神様のミスで勝手に殺されてチート特典モリモリだった件   作:リーリンリーリン

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5.責任

こうして俺は一ノ瀬とともに病院へ搬送されたのだった。

 

「ふぅ・・・」

 

大げさだなぁ・・・

正直死にかけそうでもなし、なんなら激しく行ったトレーニング後のキツイ筋肉痛よりちょっと上って感じだ。

痛すぎてすぐに後ろへ倒れる癖はいまだ健全だ・・・

まぁ、さすがにトラックとぶつかったんだ。

骨の一本二本くらいは折れていてもおかしくはな....

 

 

 

「え?骨折箇所無し?」

「えぇ・・・内臓もすべて正常に機能しております・・・失礼ですが本当にトラックと衝突されたのですね・・?」

 

マジかよ・・・いくらチート能力もって転生したからと言っても限度があるだろ・・・

そういえばしばらくステータス画面見てなかったな・・・どれどれ

 

 

雷鎚蒼真 LV:85

キック:795

ボディ:800

コントロール:762

ガード:744

スピード:712

スタミナ:749

 

(あれー?なんか桁が一つおかしいようなぁ・・・)

 

え?これもしゲーム内なら速攻BANされるステータスだぞ!?

つーかなんだよボディ800って・・・!?もしかして今回ほぼ無傷で済んだのこれのおかげか・・?

確かガードも肉体の耐久力を示していたな。それも重なってダメージをあまり受けなかったというわけか・・・

 

「他に異常は・・?」

「はい。骨、内臓はともに正常・・・ですが筋繊維がダメージを追っております。といっても筋肉が千切れていたりしておりませんのでご安心ください。ですが最低1週間はここでの入院をお願いいたします」

 

まぁそうだよな。トラックにぶつかってその日に退院ってのは病院側的にもまずくなる・・・

一週間の間上層部の人たちと話し合いでもして説得する感じかな?

 

「わかりました」

 

とだけ医師に告げ、俺は久しぶりにゆっくりベッドで休むことにした。

 


 

フィディオ in

 

 

そんな・・・・

 

 

 

そんなの嘘だ!!

 

 

ソウマが・・・・・!!

 

 

 

ソウマがトラックに・・!!

 

 

病院へ着くと病室の前でマークとディランそしてチームメイトのカズヤとドモン、そして見慣れない少女の姿もあった。

そこへちょうど息切れしながら階段を上って来たテレスと合流する。

 

「おい!何がどうなってんだ・・・・なんでソウマがトラックなんかに・・・・」

 

テレスは身体を震わせながらマーク達へ語り掛けた。

すると答えたのはマークではなくなんとカズヤからだった。

 

「ゴメンテレス・・・俺が・・・俺が犬を助けようとして・・・・」

 

カズヤは恐る恐る口を開く。

 

「俺が助けようと道路へ飛び出したから!!蒼真は大怪我を負ったんだ!!」

 

カズヤはそう叫びな真実を告げる。

 

「ふ・・・・ふざけるッ!!お前のせいでソウマは!!」

「!テレス!手を放せ!!」

 

テレスは彼の胸倉を激しくつかむ。

 

「なんで止めるんだよッフィディオ!!?コイツのせいでソウマは今死にかけているかも知れねぇんだぞ!!?」

「彼は何も悪くないよ・・・君はただ助けたかった・・・それだけなんだろ・・・?頼む・・・・そう言ってくれ・・・」

(!コイツ・・・握る力が強すぎて離したくても離れねぇ・・・そりゃ当然か・・・)

 

「ほ・・・ほんとうよ・・・一ノ瀬君はただ道路にいた子犬を助けようとしただけなの!」

 

と彼女の言葉に俺は正気に戻った。

 

「!・・・・良かったよ・・・君を殴るような真似をする必要がなくなって・・・」

 

「本当に・・・・すまない・・・」

 

彼自身も悪意があったわけではない。むしろ自信を犠牲に犬を助けようとまでしたんだ。

彼を責める理由なんてない・・・・なのに・・・

 

 

 

(この気持ちを・・・一体どうやって抑え込めばいいんだ・・・)

 

 

 

「とにかく医師がくるまでしばらく待とう。監督には俺が連絡しておく」

「・・・わかった。頼むよマーク」

 

そうして病室のドアが開くその時まで俺たちは沈黙の時間をただ待つばかりであった。

 

 

 

ガラッ

 

 

 

ドアが開いたと同時に俺たちは医師へ駆け込んだ。

 

「先生!!蒼真は!!蒼真はどうなったんですか!?」

 

と一番に駆け付けたカズヤ。当然だろう。彼が一番責任を感じているだろうから。

すると医師はしばらく黙り込んだ。

 

まさか・・・そんな・・・

 

 

嘘だ・・・・

 

 

 

そして医師は俺達へこう告げた。

 

 

 

 

「1週間」

 

 

「「「「・・・・え?」」」」

 

 

 

「一週間の入院だ。ほれ雷鎚君。君のお仲間達が来ておるよ」

 

 

「お?なんだよみんな来ていたのか」

 

 

そこにはいつもと変わらぬ彼の姿があった。

 

 

フィディオ out

 

 

 

状況を整理しよう。

・・・なぜか病室のドアが開くとそこにはフィディオとテレス、そしてストーk間違ったマークとディラン・・・さらに一ノ瀬と土門になんと秋ちゃんまでいる。

彼女がいる理由はわかっている。あの時叫んだ声が彼女のものだったからだろう。

そして彼らは俺を見るや否や一気に押し寄せてきてこう叫んできた。

 

「ソウマ!!ソウマなんだよな!!」

「馬鹿野郎てめぇ!!何生き急いでんだよ!!俺との約束もう忘れたのか!!?」

「ごめんよ!!本当にごめんよう蒼真!!」

「お前はダチの命の恩人だ!!ありがとう蒼真!!」

「本当にありがとう雷鎚君・・・・あなたは一ノ瀬君の生涯の恩人よ・・・」

「お・・・・おう・・・・・・」

 

まさかここまでのことを言われると・・・って普通はそうか。

なんせトラックとぶつかって病院担ぎ込まれたんだ。これが普通のリアクションなのか・・・

 

「・・・それで容体はどうなんだソウマ?」

 

とマークが聞いてきた。

 

「マークやめてくれ。聞かなくてもわかってるだろう?」

「!そうだったな・・・・すまなかったなソウマ・・・」

 

ん?なんでそんな同情するような目で見てるの?

 

「ソウマ・・・俺は君の代わりに世界一のプレイヤーになるよ」

「ふざけるな!いくらフィディオでもそこは譲らねぇ!!世界一は俺達だ!!」

 

え?あれ?なんだろう・・・なんか話がかみ合って無くね?

 

「君に貰ったこの命。俺は必ず世界一になって、今度は君を助けて見せるよ!」

「金なら俺達で稼いで見せる!!その金でお前を治してやるからな!!」

 

となぜか涙ながら土門はそう告げてきた。

 

「あのぉ~みなさん?さっきから何の話をしているのですか・・・?」

 

「「「「!?」」」」

 

「俺は至って健康体。一週間後には退院できるって医師は言わなかったか?」

 

 

「「「「ふぁ?」」」」

 

「だ・・・大丈夫だソウマ。俺たちはもうすでに覚悟ができている」

「テレスのお言うとおりだ・・・こうなってしまったのは俺たちの責任でもある。だからそこまで強がらなくてもいい」

「アメリカは医療も発展しているからね、それでも無理ならドイツにいる友人に頼んでみる。だけど必ず君の脚は治し治して..」

 

「いやだからどこも悪くねぇよ!?ホラそこに診断書が置いてあるだろ?」

 

 

 

そうしてみんなが俺の診断書を見る。

見終えた後のみんなの顔は、まるでこの世の終わりかのような表情だった。

 

「そ・・・・ソウマ・・・・いくらなんでもこれは・・・・」

「嘘だろ・・・トラックとぶつかってほぼ無傷って・・・・」

「ねぇマーク・・・彼って本当はガチのヤバいモンスターなんじゃ・・・」

「ディラン・・・俺はもう彼に対する常識を捨てることにしたよ・・・」

「・・・・どうしよう・・・・さっき思いっきり・・・・」//

「うぅ・・・どうすんだよ・・・・この空気・・・・・」//

「・・・・・」//

 

と俺のあまりにも常人離れした身体能力を目の当たりにし絶句していた。

 

 

こうしてひと騒ぎ終えたところで俺はアメリカでの生活を終えたのだった。

 

 

 

「そ・・・ソウマ君・・・本当に大丈夫なのかい?」

「はい。色々ありましたがとても有意義な時間でしたマック監督」

「ふむ・・それならよかった私はここ数日間罪悪感で死にそうだったよ・・・いやマジで・・」

「そ・・それは・・・ご心配をおかけしてすみませんでした」

「・・・だけど君のおかげで選手たちは大きく成長できた。本当に心から感謝する」

 

こうしてアメリカ合同合宿は幕を閉じ、俺とフィディオはイタリアへ、テレスはそろそろアルゼンチンへ戻る頃だったな。

そして本土イタリアへ帰国し、久しぶりの家族と再会した。

 

「ただいまぁ」

 

ドアを開け中へ入ると、そこにはいつもようにに両親が待っていた。

 

「おかえりなさい蒼真」

「帰って来たか蒼真」

 

しかしなぜだかいつもより明るさがない。

心なしかその日のリビングは重暗く感じ取れた。

 

「どうしたの母さん父さん?」

 

 

 

 

「蒼真。話があるの」

「・・・・」

 

 

両親の眼には明らかに何か覚悟を大きく決めたものが宿って見えた。

 

 

 

「日本へ帰ることになった。あと・・・2年後に・・・」

 

 

 

 

「え?」

 

 

 




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