“智慧”、“陽炎”、“ガチャ”を得た転生者の異世界冒険譚~ありふれ編~ リメイク版 作:白の牙
報告どおり、さらにリメイクした作品を投稿します。
プロローグ
「何処だ此処?」
青年は気が付くと生徒指導室のような場所にいた。何でこんな場所にいるのか分からなかった青年は座っていた椅子から立ち、外に出るためドアに手をそえるが、
「あ、あかねぇ、つーか、ビクともしねぇ」
開けることが出来なかった。青年は押したり、体当たりしてドアを開けようと試みたが、効果はなく疲れるだけだった。仕方なく座っていた椅子に座り、溜息を吐く。
「どうなってんだよ」
そもそも自分は何でこんな場所にいるのかを必死になって思い出すも、何も思い出せず、監禁?されていることもあってイライラしていると、何をしても開くことの無かったドアが開き、1人の女性が入ってきた。
「初めまして私はフラウゼル、とある神の使徒をしております」
「・・・・初対面の人にこんなこと言うのもあれですが一度病院に行った方がいいですよ?」
女性“フラウゼル”の発現に青年はそう言う。
「私の使徒という発言に戸惑うのは解りますが事実です。さて、何で自分がこんなところにいるのか分からないと思いますので、率直にいいます。貴方は・・・・既に死んでします」
「・・・・・っは?」
フラウゼルの発現に青年の思考が停止した。
「今の使徒の発現と言い、俺が死んでるってことと言い、冗談言うのも体外にしてくれませんか?」
「冗談ではありません。事実です」
「なら、何で俺は今、貴方と話していられるんですか!?意識だってちゃんとあるし、痛みや疲労も感じられるのに」
フラウゼルの発言に溜まっていた怒りが爆発したのか青年は声を荒げて言う。
「今のあなたはデジモンフロンティアの木村輝一と同じ魂だけが存在している状態なのです」
「・・・・」
「私の言葉を信じろと言っても無理でしょう。ですので・・・」
フラウゼルは青年の額を人差し指で軽く小突く。すると、これまでの出来事が走馬灯のように流れ、最後に、通り魔に刺された光景が流れた。
「・・・・・」
「思い出していただけたようですね」
フラウゼルがいう様に青年は全てを思い出した。夜食を買いにコンビニに行ったところ、連続通り魔と遭遇、殺されそうになった2人の女の子を助けようとしたが逆に殺されてしまったのだ。
「・・・怒鳴ってしまいすいませんでした」
しばしの沈黙の後、青年はフラウゼルに頭を下げ怒鳴ったことを謝った
「お気になさらないでください。身に覚えのない場所に連れてこられ、死んでしまいましたと言われれば誰だって貴方のようになります。ですが、そんなあなたにチャンスが与えられました」
「チャンス?」
「はい。神々は数百年に一度無くなった人間の魂限定で抽選し、当選した数名を新たな世界で第二の人生を歩む権利を与えているのです。そして、貴方は見事その抽選に当選したのです。因みに当選確率は10万分の1です」
「まじか」
フラウゼルは拍手しながら青年が当選したことを告げた。
「勿論、断ることも出来ますが。どうしますか?」
「・・・・転生します」
「分かりました。では、こちらを」
青年の言葉を聞いたフラウゼルは手を数回叩くと、机の上に紙とペンが現われた。
「その紙に貴方の名前と転生先、10個の転生特典を書いて下さい。決められない場合、転生先はランダムで決めることも出来ます」
「分かりました。名前は・・・この名前だよな」
青年は紙に“八神斗真(とうま)”と書く。
「次に転生先は・・・ランダムでいいか」
青年“斗真”は紙にランダムと記入すると、スロットのように文字が回り始めた。そして、文字の速度が少しづづ遅くなっていき、完全に止まるとそこには
“ありふれた職業で世界最強”
っと、表示された。
「ここって、どういう世界なんですか?」
どんな世界なのかフラウゼルに尋ねる刀真。
「ここは、異世界に召喚され、最弱と呼ばれた少年が、気が付いたら世界最強になっていたっという世界です」
「異世界召喚ってことはバトル系の世界か」
フラウゼルからそこがどんな世界なのかを聞いた斗真はどんな特典を貰おうか考え、記入していく。
1、“智慧之王”
2、“陽炎之王”
3、3種の覇気(覇王、見聞、武装色)
4、ステラ・ヴァーミリン級の魔力
5、家と纏まったお金
6、超直感
7、ガチャ機能付きスマートフォン
8、幸運
9、武器“刀”
10、グレイフィア・ルキフグス
「こんな所かな」
全てを記入し終えた斗真は紙をフラウゼルに渡す。
「確かに。では、これより神々が転生特典の審議を行います」
「審議なんてされるんですか?」
「はい。過去に一度、特典のせいで行かせた世界を崩壊させた事があり、それ以降、審議をするようになったんです」
「(世界を崩壊させたって。そいつは何をやったんだ?)」
「待っている間、何もしないのは退屈でしょのでこれで時間を潰してください」
そう言うとフラウゼルはタブレットを渡す。
「そのタブレットは貴方の世界と繋がっていますので、動画も見れます。では」
フラウゼルは斗真に一礼すると、部屋から出ていった。
「アニメにもなったっていうから見てみるか」
どんな世界なのかの確認のため斗真はタブレットで動画を視始めた。そして、1時間後、
「お待たせしました」
フラウゼルが部屋に戻ってきた。
「神々の審議の結果をお伝えします。貴方の望んだ特典ですが、ある一つを除いて問題ないと判断されました」
「ある一つ?」
「スマートフォン付きガチャです。あまりに強い能力が引けたさい、世界を壊す恐れがあるため駄目だそうです」
「そうですか」
話を聞いた斗真は残念がるが神々が駄目だというのならしょうがないと諦め、代わりの特典を考えようとすると、
「そこで神々が代案を考えました」
「代案?」
「はい。ガチャの機能を持っていくことはできませんが、今ここでガチャを行い、得たアイテム等を持っていくことです。更に引いた物を神々が大丈夫がどうか審査し、駄目ならもう一回引くっという感じです」
「成程、ガチャの挑戦回数は?」
「ちょっとお待ちください。今、確認します。」
斗真の問いにフラウゼルは右手を耳にあて、何処かに連絡をし始めた。
「神々の審議の結果、2回まで可能だそうです」
「2回っか。分かりました」
「では、先に決定している特典を渡しますね」
そう言うとフラウゼルは何処からともなく光り輝く球体を取りだし、斗真の身体に当てると、球体は飲み込まれるように身体へと入っていった。
「これで特典の譲渡は完了です。次はガチャを行います」
特典の引き渡しを終えたフラウゼルが指を鳴らすとルーレット台が現われる。
「このルーレットには1~100までが書かれています。“ストップ”の音声で止まり、止まった数の分だけガチャが引けます」
「全て100に止まれば200回引けるってことか」
「そうですが、その確率は限りなく低いです。では始めますよ」
「おう」
「ルーレット、スタート」
フラウゼルの合図でルーレット台が回り始める。
「(確かに100連を2回連続で当てるだなんて奇跡に近い。だが、俺には先にもらったこれがある)・・・ストップ!」
それから10分後、
「・・・まさか、2回連続で100連を当てるだなんて」
「しゃあ」
斗真は2回連続で100連を引き当てた。
「そ、それでは、ガチャを始めますね。どうしますか一気に200回引きますか?それとも分けて引きますか?」
「分けて引きます」
「では、このレバーを引いてガチャを回してください」
「うっす」
これまた何処からともなく現われたガチャ機のレバーに手にし、斗真はガチャを始めた。
結果、
「200ともなると結構な量だな」
刀真は様々なアイテムを引き当てた。特に役立ちそうなのは、
‐人物召喚券×35
‐スキル“超回復”
‐魔導書“夢幻の宝物庫”
‐篠ノ之束級の頭脳と技術力
‐ギフト“家庭菜園”
‐持ち運び型の工房
‐ダイオラマ球
‐創作・編集・付与
‐ユニークスキル製作券×5
‐1億年ボタン(1回のみ使用可能)
である。
「逆にこれらはどうすればいいんだ?」
‐人種を転スラの人間に変更(鍛練次第で仙人、聖人、神人になれる)
‐長寿
‐無限ガチャ
「あの~~これはどうすればいいんですか。特にこの無限ガチャ」
斗真がフラウゼルに尋ねると、
「え~~~とこれは~~少々お待ちください」
フラウゼルもどうすればいいのか分からず、上司に連絡を取った。
「えっと、無限ガチャですが。魔力が濃い場所でしか真の効果を発揮しないため持っていていいそうです。他の2つは得をしたと思ってください」
「えぇ~~~~」
ガチャは駄目だと言われていたのに大丈夫と言われ、なら最初からガチャをくれよと思ったが、結果良ければなんとやらと思い素直に受け取ることにした。
「では、転生の儀を行います。よろしいですか?」
「その前にガチャで当てた一億年ボタンを今この場で使ってもいいですか?」
「今、ですか?」
「はい」
「分かりました」
フラウゼルの許可も貰い、斗真は転生する前に訓練を始めることにした。
「ふぅ~~~~~」
1億年に及ぶ鍛練を終え、異界から天界へと戻って来た斗真。
「ようやく戻ってきましたか。まるで別人ですね」
「1億年も修行すれば変りますよ」
「では、よろしいですか?」
「はい」
フラウゼルの問いに頷くと、斗真を中心に魔法陣が展開される。
「それでは、これからの貴方の生に幸があらんことを」
フラウゼルに祝われ、斗真の新たな生がスタートした。