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博麗神社に来た私は、いつも通り霊夢に鍛錬をつけに来た。
問題もなく霊夢の鍛錬は終わり、休息を取った後霊夢と一緒に博麗神社の縁側に座る。
「霊夢も随分強く大きくなったな。異変もたくさん解決してるし、もう教えることなんて何もないな。」
「え・・・もうもう来てくれないってこと?」
「違う違う、もちろんここには来るよ。ただこれ以上新しく教えることはないってことだ。」
「良かった・・・捨てられるのかって・・・」
「捨てるって・・・そんなわけないだろう。霊夢は大事な娘だよ。」
「ふふ・・・ありがとう。お茶淹れてくるわね。」
「博麗の巫女があんなことになるなんて・・・おそるべし詠知!」
霊夢が立ち上がりお茶を淹れに台所に向かう。
「にゃー」
「あれ、お燐じゃないか。遊びにきてたのか。」
火焔猫燐。種族は火車。2本の尻尾がついた黒猫の姿をしている彼女は、今は"猫形態"になっている。
人間形態と猫形態の2種類になれるお燐は、普段地上で見る際は今のような猫の姿でいることが多い。
「にゃー」
「お燐はかわいいな。」
「そうだよ!お燐はかわいい!」
膝の上に乗っているお燐を撫でる。
私は動物の妖怪とは仲が良いのだが動物自体には嫌われているため、こういった猫の姿で愛でることができるのは貴重なのだ。
同じく猫である橙もいるのだが、橙は式神状態だと猫の姿に戻れないため純粋な猫の見た目と接することができるのはお燐だけになってしまう。
「にゃー♪にゃー♪」
「聞いたぞ、色んな所に行っているって。面白い所があったら地霊殿の皆を連れてきてもいいんだぞー。」
「にゃーん♪」
「わぁい!今度遊びに行こーね!」
意思疎通はできないが楽しそうなので多分喜んでいるのだろう。
「お茶淹れてきたわってお燐、来てたのね。どうぞ詠知、せんべいもあるわ。」
「にゃーん♪」
「ありがとう、いただくよ。」
お燐を撫でながらせんべいとお茶をいただく。右横に霊夢が腰掛け、膝上にお燐が乗るという構図になる。「おせんべい美味しい!」
「随分と可愛がってるのね。」
「数少ない猫と接する機会だしなぁ、やっぱり猫は可愛い。犬も可愛いが。」
「何で動物に嫌われてるのかしらね、動物の妖怪はこんなに誑かすのに。」
「誑かすって・・・まあ動物の妖怪と仲良くなれる分の対価だと思うようにしてるよ。・・・お燐はかわいいなー。」
「にゃー♪」
「ふーん・・・」
仰向けの状態のお燐の喉元やお腹を撫でる、楽しい。
「・・・」
・・・横の霊夢がジッとこちらを見てきているような気がする。
「・・・私にはこういう風にしてくれたことないのに。」
「これ知ってる!"嫉妬"ってやつだ!」
「いや・・・霊夢は人間だし・・・同じ事するわけにはいかないだろ?」
さすがに猫にやることと人にやることは別だから私にはどうすることもできない。
「・・・ちょっと待っててね。」
そう言って中に向かって行く霊夢。・・・何か嫌な予感がする。
「にゃー?」
「ああ、すまない。お燐はかわいいなー。」
「にゃーん♪」
手が止まっていたことに気付き、再度撫でる。そのまま数分間ほど撫でる。
「にゃー・・・にゃ!?」
「ん?どうしたお燐(トントンッ)、どうしたれい、む・・・」
お燐が驚くような反応をし、それに気付いたタイミングで霊夢に肩を叩かれそちらを振り向くと・・・
「にゃ、にゃ~ん♪」
猫耳とチョーカーをつけた霊夢がいたのであった・・・
「「・・・」」
「わぁ!似合ってるよ霊夢!」
「・・・にゃ~ん♪」
唖然に取られる私とお燐。あまりの驚きに一瞬思考が完全に止まってしまった。
「にゃ、にゃ~ん・・・」
再度回り始めた頭を全力で使って考える、今何をすれば良いか。
1、見なかったことにする。・・・多分後でひどいことになる。
2、馬鹿なことをするなとたしなめる。・・・多分泣かれる、実際にもう顔は真っ赤だしぷるぷる震えている。
3、ねこみみ霊夢を可愛がる。・・・これが最善だが何かを失いそうな気がする。
・・・3しかない。霊夢が一番恥がかかないのはこれだ。
お燐をそっと霊夢の反対側の縁側に置く。
「にゃ!?」
やるしかない、霊夢が猫耳どころか首輪代わりにチョーカーをつけて来た。じゃあこちらも相応の対応をしないといけない・・・腹を決めろ詠知、負けるな詠知。
そっと霊夢の頭に右手を置き、左手を腰に置き・・・
「霊夢はかわいいな~!!」
「きゃっ!な、にゃ、にゃ~ん!!」
「おお!やるね詠知!」
全力で可愛がる。まず霊夢を抱きしめ部屋の中に連れて行く。
博麗の巫女の猫耳姿なんて天狗あたりに見られでもすれば名誉に関わる。まずは人目のない部屋の中に連れ込み扉を閉める。
「にゃ!?」
「あぁ!私も閉め出された!」
・・・お燐を閉め出した気がする。扉の向こう側から置いて行かれたであろうお燐の鳴き声が聞こえた。すまんお燐、後で詫びる。
「霊夢はかわいいなー!鍛錬たくさんやっててえらい!異変解決がんばっててえらい!自慢の娘!」(わしゃわしゃ)
「にゃ~ん♪」
ほぼやけくそ気味に霊夢を愛でる。仰向けの霊夢を褒めちぎりながら頭や首筋、お腹を撫でる。
「よし、満足し(がしっ)・・・」
「・・・」
そろそろいいかと思い離れようとした所、両足で腰に絡みつかれ離れられない状況にし、光のない瞳で見つめられる・・・初めて見たぞこんな表情。
「・・・霊夢はかわいいなー!」
「にゃんっ♪」
夕方から始まったこの戦い?は日が沈むまで続いた。
「満足したか・・・?」
「ふふ、楽しかったわ。またしてほしいわね。」
「なら良かった・・・ちなみにその猫耳はどこから?」
「この前魔理沙の家から拝借してきたわ。」
「・・・魔理沙はどこから取ってきたんだろう。」
「さあ、分からないわね。もう良い時間だからご飯作るわ、ゆっくりしてて♪」
随分とご機嫌になった心なしかツヤツヤな霊夢が台所に向かっていった。・・・後で魔理沙に猫耳について聞きに行くか。どうせどこかから拝借してきたのだろう、盗品の盗品の猫耳とは。
「腕がちょっと痛いな・・・」
「ぐすっ・・・ぐすっ・・・」
「ん?・・・あっ。」
縁側の方から泣くような声が聞こえてきてはっと思い出す。慌てて縁側に出ると、縁側に座ってすすり泣く人間形態のお燐が居た。
「すまん、忘れていた!」
「ぐすっ・・・ひどいよ・・・。結局可愛いとかいっておいてあたいより霊夢の方がいいんだ・・・。でも割り込んだら退治されると思って終わるまで待ってたのに、結局忘れられて置きっぱなしにされて・・・ひどいよ・・・。」
「そーだそーだ!お燐が可哀想だ!」
「申し訳ない、霊夢のインパクトが強すぎて頭から抜け落ちてしまってたんだ。この埋め合わせは必ずするから・・・」
「・・・ほんと?」
「ああ、私に出来ることなら。」
「じゃあ地霊殿に来て?お空もさとり様も会いたがってたから。」
「名案だよお燐!」
「分かった、なら日程を「今から!」・・・今から?」
「今から行こうよ!」
「さすがにこんな夜から向かうのは厳しいんじゃないか?それに霊夢が夕食を作ってくれてるし今居なくなると霊夢が怒ると思うぞ。」
「・・・じゃあ待ってる。食べ終わったら行こうよ。」
「今日行くことは確定なんだな・・・分かった。ちょっと待っていてくれ。」
「やった!詠知が地霊殿に来る!」
旧地獄に行くのも久しぶりだし、ほぼ忘れかけている監査に行くのに丁度良いだろう。
「じゃあはい♪」
「ん・・・?」
人間形態で仰向けになるお燐に疑問符が浮かぶ。
「霊夢にやってあたいにやらないのはずるいからね!ほらほら!」
「猫形態で良くないか?ほら、人間形態じゃなくてもいいじゃないか。」
「・・・霊夢にはやったのに・・・?やっぱり霊夢の方が良いんだ・・・」
「・・・今回だけだぞ?」
「やった♪」
「むぅ・・・お燐もやるね、私も後でやってもらおう!」
仰向けのお燐を霊夢の時のようにゆっくりと撫でていく。
「こっちでも気持ちよくて良いね・・・。」
「猫の状態と人間の状態で感じ方も変わるのか?」
「色々と変わってくるものだよ。詠知、大事なことを忘れてるよ。」
「?何かあったか?」
「お燐はかわいいな~って言って!あともっと激しく!霊夢の時みたいに!」
「・・・お燐はかわいいな~!」
「もっと大きく!」
「お燐はかわいいな~!」(わしゃわしゃ)
「にゃーん♪」
「随分騒がしいわね、どうした、の・・・・・・」
「これは戦争の予感!」
「・・・」
「・・・」(猫耳スッ)
「待て霊夢!待ってくれ!収拾がつかなくなるか「にゃ~ん♪」」
霊夢のヤンデレ要素が加速していく。お燐は旧都へのお供になります。
キャラ崩壊とかアンチヘイト系のタグはどれくらいで入れるのがいいのか・・・誰かから指摘の感想やメッセージを頂いた場合に考えます。
誤字報告ありがとうございます。勢いで書き上げてるので結構前半に間違うとそのまま忘れてるパターンが多い+ガバ検閲
次に行く場所
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命蓮寺
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神霊廟
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守矢神社
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妖怪の山
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地霊殿(旧都)