筆が乗ったので早めに書けました~。
今後の話を書く為にも漫画の方読み返しているんですが・・・いやぁ心に響きますね(白目)
それでは4話どうぞ~
アイに秘密基地を教えて数ヶ月。
あれから秘密基地にはアイの私物が多くなっていた。理由は聞かなかったが恐らく家庭環境が原因なんだろう。
一度に持ち帰れそうな量なので片付けの問題はなさそうではあるがアイの事が心配になる。
それでも放課後や週末に俺と過ごすアイを見ているととても楽しそうにしてるので少しでも気分転換になっているのであればそれで良かった。
そんな日々を過ごしてたある日、事件が起きた。
いつもの様にアイが押し掛けて来るであろう週末の休み。しかし時間が経ってもアイは姿を見せなかった。
毎日アイが来てたせいもあり感覚が麻痺ってたのかも知れない。こんな日もあるだろうと思った時。
[ちょっと様子見にいったれ。バカタレ]
何故か記憶の俺に馬鹿にされた。
そこまでするものではないとだろうと思ったが言われると妙に胸騒ぎがするので母さんにアイの所に行くと伝え家を出た。
アイの住むアパートが見え始めた所で異変に気づく。
何故かアパートの前にあるパトカー。
警官の制服を着てる大人達。
高まる胸騒ぎ。
脳内に響く前世の記憶。
[アイの母親は窃盗で捕まりアイは施設に送られる]
っ!?・・・クソがよ!!もっと早く言えよなソレ!!
俺はアイの家へ所に走った。
そしてアイの家から出てきた警官達をはね除けてアイの所に飛び込んだ。
「アイッ!!大丈夫かッ!!」
「えっ?!諸星君ッ?!・・・えっと・・・うん大丈夫だよ」
「大丈夫な訳あるかよ!!警察に連れて行かれそうなのに何とも思わないヤツがいるか!!」
「ッ?!」
我ながら卑怯だと思った。どうしてアイがこんな目にあってるのか何て知ってる筈なのにだ。
でもこうやって言わないとアイには響かないと思っておもいっきり言ってやった。
「それに・・・薄々気付いてたけどお前、無理してただろ?俺や他のヤツの前で何とも無いように振る舞っていたけどさ」
「アハハ・・・バレちゃってたか。うん、実はお母さんに色々とヒドイ事されててね。そのお母さんも警察に捕まっちゃって・・・ごめんね。もう諸星君とは・・・っ?!」
その先は言わせねえぞ。
俺は言葉より早く行動をしてた。アイを抱き締め耳元で言葉を紡いだ。
「馬鹿野郎。変な事考えんじゃねぇぞ。何があっても俺はアイの味方だ。もう会えないとかそんな事言うんじゃねぇ・・・俺も悲しくなるだろうがよ」
「・・・いいの?嘘つきで泥棒の親を持つ女の子だよ?私なんかといたら諸星君や諸星君のお母さん達にまで迷惑を」
「だからそこまで考えんな。アイはアイだ。俺はお前しか見てねえからよ」
「・・・ヒドイよ。普段はそんな事言わない癖に。でもありがと」
少し涙ぐんだ声でアイは俺に抱き返してきた。
ちょっと感情的に喋ってしまったがまあ問題はないだろう・・・いやあったわ。
「え~っと~君達。その・・・色々とごめんね。」
周りに警察の人達が居ることをすっかり忘れてた。
その事を思い出した俺達は顔を真っ赤にして体を離した。
「アイちゃんの友達かな?多分話は聞いたと思うけどアイちゃんは保護される事になるから心配しなくて良いよ」
「でもその後はどうなるんですか?」
「えっと・・・多分、施設の方に行くことになるかな」
アイのこの先の事を聞かれ俺は睨み返すように質問をした。それに対して婦人警官は申し訳なさそうに答えてた。
「アイ・・・もしお前が良かったら俺のムグッ?!」
俺が咄嗟に言いかけた時、アイの人差し指が俺の唇を押さえつけた。
「駄目だよ諸星君。流石にそこまでは・・・でも嬉しいから気持ちだけは受け取っとくね」
「プハッ・・・アイ」
「それに聞いたら近くの施設みたいだから学校も変わらないし、また放課後とか休みの日は遊びに行けるから心配しないで」
アイに諭されるように言われて俺は黙るしかなかった。
警官達がアイにそろそろ行く事を伝えるとアイは再びこっちに駆け寄り今度は俺の耳元で言葉を紡いだ。
「そういえば私の事、"アイ"って呼んでくれたよね?だったら私も・・・"レン"って呼んでいいかな?」
「あぁ勿論さ。・・・ただ君をつけてくれ・・・」
「ふふふ。この恥ずかしがり屋さんめ・・・それじゃあ行ってくるね"レン"君」
「あぁ。行ってらっしゃい"アイ"・・・」
アイが乗ったパトカーが見えなくなるまで俺はその場に居続けた。残ってた警官達が心配してくれたが俺は問題無いことを伝え家に帰った。
「あらお帰りレン。・・・何かあったの?」
母さんが出迎えてくれた。そこまで離れてる訳ではないので色々と様子を伺っていたのだろう。
俺は初めて母さんに抱きつき泣いた。泣きながら何があったかを伝えた。
悔しい。
アイに対して何もしてやれなかった事。
悲しい。
何でアイがそんな目に合わなきゃいけないのか。
怖い。
アイとはもう会えなくなるんじゃないかという恐怖。
それらをすべて母さんにぶつける様に言った。
母さんはそんな俺を優しく抱いてすべての話を聞いてくれた。
「レンはとってもアイちゃんの事を大切に思ってたのね。」
そう言って頭を撫でてくれる。
その温かさ、優しさに触れて更に涙が出てくる。
「もしアイちゃんが戻って来たらアイちゃんの側に居てあげなさい。それが今のあなたが出来る一番の事よ。」
「うん。分かってる・・・」
それからしばらく母さんの胸の中で泣いていた。
その間ずっと母さんは抱きしめてくれていた。
少し落ち着いてきた頃に父さんも帰ってきて夕食を一緒に取りながら話を聞いていた。
「そうかアイ君が・・・母さんも言ってくれたと思うが戻って来たら側に居てに居てやるんだぞ。それがお前にしか出来ない事だ。」
「分かってる。父さん・・・1つ相談したいことがあるんだ」
「なんだ?言ってみなさい」
俺はある決心を決めた。不安もあるがアイの為にも俺は前に進まなきゃいけない。
「俺、
「・・・それはアイ君の為にもなるものなのか?」
父さんは真剣な表情で俺を見つめた。
息子からの初めての願い。しかしそれを懐疑的な目で見てしまうのは親として当然の反応だろう。
だが俺はそれに臆せず答える。
「分からないけど、でも俺は今のままじゃ駄目だと思う。それにアイは
「そうか。だがその道を行くとなるとアイ君とは会える機会が少なくなるのを理解したうえでか?」
確かにそうだ。稽古や仕事で忙しくなるかもしれない。そうなるとアイと過ごす時間が少なくなってくる可能性だって十分にある。
それでも俺は進むと決めたからには突き進みたかった。
「分かってる。でもこのままだと後悔する気がするんだ。だから」
「分かった。いいだろう。ただし・・・」
父さんは俺の言葉を止めるように口を開く。そしてそのまま続けた。
「その道はかなり険しいものだぞ。覚悟はあるのか?」
厳しい言葉だった。だが俺はここで折れてはいけないと思った。
「覚悟は出来てるよ。簡単なものじゃあないのも」
この言葉を聞き父さんは認めてくれた。今後の事はまた後に決めることとなり俺は明日の学校に備えて寝る為に自室へ戻った。
「まさか・・・初めての相談が俳優になりたいとはな・・・」
「そうね。でも切っ掛けがどうであれあの子にも夢が出来たんですもの。ちょっと安心ね」
「まぁな。小さい頃から特にワガママを言わなかったからな。将来の夢とかもそんなに話してくれなかった。そういう意味ではアイ君との出会いは良い刺激剤だったかもな」
息子が寝静まった夜。父と母は息子の事について語りあっていた。
「でも俳優なんて・・・確かに今からならノウハウを学べそうだけど一体どこに行かせたら良いのかしら?」
「その点は任せろ。その手のツテがあるから俺の方から声を掛けてみる。・・・あとお前にはマネージャー代わりをして貰う事になるやも知れん。頼めるか?」
「いいわよ。あの子のサポート出来るのなら。それにマネージャーなんて学生以来ですもの楽しみだわ」
「一応言っておくが部活のと芸能のとでは違うからな?」
「うふふ。分かってます」
「本当に大丈夫かなぁ・・・まあいいか。とりあえず今日はお疲れ様。もう遅いから休んでくれ」
「はいはい。それじゃあお休みなさいあなた」
「ああ。おやすみ」
(やっと父親らしい事をレンにしてやれるな・・・さて明日からは色々と忙しくなりそうだ。)
次の日の朝。
俺はいつもの時間に家を出ていつもの様に登校する。
しかし学校に向かう途中にあるアパートの前にいつも笑顔で待っていたアイは居らず、いつも色々と話し掛けて来たアイが居ない通学路はアイと会う以前より退屈で物寂しい道であった。
そして学校に着き教室に入るといつもの席にアイが座っていた。
「おはようレン・・・君」
「ああ。おはようアイ」
昨日からちょっと変わった挨拶交わした。
「その大丈夫か?」
「うん。施設の人達、いい人達だったよ」
会話をする俺達に周りの視線を感じる。
恐らく昨日事がもう広がっているのだろう。こういう時の町内会の噂の流れるスピードは驚く程速い。
そんな連中がアイに近付こうとするならば俺は睨みを効かせ牽制させた。
なんせ星を宿した瞳をギラギラ・・・させてるかも知れない程のオーラを出しているのだ。
アイに手を出したらタダでは済まさない。
そう念じて。
中には俺の事に案じて心配してくる生徒も居たがそこは、アイはアイで親どうこうを持ち出すべきじゃないと言ってやんわりと大丈夫だと伝えた。
特にトラブルもなく下校する時間になった。
校門の所までアイと歩くがアイの足が止まった。
「施設が今までとは真逆だからここでお別れだね。また明日レン君。」
・・・そんな顔すんなよ。
「・・・ほら一緒に帰るぞアイ」
「えっ?でもレン君の家より離れちゃう」
「そんなの関係ねえよ。ちょっと歩く距離と時間が増えるだけだ。・・・それに今日はアイに話があるからな」
「う、うん。分かった。」
いつもとは違う道。だがアイと帰ることは変わることはなかった。
「それでレン君。話って?」
「俺、本気で俳優になってヒーローをしてみることにした」
「おー!!そうなんだ!!やっぱり私の目に間違いはなかったね♪」
アイはえっへんと胸を張った。そんなアイを見ると心苦しくなるが言わなきゃいけない。
「まぁそれもあって今後、俳優への稽古や仕事とかでアイに会えなくなる事が増える・・・」
ここまで言って言葉が詰まる。最後まで言えない自分に嫌気が指してくる。
「あー・・・でも仕方ないよ。それでもテレビで輝くレン君が見れるなら私は待てるよ。それにほら私はレン君のファン1号なんだから!!」
「アイ・・・ごめんな。いつでも側に居られなくて」
「も~そこまで心配性だったレン君は?私は大丈夫だからレン君・・・と私の夢の為に頑張って」
「アイの夢?」
初めて聞く言葉に俺はアイに聞いた。
「さっきも言ったけど私はレン君のファン1号になって応援する。・・・それが夢なんだから」
他に意味がありそうな表情をしているアイに言及しようとするとアイが通う施設の前に着いた。
「ここまで来てくれてありがとうレン君。でも無理しないでね?それなりに離れてるから気をつけて」
「これぐらいへっちゃらだ。流石に朝は無理だからせめて帰りぐらいは一緒でいいだろ?」
「もう・・・でもありがと。また明日ね」
「おう。また明日たな」
アイが施設の中に入って行くまで見送った俺は速足で家に帰った。
家に帰ると珍しく父さんが先に帰って来てた。どうやら俺の事を待っていたみたいだ。
「お帰りレン。ちょっと遅かったじゃないか」
「うん。アイと一緒に帰って来たから・・・方向は真逆だったけど」
「なるほどな・・・っと早速だがレン。誰もがいきなり俳優にはなれないんだ。皆色んな積み上げを重ねてやっとメジャーな俳優になれるんだ」
「うん。それは大体想像はつく」
「それでまずは演技力を磨く必要がある。父さんの知り合いが経営してる養成所に通って貰う。・・・本当にやるんだな?」
俺はうんと頷いた。
もしアイが一番星にならなくても俺がアイを照らす一番星になってやる。
だから・・・少しの間待っててくれ。
こうして俺の本当の意味での第二の人生が始まった。
4話を読んで頂きありがとうございます。
アイの過去で原作でもそこまで書かれていない分、ある程度自分なりに考えて補足してますがなかなか難しいですね。そして読み落としがないか再度読んでうぅ…あぁ…ってなっております(^^;
だがこれも後にイチャコラを書く為!!
ではまた~ノシ