嫌な時はな、逃げたっていいんだよ!!
______by R.Aさん
蝶屋敷にて、機能回復訓練を受けていた炭治郎は休憩時間の中、廊下で大きなため息をつく天一郎を見つけた。
「あ!天一郎さん!こんにちは!」
「あ〜竈門くんお疲れ様…」
炭治郎の挨拶に天一郎は笑みを浮かべながら返すものの、その笑顔はやや引きつり疲れを見せていた。
「どうしたんですか?顔色が悪い上に何か不安を感じる様な匂いがするんですが…」
「あはは〜そうなんです…」
炭治郎から尋ねられた天一郎は愛想笑いを浮かべながら答えた。
「しばらく柱の皆さんの任務に同行する事になったんですよ。本来なら彼らが行った後に続いて後方支援…なんですが、私だけ柱と同じ時間帯に行動するんです」
「そうなんですか!?でもそれって凄い事じゃないですか!!一緒に任務って事は相当信頼されてるって事ですよ!!」
「逆に言えば…鬼と真っ正面で衝突する危険性もあるんですよ…」
「あ…ま…まぁそれは…」
天一郎の消極的な考えに流石の炭治郎も恐れ入ったのか何も言えなくなってしまう。
すると
「何してるんですか?早く行きますよ」
玄関からしのぶの呼び出しの声が聞こえてきた。それを耳にした天一郎は顔色を悪くさせながらも炭治郎へと手を振る。
「では私はこれで…引き続き頑張ってくださいね」
「はい!天一郎さんも!」
その姿を炭治郎は手を振りながら見送るのであった。
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それからしのぶは鴉の案内の元、今回の任務地へと天一郎と共に向かった。
今回の任務は普通の鬼の討伐であるが、報告によれば特殊な血鬼術を扱ってくる為、数名の隊士では太刀打ちできなかったようだ。
しのぶはどの様な毒が有効か、そしてその血鬼術はどの様にして繰り出されるのか頭の中で試行錯誤を繰り返していた。
だが、もう一つ考えなければならない点があった。それは姉であるカナエとお館様である耀哉の提案である天一郎の件である。
本当に彼は肉弾戦のみで鬼を圧倒できるのだろうか?自身の恩人である悲鳴嶼ならば体格的に実現は可能だろう。だが、天一郎は体格も小柄であり、背丈も自身と数センチ程度しか変わらない。
男性の中でも小柄な部類に入る彼がそれを実現できるとは到底思えなかった。
「……」
身軽なしのぶは生い茂る木々の間を次々と飛び移っていきながら考えていた。
そんな中である。
「付いてこれてますか?」
移動しながらしのぶは天一郎が自分を追えているかどうか確認すべく振り返りながら声を掛けた。
相手は隠だ。恐らくこのペースでは追いついてこれないだろうと、そう思いゆっくりと振り返ると…
「あ、大丈夫です」
「へ…?」
そこには余裕な表情のまま、しのぶを上回るかの様なスピードで木々の間を飛び移り付いてくる天一郎の姿があった。
「…あ、そうですか…(あれ?隠ってこんなに身軽な方でしたっけ…?)」
天一郎の身のこなしに疑問を抱きながらもしのぶは目的地へと向かっていった。
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それからしばらくして___。
目的地周辺へと到達したしのぶと天一郎は着地すると周囲を見渡した。
「どうしました?」
「鬼の気配です…近くにいます」
しのぶは周囲から鬼特有の威圧感や血の匂いを僅かながらに感じ取ると天一郎を手で制しながら周囲を警戒する。
「…」
しのぶは神経を研ぎ澄まし、沈黙に包まれた暗い森の中を見渡す。
その時であった。
「…!!」
近くの草村が揺れて葉っぱ同士が擦れる音が響くと共に何か黒い影が動きだした。
「現れたようですね」
それを見たしのぶは即座に刀の塚へと手を掛けその場を凝視する。
すると しのぶの鋭い視線と殺気を感じ取ったのか、草むらから黒い影が現れた。
「はぁ〜しら?この強そ〜な気配…柱かなぁ〜?」
周囲に響く成人男性よりも一層低く威圧感のある声。その声の主の姿形はゆっくりと月明かりに照らされて露わとなっていった。
「やはり柱か。運がいいぜぇ」
そこに立っていたのは筋骨隆々で六尺程もある巨漢の鬼であった。鍛え上げられた四肢は丸太の様に太く、強烈な威圧感を放っていた。だが、その風貌はとてつもなく異様であった。
女物の着物を纏い腰まで届きそうな髪を左右で纏めており、完全なる___
_________変態である。
だが、その風貌を目の当たりにしてもしのぶは動揺する事はなかった。
「これが報告にあった鬼…ですか。貴方は隠れていてください」
「ちょっと待ってください!いくらあんな変態でも柱の貴方が手を下せばただじゃ済みませんよ!?」
「……は?」
この男は何を言っているんだ?
しのぶは天一郎の放った言葉が信じられないのか、ある程度理解しつつ、まさかとは思いながらも恐る恐る尋ねた。
「どういう意味ですか…?まさか貴方…あれを鬼として認識してないんですか…?」
「えぇまあ。ただの変質者じゃないですか」
「…!!」
その言葉を耳にした瞬間、しのぶは呆れ果てるどころか怒りを露わにし額に筋を湧き上がらせると瞳を鋭くさせる。
「もういいです…」
「えぇ!?」
そしてしのぶは強く吐き捨てると鬼と対峙する。
「なんだなんだぁ?仲間割れかぁ!?おいおい柱の嬢ちゃんよぉ仲間は大切にせんといかんぞぉ?」
「共食いを起こす貴方に言われたくありません。取り敢えず…名乗っておきましょう。私は蟲柱『胡蝶しのぶ』今は気が立っているので早々にケリをつけさせていただきます」
鬼の言葉を一蹴したしのぶは名前を名乗りながら自身の刀を鞘から引き抜くと、刃のない特殊な刀の鋒を向けた。
対して鬼はそれを喜ぶかの様に笑みを浮かべると筋骨隆々な腕を握り締める。
「俺ぁ運慶だ。とりあえず嬢ちゃん____
_________子供は好きかい?」
「…!!!」
その瞬間 しのぶは殺気を感じ取ったのか攻撃態勢から防御態勢へとうつり、その場から少し後退する。
「…」
何をする気なのだろうか?あの言葉と共に運慶からは殺気と血鬼術特有の血の匂いそして気配が感じられた為に脅しではないことは確かだ。
頭の中で相手の出方を次々と試行錯誤しながら観察していたしのぶは運慶を睨み続けた。
「どうしたぁ?俺ぁもう攻撃してるぜ?」
「…!?」
その鬼の言葉にしのぶは驚きはするものの、取り乱すことなく自身を攻撃する技を探し始める。
そんな中であった。ある考えが頭の中を過ぎる。
「まさか…!!!」
咄嗟にしのぶは信じられないかの様な表情を浮かべながら足元を見た。見ればそこには自身の影に触れる運慶の『影』があった。だが、その影は雲海の立っていた場所からまるで粘土細工の様に伸びていたのだ。
その瞬間____
「ぐぅ!?」
全身が不思議な感覚に包まれると共に身体に纏う隊服の締め付ける感覚が無くなり始めていった。
ーーーーーーー
「蟲柱様!?」
待機していた天一郎は、しのぶの声を聞いた瞬間に駆け出し、すぐさましのぶの立っていた場所へと駆け寄った。
「蟲柱様!!大丈夫で……えぇ!?」
彼女がいた場所を見た天一郎は仰天する。
先程まで彼女がいた場所には______
_______隊服が掛け布団に成る程まで縮んでしまったしのぶの姿があったのだ。
「蟲柱様ァァー!?」
「こ…これは…若返って…!?」
天一郎が驚く中、しのぶも自身の手を見つめながら固まっており、その光景を運慶は手のひらを口元に当てながら高笑いした。
「オ〜ホッホッホッホ!!!可愛くなったじゃねぇか!どうだ俺の血鬼術は。俺の影に触れた奴はたちまちに若返っちまうのよ!!大人なら子供、子供なら胎児!そしてそれは生物のみならず木や鉄にも効果がある!!」
そう言い運慶は影を操作すると近くの巨木の影へと自身の影を触れさせた。すると、その巨木は一瞬で形を変えていき、小さな根と葉を持つ植物へと変わってしまった。
「名付けて『月日食い』…といったところか。コイツで今まで来た鬼狩り共を返り討ちにしてきた…という訳さ」
「く…不覚でした…」
血鬼術に気が付かなかった己の不甲斐なさにしのぶは歯を噛み締めながら恨むと共に、一般の隊士達でも太刀打ちが出来なかった理由がようやく理解できた。
応援が必要となるだろう。
「天一郎さん!鴉に救援要請と報告をお願いします!………あれ?」
しのぶが天一郎へと指令を出そうと、そこに天一郎の姿がなかった。
すると、
「凄ぉぉおい!!!ねぇどうやったんですか!?どんな幻術なんですか!?もっかい!もっかいやって!!」
鬼側から何やら興奮する声が聞こえ、見てみれば脳筋(バカ)は鬼の血鬼術に思い切り食いついており興味を示していた。目をキラキラ輝かせながら何の警戒心も抱かずに鬼に近寄り、仕掛けを見つけるべく身体をベタベタと触り始める。
「はぁ!?」
それを見たしのぶは驚きながら叫んだ。
「何やってんですか!?さっさと逃げなさい!!」
「え?」
だが、しのぶが叫んだ時にはもう遅かった。
「どけ」
その瞬間___
_____脆い音と共に運慶の剛腕が天一郎の身体を殴り飛ばした。それによって天一郎の身体はその場から次々と木々を貫いていきながら吹き飛ばされていった。
「上坂さん!!」
天一郎が吹き飛ばされて方向へと目を向ける中、運慶は腕を回しながら首の骨を鳴らす。
「俺の食事を邪魔しやがって。何なんだアイツ?何か岩みてぇに硬かったが…まぁいいか」
その言葉と共に運慶の目がしのぶへと移り、ゆっくりと近づいてきた。
「柱…今まで食った事はねぇが…どれぐれぇ強くなれるんだろぅなぁ…?それに、さっきの刃のない刀の形状を見る限り、お前は斬る…というよりも何か変なものを混じらせてる様だ」
対するしのぶは口元を噛み締めながらも答える。
「どうでしょう…ね」
「ホッホッホ。血圧や心拍数が僅かにズレた…図星だなぁ〜」
「く…」
運慶の血鬼術や優れた聴力、そして自身の今の状況下から完全に逃走や逆転が不可能である事が読み取れる。
そして、それを運慶自身も読み取っていたのか、拳を鳴らしながら笑みを浮かべていた。
「さぁて、救援が来るか嬢ちゃんを食べ終わるのが先か……どっちになるかな…!?」
状況は完全に絶望的であるだろう。
だが、しのぶは慌てる事も恐れる事もなく自身の隊服を身体へと巻き付ける。
「ふふ…(まだ“これ”は姉さんの仇の為に取っておかなければ…今は使い時ではないでしょう)」
そう言いしのぶは自身の腹をさする。
しのぶの腹……否、その全身に宿るのは『藤の花』の毒である。しのぶは己が身を犠牲にしてまで仇を確実に打ち取る為に、柱になった日から藤の花の毒を摂取し続けていたのだ。
その量は現在でも上弦の鬼でさえも死に至る程のものであり、下弦どころか、普通の鬼であるこの鬼がしのぶを喰らえばただでは済まないだろう。
それを知らずして、柱という肉体の強化の最適な材料と食料に目が絡んでいた運慶は目を血走らせながら走り出した。
「さぁて…いただくぜぇッ!!!!」
その叫び声と共に鋭い牙が身動きの取れないしのぶの元へと迫っていった。
「来ましたか」
対してしのぶは既に回避するべく態勢を取っていた。隊服を巻き付け、更にその上から羽織りを纏い衣服を着ると、そのまま跳躍し、鬼の食らい付きを躱そうと試みていた。
その時であった。
「おい。いきなり殴り飛ばすってどう言う事ですか?」
「「!?」」
背後から突然と地の底から響く様な恐ろしい声と共にしのぶへ迫りそうになっていた運慶の首を掴み上げ止めた。
「がはぁ!?て…テメェ…何で生きてんだよ!?」
そこにはなんと、鋭い目を向けながら運慶の首を鷲掴みにして持ち上げる天一郎の姿があったのだ。
それを見たしのぶもまるでこの世のものとは思えないかの様な物を見たかの様に瞳を震わせていた。
「えぇ!?(な…何で生きてるどころか無傷なんですか!?し…しかも…)」
更にしのぶが驚いた点はそれだけでは無い。なんと、天一郎は90キロはありそうな巨大な筋肉の塊である運慶を片手で持ち上げていたのだ。
「も…持ち上げてるぅううううう!?」
その一方で、
「いや、そりゃそうでしょ」
二人が驚く中、天一郎はまるでその問い掛けが馬鹿馬鹿しいかの様な表情を浮かべながら、さも当然かの様に答えた。
「鬼と対峙する仕事上、“あんな”裏拳程度で死ぬほど柔な鍛え方してませんよ」
「えええええええ!?じ…じゃあさっき感じた硬い手応えは…な…何なんだよテメェの筋肉の密度は!?バケモンかよ!?」
「はい?だから鬼と戦う上では必要不可欠だと言ってるでしょう?」
天一郎の答えを聞いた運慶は驚きのあまり目を飛び出し叫び声を上げるほどまで動揺し、逞しい身体は小刻みに震え始め、力強く身体を支えていた足は内股になってしまっていた。
そしてそれを見ていたしのぶは離脱する気力も失せて、その場に座り込んでしまう。
「嘘…本当に…腕力で鬼に勝ってる…?」
しのぶの頭の中にはカナエが必死に話す姿が浮かび上がってくる。
____あの人は素手で鬼を殴り飛ばして私を救ってくれた。
___上弦ノ弍を素手で倒し縄で縛り上げて日の下に晒して討伐した。
「嘘よ…そんな事…」
あるはずが無い。そんな馬鹿げた話があるはずが無い。
今まで否定し続けてきた事がいま、目の前で起ころうとしていた。
「取り敢えずそっちも殴ったなら私も殴ってもいいですよね?一般人だからと言って容赦しませんよ」
その言葉と共に天一郎の握り締められた右拳に筋が沸き上がる。それを見た運慶は焦り出したのか、額から大量の汗を流し始める。
「な…嘘だ!!俺の拳がお前の様なチビに効かねぇ筈が…___
_____なんてな♪」
だが、その焦りはすぐに治った。見れば運慶の血鬼術である影が天一郎の影の影を捕らえていたのだ。
「あ」
それによって天一郎の身体はしのぶと同じく若返り、隠の隊服がダボダボとなり顔隠しも顔全てが隠れてしまった。
「オーホッホッホッホ!!間一髪だぜ。いくらテメェでもガキになっちまえばどうする事も出来ねぇだろヨォ!!!」
そう言い運慶は高らかに笑い声を上げ、地面に落下した天一郎の身体を掴み上げる。
しのぶ自身も状況が悪化してしまった事に歯を噛み締めた。このまま行けば確実に彼は死んでしまうだろう。今の自身では体格的にも助ける事が難しい。
それに下手に手を出せば、すぐに終わらせる為に彼が惨殺される可能性も出てくる。
「一体どうすれば…」
運慶の笑い声が響く中、しのぶは頭の中で必死に策を考えた。
だが、
その程度では天一郎は止まらない。運慶に掴み上げられた天一郎の拳が握りしめられると運慶へ向けられた。
その瞬間
「まずはテメェから食って____ボゲギャァ!?」
運慶の顔へと小さな拳が打ち込まれた。
「…え!?」
しのぶは目を疑った。運慶の血鬼術によって自身も天一郎も子供へと変えられてしまい、それどころか天一郎は最初に喰われそうになっていた。
にも関わらず、天一郎の身体が飛び上がるとダボダボの隊服から見える小さな拳を運慶へと打ち込んでいたのだ。
周囲にゆっくりと、骨が砕ける音が響く中。顔隠しに顔が覆われていた天一郎は一言だけ呟いた。
「妖術で誤魔化そうたってそうはいきませんよ」
その言葉と共に殴り飛ばされた運慶の身体が空中で弧を描きながら舞うと地面へと落下したのだった。
「………………姉さん_____
_______疑ってごめんなさい」
その光景を見たしのぶはただその一言のみ口にしたのであった。
おまけ
天一郎によって殴り飛ばされた運慶はそのまま地面へと落下すると、当たりどころが悪かったのか気を失ってしまう。
すると、しのぶの身体に再び異変が生じた。みれば先程まで身体に巻き付けていた感触が少しずつキツくなり、細くなっていた腕も縮んでいた背も縮小していた胸も大きくなり始め、最終的には元の姿へと戻ったのであった。
「これは…どうやら鬼の意識が残っている間だけ効果が出る様ですね…」
しのぶは即座に血鬼術の効力を分析すると、衣服を再び纏い刀を鞘へと戻し、気絶した運慶へと笑みを浮かべた。
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「むにゃむにゃ……はへぇ…?」
しばらくして、天一郎に殴り飛ばされた運慶はようやく目が覚めた。目の前にあるのは木々の間から夜の森を照らす美しい月_______
____否、ドス黒い笑みを浮かべるしのぶと天一郎であった。
「生緩いですよ。行きますよダメ押し」
その言葉と共にしのぶの日輪刀と天一郎の拳に筋が湧き上がった。
「ホワァアアアアアアアア!!??」
その瞬間
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!」
「ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!!」
天一郎の乱舞としのぶの連続超高速突きが放たれ運慶の顔を次々と歪めていった。
そして
「オラァッ!!!」
「ダァッ!!!!」
最後の一撃と共に運慶の身体をその場から空へと打ち上げたのであった。
「ぎゃああああぁぁぁぁぁ…」
時戻しの鬼【運慶】遥か彼方に吹き飛ばされると共にしのぶの毒によって身体が崩壊し、『死亡』
天一郎情報その7
→普通の鬼に殴られた程度では傷は負わない
オリ鬼
運慶
六尺もの巨躯と宇髄と同じく筋肉質な体型を持つ鬼である。だが、何故か服装は女ものの着物を纏い髪もツインテールにしている。
血鬼術『月日食い』
自身の影を操りそれに触れた相手を急激に若返らせる事ができる。