とある隠の奮闘が鬼舞辻無惨を苦悩に落とす。   作:狂骨

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【挿絵表示】


AIで本編前の主人公つくりました。


やめときな正義だ悪だの口にするのは。この世のどこを探しても答えはねェだろッ!!!

____by M.D,T


その隠 恋柱と共闘する

 

あれからしばらくして__。

 

「大丈夫ですか炭治郎くん!?怪我はありませんか!?」

 

「ま…まぁ…」

 

天一郎はすぐさま炭治郎の元へと駆け寄った。その一方で炭治郎は未だに目の前の光景が受け入れきれないのか、口をパクパクとささていた。それもそうだ。自身らが苦戦していた分身体3匹をまとめて相手にし圧倒したのだから。

 

炭治郎が自身が無事である事を伝えると、天一郎は血相を変え振り向いた。

 

「良かった〜!安心しましたよ。___さてと…」

 

見ると玉壺が逃走を図ろうとしており、それを目につけた天一郎は一瞬にして接近して踏みつけるようにして拘束する。

 

「逃さねぇぞオイ…?」

 

「ぎぃやぁあああ!!!逃げれると思ってたのにぃぃい…!!」

 

玉壺が悲鳴を上げる中、彼を踏みつけていた天一郎は不気味な笑みを浮かながら頭を掴み上げた。

 

「逃すわけねぇだろ。テメェには相応の苦しみを与えてやる」

 

「ヒィィィィィィィイ…!!も…もうやだぁ!!優しく殺して!せめて優しく殺してェェ!!!」

 

天一郎から逃げられないと悟ったのか玉壺の激しく号泣する声が響き渡る。

その様子に流石の炭治郎も少しばかり同情してしまったのか、苦笑を浮かべた。

 

すると

 

「貴様ぁ…!!あの程度で儂らに勝ったと思ったら大間ちが……がはぁ!?」

 

「まだまだ物足りんぞ小僧!!もう一度じゃ___がひぃ!?」

 

「なんだ…?まだ遊んで欲しいのか…?」

天一郎を囲むようにして積怒と可楽が現れるが、天一郎は一才と怯む事なく二人をそれぞれの腕で顔を掴むと振り回した。

 

「ならぶん回して風車にしてやらぁあああ!!!!」

 

「「ぎゃあああああああ!!」」

 

「………」 

 

天一郎が玉壺を踏みつけながら起き上がった積怒達を掴み縦横無尽に振り回す地獄絵図が広がる中、その光景を見つめていた炭治郎はすぐさま周囲を見回した。

 

「あ…」

 

そこには4体目の鬼となる哀絶を木に叩きつけ首を掴んでいる玄弥の姿があった。

 

「玄弥…!よかった…何とか鬼の首を切れたんだな…!!」

 

 

その時であった。

 

「…!!!」

突如として5体目の臭いが鼻の中に入ってきた。しかもその臭いは他の喜怒哀楽の鬼と似ており、彼らよりも一層濃い香りであった。

 

そして その位置を炭治郎は補足する。

 

「玄弥!!本体が近くにいる!!」

 

「なに!?」

 

炭治郎の呼びかけに玄弥は驚きすぐさま周囲を見渡す。

 

 

 

すると

 

 

ザザ____

 

足元の草むらから音がきこえた。その音を聞き逃さなかった玄弥はすぐさまその場へと目を向けると…

 

「ひぇ!?」

 

そこには野鼠程度の大きさしかない老人の姿をした鬼『半天狗』の姿があった。

 

「ちっっっせ!?」

 

「ひぃぃぃい!!!」

 

「しかも速っ!?」

 

見たかった半天狗は即座に移動を始めた。その速度は野鼠さえも置き去りにする程の速さであり、一瞬にして玄弥から距離を離していく。

 

「待てコラァ!!!逃さねぇぞ!!!」

 

それを見た玄弥は駆け出していき、炭治郎も後に続くように禰豆子と共に向かっていった。

 

「ひぃぃ…!!」

 

玄弥だけでなく炭治郎達も追ってきた事で半天狗は更に速度を高めながら駆けていった。

 

「くそ!!見失っちまった!!」

 

「玄弥!!その場から北東の方だ!!ジグザグに動いてるから気をつけろ!!」

 

玄弥が見失うと炭治郎は自慢の嗅覚で本体の位置を正確に伝えていく。

 

 

そして 逃亡劇を繰り広げる中、玄弥ではなく、彼に追いついた炭治郎の手が半天狗へと届いた。

 

「よし…!!(これで終わる…!!)」

 

炭治郎は己の思いを込めながら刃を払った。今まで食べられてきた人間達の恨み辛みを全て払うべく_______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____その時であった。

 

「…ッ!!!!」

 

突如として6体目の鬼の匂いが感じ取れた。しかもその鬼は自身の背後まで迫ってきていた。

 

「(何だ…この匂いは…!?今までの鬼よりも圧倒的に血の濃度が違う…!!それにさっきまで戦っていた分身体全員分の匂いが1箇所に…一体何が!!)」

 

炭治郎はその強烈な威圧感と匂いに圧倒され、すぐさま首を向けようと振り向いた。

 

 

そこには

 

巨大な竜を模した大樹があった。

 

「…!!」

 

その大樹は大きな口を開けると炭治郎を飲み込むべく迫ってくる。

 

すると

 

「うぅ…!!」

 

「禰豆子!?」

 

咄嗟に横から禰豆子が入り炭治郎を何とかその樹木の竜から切り離す。だが、その際に禰豆子は竜に左足を食いちぎられていた。

 

「大丈夫か!禰豆子!」

 

「ムゥ!!」

 

それを見た炭治郎は咄嗟に駆け寄ると禰豆子は一瞬にして左足を直して頷くかのようにサムズアップを決める。

 

そして炭治郎は先ほどの濃密な匂いを嗅ぎつけ正体を見つけるとその方へと目を向けた。

 

「な…」

 

その方向へと目を向けた炭治郎は固まってしまう。

 

「……許せぬ…これ程の所業を易々と…」

 

聞こえてくるのは耳に入れただけで寒気が走る声。その声の主は炭治郎を食いちぎろうとした樹木の竜の根本へと立っていた。

 

「極悪人どもめが」

 

そこに立っていたのは天一郎とほぼ同じ背丈を持つとても小柄な鬼であった。

 

だが、先程の鬼達より明らかに血の濃度も感じられる威圧感も桁違いであったのだ。

 

炭治郎達を震え上がらせたその小柄な鬼は背中に生える太鼓判らしきものへと腕を近づけると、手に持っていた鉢らしき小道具で叩いた。

 

 

 

___ドン

 

すると 炭治郎達が追っていた半天狗の本体へと樹木が伸びていき、やがて彼を守るかのように包み込んだ。

 

 

「…なんぞその目は?儂のする事に文句でもあるのか…?のぅ極悪人どもめ」

 

半天狗の本体を樹木へと包み込んだその鬼は鋭い目を炭治郎達へと向けていきながら、まるで彼らを“憎んで”いるかのような怒りの表情を見せる。

 

『憎伯天』

 

炭治郎達を追い詰めていた積怒が他の3体の鬼を吸収した姿だ。その力は4体全てが合わさった力よりも何倍に膨れ上がっており、彼らが発する事のなかった威圧感や寒気が炭治郎達を威圧させていた。

 

 

だが、炭治郎は怯む事なく彼の言葉に最大の違和感を覚え問いかける。

 

「なぜ俺達が悪人なんだ…?」

 

「弱きモノをいたぶるからよ。貴様らは先程、この手に収まる程の小さき者を手にかけようとした。正に鬼畜の所業…それ以外にない」

 

「ふざけるなッ!!!」

 

その言葉に炭治郎の怒りを露わにした。

 

「弱き者だと…!?お前達の血の匂い…食った人間は百や二百じゃないだろう…!その人達がお前になにをした!?死を持って償わなければならないことをしたのか!?大勢の人を食っておいて被害者ぶるなッ!!!」

 

憎伯天の淡々と告げられた言葉に己の心情を吐露するかの様に怒りながら返した炭治郎は刀を構える。

 

「悪鬼め…お前の頸は必ず俺が斬るッ!!!」

 

 

「……言いたい事はそれだけか?」

怒りに燃え上がる炭治郎の目に憎伯天は両手に握りしめられていたバチのような小刀を握り締めると構える。

 

「ならば貴様も“あの男”の後を追うが良い」

 

「あの男…?」

 

憎伯天の言葉に炭治郎は天一郎の姿が見えない事に気づき叫んだ。

 

「天一郎さんはどうした!?」

 

「あの暴力でしか訴えられぬ極悪人ならば_______

 

 

______既にこの石竜子の餌食ぞ」

 

「え?」

 

憎伯天の言葉に炭治郎は驚きすぐさま生えている木の竜の内、1匹へと目を向けた。そこには1匹の木の竜が天一郎を咥えて首を持ち上げていた。

 

「ぎゃあああ!!!何これ!?何これぇ!?」

 

「な…!!天一郎さ______」

 

 

その言葉が届く前に 天一郎の身体は木の竜へと飲み込まれてしまった。

 

「天一郎さぁぁぁん!!!」

 

「貴様らもあの男の跡を追わせてやる」

 

炭治郎の声が響く中、憎伯天は再び背中の太鼓を叩く。

 

 

 

___ドンドン

 

その瞬間 周囲から次々と木の竜が現れた。

 

 

血鬼術『無間業樹』___ッ!!!!

 

 

現れた石竜子は口を大きく開けると炭治郎達へと迫っていった。

 

「く!?」

 

咄嗟に炭治郎は禰豆子を抱えながら回避し、玄弥も木の間を移動する形で回避していく。

 

 

 

だが、次の瞬間

 

『狂圧鳴波』

 

「カァアアアアアッ!!!!」

 

「!?」

 

その場に耳を刺激し鼓膜を破壊するほどの超音波が放たれた。その技は天一郎が来る前に炭治郎と戦っていた鬼 空喜が使っていた技であった。

 

「ぐぁ!?(これは喜の鬼の…!!まさか喜怒哀楽の技も使えるのか!?)」

 

その音に走っていた炭治郎は速度を落とすと同時に耳を塞ぐ。だが、耳を塞いでもなおその超音波は耳の中を振動させていった。それによって鼓膜が破れてしまい、炭治郎はその場で体勢を崩してしまう。

 

 

そして 炭治郎が耳を抑える形で体勢を崩した姿を憎伯天は決して見逃さなかった。

 

「終わりじゃ」

 

その言葉と共に炭治郎の付近にいた石竜子が巨大な口を開けると、その中から更にもう一体の小型な石竜子が現れ炭治郎の脚を掴むと大きな石竜子の口内へと引き摺り込んでいった。

 

「むぅううう…!!!」

 

咄嗟に禰豆子が手を伸ばすも、彼女は伸びた樹木によって拘束されてしまい、その手は届く事はなかった。

 

 

そして 石竜子の口は炭治郎を飲み込むとゆっくりと口を閉じたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。

 

 

周囲に巨大な斬撃が走り出し、炭治郎を飲み込んだ石竜子がバラバラに切り刻まれた。

 

「…柱か…」

 

憎伯天は驚く中、突如としてこの場にいなかった第三者の気配を感じ、上空へと目を向けた。

 

 

そこには、手足の長く、長い髪を三つ編みにしている女性の姿があり、その身には柱 特有の独特な羽織を纏っていた。

 

「きゃあああ!!!何あれ!?何あれ!?」

 

「甘露寺さん!?」

 

背負われていた炭治郎が声を上げるとその人物は振り向いた。

 

「遅れてごめんね!もう大丈夫!!」

 

そこにあったのは明るい笑みを浮かべる恋柱『甘露寺蜜璃』であった。一瞬にして上空へと飛び立った彼女はすぐさま着地すると炭治郎を地面へと降ろす。

 

「よく頑張ったね!!あとは私に任せてゆっくり休んで!!」

 

「え…?え?え?(あれ…?何か言ってるけど全然聞こえない…)」

 

甘露寺は目をキラキラとさせながら炭治郎へと賞賛の言葉を贈るが、その一方で炭治郎は先程の超音波によって鼓膜が破れてしまい彼女の声を聞き取ることはできなかった。

 

 

その一方で、立ち上がった甘露寺はコチラを睨む憎伯天へと目を向けた。

 

 

「コラー!!おいたが過ぎるよ君!!禰豆子ちゃんと玄弥くんを返してもらうからね!!」

 

「黙れアバズレが。儂に命令して良いのはこの世で御一方のみぞ…!!」

 

「あ…あばあば…アバズレぇえええー!?」

 

甘露寺が驚く中、憎伯天は太鼓を鳴らす。

 

___ドンドン

 

すると 再び地面から石竜子が現れた。それを見た炭治郎は咄嗟に甘露寺へと教えた。

 

「甘露寺さん!!あの木の竜はどこまでも伸びてきます!!それに……天一郎さんが一番奥の木の竜に!!」

 

「えぇ!?」

 

炭治郎から天一郎までもが石竜子の餌食になっていた事を教えられた甘露寺は驚き、思わず身を硬直させるも、すぐさま再び日輪刀を構える。

 

 

「任せて!炭治郎くんも禰豆子ちゃんも玄弥くんも皆みんな…私が助けるからッ!!!!」

 

そう言い甘露寺は決意を胸に灯し憎伯天へと駆け出そうと脚を踏み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。

 

 

「_______!!!」

 

 

「…ん?何だこの音は…」

 

どこからともなく何かを殴りつける音が聞こえた。しかもその音は次第に大きくなっていく。

 

「何!?この音!!」

 

「え?え?え!?何が!?えぇ!?」

 

「変なの!向こうの木の方から「オラオラ」って…!!」

 

甘露寺が驚きながら、片方の耳のみが健在の炭治郎へと答えると炭治郎は顔をパッと輝かせた。

 

 

「天一郎さんだ!!」

 

「えぇ!?」

 

その瞬間

 

「オラァッ!!!!」

 

最奥にある石竜子の木の胴体が一瞬にして木っ端微塵となると、その中から天一郎が姿を現した。

 

「ええええええええええええ!?」

 

その光景を目にした甘露寺が仰天する中、石竜子を破壊された憎伯天は太鼓を叩き、禰豆子と玄弥を拘束した以外の石竜子を天一郎へと向けた。

 

「消えろ」

 

「…ん?」

 

憎伯天の指示によって周囲の石竜子達の牙が一斉に天一郎目掛けて迫っていった。それに対して天一郎はゆっくりと拳を握り締める。

 

 

 

 

 

そして

 

「オラァ!!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

 

その拳を次々と周囲の石竜子達へと放っていった。放たれた天一郎の拳はまるでスナック菓子の様に向かってくる石竜子の堅固な身体へと当たると、その身体をスナック菓子の様に次々と破壊していっていた。

 

「凄い!!あんな太い大木を全部素手で破壊してる!」

 

「wow!it’s amazing !!それだけじゃない…ヒィイイ!?他の木の竜も破壊してってる!?」

 

その光景に炭治郎と甘露寺の驚きの叫び声が再び響き渡る。天一郎の拳が次々と放たれていき、彼を再び喰らおうと向かってきた石竜子達が次々と粉砕されていった。

 

 

「オラオラオラ  オラァッ!!!」

 

そして 最後の一匹が粉々に砕け散り、木片が周囲に落ちていく中、天一郎の指が甘露寺と炭治郎へと向けられた。

 

「よし、皆このまま外に出るぞ」

 

「いやここ外だよ!?」

 

「あ、そうでした」

 

甘露寺の言葉に天一郎は正気を取り戻すと、コチラに眉間に皺を寄せる憎伯天へと目を向ける

 

「木を操る妖術使い…よくもやってくれましたね。さっきの連中と同じボコボコにしてあげますよ」

 

「やってみろ極悪人めが」

 

鋭い視線と全身から発せられる闘気が衝突し二人の空間を歪めていくのであった。

 

 

甘露寺「……私の出番は…?」

 

 




甘露寺さんは自宅にホットケーキとかあるから多少の英単語も出来てそう……だと思う。
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