お久しぶりです。
原案が出来てても肉付けに大分苦労しました・・・。
それでは3話をどうぞ!!
あの
世間ではあの流星群について話題が持ちきりだった。
特にアイと見つけた
何故ならあの日から変わった事があるからだ。
まず一つがアイが俺の名前を間違えなくなったこと。
そこそこの期間一緒に居ればそうなるだろうと思われそうだがアイはそうではなかった。未だに俺以外の名前を間違っているのだ。なので現状しっかりと名前を覚えられてるのは俺だけとなる。
それにもう一つ。どちらかと言えばこっちの方が俺的には重要な問題だ。それは・・・・。
[アイに名前を覚えられてるってかなりアドだぜ?誇りを持ちなYOU?]
こうやって時々、前世の記憶が語り掛けて来るようになったことだ。最初は二重人格とかなんかが憑依したと思ったがこっちから問い掛けても反応は無し。
どちらか言えばオタクあるある(該当者:俺)の脳内でボケツッコミをやるような感覚だ。無意識にポンッと来るからタチが悪い。
どれもこれもこの瞳に星を宿してからだ。偶然か必然かもしくは運命なのか自分では確めようがないことだ。
まあ両親には目に関しては特に心配される事もなく普通に過ごせているので案外、元からこうなっておりあの日に覚醒したのかも知れない・・・我ながらに中二病過ぎるなコレ。
あと変わった事と言えば放課後や週末にアイと遊ぶ様になった事だろうか?
最初こそ公園や放課後の学校で遊んでいたがある日の帰り道にアイが家に帰ったと思えばすぐに戻って来るなり
『諸星君の家に行きたいな♪』
なんて言い出したのだ。別に来ても面白くないと言っても聞かない為、渋々連れて来たがまあ母さんが驚くこと驚くこと。
始めて家に招く友達でしかも女の子なので大はしゃぎ。ルンルンでおやつを用意してくる辺りちょっと子として恥ずかしかったがアイは別に気にしておらず逆に楽しんでいる様子だった。
しかし俺の部屋に招いてのアイの第一感想が・・・
『諸星君の部屋、その・・・シンプルだね』
俺は言ったぞ?特に面白くないと。いやそれでも書籍(大人向け)とか音楽聴くためプレイヤーとか置いてはあるんだけどね?
[あんまり歳相当の部屋の中身ではないと思うがネ・・・]
うるせぇ。俺の趣向に俺が口出すんじゃねえよ。
とはいえ何もしない訳ではなく家にあったトランプでアイと遊んだ。神経衰弱したりトランプタワーを作ったりしたがババ抜きでアイに勝てることはなかった。
後日、両親がトランプだけなのもと云う訳で人生ゲームを含めた複数のボードゲームを買ってきてくれた。
最初こそアイは戸惑っていたが遊び始めるとすぐにのめり込んでいた。ボードゲームして分かった事は意外とアイは欲張りで負けず嫌いなんだなと思った。
そんな日々を過ごし小学四年になったある日。
今日は俺の家に父さんの大事な客が来るらしく家では遊べないと言われてしまった。
困ったなぁ。アイの家は・・・多分アイが嫌がるしなぁ。しょうがない"アソコ"にするか。
俺は幾つかのおやつと飲み物、あとは適当に遊ぶものと最近買い始めた漫画をカバンに詰めアイの家へと向かった。
すると丁度良くアイも家から出て来ていた。
「あれ?諸星君、珍しいね~どうしたの?」
「いやぁ・・・それがなぁ」
俺はアイに事情を話すとアイは残念そうにしていた。
「そっか・・・仕方ないね。どうする?公園にでも行く?」
「あ~・・・それなんだけど丁度アイに紹介したい所があってさ。少し移動するけど良いか?」
「っ!!行く行く!!ちょっと待ってて自転車取ってくる!!」
タタっと家に戻り自転車に乗ってきたアイ。
「それでそれで?どこに行くの?」
これから冒険にでも行くかの如くに目の星をキラキラさせるアイ。果たしてこの期待に応えられるかな?と不安に思いつつ行き先を言った。
「近くの裏山だよ」
俺達は自転車で移動し近くの裏山に行った。完全には舗装はされてないがある程度整ってる山道を自転車を引きながら登りある程度の所で止まる。
「どうしたの?」
「・・・ちょっと怖いかも知れないけどこっちに入るんだ」
そこは山道から外れるルート。良く見れば獣道っぽくなっており自転車を引きながら人が通れる位の幅がある。
「へぇ~すごいね。よくこんな道、見つけたね?」
「チャリで山を駆け降りてスッ転んだ際にたまたま見つけたんだ。」
「意外と諸星君、ワイルドなんだね」
まあ親から無断に自転車使ってケガしたから滅茶苦茶に怒られたけどな。
しばらく話しながら歩くと目的地についた。
「着いた」
「え・・・これってひょっとしたら?!」
「んまぁ・・・その"秘密基地"ってヤツだ」
開けた空間に低い木々が生い茂ってる所にブルーシートやらで作ったテント。あとは裏山にあった使えそうな廃材がある。
「すごいね。これ全部一人で作ったの?」
「まあな。この裏山にあった物を適当に組み合わせて作った。それなりに丈夫だから雨風は防げる様にはしてある。まあ台風とかは無理だけど」
「でもここまで作れるなんてすごいよ諸星君は」
ほえーと言いながらテントの中に入って行くアイ。
俺は自分とアイの自転車にシートを被せテントに入って行く。
「見た目より大分広いんだね~」
「入り口辺りの空間からこっち側は茂みとかで大きさが分かりにくいのと、シートが迷彩柄で全体が見えにくくなってるからかもな。」
本当は軽く小屋やログハウスっぽいのを作ろうとしたが、まだ小学生の身体では出来る範囲に限界がありシートを使ったテントで妥協した。
それでも渾身の出来だと俺は思っている。改築は簡単に済むし梅雨や台風、冬のシーズンには折り畳んで片付けられるので管理も簡単だからだ。
「?・・・諸星君。コレ何の人形?」
アイが基地の奥に置いてある人形に指を指す。
「あー。それ悪魔剣士フラウロスってヒーローのソフビ人形。」
「ふらうろす?・・・何か正義のヒーローより悪役のボスみたいだね?」
「そりゃあ元悪魔が人間に味方するお話だからな。見た目が悪役っぽいのは仕方ないさ。」
悪魔剣士フラウロス。
俺が二年生の頃に深夜放送で放送されてた特撮番組で、悪の王に遣える悪魔の一人がヒロインの人間と交流を持ちそれを切っ掛けに人類を守る為に他の悪魔達を相手に闘うという内容だった。
深夜放送だった為に残酷な描写が多い分、アクションも派手で当時の俺は親に見つからない様に起きて見る程嵌まった作品だ。
「でも甲冑鎧様な姿に黄金のラインが入ってて剣や槍とかを使った激しいアクションが滅茶苦茶カッコ良かったんだ。内容は・・・ちょっと星野には厳しいかな。因みにそのソフビ人形、今じゃ手に入んない品物で滅茶苦茶貴重なんだけどここに何故か落ちててそのまま御神体として置いといて・・・あっ」
[オタク特有の早口、長文説明しちゃったね~]
フラウロスの話を長々としてしまった俺をアイはポカーンとした表情で見つめた後クスクスと笑い始めた。
「クスクス・・・諸星君。学校とか家にいる時とは大分違うんだね」
「え・・・そうか?俺はいつも通りのつもりだけど」
「ううん。全然違うよ?何かこう素の諸星君が出てるみたいな?」
「そう・・・なのか?」
元々は自分だけの空間が欲しくて秘密基地を作ったのだ。誰かに気を遣う必要は無い分、気付かぬ内に素の自分がでてるのかも知れない。
「ところで諸星君。大きいカバンに何入れてきたの?」
「あ、あぁ。ジュースにおやつ。あとは・・・」
俺は家から持ってきた物を広げアイとおやつを食べたり遊んだりして過ごした。
(なんだろう・・・ここに居ると落ち着くような、いや"嘘"をつかなくても良いような気がする?)
私は今まで"本音"で会話をしたことがなかった。
家では母親に虐待を受けてた為、機嫌を取る様にしてたし学校でもそれを悟られない為に天真爛漫に振る舞っていた。
それは諸星君に対してもそうだったんだけどあの願い事をした日からは少し・・・ほんの少しずつだけど変に振る舞う事がなくなってきた。
彼の家に行きたいと言ったのもその一つだった。
初めて会ったあの日に見た
それに諸星君の秘密基地にあったあのフラウロスっていうヒーローの人形を見てから何だか言いたいことが口から出そうでムズムズする。
これが"本音"という事なのかな?
「お~い星野?どうした?」
諸星君に声を掛けられた。そういえば今はババ抜きの真っ最中。しかも私の番だ。
「あっ。ううん大丈夫。う~ん・・・これっ!!(あっ。)」
ババを抜いてしまった。
とりあえず顔に出さない様にして手持ちのカードをシャッフルする。これくらいなら朝飯前。
「はい。諸星君の番。」
シャッフルしたカードを掲げる。諸星君はこちらをジーッと見つめどれを取ろうか悩んでいる。
それだけで別に私を見つめてる訳でないのは分かっているのに胸がドキドキしてくる。
確かに諸星君の瞳に惹かれたのもあるけど、一緒に居る様になってから諸星君自体に惹かれているような感じ。
一体何だろう?この気持ちは。
「おいさっきから妙におかしいぞ?妙に顔赤いし。何かあったのか?」
「えっえっと何でもないよ!!ただ諸星君ってカッコイイよな~何てアハハ・・・「えっ?・・・」あっアレ?」
諸星君からの問いに咄嗟に答えたがいつもみたいに取り繕う嘘では無い思った事を言ってしまった。
「あ、いや!カッコイイってのはそうなんだけどその何かあるって訳じゃなくて」
「んまぁ・・・そのありがと」
思ったのと違った答えが来て余計に調子が狂いそうになる。やっぱりここに居ると諸星君も私も何か変わってしまうのかも知れない。
星野からカッコイイと言われた。確かにルックスは悪くはないと思っていたがいざ言われるとスッゴい恥ずかしい。
お互いに手が止まりババ抜きはそこでやめた。
「ねえ・・・諸星君。さっきの話なんだけどさ」
「お、おう」
「その・・・諸星君カッコイイと思うのはホントだよ。だからさ・・・」
アイはフラウロスのソフビ人形を手に持って言った。
「諸星君。フラウロスみたいにヒーローになっても良いんじゃない?」
「えっ?!俺が?」
アイの突然の発言に俺は驚く。冗談かと思ったがまだ赤くなってるアイの表情を見るに嘘ではないらしい。
しかしヒーローかぁ。この場合はヒーロー俳優って所だろうか。まあ確かに後にアイドルになるであろうアイと肩を並べるには丁度良いのかも知れない。
もしくは単にアイとってのヒーローになってくれという事なのか?
いやそもそも何で俺はアイと今後も一緒に居る前提で考えているのだろうか。
「俺なんかにヒーローなんてなれるかよ・・・」
「私は見てみたいな。諸星君がヒーローをやっているところ。」
見てみたいか。
前世ではそういう事には機会がなかったし興味もなかった。でも今から始めてみるものアリなのかもと思った。
容姿も悪くは無いし芸能関係なら父さんから話を聞けばなんとかなるかも知れない。条件は整っている様に思う。
「まあ・・・少しは考えてみるよ」
「うん!!もし諸星君がヒーローになってくれたら私がファン1号になるから!!」
「・・・あんまり期待はすんなよ」
[言葉ではそう言うが内心は少しやる気な癖に]
うるせぇ。これはアイの為じゃなくて新しくチャレンジしたくなっただけなんだ茶化すなよ。
[へいへい。そういう事にしとくわ・・・本当はアイの為の癖に]
最後に何か言ってた様だが気にしない方が気が楽だろう。
その後は特に進展などはなく持ってきたボードゲームで遊びそろそろ帰宅しなきゃいけない時間になった。
「ねえ諸星君。またここに来てもいいかな?」
「ん?別に構わねぇよ。それに元々星野に紹介する予定だったし好きに使って貰っていいよ。」
「本当に?!ありがとう!!じゃあ何かあったら連絡するね♪」
「・・・派手に壊したりすんなよ?あと片付けとか手伝って貰えたら助かる」
「えへへ♪ そっちは大丈夫だよ。使わせて貰うんだからね♪」
とりあえず星野が秘密基地を気に入って貰えたようだ。少し距離があるがこうして遊べる所が確保出来るのは今後も役に立つだろう。
それにアイが手伝って貰えたら片付けや設置も早くできるので俺からしたら一石二鳥だ。
「よっと。んじゃな星野。また明日。」
「うん。諸星君また明日。」
こうして秘密基地で過ごした時を過ごしアイの家の前で別れた2人。
レンはこれからも楽しい日々が続くと思いながら帰宅した。
アイは今まで感じた事のない気持ちを胸に感じつつレンが見えなくなるまで見送った。
そんな2人の運命を動かす第一の歯車が動き出す日が近付いていた。
という訳で3話でした。
ここでフラウロスを出したのかと言うと何かの鉄血のオルフェンズの動画でフラウロスと嘘に関する事についてのコメントがあったのを調べたら使えそうと思い入れてみました。
今後も生かせる場面があるか分からないですけど魔方陣の中では嘘を吐かないって何か相性良さげですよね。
今後も仕事の合間とかで書いていきますが恐らく週一ペースになっちゃうのかな? とりあえずは虚無らない様に完結まで書きたいと思うので待って頂ければ幸いです。ではまた~ノシ