分空気になっている色違いで突然変異のリオルだが、紅介と行動を共にする時はあのポケモント(・・・・・・・)レーナーのパートナーポケモン(・・・・・・・・・・・・・・)のように紅介の肩の上に居たり、抱き抱えられている。
ちなみに紅介は肩の上に乗られている事について少し重いらしい。

紅介の謎

紅い眼が特徴的なこの小説の主人公の紅介。そんな彼だが、彼にはある謎がある。それはこの話で紅介が言ったように、紅介(かれ)の家系は瞳が紅く、身体能力が高く、鍛えた後の肉体の成長速度が速いらしい。

めぐみんの爆裂魔法に対する紅介の評価

原作のカズマと比べて少し辛口気味
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