“智慧”、“陽炎”、“ガチャ”を得た転生者の異世界冒険譚~ありふれ編~ リメイク版   作:白の牙

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第01話

 

 

 

 「・・・・んが?」

 

 目を覚ました斗真は辺りを見回すとリビングらしき場所にいた。

 

 「転生・・・したのか?あまり実感が湧かないな」

 

 取り合えず起き上がると目線が下がっていることに気づき、丁度、窓があったので自分の姿を映すと、

 

 「な、なんじゃこりゃ~~~!?」

 

 幼稚園児まで若返った自分が映っていたことに驚き、大声を上げるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふ~~~、ふ~~~~、よし、落ち着いた」

 

 幼稚園児にまで若返ったことに驚いていた斗真だったが、数分かけて落ち着きを取り戻すことに成功した。

 

 「若返っているってことは転生したってことだな」

 

 『解。マスターのいう通り、転生は成功しています』

 

 「・・・・やっぱりまだ慣れないな」

 

 『告。すでに1億年も一緒にいるのです。いい加減慣れてください』

 

 「すまないなラファエル」

 

 斗真は頭に直接語り掛けてくる存在“智慧之王(ラファエル)”に謝る。そして、窓を開けて庭に出ると、何故か置かれていた木刀を手に取り、軽く振るうとすさまじい風が吹き荒れた。

 

 「ふ~~~・・・次、武装色“硬化”」

 

 斗真が呟くと木刀の刀身が黒く染まった。

 

 「1億年の修練で得た技術は問題なく使えるな。だけど、身体が出来ていないせいか疲れる」

 

 木刀に纏わせていた武装色を解き、習得した技術が問題なく使えることに安堵する。お茶でも飲んで一息つこうと家の中に入り、キッチンへと向かう。すると、

 

 「ん?」

 

 テーブルの上に1台のスマホと手紙、通帳が置かれていることに気づいた。

 

 『八神斗真様へ。転生おめでとうございます。置かれた状況にさぞ驚かれていらっしゃるのが目に浮かびます。今いる場所は貴方が望まれた家です。家具等はこちらで一通り揃えていますが足りないときは買い足してください。置かれているスマホにはガチャで手に入れたアイテムなどが入っていますちゃんと確認してくださいね。 フラウゼルより』

 

 手紙を読んだ後、斗真はテーブルに置かれていた通帳を開き、残高を確認したのだが、

 

 「10、10億入ってるだと!?」

 

 入っていた額に驚き、腰を抜かしてしまった。

 

 「予想外の金額だわ。まぁいい、スマホはいいんだが充電器はないのか?」

 

 『解。解析の結果、マスターの魔力を流すことで充電ができるようです。勿論、ケーブルを使っての充電も可能です。WI-FIがなくてもインターネットとの接続が可能となっています」

 

 「・・・・取り合えず、設定するか」

 

 考えることをやめスマホを起動、各種設定を始めた。

 

 「設定完了っと。んで、アイテムは・・・うん、ちゃんと入ってる」

 

 全ての設定を終えた斗真は“アイテムリスト”と表示されたアプリをタップし、転生する前にガチャで引いたアイテムがちゃんとあるかどうかの確認をいた後、

 

 「これが“無限ガチャ”っか」

 

 アイテムリストに隣に表示されているアプリを見る。

 

 「確か、大気中にある魔力を吸収して景品を出すって言ってたな。魔力濃度が薄い場所ではランクノ低いアイテムしかでないって言ってたけど。まぁ、物は試しっていうし取り合えず回してみるか」

 

 フラウゼルの言っていたことが本当なのかどうかを確かめるため無限ガチャを回そうとすると、家のチャイムが鳴った。

 

 「(来客?)は~~~い」

 

 誰かが尋ねてきたことを知り、玄関へと向かい、ドアスコープで外の様子を見ると、メイド服を着た銀髪の女性が立っていた。それが誰なのか分かった斗真は鍵を解除してドアを開ける

 

 「初めまして本日より住み込みで働くこととなったメイドのグレイフィア・ルキフグスです」

 

 女性“グレイフィア”は斗真を見ると、自己紹介を行いながらお辞儀をしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 「久しぶり・・・って言うほどの時間は立ってないか?」

 

 「そうですね」

 

 グレイフィアを居間に通し、グレイフィアの淹れてくれたお茶を飲みながら会話を行う。

 

 「でもあのお姿でいるとばかり思っていたので驚きました」

 

 「これについては俺も驚いてる」

 

 まさか幼稚園児にまで若返っていることにグレイフィアは驚き、斗真も苦笑いする。

 

 「一から身体を作り直さなくちゃいけない。グレイフィアには面倒をかける」

 

 「気にしないでください。そういうのを含めたサポートをするのも私の仕事ですので」

 

 申し訳なさそうな顔をする斗真にグレイフィアは笑顔で答えた。

 

 「忘れるところでしたこれを」

 

 思い出したようにグレイフィアは亜空間から竹刀袋を取り出した。

 

 「こいつは俺が特典で頼んだ刀か。って、こ、これは!?」

 

 竹刀袋を受け取った斗真は袋を開け中に入っている刀を見て目を見開いた。

 

 「ディ、ディ、ディーソード・ベガ!?」

 

 

 「斗真様、これを」

 

 「手紙?」

 

 驚く斗真を他所に、グレイフィアは一通の手紙を渡す。手紙を受け取った斗真は封を開け、手紙を読む。そこには、

 

 『八神斗真様へ。この手紙を読んでいるということは刀を手に入れたということですね。この刀は生前、貴方が手に入れた刀をもとに作った1品です。詳細は添付したメモに書かれていますのでちゃんと確認してください。それと、浮かれてどこぞの中二病少年のように毎晩暴漢者、犯罪者を狩りに行かないように。   フラウゼルより』

 

 「どんな奴だよ」

 

 手紙に書かれていた少年の行動に斗真は軽く恐怖する。このままでは銃刀法違反になると思い、収納空間へと刀をしまった。

 

 「斗真様、今夜のご夕食は何がいいですか?」

 

 「そうだな。転生祝いってことですき焼きがいい・・って、言いたいところだが、食材がないからなぁ~」

 

 「それなら大丈夫です。お茶の準備をしながら冷蔵庫の中身を確認したら、一通りの食材、調味料がそろっていました」

 

 「そうなのか。至れり尽くせりだな。じゃあ、言った通りすき焼きで頼む。3人分」

 

 「畏まりました」

 

 斗真に一礼すると、グレイフィアは夕食の支度をするためキッチンへと向かうのだった。

 

 「んじゃあ、俺は新しい家族を呼ぶとするか。う~~ん誰にしようかねぇ~」

 

 そして、斗真はスマホを操作しながら誰を喚ぼうかを考えるのであった

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