とある隠の奮闘が鬼舞辻無惨を苦悩に落とす。   作:狂骨

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キサマ等の居る場所は既に‥我々が2000年前に通過した場所だッッッ!!!

____by R.Kさん


その隠 暴れる

 

「おい聞いたか!?隠が上弦探しに行ったんだってよ!」

 

「命知らず…いや、ただの馬鹿としか言えないな。呼吸も使えない奴がどうやって勝つって言うんだよ…」

 

 

各地に点在している鬼殺隊の隊士の間で飛び交うのは、先の知らせの元凶である“隠”の話。憐れむものもいれば、その立場を弁えない行動から蔑む者もいる。

 

それもそうだ。本来“隠”というものは身体能力と技術はあっても、才能も剣術も、それどころか呼吸法さえも得られなかった者たちの集まり。それが鬼を倒すどころか、呼吸や剣術を極めた柱でさえも苦戦を強いられる上弦を倒すなど、夢のまた夢である。

 

 

それはしのぶ以外の柱も同じだ。

 

 

「えぇ!?隠の人がぁ!?」

 

恋柱は驚きを隠せず、

 

「馬鹿としか言えんな」

 

蛇柱はその一言のみ。

 

「派手なモンだが、地味にイカれてやがるぜ」

 

音柱は称賛しながらも冷静に分析。

 

「何て事だ…早くもまた尊い命が一つ…」

 

岩柱はその隠が仏になる事を祈る。

 

 

 

 

_______隠はただ剣術や呼吸の才能に恵まれなかった者達の集まりである。

 

 

 

だが、それは長年の経過によって作られた偏見に過ぎない。

 

 

「ようやく見つけましたよクソガキ」

 

「クソガキって…俺、君より長く生きてると思うんだけど〜…」

 

命知らずと蔑まれていた隠は無惨を含む鬼として3位の実力を持つ上弦ノ弍と対峙していた。

 

 

長年抱かれていた偏見がいま、崩れようとしていたのだ。

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

突如として現れた天一郎に鬼自身も驚いているのか、額に被っている帽子を持ち上げながら会釈した。

 

「やぁ、俺の名前は童磨。君は…見るからに信者候補じゃないなぁ〜…何しに来たんだい?」

 

童磨と名乗った鬼はやや困惑しながら天一郎へと尋ねると、天一郎はここへ来た目的を話す前に、4年前の事を尋ねた。

 

「貴方…4年前にある剣士を襲った事…覚えてますか?」

 

隠のトレードマークである頭の黒子隠しを取り外し、死んだ魚の様な目を向けながら天一郎が問いかける。

 

すると

 

「四年前?ごめんねぇ〜俺、結構生きてるからそんな細かくは…あぁ!!確か花の呼吸の子を食べ損ねた残念な思い出があったな〜!!」

 

完全に覚えていたのか、童磨はあの日の事を思い出すと、何故か心残りがありそうな表情を浮かべた。

 

「へぇ〜キッチリと覚えてるじゃないですか」

 

「そりゃ勿論!唯一食べてあげられなかった子だからねぇ!あの時、日も上がらず“邪魔”も入らなければよかったのに残念だよ〜」

 

 

「俺は信者を食べて救済してあげてるんだ。俺に食べられれば何もかも、苦しみから救われ、皆と共に俺の中で生き続けられる…彼女もぜひそうしてあげたかったな…」

 

そう言い童磨は秋飄々としながら残酷な言葉をあたかも当たり前かの様に口にしていく。その様子から、カナエを戦闘が出来ない身体へと追い詰め、妹のしのぶへと荷を背負わさざるを得なくさせた事情に対する罪悪感は全くない様に見える。

 

 

 

 

 

 

 

そのふざけた言動が

 

「そうですか。反省しているという訳ではないんですね」

 

「え?」

 

 

 

天一郎に怒りの火を灯す。

 

 

 

その瞬間

 

 

 

____パァァァァァンッ!

 

何かが破裂する音と肉を叩く鈍い音と共に童磨の顔へと天一郎の拳がめり込み、そのまま六尺に達する童磨の身体は屋敷へ向けて吹き飛ばされた。

 

 

「ぐはぁ…!?」

 

吹き飛ばされた童磨はその場から二度三度、地面を跳ねてから後ろにある屋敷の壁へと激突し、その場に倒れた。

 

 

「いつつ…あれ…何これ…刀に斬られてすらないのに…すごく痛い!?」

 

巻き上がる砂煙の中、倒れた童磨はその場に膝をつきながらゆっくりと立ち上がると、自身の頬から感じる痛みに頭を狂わせた。

 

それどころか、本来ならばすぐに再生する筈の殴られた際に出来た傷からは血液が流れ始めていたのだ。

 

「うっそ…え?なんで血が…」

 

童磨は傷口から流れ出る血液に瞳を震わせた。その傷はすぐさま再生するものの、何の細工もされていない拳一発で殴られただけで出血しダメージを負った事が未だに受け止めきれなかった。

 

 

だが、それだけでは終わらない。

 

「まだ倒れないでください。私達鬼殺隊の柱という大事な方々を戦えなくさせた罪は重いですよ?何も事情を知らない一般人だろうと容赦しません」

 

目の前からは拳を握り締めながら天一郎が歩いてくる。

 

「こ〜れはちょっとマズいなぁ…」

 

それを見た童磨は、生きてきた数百年間の中で対峙してきたどの柱よりも最大の警戒態勢を取るとその場から跳躍した。

 

 

「何だか分からないけど、ここで倒しておいた方が良さそうだね!!」

 

そして空中で飛び上がる中、懐から2枚の扇子を取り出すと縦横無尽に振り回した。

 

すると その扇子からは白い空気が溢れ出し、周囲を包み込むと霧が立ち込める空間と化した。

 

 

【血鬼術】[凍て曇]

 

 

それは童磨が扱う血鬼術の一つであり、周囲を氷の冷気で眩ませると共に、その超低音の冷気によって相手の眼球を凍らせ視界を封じるという恐ろしい技である。

 

 

さらに、その冷気が付着した地面や空中からは次々と蓮華の形をした氷が形成されていった。

 

【血鬼術】[蓮葉氷]

 

 

「君は凄く鍛えてそうだから食べたら俺も強くなれそうだ!!食べやすくなる様に凍っててもらうよ!!痛いのは最初だけだから我慢してね!」

 

 

その言葉と共に童磨は更に空中で扇子を振り回し、更に氷の像を作り上げていく。

 

 

【血鬼術】[蔓蓮華]

 

【血鬼術】[枯園垂り]

 

【血鬼術】[冬ざれ氷柱]

 

【血鬼術】[散り蓮華]

 

度重なる血鬼術の猛攻。それは既に屋敷全体を氷の城に変えてしまいそうな程の量であり、それら全てが逃げ道をなくすかの様に天一郎を取り囲んでいた。

 

更に童磨は確実に天一郎を殺すべく、自身の切り札を発動させる。

 

「さぁて…コイツも使わせてもらうよ…!」

 

その言葉と共に童磨の周囲には6体もの童磨を模した氷人形が作り出された。

 

 

【血鬼術】[結晶ノ巫女]

 

 

「コイツは俺と同じ威力の技が出せるのさ!さ!しっかり援護頼むよ!!」

 

その言葉に頷くかの様に6体の氷人形はその場から跳躍すると天一郎の周囲へと降り立ち、扇子を振り回した。

 

それによって更に周囲の気温は低下し、足元は完全に凍結。更にその超高密度な冷気によって近くにある森もわずかながら凍りついていった。

 

 

 

そして______

 

 

 

 

 

 

______遂に天一郎を取り囲んだ氷像達の中心はもう真っ白な空気に覆われれ、天一郎の姿は見えなくなってしまった。

 

 

 

「絶対零度…とまではいかないけども、真冬の最低気温の数十倍は寒いだろうね。まぁ安心しなよ。本で読んでみたけど、凍えた時は段々と意識が無くなって眠ってから死ぬらしいから苦しむ事はないよ」

 

そう言い童磨は血鬼術によって作り出された氷の空間を見渡した。

 

見れば氷像が取り囲む中心、天一郎が立っていた場所は完全に白く染まっており、鬼である彼からも見えない程、冷気に包まれていた。

 

その中心にいれば、その威力はもはや数十倍____否、数百倍の域に達するだろう。一般人ならば数秒で氷のオブジェだ。

 

 

 

 

 

だが、その程度では天一郎は決して止まることなどない。

 

 

バリィイイインッ

 

 

「…へ?」

 

 

 

ガラスが砕け散る音と共に周囲の氷像が破壊された。

 

 

「オラァ!!!」

 

更に冷気が晴れ、目の前から天一郎が拳を振り回しながらそれらを全て殴りつけて破壊していく姿が映り込んできた。

 

 

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」

 

 

それを見た童磨は驚きのあまり叫び声を上げてしまう。

少しでも触れれば壊死してしまう程の超低温の氷を素手で破壊しており、更にそれを行っている本人の身体は全く氷漬けになっていなかったのだ。

 

更に天一郎の姿が鮮明になった時には、展開していた6体の人形が全て両腕で握り締められ粉砕されていた。

 

 

「ちょっと待ってよ!俺と同じ強さの氷像だよ!?全部握り潰したの!?」

 

「何驚いてるんですか?ただの造形物でしょ」

 

その光景を目にした童磨は目が飛び出るほど驚愕な表情を浮かべながら天一郎へと尋ねると、すべての氷像を破壊した天一郎は全く痛がる様子も見せずに童磨を睨み付ける。

 

「それよりも氷細工でも生業にしてるんですか…?まぁ別にいいですけど、取り敢えず貴方の様な一般人は、剣士でなく、彼らを支える私“隠”が成敗してあげますよ…!!」

 

 

その言葉と共に天一郎の身体が一瞬にしてコチラを見ている童磨へと迫ると、再びその顔面へと拳を打ち込んだ。

 

 

「オラァッ!!!」

 

「ちょっと待って!!俺は人じゃなくてお……グボヘェ!?」

 

2回目に顔面へと放たれたその一撃は深々と童磨の顔面へと沈み込むと、明確な痛みを感じさせていき、童磨自身もその威力を表すかの様に口元から血を吐き出した。

 

 

 

 

そして

 

 

殴り飛ばされた童磨の身体は凄まじい破壊音を鳴り響かせながら屋敷へと叩きつけられ、屋敷の前部分ごと破壊した。

 

 

ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

倒壊した屋敷の上で仰向けに倒れていた童磨は自身の全身を駆け巡る痛みに呼吸を荒げていた。

 

「ちょっと待ってよ…いくらなんでもおかしいでしょ…?何で柱と戦った時よりも疲れてるの…?」

 

感じるのは痛みもそうだが、明確な疲労であった。剣士との闘いは斬り合いではあるものの、それは何の振動も特殊な効力もないただその箇所だけを切り取る『斬る』のみであり、すぐさま再生する上弦の鬼達にとって、その痛みなどすぐに引くものであった。

 

 

だが、『打撃』は違う。打撃は切断こそしないものの、強ければ強いほど身体へと衝撃を伝わらせ内部からダメージを与えていくものであるために切断箇所を再生する時よりも明確に痛みを蓄積させていくのだ。

 

それによって、今の童磨の体内では度重なる天一郎の驚異的な拳によるダメージが暴れ回っており、本来の無限に近いスタミナや体力を急激に衰えさせていっていた。

 

 

そんな中で、痺れを切らした童磨は無惨の側近へと助けを求める。

 

 

「(鳴女ちゃん!!ちょっと頼むよ!!)」

 

 

すると そう念じたと同時に童磨の足元に突如として襖が現れ、開いた。

 

 

「(よし…!これで助か_____)」

 

 

 

その時であった。

 

 

「なに逃げようとしてるんですか?」

 

「へ?」

 

下へと落下しようとした身体が突然と浮いていた。見れば自身の身体を担ぎながら天一郎が跳躍していたのだ。

 

「えええええええ!?」

 

そこから更に空中など、至る所から襖が現れるものの、天一郎はまるで人間とは思えない様な身のこなしで次々と避けていった。

 

 

「全く…手品で逃げるとは“お洒落”ですね」

 

「ちょっと待って!?えぇ!?君本当に人間!?」

 

「人間ですが。貴方も同じでしょ?手品師さん」

 

童磨の言葉に、天一郎はいまだに彼を鬼として見ていないのか軽く返すと、その後も次々と現れてくる襖を避けていった。

 

 

それからしばらく避けていると、襖の出現がピタリと止まった。

 

「あれ?止まった…もうネタ切れ…というんですかね?」

 

「えぇ…もしかして俺…見捨てられちゃったの…!?」

 

 

 

その光景に天一郎は首を傾げ、彼に抱えられていた童磨が驚きの表情を浮かべていると___

 

 

 

まだ崩れていない屋敷の中から多くの足音が聞こえてきた。

 

すると

 

「であえであえぇ!!!教祖様をお守りしろぉ!!」

 

まだ崩れていない屋敷から50人もの棒を持った信者達が現れ天一郎を包囲した。

 

「誰ですかこの人達」

 

「俺の信者達だよ!あ、一応俺、万世極楽教の教祖やっててさ、女の子と男の子合わせて250人くらいいるんだよ。そのうち、50人が警備担当さ。いや〜定期集会の日で良かった〜!!」

 

信者の登場に童磨は安堵の息を吐きながら喜びの声を上げると、周囲に立つ信者達へと叫んだ。

 

「皆ぁー!!俺達の信仰を邪魔する愚か者だよ!!やっつけておくれぇ!!」

 

 

「「「「「おおおおおおお!!!!」」」」」

 

 

童磨の声に呼応するかの様に周囲の信者達は棍棒を掲げると、天一郎目掛けてむかっていった。

 

そんな中、天一郎の手からは童磨の身体がこぼれ落ち、彼の身体は信者の間を掻き分けながら転がっていった。

 

 

「(よし…この隙に!!)」

多くの信者達が天一郎へと向かっていく中、童磨は勝利を確信した。自身と戦った事であの青年は少なからず疲労はしている筈だ。更にこれ程の人数ならば、相手をするのに時間が掛かるのでその間に自身は逃げられる__と。

 

 

「(汚いかもしれないけど許してね…!!)」

 

そして 童磨は騒動に乗じて逃げるべく立ちあがろうとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。

 

 

 

「邪魔だぁぁぁあああ!!!!!!」

 

 

天一郎の拳が信者目掛けて放たれた。

 

猛々しい叫びと共に信者の顔面へと深く拳がめり込み吹き飛ばすと、そこから更に拳が暴れ獅子の如く周囲の信者を殴り飛ばしていった。

 

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

 

その拳は自身を取り押さえようと津波の如く押し寄せてくる信者達を次々と殴り飛ばしていく。

 

 

そして___

 

 

「オラァッ!!!!」

 

 

最後の拳を打ち終えた頃には_____周囲には殴り飛ばされた信者達が無様に倒れている光景が広がっていた。

 

 

「う…うそでしょ…!?」

 

その光景に逃げようとしていた童磨はもう目の前の光景を受け入れ切れないのか、笑っているとも驚いているとも取れない様な表情を浮かべていた。

 

 

その一方で、全てを殴り飛ばした天一郎の鋭い目が、今度は童磨へと向けられる。

 

「さて、次は貴方の番です」

 

「…!!」

 

その瞬間 童磨の全身に鳥肌が立ち、全身にはそれまで感じることの無かったある一つの感情が芽生えた。それは異常な力を持つ強者に対しての負の感情______

 

 

 

 

 

 

 

________恐怖である。

 

 

 

「ま…待って待って!!平和に行こう!ねぇ!?」

 

「許しを乞おうとしてるんですか?それなら貴方が襲って戦えなくさせた花柱様に乞いてください。私は端っから貴方を許すつもりは……ないので…ッ!!!」

 

「ひぃ!?」

その言葉と共に天一郎の握り締める拳には筋が湧き上がる。それを見た童磨の顔は更に恐怖へと染まっていった。

 

「そ…そうだ!!君も鬼にならないかい!?君程の強さならば“あの方”にも認めてもらえる筈さ!!!僕も一緒に頼んであげるからさ!!ね!?」

 

「はぁ…やれやれ、最初から素直に花柱様へ謝罪しに来れば良かったのに…こんな土壇場で宗教勧誘ですか…貴方本当に最低最悪の輩ですね」

 

その一言と共に天一郎の鋭い目が童磨へと向けられた。

 

 

「貴方の罪は______

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

________そんなんじゃ払えねぇッ!!!!」

 

 

さぁ〜皆さんご一緒に⭐︎

 

 

「オラァッ!!!!__

 

____オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

「ぐげぼぎごばごばぼべぶびべごげがぎぐぼべぐげぼぎごばごばぼべぶびべごごばぼべぶびべごげがぎぐぼべぐげげがぎぐぼべぐげぼぎごばごばぼべぶびべごごばぼべぶびべごげがぎ!?」

 

 

先程よりも数も威力も数十倍以上もの乱舞。その乱舞は童磨の全身という全身へと雨の如く降り注ぎ、彼の全身へと深い跡が見れる程まで歪めていった。

 

反撃する隙さえも与えない。喋る暇も懺悔する暇も。何もかもすべての行動を否定するかのような情け無用の拳の雨が童磨目掛けて降り注いで行った。

 

 

 

そして

 

 

 

_________オラァッ!!!!!」

 

 

 

「グボォオアアア!?」

 

最後の力を込めた一撃と共に童磨の身体は再び殴り飛ばされ、月が輝く宙を舞いながら地面へと倒れたのだった。

 

 

 

 

「柱だったら死んでますよ。良かったですね来たのが私で」

 

そう吐き捨てた天一郎は振り回し終えた腕を二度三度、回す。

 

「さて、では最後に花柱様へ謝罪に行きましょうか。ここからなら“明け方”には着く筈です」

 

そう言い天一郎は鞄からロープを取り出すと、身動きが取れない童磨を亀甲縛りで拘束するのであった。

 

 




しのぶさんが混ざってればアレッシーの時と同じになりそう(笑)
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