八雲の相棒   作:陽灯

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ぱちぇとこあくま


パチュリー・ノーレッジと小悪魔と大図書館

「詠知さん!この本は向こうの27番の上から8段目の右から5つ目に戻してください!」

 

「了解、というか前も言った気がするがこれ地震来たら大変なことにならないか?」

 

「あの後パチュリー様の魔法で耐震構造はバッチリです!」

 

「魔法ってすごいな・・・」

 

咲夜の見舞いが終わった後、そのまま大図書館に足を運ぶと小悪魔が慌ただしそうに本の収納作業に取りかかっていた。

 

パチュリーがどうやら研究中らしく、邪魔はできないため折角だしということで小悪魔の作業を手伝っているわけだ。

 

「それにしてもパチュリーは何の研究中なんだ?」

 

「疲労を回復する薬らしいです。ここ一週間は全然出てきませんね。」

 

「・・・本末転倒な感じがするんだが。」

 

「魔法使いってそんなものですよ。パチュリー様あたりは特に。読書と研究以外に興味のない狂人です!」

 

「主に随分辛辣だな・・・、まあ研究者ってそんなものか。」

 

「ですです。まぁ最近はちょっとは美容に気を遣うようになりましたが・・・

 

「小悪魔、これはどこにしまえばいい?・・・これはなんて読むんだ?Necronomicon?」

 

「あ、それはこっちで片付けとくので大丈夫ですー!」

 


 

本の収納作業も一息つき、小悪魔と二人で座り少しパチュリーを待つことにした。

 

「それにしても本当に蔵書数がすごいな・・・何万冊あるんだ?」

 

「幻想入りした書物もこちらに運ばれることもありますし、誰かさんに持って行かれた本も結構あるので細かい数字は出せませんがまあざっと100万冊以上ありますね。」

 

「本当に知識の宝庫だな。・・・魔理沙には後で言っておく、期待はしないでおいてくれ。」

 

「詠知さんのおかげで気が向いたときには本を返したり、一声かけてから借りていくようになったのでまだましになってますよ。」

 

「なら良いんだが・・・そう言えば、初心者向けの魔法本ってあったりしないか?」

 

「あれ、ついに魔法に興味が出てきました?そういう本なら沢山ありますけど。」

 

「アリスが今度教えてくれるから予習をしなければならないと思ってな。」

 

「・・・それ、パチュリー様には絶対に言わないでください「私に何を言わないって?」・・・パチュリー様。」

 

研究室の扉が開きパチュリー・ノーレッジ、大図書館の主が出てきた。すごく目を細めて不機嫌そうな顔をしている。

 

「おはようパチュリー、お邪魔してるよ。」

 

「いらっしゃい詠知。なんで執事服かは聞かないわよ、どうせレミィの気まぐれでしょうし。」

 

「よく分かったな。」

 

「・・・そんなことはどうでもいいわ、アリスの所で魔法を学ぶって?」

 

「ああ、最近少し余裕が出来るようになったしせっかくだし学ぼうかなと。」

 

「ふーん、まあいいけど。アリスの所はおすすめしないわ、普段人形関連の魔法しか使わないしレパートリーが少ないの。」

 

「でも初等魔法くらいなら簡単に扱えるだろう?私にはそれで十分だ。」

 

「駄目よ、詠知の人形を作って人前で詠知に台本を読まして告白させるような魔法使いの家に行ったら今度は詠知が人形そのものにされるわ。」

 

「なんで知ってるんだ・・・後アリスの扱いひどくないか?・・・そうだな、そこまで言うなら魔理沙のところで」

 

「魔理沙は泥棒だし家が足の踏み場がないくらい汚いから駄目よ。泥棒だし。」

 

「ちょっと辛辣じゃないか?気持ちは分かるけど。・・・じゃあ独学でやるしかないか・・・。」

 

誰かに教えてもらうのがやっぱり一番学びにつながると思うが、同じ魔法使いのパチュリーがここまで言うのなら少し考えないといけない。

 

「パチュリー様に教えてもらえばいいじゃないですか。」

 

「ちょ、こあ!?」

 

「パチュリー様は同じ魔法使いに詠知さんが魔法を教えてもらうのが嫌で嫉妬してるだけです。ていうかなんでパチュリー様が選択肢に入ってないんですか?」

 

「いやほら、読書の虫だから「詠知に魔法を教えるとか時間の無駄よ」とか言いそうだなって。」

 

「言わないわよそんなこと!?」

 

「そうですよ!パチュリー様は詠知さんに会う日にはしっかりお風呂に入って美容液を顔に塗るくらい身だしなみに気を遣っているんです!」

 

「ほらでも研究熱心だし中々時間が合わないかなって。」

 

「それくらい時間合わせるわよ・・・」

 

「そうですよ!パチュリー様は幻想郷縁起の詠知さんのページをたまに読み返して「この筆者分かってないわね、最近詠知は指先から火を出す魔法を独学で覚えたんだから・・・」とか言ってるんですよ!」

 

「だが先にアリスと約束してしまっているからな・・・」

 

「それなら、私の所にも来ればいいじゃない!複数に教えられることで色んな視点が持てると思うわ。」

 

「そうですよ!パチュリー様は今一週間の研究を終えたタイミングで身だしなみがボロボロの状態でも、一生懸命アピールしてるんで「ロイヤルフレア!」・・・あいるびーばっく!!!」

 

ロイヤルフレアの中に親指を立てながら笑顔で沈んでいった小悪魔。

 

「はぁ・・・はぁ・・・!!??」

 

息切れしていたパチュリーが、急に慌て出し私から距離を取る。最初はある程度距離があったのだが、少しずつ距離が縮まり最終的に腕を掴まれるくらいの距離になっていた。

 

「これは違うの!少し研究に熱が入っただけで・・・。とにかく普段はこんなに不潔じゃないの!」

 

「いや全然気にしてないから落ち着け。別に不潔だとも思ってない。どっちかというと生活習慣の方が心配になる。」

 

「・・・そ、そう?でもとにかくお風呂に入ってくるから!」

 

そう言って飛んでいった。その間に小悪魔を起こす。

 

「小悪魔、大丈夫か?」

 

「全然へーきです。慣れてるので!」

 

「嫌な慣れだな・・・」

 

「でも、パチュリー様の気持ちは伝わって良かったです。」

 

「あそこまで言ってくれたんだ、魔法の先生としてお世話になるよ。」

 

「・・・まぁ今はそれでいいです、ここからどうなるのかはパチュリー様次第なので。ふふ、楽しみです♪」




他の魔法使いに対抗心を燃やす(色々な意味で)パチュリー
会話パートが結構多めになった。
小悪魔のキャラクターに結構悩みますね。

次はフラン

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