色使いは七色と舞う「クソザコ能力だったけど、能力を極めた結果、最強になりました。」 作:ぱすたご
タクミは素早くよけ、シンもかろうじてだがよける。
ドガァァァァン
勢いよく空ぶった一撃は壁に激突し、めり込む。
『どうなってんだ。このジジイ、人間の速さじゃあねぇぞ』
シンは必死に回避し、反撃で銃を
『このままじゃあ、じり貧だ!シンさん!俺に考えがある。俺にかかっている能力を解除してくれ。』
『正気か、お前?!信じていいんだな。』
『任せてくれ。でも、後方から銃で援護してくれると楽で助かる。』
『わかった。じゃあ、解除するぞ』
シンはタクミにかけていた
「おい、クソジジイこっちだ!」
タクミは能力による透明化を自分だけ解除し、
「言葉の使い方がなっとらんの小僧!!のこのこと隠した姿をさらすとは馬鹿か?」
「どうせ、居場所なんてとっくにバレてるんだろ。それにあんたを早く倒すために必要なことだからだ。」
そうタクミは話しながらあろうことか双剣を鞘に納め、二本のペン型ライトを取り出し両手に持った。
「武器をしまうだと、、ふざけるな!そのちゃちなペンライトで何ができる。まさか、それでわしを倒そうというのではあるまいな。」
「まぁ、今にわかるぜ。」
タクミは
タクミがこの技を思いついたのは、およそ三年前であった。当時、タクミの能力である【
そこそこの相手なら十分に戦える力ではあったが、彼はさらに上を求めた。
最強を求めた。いや、求めなければならなかったといったほうが正しいだろうか。
彼は自分の能力の可能性を追求し続けた。
そして、彼は一つの考えに行き着いた。
色って光の波長の一種なわけだから、その波長を極限まで伸ばすか縮めてやればたぶんレーザー出せるんじゃね
科学の領域を超えた事象を再び科学の枠組みに落とし込む。
彼は試行錯誤を繰り返し、改良を重ね、新たな技を発現させた。
そのイメージをより強固なものにするためにこの技をこう名付けた。
「
両手にもつライトから伸びた強烈な白い光は収束しその色を真紅に変え、レーザーソードへと変化した。
ブォンンン
試しに軽く振り下ろすとその動きに合わせてレーザーが揺れ動く音がでる。
よしっ問題ないようだな。
動かしても形が安定していることを確認して、タクミは
「ラ◯トセイバーだと?!透明になれる上に剣まで出すとは、、、まさか、二重能力者か?!」
「さぁ、どうだろうね。あと名前は光科学剣だ。」
噛斬もタクミの持つレーザーソードを警戒し、その動きを見定めようとにらみ合うような形になった。
だが、この場にはもう一人いることを忘れてはならない。
姿と音を消したシンは
銃の撃針が雷管を叩き、内部の火薬が燃焼し爆発する。それは銃声となり響くはずだった。
だが、その銃声はシンの
放たれた二つの銃弾は
その瞬間、勝負の行方は決した。
うおおおおおおおおお今だああ
足に力をこめ、勢いをつけて
タクミは
それから素早く体を反時計回りに回転させ、立て続けに左手に持つ
「ぐっ」
両腕を同時に切りおとされ、
まだ抵抗しようと右足で蹴りをかましてくるが、上に飛んでかわし、そのまま意識を刈り取るべくドロップキックを思いっきりぶちかます。
ドンッッ
地面に強く頭を打ったせいで完全にのびてしまったようであった。
ドロップキックを噛斬にぶちかまし地面に着地したタクミは能力を解除した。
「ま、最強の俺にかかればこれくらい余裕だな!でも、シンさんのおかげで長期戦にならずにすんだぜ。さんきゅー」
能力を解いて姿を現したシンにむかって、タクミは笑みを浮かべながら勝利のvサインをした。
「あぁ、俺はこいつの意識が戻って逃げられると厄介だから、後続のやつらが来るまで見張っておく。後で追いつくからお前は先に地下へ行って、目標である
「あぁ、任せてくれ。ぶっ倒してくるぜ」
心配するシンにタクミはそう言い残して、地下に向かうべく一人でエレベーターに乗りこんだ。