遅れしまってすいません!!
劇中劇が難産でした・・・かと言ってちゃんと書けてるかと言えば微妙かも知れません。
物書きの難しさを実感してます。
アニメではあかね(アイモード)の演技凄かったですよね。始めてリアルで『だめじゃないか 死んだ奴が出てきちゃ』なんて思ってしまいました。
それぐらいアイへの変貌っぷりが凄かったです
こっちもコツコツと頑張らなくてはってところ本編どうぞ!!
〖アイside〗
待ちに待った公演当日。
私はチケットを手に劇場に来ていた。
せっかくの特別な外出だけど生憎、私はそういうお洒落な洋服などは持ち合わせてない。
野球帽に少し大きいサイズのパーカー。
いつものスタイル。嘘吐きの私にとっては丁度良い。
キラキラした女の子のお洒落なんて私には似合わないから。
でも今日に限ってはちょっと後悔してる。
周りはちゃんとした服装で来てるしこんな格好の私をレンが舞台上から探し当てるのはきっと難しいだろう。
劇場に入ろうにも様々な葛藤で足が動かない。
この場で浮いてる自分に嫌気が指した時だった。
「アイちゃんよね?久しぶりね。私の事覚えてるかしら?」
「レン…君のお母さん?」
声を掛けられ振り向くとそこにはレンのお母さんが居た。
「・・・見ない内に大きくなったわね。元気そうで良かったわ」
「ど、どうも・・・」
「早速だし行きましょう?せっかくのレンが主役の劇なんだから楽しまないとね?」
そう言ってレンのお母さんは私の背中を押しながら劇場に連れ込んだ。
チケットを受付に見せホールでレンのお母さんと指定された席を探した。
私とレンのお母さんの席は隣同士のようだ。
恐らくはレンが気遣ってくれたのだろう。
席が見つかりレンのお母さんと共に座り公演されるまで待った。
「そういえばレン君のお父さんは来てないのですか?」
なにもしないで待つのは気まずかったのでなんとなく話し掛けてみた。
「本当は来る予定だったんだけど仕事で来れなくてね。
残念がってたわ。あ、あとアイちゃんによろしくって言ってたわ」
「・・・」
「ふふっ。そんなに畏まらなくても良いのよ?私も夫もアナタの事が心配だったのよ。レンがアイちゃんと出会ってからあんなに楽しそうにしてたから尚更ね」
「そうだ。もしアイちゃんが良ければ私の事、お母さんだと思っても良いからね?何かあれば頼って頂戴」
「えっと、私は大丈夫なので。お気になさらずに・・・」
遊びに行ってた頃から思っていたがレンのお母さんは優しい。
いや優しすぎると言って良いのかな?
まるで我が子を愛する様に。
でも私には『愛』というのが良く分からないし実の母親からすらされた事は無い。
だから・・・ごめんなさい。
私はどうしたら良いのかが分からない。
そしてまた上部面な表情と言葉で返してしまった。
会場内に公演が始まるアナウンスが鳴りレンの舞台の幕が明けた。
始まりはダウンタウンの華やかな表通りとは違い薄汚い裏路地。
そこに集まる少年少女達の中に主人公(レン)が居た。
今日は郊外にあるお化け屋敷で肝試し。
しかしそこはとある研究が過去に行われていて主人公の出生の秘密がある場所だった。
主人公はそこで自分の過去を知る事になる。
それはとても悲しい真実だった。
その日から変わる主人公の日常。
悲劇が起こるのはいつだって突然だ。
「・・・・」
レンが舞台に立っている間、私は舞台から目を離すことが出来なかった。
今までもテレビでレンの演技を観たことはあるけど、目の前での演技は特別だと感じていた。
正直、劇の物語はあまり印象には残らなかった。
何故なら私の意識はすべてレンに集中していたから。
台詞を話す際の表情、舞台上での立ち回り、戦闘シーンでのアクション・・・そしてあの瞳の星の輝きもより一層に輝いていて私の目に鮮明に焼きついた。
物語は終盤。
創られた存在である主人公に敵は言葉を殴り付ける。
『貴様の様な創られた者が誰かを心から愛せるものかしら?』
この台詞は私に響いた。
嘘か本音か自分でも分からない私。
好きなのに愛する事がなんなのか良く分からない私。
胸がぎゅっと絞まる。無い筈の
『そんなもん関係ねぇよ・・・』
『例え創られたモノだろうと
俺は俺だ!!思う様に生きるのが人だ!!』
〖レンside〗
この台詞を言ったところでこの劇で最大の
脚本はこの後の戦闘シーンを『各々好きに動いて』の一言で書かれていた。
物語の流れや前後のシーンはきっちり組み込まれてる故にこの戦闘シーンは俺と敵役のルナのセンスが問われる事になる。
お互いにそれに関しては納得しており練習は細かく打ち合わせを行い万全な状態にしてきた。
・・・筈だった。
『さぁ来なさい・・・私の愛しき弟の模倣品よ』
唐突にルナが呟き始める。
・・・今ここでアドリブかよッ?!
『壊れなさいアナタの魂、私の愛しき弟の為に・・・』
その声、表情に観客、スタッフ、そしてこの後の出番を控えてる役者達、皆が彼女の演技に引き込まれて行く。
[ いいねぇ・・・ここでまさか"アレ"を聞く事になるなんてな・・・おいレン、呑まれんじゃねえぞ?
アレに呑まれたら"一貫の終わり"だせ? ]
チッ!!そんなもん分かってるッ!!
『良いわゾクゾクするわ・・・』
悪態はつくが咄嗟に呟き始めてからのルナの動きに容赦が無く押されてきている。
『さぁもっと楽しませて頂戴』
彼女が持つ刃の長い模倣刀が右から左、時には死角から迫ってくる。
それを俺は目で追いかけ弾き、直感で躱す。
ルナのヤツ、マジで殺りにきてねえか?
[ 閑話休題ってことで、ルナがどんな敵役なのか分からないと思うので説明すると弟を事故で喪ったマッドサイエンティストな姉だ。
弟を生き返させる為にアレヤコレヤしてたんだがなんと弟の魂を確保、その魂の為の器が必要。そこで創られたのがレンの演じる主人公だったのさ。
でもまぁ主人公が脱走し、器を復元しようにも再現不可。 それに焦った姉は主人公に確保しようと試みるも失敗。
最後の手段で自ら手を下す・・・で今に至る訳。
まあ死んだ弟に見た目そのまんまの器が自由気ままに生きてたら憤りはあるだろうさ。
役を自分に落とし込んだとしてもルナの演技には違和感があるがさっきの"呟き"・・・まさかな?
だとすればクックックッ・・・コイツは面白くなってきそうだな ]
此方も負けじと攻勢に出るが軽く返され反撃を貰いそうになる。
その都度、顔を会わせるがルナの表情は"笑っていた"。
普段の生活での笑顔ではなくまるで狂喜に満ちた笑顔。
愛しの人に自ら手を掛ける、それに喜びを感じるそんな笑顔であった。
だとしても役にのめり込み過ぎじゃねぇか?!
このままだと劇が破綻するぞ!!
[ たくっ・・・いいかレン?彼女はあくまでも女優だ。役を自分に落とし込んで演じ、己の出す雰囲気で周りを虜にするのがアイツの武器だ。 ]
そりゃあ役者なんだからそうだろうが?!
[ じゃあお前の武器はなんだ?どんな俳優になりたいと思ってるんだ?どんな自分をアイに見せたいって思ってるんだ? ]
んなこと・・・分かってるけどここでやっていいのか?
[ 今やんなきゃ何時やるんだよ。ルナよりも動けるお前が"
・・・チッ!!ルナにやられっぱなしも癪だ!!
やり返すぞッ!!
[ いいねぇ!!んじゃお前は
ルナの攻撃を受け後ろに下がった俺・・・いや俺達は脚に力を込め勢い良くルナに向かって行った。
〖アイside〗
この場の雰囲気をガラッと一言二言で変えてしまったあの人と私がほんの一瞬だけ目があった。
まるで見透かされた感覚に陥るがそうも言ってられなくなった。
レンが敵の人に押されてる。
その表情から演技ではなく本当に押されてるのだろう。
レンの攻撃も軽く往なされ反撃を貰いそうになるがレンはギリギリの所で躱して行く。
もはや劇のレベルではない。声を上げ止めた方が良いのでは?そんな風に思ってしまう程の熾烈さだった。
でもそれでもレンは止まらなかった。
敵の一撃受け後ろに下がったレン。
再び顔を上げたその瞳には彼の星が神々しく光っていた・・・様に見えた。
そこから攻勢は反転した。
レンは敵の攻撃を掻い潜り懐に攻め込む。
敵も透かさず反応するが先程の様な攻撃は出来ず防御する。
それを見たレンは舞台上を縦横無尽に動き、敵に攻撃しては離れ敵が構えようとした時に再び攻撃を加えた。
先程まで余裕かつちょっと怖い笑顔だった敵の表情も余裕が無くなってきたのか険しくなっていった。
少しの隙を見つけ一撃を与えようにもレンは予め読んでいたのか身体を捻らせ回避する。
あれは身体を鍛えてるレンだからこそ出来る技だ。
私も含めて観客席は段々とレンのアクションに魅了されていった。
そして場内に流れる音楽が変わったのが合図なのか舞台の二人の闘いにも終わりが見え始めた。
主人公の渾身の一撃が放たれ、敵は武器を手離し跪いた。
『・・・どうしたの?トドメは刺さないのかしら?』
『俺にも分からない・・・ただ俺に何かが訴えるんだ。もうやめて姉さんを・・てな』
『ッ・・・そうなのね。いつもの側に居たのね。・・・ごめんね、お姉ちゃん気付けなくて』
敵は倒れ舞台は暗転した。
あとは後日談?みたいな感じで主人公は自分の生まれなどは気にせず自分の人生として仲間達と歩むという流れで物語の幕は閉じ公演は無事終わりを告げた。
最後の舞台挨拶の時のレンはとても直視出来ないくらい眩しかった。
輝きを開花させ昇り上がる者。
輝きに魅せられより好意を抱く者。
輝きに自分とは釣り合わないと実感する者。
輝きに照され歪んだ
この公演に一同が揃ってたのは偶然か必然か。
物語の歯車は更に加速を始める。
〖アイside〗
レンの主演の公演から数ヶ月が経った。
レンは無事千秋楽?を終え、あの公演を切っ掛けに様々な所で出演するようになった。
まだヒーローな主役は回っては無いようだけどそれも時間の問題だろうと思う。
そろそろ小学生から中学生になる頃。
レンはもう色々と進路は考えているらしく既に準備を始めてた。
私はと言うと・・・・特に何かをしたいなどは無く普通の中学校に通う位しか考えてなかった。
レンは俳優の道を歩む為にちゃんとした中学校に向かうらしくこのままだと私とは離れ離れになってしまう。
でもそれでいいのだ。
だってあの輝きは私には似合わな過ぎるから。
こんな嘘で固まった私なんかが側に居たらきっとレンに迷惑をかけてしまう。
それはダメだ。あの輝きを汚してはいけない。
そうも思うとレンに顔向け出来ない、だからこそこれでいいのだ。
とはいえ特にやることも無い私は最近、何となく外をふらつく事が多くなった。
レンとの思い出の秘密基地で過ごしたり、街中に出てただ単に歩いたりとあまり意味の無い事をしていた。
今日も施設の職員に出掛ける旨を伝えて街中に出た。
(あ・・・新作の抹茶ラテ美味しそう、でも値段がなぁ。)
そう考えていた時だった。
「あー・・・ちょっと君。少し話してみない?その抹茶ラテ奢るから」
初のレン主演劇を雑に書いてしまった・・・。
とはいえ下手に詳しく書くと何時まで起っても本編が進まないので許して下さいTT
少し行間を前話までのと開け方を変えたのと人物の視点〖○○side〗も入れてみましたが読みやすいですかね?
それと途中に書いてて気付き咄嗟に修正した箇所がありましてルナのアドリブ部分、実はFF7の『片翼の天使』のコーラスの一部を抜粋する予定だったのですがJASRAC等に登録されてないらしくとりあえず劇中劇に沿った台詞に変えました。
なのでレンの中の人(?)がアレなり呟きって反応してたのその名残で、実際は『片翼の天使』のフレーズを喋ってるって思ってください。
楽曲の著作権関係、ガイドラインも読んで調べた上で書いてますが何か問題あったら教えて貰えると助かります。