錠前サオリはーどもーどっ!   作:鎮竹燐

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 はい、本編はこれが最終話です。番外編はそのうち投稿します。


 いや、あのですね。前話を書いて次どうしようかな〜って考えたら唐突に思い浮かんだんです。色彩、擬人化って文字が。ならもうするしかないよなぁ?!ってことでこうなりました。


 俺に絵の才能も文才もは無いので具体的に伝えきれなかったのが心残りっすね




 駄文注意です。本編どーぞ







けっせん!

 

 

 

 その日、キヴォトスの空が赤く染まった。

 

 

 

 

 

 

「……これは……ついに辿り着いたのか。あらゆる奇跡の始発点に。ならば私も……」

 

 

 

 

 

「いや、今は目の前の脅威を対処しなくては」

 

 

 

 

 

 

 ぺたぺたと裸足で外を歩く音がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 空が赤く染まった時から一般的なキヴォトス住人たちは避難を開始している。にも関わらず、今の足音はサオリの後ろから唐突に聞こえたものだ。現キヴォトスでサオリに気づかれず背後を取る事ができる強者は、今回の異変を解決するためにわざわざサオリに近づく必要はない。

 つまり、今この状況でサオリに近づく存在はこの状況でなければサオリに近づく事ができなかった存在と言える。

 

 

 

 

 

 

「……一応、姫たちに連絡をしておくか。来客が来たから其方には行けないと」

 

 

 

 

 

 メッセージを送信した瞬間、嫌な予感がしたので即座に回避行動をする。そしてサオリが今まで立っていた所が爆発した。

 

 

 

 

 

「いきなりだな」

 

 

 

 

 

 下手人は眼前の存在。

 背丈はサオリより少し小さいぐらいで、頭には天使の様なシンプルなヘイロー。腕が四本あり、内二本で祈る様に手を組み、残り二本で槍の様なものを構えている。仮面とフードで顔はよくわからないが、隙間から見える髪は長い。腰あたりからは天使の羽のようなものが生えている。だが感じる力は見た目以上であり、姿は似ていなくてもその力の質をサオリはその名と共に覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

「見た所、私と姫とアズサの要素を加えて人に近づけたか?なあ」

 

 

 

 

 

 

「ヒエロニムス」

 

 

 

 

 

 

 

 

 返答はない。

 されど、正体を当てられたことに嬉しいといった感情が漏れ出たように周囲が綻んだ気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

(恐らく私の無名(ロストワード)が原因だろうか。あの時点では完成していなかったものに外部から強力な情報を叩き込んだ。その時は撃破できたが、色彩として復活する際に其れ等の情報も取り込んだのだろう。

 あの時あの場で神秘を有している生徒は私と姫とアズサの三名。あの場に薄らと残っていた私達の神秘を回収して今の姿を作り、私の前に現れたと言うことか。

 私の予想が間違っていなければ今この場と、トリニティとゲヘナの境界付近の二箇所にヒエロニムスが出現しているはずだ。違いは先程も述べた私の一撃。あの呪いのおかげ(せい)で自我の様なものでも生まれたか?でなければ分離して現れないか。

 まあ、する事は変わらない)

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの時の様に、一撃とはいかないが……」

 

 

 

「全力で潰させてもらう」

 

 

 

 

 

 < a_______♪ >

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、人を模した天使との戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

----------------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!トリニティのブラックマーケット付近にて新たな反応を確認!これは…………ヒエロニムス?!」

 

 

 

 

「そんな!?ヒエロニムスはトリニティとゲヘナの境界付近に既に出現しているはずでは?!」

 

 

 

 

「他の色彩の反応も確認していますが…未だ姿を見せていないサンクトゥムタワーの巨大な反応以外は変わりありません。それに、この反応………巧妙に偽装されていて即座に発見できなかっただけで、出現自体は境界付近のヒエロニムスと同じ時間です!」

 

 

 

 

「にも関わらず、ブラックマーケット付近から移動する様子が見られない…?一体なぜ?」

 

 

 

 

 

"…………まさか"

 

 

 

 

 

 

 

----------------------------------------

 

 

 

 

音声認証(コード)起動(セット)、加速していく世界の中で花を美しく保ちたいのであれば、己の手で花を手折らねばならない。」

 

 

 

 

 

[音声認証(コード)確認(クリア)]

 

 

 

 

 

 

 

[開帳(オープン): 加速時計(アクセルクロック)]

 

 

 

 

 

 

 

 サオリの姿が消える。

 

 

 しかしヒエロニムスは消えたサオリの居場所を理解しているかの様に槍を動かす。

 

 

 金属同士がぶつかったような鋭い音と、サオリの銃による傷跡、ヒエロニムスの攻撃による爆発現象が、姿を現したサオリとヒエロニムスの周囲で一斉に起こった。

 

 

 

 

 

「チッ。やはり初見の加速時計(アクセルクロック)すらも容易く反応するか。察していたが本当に厄介だな。(今の状態で無名(ロストワード)を使った所で、反動を狩られるだけだ。もう少し削らなくては)」

 

 

 

 

 < ______ ra_______ >

 

 

 

 

 

 

 

 一瞬の隙をつき接近しナイフと槍が交わる。二本の槍を巧みに扱うヒエロニムスの攻撃を、ナイフ一本だけだが捌き切るサオリ。二本の槍で周囲を薙ぎ払いながら、足元を爆発させてくる。バックステップで槍を避けたところで足元の爆発に呑み込まれるのであれば、安置は上。大きく跳躍することで槍の薙ぎ払いも爆発も避ける。しかし、間髪入れずに槍を空中のサオリに突き出してくる。少し掠りながらも蹴りを入れて大きく距離を取り、牽制として弾を撃つ。だが、槍とヒエロニムスの纏う神秘の影響かダメージは通らない。そして、また互いに隙を作り出すために遠距離から攻撃を仕掛ける。

 

 

 

 

 

 現状はややサオリ不利といった所だろう。

 ヒエロニムスが有利な理由は単純に手数が多い事が大きい。手が四本あり、二本の槍で近接戦や自身への攻撃への対処。祈る手は指を組み替える時が攻撃の合図なのだが、これは別々に動かせる。攻撃をしながら防御できるので、攻撃と防御を分けているサオリでは文字通り手が足りないのだ。人に近づいたとは言え神聖の怪物。学習能力も高いのか、戦闘を開始した時と比べて隙が少なくなってきた。そろそろ仕留めなければ手に負えなくなるだろう。

 

 

 

 サオリの攻撃の大半がヒエロニムスに通らない。遠距離攻撃の銃撃は槍と神秘に防がれ、近距離戦も手数の違いで攻めあぐねている。通るのは詠唱をした攻撃だが、それすらも防がれる事がある。

 現状サオリの詠唱を纏った攻撃は三種類ある。そのうち一つの加速時計(アクセルクロック)は初見にも関わらず対処された。攻撃ではなく移動手段としてでしか期待するほどの効果は出ないだろう。かつてヒエロニムスにトドメを刺した無名(ロストワード)は通るという確信があるが、アレは威力に比例するように反動がある。本体を狙えば確実に反動の後隙を狩られて負けるだろう。

 

 

 

 

 ので、サオリは最後の一つを切る事にした。使っていなかったのは単純に、他の詠唱と合わせると消耗が大きくなるからだ。戦闘中はまだ意図的に無視できるが、戦闘が終われば一歩も動けなくなるだろう。だが後のことを考えるよりも今を乗り切る必要がある。戦闘中も重ねた考察より一度撃破すれば復活する事は無いと見ていいだろう。サオリは本格的に覚悟を決める事にした。

 

 

 

 

 

 

 

音声認証(コード)起動(セット)

 vanitas vanitatum. et omnia vanitas.(空の空、いっさいは空である)

 

 

 

 

[音声認証(コード)確認(クリア)]

 

 

 

 

[追加(プラス)音声認証(コード)待機中(スタンバイ)]

 

 

 

 

 

 

 ヒエロニムスは警戒する。

 かつての己を葬ったのとは違う様だが、込められた力は己に傷を与える事が可能でおり脅威となる。対処を間違えれば痛い目を見るだろう。

 

 だが、

 

 

 

 

 

 

「これは、私がある意味で世話になった女への決意表明だった。二度も戦うんだ。何かの縁だと思ってお前にも聞かせてやる」

 

 

 

 

 

 

「されど我、自らの解をもって空を埋めるもの」

 

 

 

 

[追加(プラス)音声認証(コード)受諾(アクセプト)]

 

 

 

 

 

[最終章(ラスト・チャプター)開帳(オープン): 未来(希望の光)]

 

 

 

 

 

 

 サオリがまた消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

< ?!?! >

 

 

 

 

 

 

 

 サオリの詠唱を学習しつつあったヒエロニムスは、先ほどの詠唱と起きた現象が一致せずに僅かに混乱する。

 

 

 

 

 

 サオリには、その僅かな混乱さえあれば十分だった

 

 

 

 

 

 

加速時計(アクセルクロック)………次はないので教えてやろう。詠唱は骨組みを作るものだが、作成には言葉ではなくイメージのほうが重要になる。極論、頭の中で完成していれば唱える必要性は無い。」

 

 

 

 

 

 

「このようにな」

 

 

 

 

 

 

 

 

無名(ロストワード)

 

 

 

 

 

 

 

 ヒエロニムスにかつての死因が迫る。焦りはあるが十分に対処できる。これをなんとかすれば後はもう、何もしていないサオリに一撃あたえるだけだ

 

 

 

 

 

 

「その考えは命取りだ。言っただろう?イメージが重要だと。同じ名前でも効果は変わるのさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無名(ロストワード)の弾丸に片方の槍が触れた瞬間、二本の槍が同時に砕け散った

 

 

 

 

 

 

 

 

< ______n?.!.?,a!!!.?. >

 

 

「そして、私の弾丸は既に放たれている」

 

 

 

 

 

 

 

 

 莫大な力が込められた弾がヒエロニムスに突き刺さる。かつて、呪いによって得てしまった感情。二つに分かれるほどの強い思いで魂を揺らしながらヒエロニムスは崩壊していく。されど、どこか清々しい気分になっているのをヒエロニムスは自覚していた。

 

 

 

 

 

 

 

「私はこういうものをよく理解していないが、この言葉を贈ろう。

 汝の未来に幸あれ、amen」

 

 

 

 

 

 

その言葉を最後にヒエロニムスは光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

< _____m____________t >

 

 

 

「……………ふっ、次はない。お前の相手は面倒だからな。だが、面白くはあったぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後の戦いに変わりはない。

 少し変わった錠前サオリの前に変わったヒエロニムスが現れた以外はお話通り進んで行ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、………動けないな。このまま倒れて休憩するか」

 

 

 

 

 

 

 











 掲示板ネタもしたいなー。あれ文字数稼げるから好き。むつかしいけど


 番外編ネタメモ

 ①何故かいる擬人化ヒエロちゃんと姉妹or親子みたいなやり取りをする話。名付けもする

 ②戦いの後に関係者から説教される話

 ③コンビニ店員の錠前サオリだ、ってする話




 問題点
どれもまだ一文字も書けてない
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