アクア「ヘェ…クション!!」
カズマが死んだ日から数日後、現在紅介と蒼い瞳の紅いリオルとアクアは焚火で暖を取っていたが……
アクア「寒〜……。」
紅介「………。」
寒がっているアクアを気にも留めず、紅介は数日前のあの出来事を思い出していた。
アクア「…ちょっと紅介、まだあの事を思いだしているの?カズマ生きているから良いじゃないの。」
紅介「…確かにカズマは、アクアのお陰で生きているけど……あの力が、気がかりなんだ。」
アクア「あー…アレかー……でもあの時の紅介、物理攻撃が効きにくい精霊の冬将軍をさも当然のようにダメージを与えられたし、おまけに倒せたし、凄かったわよ。」
紅介「…そうか……あの力、もし、制御できなくなったら━━」
紅介がそう言いかけた時、少し強めの風が吹き、焚火が消えかけていた。
アクア「ああ火が!」
紅介「あ……ほい。」
すると紅介は消えかけていた焚火に、使えない程ボロボロになった自分の学ランを薪代わりに投げ入れる。
カズマ「っておい!?紅介それ、お前の学ランじゃねえか!?」
紅介「ああ、カズマか。いやぁ…コレ、もう使えないからさ。」
アクア「あー…あったか〜い……。」
そんな紅介とカズマを尻目にアクアと蒼い瞳の紅いリオルはそれで気持ち良さそうに暖まっていた。
カズマ「ハァ……なあ紅介、暇だったら来るか?」
紅介「あー……暇だな。行くよ。…リオル、行くぞ。」
紅介はそう言って蒼い瞳の紅いリオルを抱き抱えるが、リオルは少し不服そうだった。
紅介「それで、何処行くんだ?」
カズマ「ああ、ウィズ魔道具店だよ。」
アクア「ウィズ!?あのクソアンデッドの店に行くの!?」
紅介「アクア、ウィズはアンデッドなのは確かだけど、良い奴だし、そんな血気盛んになるのは……。」
アクア「私も行くわ。もしもの事だったら浄化するんだから!」
紅介「やめんか。」
カズマ「…ハァ、行くぞ。」
そうしてカズマ、紅介、アクアはウィズが経営する魔道店へと足を運び、数十分後……
紅介「…ウィズから貰った名刺によると、ここみたいだな。」
蒼い瞳の紅いリオルを片手で抱き抱えた紅介はウィズから貰った名刺に書かれている場所を見て、目の前にある魔道店を見て言う。
カズマ「よーし着いたぞ。いいかアクア、今のうちに言っておくが絶対に暴れるなよ解ったか?」
アクア「ちょっと、何言ってんの、カズマは私を何だと思ってんの!私、チンピラや無法者じゃないのよ女神よ神様なのよ━━ちょっと!話聞いてんの!?」
カズマはアクアの言葉を無視して店に入り、紅介はカズマを追うと同時にアクアと一緒に店に入る。
ウィズ「あ、いらっしゃ━━あーー!!」
アクア「あ!で出たわねこのクソアンデッド!!こんな所で店なんて出してたの!?紅介がお金の節約とか言ってる
紅介「はいそれまでにしようねー。」
紅介は冷静にアクアの頭をチョップして言う。
ウィズ「あ……コウスケさんに、カズマさん。それに、リオル君まで。」
紅介「よ。ちょっと用事でな。」
アクア「ちょっと紅介!!コイツはアンデッドなのよ!!」
紅介「解ってる解ってる。後でシュワシュワ買ってやるから落ち着けよ。」
アクア「…嘘だったら許さないわよ……。」
アクアはそう不機嫌に言う。
ウィズ「それで、一体、何の御用なんですか?」
カズマ「ああ、ポイントに余裕が出来たから、スキルを教えてくれないか?」
アクア「ハァ!?ちょっと!何考えてんのカズマ!女神の従者がリッチーのスキルを覚えるなんて、見過ごす訳にはいかないんですけど!!」
カズマ「誰が従者だ誰が!!」
アクア「いい?リッチーてのはね、薄暗くてジメジメした所が大好きな言ってみれば蛞蝓の親戚みたいな連中なの!」
ウィズ「ひ、酷い!!」
カズマ「いや、リッチーのスキルなんて普通は覚えられないだろ?そんなスキルを覚えられたら、結構な戦力になるんじゃないかと思ってな。」
紅介「確かに。またとない機会だし、良いスキルが覚えられそうだな。」
紅介はカズマの意見に賛同して言う。
ウィズ「あの、さっき、女神の従者って……」
紅介&カズマ「あ。」
アクア「まあね……私はアクア。そう、アクシズ教団で崇められている女神アクアよ!!控えなさいリッチー!!」
ウィズ「ひいいいいいい!!」
アクアの名乗りでウィズは大きく怯える。
紅介「お、おい、何でそんなに驚くんだよ。━━いや本物の神様が目の前に居るって信じられないかもしれんが……。」
ウィズ「いえ、その…アクシズ教団の人は、頭のおかしい人が多く、関わり合いにならない方が良いと言うのが世間の常識なので、アクシズ教団の元締めの、女神様と聞いて━━」
アクア「何ですって!?浄化するわよ!!!?」
ウィズ「ひええええええ!!」
紅介「だから落ち着けえええええ!!」
ウィズの言葉に激怒したアクアを紅介がなんとか抑え、店内の商品を見て回るようにとそう抑制して数分後……
ウィズ「そう言えばコウスケさん……あの、ベルディアさんを倒されたそうで。あの方は、幹部の中でも、剣の腕に関しては、相当な者だった筈なのでしたが……凄いですね。あの方を倒せただなんて。」
紅介「ああ……友達の離貅と木葉が来てくれなかったら、結構危なかったな。」
カズマ「てか何でベルディア知っているんだ?」
カズマはウィズにそう問うと……
ウィズ「ああ…私、魔王軍の八人の幹部の一人ですから」
紅介&カズマ「━━━」
ウィズはまさかの返答で答えた。
アクア「確保ーーっ!!」
ウィズ「わっ!?待って!待ってくださいアクア様!!お願いします!
話を聞いてくださーい!!」
アクアは咄嗟にウィズを押し倒し馬乗りになる形で拘束する。
アクア「ふー…やったわねカズマ!紅介!これで更に
紅介「お、おい、流石に無慈悲過ぎねえか━━ってリオル!波導弾発射準備すんな!落ち着け!!」
カズマ「…えっと、幹部って…流石にスパイだと俺達を見逃すって訳にも……。」
ウィズ「違うんです!魔王城を守る結界の維持の為に頼まれたんです!勿論今まで無害な人を襲ってはいませんし、そもそも私なんちゃって幹部ですから!!それに私を倒しての報酬なんか出ませんよ!!」
ウィズはそう必死で抗議する。
アクア「…良く解んないけど、念の為退治しておくわね。」
ウィズ「待ってくださいアクア様ぁ!!」
紅介「だからさあ!!落ち着け!!!」
アクアはそう言ってウィズ取り押さえながら片方の拳に炎のようなオーラを纏わせるが、紅介は若干キレ気味でアクアを抑えて数秒後。
カズマ「えっとつまり、ポケモンで言う、チャンピオンロードか?幹部を全部倒すと、魔王の城への道が開かれるとか、そんな感じか?」
ウィズ「そのポケモンだとか、チャンピオン何ちゃらは知りませんが、そう言うことです!魔王さんに頼まれたんです。『人里で、お店を経営しながらのんびり暮らすのは止めないから、幹部として、結界の維持だけ、頼めないか?』って……。」
ウィズはそう説明する。
アクア「つまり、あんたが居る限り、人類は魔王城には攻め込めないって事ね。…カズマ、紅介、退治しましょうか。」
アクアは指をポキポキと鳴らして言う。
ウィズ「待って!待ってください!!せめてもう少しだけ、生かしておいてください!…私には、やるべき事があるんです。」
紅介「やるべき事?」
アクア「…フン、あたしだったら結界くらい破れるけどね。」
紅介「じゃあ、その結界はどれくらいなら破れるんだ?」
ウィズ「はい、アクア様の力なら、幹部の二、三人ぐらいで維持する結界なら破れる筈です。魔王の幹部は元々八人で、現時点では私含め、あと六人居ます。それに、今ここで私を倒しても、最低でも、あと二、三人倒さなくてはいけません。」
アクア「なるほど。じゃあここであなたを倒せば二人目になるわね。リッチーだし退治しましょう。」
ウィズ「待ってくださいー!!」
カズマ「待て待て。どうせ今すぐ結界を解いたところで、今の俺達のレベルじゃ魔王は倒せないんだし。…首チョンパされるのがオチだ。」
アクア「…解ったわよ。」
紅介「…まあ確かに。魔王との戦いまでに、かなりの力を付けないとな。…現時点では、あの力をコントロール出来るようにならないと。」
紅介は途中で小さく呟く。
カズマ「…でも良いのか?ベルディアを倒した俺達に恨みとか……。」
ウィズ「…ベルディアさんとは、特に仲が良かったとか、そんな事をも無かったですからね。…私が歩いて居ると……よく足元に、自分の首を転がしてきて、スカートの中を覗こうとする人でした。」
ウィズはそう言うが、何処か恥ずかしそうに顔を微かに赤くする。
ウィズ「…それに、今でも心だけは、人間のつもりですしね。」
ウィズはそう言って笑うが、その笑みは、何処か寂しそうだった。
紅介「…そんな気持ちが、少し羨ましいよ。」
紅介は小さく呟いて言う。
ウィズ「それでは、私のスキルをお教えしますね。以前私を見逃してくれた事への、せめてもの恩返し━━あ……。」
カズマ「どうした?」
ウィズ「…あの、私のスキル、相手が居ないと使えないものばかりでして……。」
紅介「解った。じゃあ、俺がやるよ。」
ウィズ「は、はい、で、では、失礼します。」
ウィズはそう言って恐る恐る紅介の手を取る。
紅介「それで、一体どんなスキ━━!?一瞬、ウィズの手へ何かが吸い取られたような感覚がしたんだが……。」
ウィズ「すみません!!ですが、これで覚えられるようになると思います。」
ウィズはそう言って紅介の手を離し、紅介とカズマは自身の冒険者カードを取り出して確認すると、そこにはドレインタッチと書かれたスキル名が増えていた。
紅介「これか、これ、一体どんなスキルなんだ?」
ウィズ「はい、それは相手から魔力や体力を吸い取る事が出来るんです。それに、その吸い取った魔力や体力を別の人へ分け与える事だってできますよ。」
紅介「なるほど……良いスキルだな。…習得と。」
カズマ「じゃあ、俺もスキルを習得するよ。」
紅介とカズマはそう言って自身の冒険者カードに書かれているドレインタッチと言う文字を指でなぞり、ドレインタッチを習得する。
紅介「…なあウィズ。」
ウィズ「はい?」
紅介「言ってたよな?『魔王の幹部は元々八人で、現時点では私含め、あと六人居ます。』って。俺がベルディアを倒す前で、七人だよな。その既に倒されている一人って誰に?」
ウィズ「確か……大昔に、ソウキ・ジンキという剣士に倒されたとか。」
紅介&カズマ「━え?」
ウィズの出した言葉に、紅介とカズマは驚く。
カズマ「ジンキ━━ってか、ソウキって!?」
紅介「俺の…苗字……」
ウィズ「その、ミョウジとは何なのか解りませんが、どうしたんですか?」
紅介「俺の名前の苗字━━いや、家名に、
???「ごめんください、ウィズさんはいらっしゃいますか?」
すると、紅介の言葉を遮るように、中年男性が店先の鐘を鳴らして入って来た。
ウィズ「は、はい、ここに居ます。」
紅介&カズマ&アクア「悪霊??」
ウィズを訪ねて来た中年の男性は、不動産業を営んでいて、曰く、最近この街の空き家に何故か、様々な悪霊が住み着きまくっているとか。
不動産業従業員「はい…祓っても祓っても新しいのが湧いて来て、お陰でその事で手一杯で……。」
紅介「それで、ウィズに頼みに来たと。」
不動産業従業員「はい。商店街の者は、困った事があると、ウィズさんに頼めば良いと。それに、アンデッド絡みの問題に関しては、ウィズさんが頼りになると。」
カズマ「…なあ、もし、俺達がその依頼を引き受けて、無事解決したら、その空き家、貰っても良いか?」
不動産業従業員「…そうですねえ……はい、無料で住んでよろしいですよ。」
アクア「やります!!」
不動産業従業員の言葉に、アクアは手を挙げて言う。
アクア「紅介、カズマ!!これはチャンスよ!この依頼をこなせれば、我が家が手に入るわ!!」
紅介「…確かにそうだな……。」
カズマ「…折角ウィズに借りが出来たし、借りを返すか。」
ウィズ「み、皆さん…ありがとうございます……。」
不動産業従業員「だ…大丈夫なのですか?」
紅介「大丈夫だ!俺のパーティーメンバーに、頼りになる仲間が居るからな。」
紅介達はそう言って不動産業従業員からの依頼を、ウィズの代わりに引き受けた。
そして一時間後、紅介達は、その屋敷の前へと立っていた。
離貅「…この屋敷が、その依頼の対象ですか?」
紅介「ああ。この屋敷に取り憑いている悪霊を祓えば、この屋敷が手に入るんだってさ。」
木葉「…それは…かなり、お得な事だけど……この屋敷って……事故物件ってやつだよね……。」
めぐみん&ダクネス「ジコブッケン???」
カズマ「あーー!!何でもないぞーー!!アクアー頼むぞー!!!」
カズマは何かを紛らわすかのようにわざとらしく大声で言ってアクアに言う。
アクア「まっかせなさい!!…ほうほう…見えたわ!!」
紅介「何が?」
アクア「この私の霊視によると、この屋敷には、貴族が遊び半分で手を出したメイドとの間に出来た子供、その貴族の隠し子が幽閉されていたようね!やがて元々身体の弱かった貴族の男は病死、その子供の貴族の隠し子の母親のメイドも行方知れず。この屋敷に一人の残された少女は、やがて若くして父親と同じ病に伏して、両親の顔も知らずに一人寂しく死んでいったようね。」
アクアはペラペラとそう言う。
離貅「そ…そんなに解るんですか?」
アクア「名前は、アンナ=フィランテ=エステロイド。好きな物はぬいぐるみや人形、そして冒険者の冒険話!でも安心して、この子は悪い子じゃないわ。私達に危害は加えない筈よ。」
木葉「でも…幽霊だから、大丈夫なのかな……。」
アクア「…おっと、でも子供ながらにちょっぴり大人ぶった事が好きみたいね。甘いお酒を飲んだりしてたみたいよ。」
カズマ「…そんなに解るのか……?」
紅介「…まあでも、アクアは女神だから、何とかなるんじゃないか?それにだ。いずれここに住む事になりそう出し、掃除とかしねえか?」
紅介はそう言って雑巾やモップと言った様々な掃除道具を取り出す。
離貅「そうですね。あと…塩を撒いておきましょう。」
そうして、紅介達は屋敷の掃除ついでに各自の部屋割りを決め、数時間が経ち、夜半過ぎで……
アクア「わああああああああああ!!!」
アクアの泣き声が響いた。
紅介「アクア!!どうしたんだ!?」
カズマ「おいアクア、何があった!!?」
紅介、カズマは慌ててアクアの部屋のドアを勢い良く開けるが……
アクア「う…ううっ……こ、紅介ぇ…カズマぁ……。」
紅介&カズマ「………。」
そこには、部屋の中央で大事そうに二つの空の酒瓶を抱えて泣いているアクアだった。
紅介「…何があったんだよ……。」
アクア「この空になった二つの酒瓶は、凄く高いお酒と、紅介に買ってもらったお酒なの!!お風呂から上がったらゆっくり美味しく飲もうと楽しみにしてたの!それが部屋に帰って来たら空だったのよおおおおっ!!」
アクアはそう泣きながら説明する。
紅介「それで今泣き叫んでいると……。」
カズマ「そうか、じゃあお休み。また明日な。」
紅介「ちょ!?」
アクア「待ってカズマ!!これは悪霊よ!悪霊の仕業なのよ!この屋敷に集まって来た野良幽霊か、この屋敷に憑いている貴族の隠し子に地縛霊のどちらかよ!!ちょっと私屋敷の中を探索して目に付く霊をしばき回ってくるわ!!」
アクアはそう宣言して屋敷内の探索に部屋を出た。
離貅「…今、アクアさんが怒り顔で部屋を出て行ったのですが……。」
木葉「うー……うるさい……。」
カズマ「アクアがとっといた酒を悪霊に飲まれたとか騒いでな。色々ツッコミたいが、俺はもう寝る。」
紅介「…今日掃除したし、疲れたから俺も寝るよ。」
離貅「そうですか。」
紅介達はそう会話し、それぞれの部屋へ解散した。
紅介「ハァー…一応色々なところに塩の塊設置したけど、効果無かったのか?」
紅介はそう呟いて自分の部屋へ入る。
紅介「リオル、寝るぞ。」
紅介はそう言って着ていた少し赤みがある黒いロングコートと、纏っていた紅いマフラーを脱ぎ、ポールハンガーへかけ、窓から夜空を見ていた蒼い瞳の紅いリオルは紅介の言葉に反応し、ベッドに乗り、紅介は履いていた紅い靴を脱ぎ、ベッドに乗って横になる。
紅介「灯り、消すぞ。…お休み。」
紅介はそう言って灯りを消して眠りに着くが、リオルは紅介の左腕を抱き枕代わりに抱き締めて眠りにつく。
紅介「━?」
気付けば紅介は、真っ暗な空間に居た。
紅介「俺…寝てたよな?」
紅介はそういうが、右手に何かを持っている事にふと気付きそこへ見やる。
紅介「━紅蓮…狂刃?それにこれは……血?」
紅介はいつの間にか紅蓮狂刃を持っていたが、その刃に血が付着していた。
紅介「一体、何がどうなって━━」
紅介は辺りを見渡し、背後にある光景を見てしまった。
誰かに斬り殺されたかのように、倒れている人々を。
オクトパストラベラーⅡより
悪の奔流
紅介「な━━」
紅介はその光景を受け入れられず、
しかし足に何かが当たり、紅介は思わずそこを見ると、いつからかあったのか、首が無い死体があった。
紅介「あ━━ああ」
紅介は腰を抜かし、後退るも、いつの間にか、周囲には紅介を中心に凄惨な無数の死体が辺りを覆い尽くしていた。離貅、木葉、カズマにめぐみん、ダクネスにアクアを含めて。
紅介「違う━━」
兵士A「ソウキ・コウスケ!貴様を魔王軍のスパイと見做す!!大人しく投降しろ!!」
すると、紅介を討たんとばかりに、無数の兵士達が群がる。
兵士B「よくもみんなを…人々を
紅介「違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!」
紅介は頭を抱えて叫ぶ。
兵士C「何が違うだ!人殺しを
紅介「違う!!!俺は━━」
紅介が言いかけたその時……
カズマ&めぐみん「ああああああああああ!!!!」
紅介「!?」
突如聞こえたカズマとめぐみんの叫び声に紅介と、蒼い瞳の紅いリオルは飛び起きた。
ここで音楽が終わる
紅介「━っ!!リオル、ここで待ってろ。必ず戻る。」
紅介は蒼い瞳の紅いリオルにそう言って急いで紅い靴を履き、ベッドから降り、部屋を出てカズマとめぐみんの声のした方へ向かった。
紅介「カズマ!めぐみん!大丈━━」
カズマ「紅介助けてくれ!!ヤツらが来てる!!」
めぐみん「私達結構ピンチなのでここをお願いします!!」
何かから逃げるように前方から走ってきたカズマとめぐみんはそう言って通り過ぎて行った。
紅介「え!?あ、ああ任せろ!!」
紅介はそう言って紅蓮狂刃を顕現し、構えを取る。
紅介「魔王軍の奴らか?いや、と言っても慎重が━━」
???「アハハハハハ、ハハハハハ」
紅介がそう言いかけたその時、前方の暗闇から現れたのは、大量の西洋人形だった。
紅介「━━は?」
その不気味な光景に、紅介は震えだした。
紅介「━ッ、ああああああああああ!!!」
紅介は恐怖心を抑え、大量に西洋人形と戦闘を開始した。
紅介「あああああああああああ!!!」
紅介は、ただ一心不乱に紅蓮狂刃を振り回し続けた。来る者全てを鏖殺するかのように。
めぐみん「コウスケさんッ!!!」
紅介「!」
不意に聞こえためぐみんの声に、紅介は我に返り、動きを止める。
紅介「━━めぐ、みん?離貅に、木葉まで……。」
めぐみん「よ、良かったです……。」
離貅「昨日の深夜から、ずっと振り回し続けてたんですよ?」
紅介「え?…あ。」
不意に紅介は周りを見ると、周囲には紅介を中心に粉々になった無数の西洋人形が、死体の山のように転がっていた。
木葉「全然眠れなかった……。」
紅介「あ…ああ、悪い……。…もう、朝なんだな。」
紅介は窓から差し込む光を見て言う。
紅介「…カズマとアクアは?」
離貅「『一応、報告に』と、ギルドへ。」
紅介「…とんだ迷惑をかけたな。後で、掃除しとくよ。」
木葉「なら、私達も手伝━━」
紅介「良いんだ。俺一人でやる。」
紅介は木葉の言葉を遮って掃除道具を取りに行った。
めぐみん「………。」
そして数十分後、カズマとアクアが帰ってきたのだが……
離貅&木葉「原因がアクア!?」
カズマ「ああ。ここの近くで、ウィズと初めて会った共同墓地があってな。そこに
離貅「つまり、マッチポンプと。」
カズマ「ああ。」
紅介「フウ…掃除完了っと。…あ!リオルの事忘れてた!!!」
掃除を終えたが、そして蒼い瞳の紅いリオルをずっと待たせていたことを思い出した紅介は急いで自分の部屋へ向かった。
離貅「…紅介には、黙っておきましょう。どうやら彼、朝までずっと動いていたようで。」
カズマ「ま…マジか……。」
こうして紅介達は、夕食の時に、仲間と一緒に冒険話をする事と、庭の隅にある小さな墓の手入れを欠かさずする。この二つの条件を呑み、屋敷を手に入れた。
そして、何処かの遠い地の雪原にて……
???「………。」
とある場所へ向かい歩く
???「…『紅蓮の子、ソウキ・コウスケ、魔王軍幹部を討伐』……。」
そのニュース雑誌には、魔王軍幹部を討伐した紅介の記事が大きく書かれていた。
白狼「グルルルル━━!!」
すると、白狼の群れが突如現れ、女性を取り囲む。
???「………。」
しかし和装の女性は落ち着いた様子でニュース記事をしまい、歩み始め━━
白狼「グルァアアアア━━!!」
白狼の群れは、和装の女性へ襲いかかる。
???「邪魔よ。」
女性のその言葉と共に、いつの間にか女性は白狼の群れの包囲外に立っていた。
???「
女性はそう言って持っていた刀を鞘に納めた直後、白狼の群れは崩れるかのようにバラバラにされ、辺りに血が飛び散った。
???「ソウキ・コウスケ……あの
女性は笑みをこぼして言って、歩み始める。
to be continued………
ミサトさん「ソウキ・ジンキ……この世界の大昔にそんな剣士が居たのね。それに、最後に出てたあの女性は………あ、次回予告をするわね。…多少の事件はありながらも、拠点を手にした紅介達。そして紅介は、自らの内に眠る謎の力の制御の為に、鍛錬に励む。しかし不運な事に、魔物の群れに襲われ、窮地に陥る。しかし、その紅介の窮地に、一筋の雷光が訪れる。……次回、『蒼天の霹靂』。次回も、サービスサービス!」
この小説でのラグクラフト
彼は存在しているにはしているが、大昔にソウキ・ジンキと言う剣士に斃されている。
ソウキ・ジンキ
大昔にラグクラフトを斃した剣士。ラグクラフトを斃した直後、行方不明になっているようだが……