神様のミスで勝手に殺されてチート特典モリモリだった件   作:リーリンリーリン

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11.真の強さとは

ヒロトに宣戦布告をした後、少し早めにトレーニングをしようとグラウンドへ向かった。 

すると・・・

 

(!)

 

一人の少女がグラウンドで倒れそうになってた。

かなりの距離がある・・・()()()()()じゃ間に合わない。

 

「"超しっぷうダッシュ"!!」

 

俺は必殺技でスピードを爆発に上げ、彼女を腕で支える。

 

 

「オイオイ・・・文字通りぶっ倒れるまでやるって・・・大した根性だぜ。レアン」

 

よもやこの時間に、しかもカオスの中でただ一人だけ居残り練習するとは・・・ 

だが俺のトレーニングにやっとついてきたんだ。体力は既に限界だったのだろう・・・ 

急いで医務室に連れて行かねぇとな・・・

 

 

 

 

 

「・・・ゴメンなさい・・・」

「いや、別に謝らなくていいんだが・・・けどまぁ明日の練習に備えてしっかり休むってのも大事なんだぜ?」

 

レアンについてはよく知っている。

アニメや漫画には登場しなかったプロミネンスの女性FW。

当時はあまり目立つことのなかったが、ゲーム内にて初登場し、その強さとビジュアルからかなりの人気を集めてた。

て、本人の前で何考えてんだ俺・・・

 

 

「だけど・・・私は強くならないと・・・」

「・・・だったら尚更だ。強くなるためには練習と休息。この2つセットでトレーニングだ」

 

 

レアンが焦る理由は大方理解できる。

確か説明だと、「自分より強いヤツは許せない!目指すは宇宙一のサッカー選手」だったな・・・

ジェネシスになれなかったのと、俺が来たことで相当焦っているんだな。

 

「・・・ねぇ。なんでソーマはそんなに強いの・・・?ソーマの力ならあのジェネシスにもなれたんじゃ・・・」

「ふっ。別に俺は特別な事はしてねぇよ。ただ親から生まれて与えられた物(チート)をひたらす磨いて鍛え上げただけだ。それにジェネシスの称号なんかいらねえ。あんな安っぽくて非力な兵士の肩書なんぞこっちからゴメンだ」 

 

「・・・なんか色々と凄いねアンタ・・・」

「?そうか?」

 

まぁ世界と比べればグラン達は文字通り手も足も出ないだろう・・・

そんな彼らの称号は俺にとっては、自身の弱さを主張するようなもんだ。

 

「それにそんなジェネシスをお前達ザ・カオスがコテンパンにできるかもしれねえんだぜ?そのためのトレーニングだ」

「・・・」

 

まぁ残り5日しかないんだ。

いくら自信のあるレアンでもこればかりには頭を悩ませるのも仕方ない。

 

 

 

「よし!だったら居残り練習俺も付き合おう」

「!」

「知ってると思うが俺もお前達との合同練習後に一人で居残りしてたんだ。レアンが良ければ一緒に練習しないか?」

「ほ・・・本当に良いの?私がいたらソーマの練習が出来ないんじゃ」

「一人と違って二人だと新しい発見があるかもしれねぇだろ?客観的に自分がどう映るのか?そこから能力の向上や必殺技の進化だって促せるんだぜ」

「・・・わかったわ。じゃあよろしくね。ソーマ」

 

こうして残りの5日間。

俺とレアンは居残ってトレーニングを共にした。

彼女のサッカーに対する情熱は素晴らしいものだ。

だが流石に合同練習後の体力ではトレーニングにならない。

よってあるものを使う。

 

「お疲れレアン。ほれ、これ食え」

「!?これって・・・・」

「『ごくじょうおでんだ』完璧までとはいかないが、かなりの体力回復が見込めるはずだ」

 

 

まさかこの世界でもゲームアイテムが存在したとは・・・

この施設の食堂のおっちゃんが・・・

 

「よぉ坊主!!いつも俺のメシ食いに来てくれてありがとな!!そうだ!坊主これは差し入れだ!他にも数はあるが売り物にしようと思っとる!」

 

と気前よく売ってくれて良かったぜ。 

つーかこんな陽気なおっちゃんがなんでここにいるの?

何はともあれ、もう少し早めに気づいておけば良かった・・・

そうしてレアンはごくじょうおでんを口にする。

 

「!」

 

と食べようとするも、おでん故に熱くて食べられない。

 

「あっはっはっ!!まぁゆっくり食え!」

「うぅ・・・私こう見えて猫舌なのよ・・・」//

 

と顔を顔を赤らめて少しずつおでんを口にするレアン。

 

「・・・・」

 

正直俺はアニメやゲームだけの世界だと思っていた。

だがフィディオや父と母、その世界に居るキャラクターそのものが単なるキャラクターだけには見えない。

まるで本当に生きているかのように思える。

実際目の前にいる彼女も本当は単なるゲーム内のキャラクターに過ぎないかもしれない。

 

だけど俺にはしっかりと「レアン」という生きた人間にしか見えない。

 

「ふぅ・・・美味しかったわ。それに何だか疲れが一気に吹っ飛んだ気が・・・?ソーマ?」

 

おっと・・・考え込み過ぎてボウっとしてた・・・

やはりごくじょうおでんは体力回復のアイテムでもあったんだな。

 

「よし。なら今日は体力も有り余ってるし()()()()のトレーニングをしよう」

「!・・・新必殺技・・・?」

「あぁ。だが残りあと3日しかない。かなりハードになるが付いてこられるか?」

 

正直この必殺技はかなり強力だ。

だがこの数十日で鍛え上げられたレアンなら・・・

 

「言うまでもないわ。私は強くなる。そのためならどんな苦しいことでも耐えきって見せるわ!」

「良い目だ。よし!なら早速行くぞ!」

「えぇ!」

 

こうして俺達は残りの日々を新必殺技のトレーニングと能力アップに注いだ。

 

 


 

 

 

 

 

そしてあっという間に3日が過ぎた。

 

 

 

「みんな。今までご苦労。今日はいよいよ決戦の日だ。準備は良いか?」

 

 

「へっ!万全だぜ!さっさとジェネシスの奴らぶっ通してやる!」

「あの地獄で我々は劇的な体力強化を施した。礼を言うぞ。ソーマ」

 

初めと比べると別人のように能力強化されたチー厶「ザ・カオス」。

今日この日「ネオジェネシス称号剥奪戦」に向けてミーティングルームで集う。

一方のザ・ジェネシスは単なるエキシビジョン程度にしか思っていないのだろう。

一応彼らに負けないためにもトレーニングはしていたようだ。

 

「ではスターティングメンバーを言うぞ」

 

俺の言葉にザ・カオスのメンバー全員が息を呑む。

当然だ。試合に出られるのは11人のみ。ザ・ジェネシスを倒すのは自分だと言わんばかりのハングリー精神でここまでやってきたんだ。 

 

「まずはGK・・・・グレント。お前だ」 

「!はい!」

「頑張れよグレント。ゴールは託した」 

「!・・・任せろベルガ!」

 

なんかこの数十日でかなり仲良くなった二人。

だがほぼマンツーマンでのトレーニングを耐え抜いたんだ。本当にGKとしてメッチャ成長しすぎた。

いち早く一緒に医務室に連れて行かれた頃が懐かしく思えるなぁ。

 

「次にDFだ。今回は能力値にそって4バックで行く。センター二人はゴッカボンバー

「「おっしゃぁぁぁ!!」」

 

と仲良く大きく腕組みをする二人。

巨体である二人の信頼感はチームにとっても必要だ。

スピードは他と比べると劣るがガードやボディ値がチームの中でかなり高い二人。

 

「そしてサイドバックは左がクララ、右はバーラだ」

 

「「はい!」」 

 

物静かに返答する二人。

高いガードとスピードある機動力。

故に彼女らをサイドバックに選んだ。

 

「そしてボランチ二人。特にチームの司令塔を担うのは・・・ネッパー、そしてドロル

 

「「!?俺達・・・?」」

 

まるで自分たちが選ばれるとは思わなかったような返事。

 

「あぁ。高い戦略性と能力値の高いお前達二人ならこの役割担えるだろう?」

「は・・・はい!」

「やったなネッパー!」

「あぁ!やってやろうドロル!」ビシッガシッグッ

 

なんかムッチャ仲良くなってない?この子達・・・

まぁ共に苦楽を共にしたんだ。もうプロミネンスとダイヤモンドダストとの境などない一つのチーム「ザ・カオス」として向かい合っているんだな。

 

「そして両ウィングを担うのは・・・リオーネ、そして・・・レアン。お前だ」 

「!は・・はい!やった・・・」

「私・・・選ばれた・・・・」

 

オフェンス力とスピードの高いリオーネ、そしてこの数日共にトレーニングしたことで大きく成長したレアンならジェネシス相手にも食らいつく優秀なアタッカーとなりうるだろう。

本当はヒートを入れる予定だったんだが、思った以上にレアンがレベルアップしたので今回彼は選ばなかった。

 

「ということは・・・・」

「残りの二人って・・・」

 

 

残るは二人、つまりツートップは・・・

 

「正直初めて見た時は勝てるかどうか分からなかった。だがお前達は彼らを率いて必死に付いてきてくれた。それは他でもお前達二人の御陰だ」

「「!」」

 

「対ザ・ジェネシスから点をもぎ取って貰うツートップは・・・バーンガゼル。お前達だ」

 

「へっ!当然だ!!そのためにソーマのトレーニングについてきたんだぜ!」

「必ず討ち取って見せよう。我らが一度は奪われた称号「ザ・ジェネシス」に代わる新たな称号「ネオジェネシス」を!」

 

お。気合万全だな。

まぁ今のこの二人ならザ・カオスをまとめ上げる柱にもなりうる。

流石は各チームを束ねたキャプテンだ。

 

「それにしても俺らマジで強くなったよな!」

「「あぁ!流石は新しいエイリア石の力だ!!」」

 

「「「「「オイ馬鹿ゴリラ・・・!?!」」」」」

 

 

とゴッカとボンバの一言に対し、まるで何か知られたくないことを知られたような顔で見事ハモるメンバー達。

それを聞いた俺は・・・

 

「あぁ。言い忘れていたぜ。おい研崎。入って来い」

「はい。」

 

とミーティングルームの外で待機してた研崎が入ってくる。

 

「では皆さんのその石を回収致します」 

 

 

「「「「!?」」」」

 

「ま・・・待ってくれ!!俺達が悪かった・・・!!」 「ここまで付いてきて悪いと思っている。本当にすまない・・・」

 

とバーン、ガゼルに呼応するように全員土下座をし始めた。

 

「ゴメンなさい・・・ソーマ。だけど私達にはこの道しかないの・・・」

 

と、すべてを懺悔するかのように告げるレアン。

 

「それなら大丈夫だ。研崎がお前達に渡したのは()()()()()()()()()()かじゃねぇよ」

「「「「「「「!?」」」」」」」     

 

メンバー全員が目を大きく見開く。

 

「ソーマ君の仰る通りです。あなた方に渡したのも実はソーマ君からのお願いだったのですよ」 

「じゃ・・・じゃあこの石は・・・・」

 

「はい。富士の樹海にて見つけた()()()()()()です」 ニコッ

 

「「「「「「えぇぇぇぇぇッ!?(⁠゜⁠o⁠゜⁠;」」」」」」 

 

真実に大声を出して驚くメンバー。

 

そう。予め研崎に言って彼らからエイリア石というドーピングを取り除く必要があった。 

だがシンプルに「エイリア石(力)を返せ」と言うと彼らには抵抗心というものが生まれてしまう。

そうなるとトレーニングしたとしても「エイリア石がないから・・・」という不安でまともに集中できないだろ?

だから彼らには「新型のネオエイリア石」と偽って、交換させ・・・・すり替えておいたのさッ!

そうすることで「俺達は新しい力を得たんだ!これでトレーニングすれば最強だ!」という心理的に余裕を与えさせた。

そうすれば最大限のパフォーマンスを出せる。

我ながら良い作戦だったぜ!

 

「じゃあ俺達はなんでここまで強くなれたんだ・・・?」

 

と疑問を抱く彼ら。

 

「簡単なことだ。お前達は自身の力と信念だけで大きく成長した」

「「「「「!」」」」」

「確かにエイリア石は力を与える・・・だがそんなものは己の強さなんかじゃねぇ。言うなればただ「俺エイリア石持ってるから強いんだぜ!!」って()()()()()()()()()だ」

 

「「「み・・・見え張ってた・・・」」」//

 

と一歩間違えれば破滅の道に向かいそうになってた未来を予想したのだろうか。

少し顔を赤くするザ・カオス。

 

「だが今回のお前達はそんな紛い物なんかに頼らずして己の信念を貫き通した。結果的に二週間前の自分より遥かに強くなれただろ?」

「・・・あぁ・・・ソーマの言うとおりだ」

「ふっ・・・お前には敵わんな・・・」

「“真の強さ“ってのはそんなもんだ。ひたすら死ぬ想いで鍛えつづければ、自分でも知らぬうちに自分の思ってる以上に強くなれるんだ」

「俺たち自身の力・・・」

「エイリア石無しで・・・」

 

と自身の強さを身をもって彼らは知ってくれた。

 

「まぁそもそも、どこぞの誰かから力を与えられそうになって釣られるようなお前達はまだまだヒヨッコだがなッ!」ニヤリ

「う・・・それは・・・・」

「面目ない・・・」

 

まぁ偽物と言えど、研崎の提案に乗ってしまった彼ら。

そこも含めて彼らにはまだまだ成長する見込みがある。

 

「お前たちはもう以前のお前達じゃねえ!!存分に戦って来い!!」

 

「「「「「「ハイッ!!」」」」」」

 

良い返事だ。

残りの11人はベンチにて待機だ。

 

 

「素晴らしい統率力ですね・・・最初に会った時も感じておりましたが本当にただの少年なのですか?」

「ええ。ただの少年です・・・付け加えるなら・・・()()()()()()()()()ですね」

「そうでしたね・・・では私達も向かうとしましょう」

 

今回の件で研崎は執行猶予までの間付いてくる。

そういう契約をしている。

故に彼も試合のベンチまで来てもらう義務がある。

 

そして俺達はグラウンドに向かうと、既に「ザ・ジェネシス」と「ザ・カオス」が向かい合っていた。

 

 

「よぉグラン。今日こそは勝たせてもらうぜ!」

「へぇ・・・確かに強くなってるね。凄いや。だけど俺達だって何もしてなかったわけじゃない」

 

バーンの宣戦布告にグランは氷のような目で返す。

 

「そういうことだ。ジェネシスに選ばれなかったお前たちが我らに適うはずなどない」

「ふふっ・・・相変わらず口は達者ねウルビダ」

「ほう・・・まさか落ちこぼれのお前までいたとはなレアン」

「・・・」ピキッ

「もっともいくら強くなったとは言え、我らジェネシスと貴様らでは大きな壁がある。それを今回の試合で身をもって思い知らせてやろう」

「まあ落ち着いてよウルビダ。そういうことだ。残念ながら君たちが俺たちに勝つ可能性は万にひとつもない。まぁ・・・それなりに頑張ってね」

 

とだけ言ってグラン率いるザ・ジェネシスは自陣へと戻る。

それに対するザ・カオスのメンバーは・・・

 

 

((((((((ぶっ潰すッ!!))))))))

 

大きく闘志を燃やした彼ら「ザ・カオス」VS「ザ・ジェネシス」との『ネオジェネシス称号剥奪戦』が始まったのだった。

 




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