マージナル・アーカイブス - 子供使い、先生になる -   作:オーバードライヴ

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00000011_まめたんを手に入れる

 仮眠から目が覚めると朝の4時半だった。久々に6時間以上眠れた気がする。ちゃんと布団で寝たのも久しぶりだ。

 

「ここはジャングルではない、んだよなぁ」

 

 そのことを思っていたよりも受け入れてしまっていることに少し戸惑っている。ランドクルーザーで爆死した以上は戻れないだろうが、それでも気になることは山積みだ。残された子たちが復讐戦などに走っていなければいいが……。いや、そういうことをしなくてもよいように指導をしてきたし、みんないい子だ。ただ、ジブリールなどは暴走していそうで少し怖い。

 

「それでもやれることをやるしかない。うん。そうだな。うん」

 

 寝室から出てシャワーを浴びる。水を無制限につかえるというのはありがたかった。ミャンマーのジャングルではこうもいかない。

 僕にあてがわれた個人スペースはシャーレが入るビルの最上部に近い階をワンフロア丸ごと借り切っている状況らしい。水回りをまとめた箇所には風呂とは別にシャワーブースがあったり、独立したキッチンのほかにリビングにはバーカウンターが用意され、そこにも浄水器と水栓があったりと、あまりに高級な造りだ。こんな上級な部屋をあてがわれていてもすでに持て余しているし、ここに呼ぶ人もいない。初日くらいはと使ってみたが、今晩からは執務室脇の仮眠室で寝泊まりで十分な気がしている。そちらにもシャワーブースがあった。

 

 そんな設備を前に、思うのは一つだ。

 

「……このビル丸ごとフル活用するような何かが、想定されていた」

 

 熱いお湯を頭からかぶりながらぼそりとつぶやいてしまっていた。イルミネーターもなく、聞く人もいないというのは静かだ。静かさのあまりに独り言が多くなっているような気もする。

 

 それにしてもこのビルだけを見てもシャーレという組織はかなり異様なほどの気合を入れて設立されたように見える。

 

 自家発電設備や強力な通信機材が収まる2フロアにも及ぶ機械室。非常用防災備蓄などが潤沢に収められた倉庫フロア。連邦生徒会のコールドバックアップとして機能するらしい普段は無人のオフィスエリアもあるが、それを差し引いてもビルのほとんどはシャーレが占有できる状況だ。中層部は一人暮らし向けのアパートのような構造になっており、シャーレの部員や必要人員の宿泊設備として使えるようになっているとアロナから聞いた。その室数だけでも80部屋を超える。その他にも各種訓練機能も充実している。実弾が使用可能な射撃ブースはもちろん、実践的な屋内演習が可能な演習場や、果てはヘリからのラぺリング降下のトレーニングができるほど天井の高い体育アリーナに25メートルプールまで完備。記者会見などができるレセプションスペースのほかに会議室が複数、簡易的な図書室まで多種多様にそろっている。

 

 この施設の維持だけでどれだけの予算がかかるのかめまいがしそうなのだが、そこまでして設立した組織の目的が『生徒会で持て余した苦情などの対応』というのはなんともちぐはぐだ。

 

 明らかに暴力を利用することを前提とした組織体制、無制限に生徒となる子供たちを配下に加えてよいという特権を与えられ、その予算も含めて権限が降りている。僕が悪人だったら一人で戦争を始めることだって可能だろう。

 

 それに個人スペースと言いつつもパーティでも開けそうな構造の私室を与えられたことを考えれば、おそらく政治的な折衝も期待されていたはずだ。戦闘の指揮だけを求められているのであれば、執務室だけでよいはずだし、僕もそれで文句はない。

 

 それ以上の価値を、おそらく求められている。

 

 なにがしたいんだ連邦生徒会。

 

「……まずは、武器か」

 

 とりあえずシャワーの水栓を閉じた。

 

 

 


 

 

 

「昨日ぶりですね、先生」

 

 リンの紹介状をもってやってきたのは巨大なビルが林立するエリア。その中の一室でユウカが紙の書類を裁いている。

 

「すごいところだね、ここは」

「ミレニアムサイエンススクールを舐めてもらっては困ります。……それで、連邦生徒会経由でコンタクトってことは、シャーレとして正式にミレニアムにご依頼ってことでいいですか?」

 

 どこか自慢げにそういうユウカのデスクの前に進んで紹介状を手渡す。斜め読みしたユウカがすぐに口を開く。

 

「ある程度の自律行動が可能な治安維持用のロボット……装甲車の代わり、といったところですか? その技術協力をミレニアムに、ということですかね」

 

 昨日のどこか直情的なやり口とは異なり、かなり正確に把握できている。参謀向きだなこの子。

 

「だいたいそんな感じだ。装甲車というよりはそれ単独での運用を主眼に置きたいけど、連携できるに越したことはない」

 

 僕のイメージはかなり固まっている。それがどこまでこの世界で有効かはわからないけれど、いきなり不要になることはないだろうと思う。打たれ強い歩兵としてのロボット――――ミャンマーで使っていたまめたんがほしい。

 

「で、そのために結構な金額を出す。と?」

「そうだ」

「……一応聞きますけど、生徒を部員として抱えた方が早いし安いし使い勝手がいい気がします。それでも必要なんですね?」

「必要だ。機械なら替えが効くし、暴力沙汰に生徒を巻き込まなくてよいならそれに越したことはない」

 

 暴力沙汰、という言葉に引っかかったのか、ユウカの眉がピクリと動いた。

 

「私たちは銃撃戦ぐらいでは死にませんよ」

「それでもだ。そこで武力衝突が発生し、子供たちに銃をもって戦えと言うことに変わりない。戦闘行為ってたとえカジュアルになってもそこは変わらないだろう。そうして子供たちが傷つかない可能性を増やせるならば、僕は手間も時間もお金も惜しむつもりはないよ」

 

 それに、暴力としての武力の意味は、変わらないはずだ。その覚悟なく無邪気に子供が引き金を引く世界だというのは間違っているはずだ。それを少しでもすくなくできるなら、それに越したことはない。

 

「……ヘンな人ですね、先生」

 

 ユウカは手元の紙にもう一度目線を落とした。

 

「こっちはそのものズバリじゃないですけど、使えそうなゲテモノが直近で見かけたんで紹介します、あとは……」

 

 そう口にすると、仕様書の二枚目を見る。

 

「戦闘用の拡張現実(A R)グラス……」

 

 そう、僕が欲しいのはインフォメーション・イルミネーターの子機だ。僕用のデバイスはシッテムの箱があるが、子供たちが使える端末がない。情報連携ができる端末が必要だ。

 

「……ガワだけなら既製品がありそうですけど、問題は中身ですかね。精度がどこまで出せるかとかそのあたりは詳しい人に聞かないとわからないですけど……」

「ユウカにはその詳しい人につないでほしい」

「はぁ……ロボットの件といい、ARグラスの件といい、紹介を書いたのは連邦生徒会ですよね? ……情報流したの誰だろ」

 

 そう言って頭を抱えるユウカ。

 

「何か不都合があるのかい?」

「いーえー? 利用されてる感じでちょっと癪に障りますけど、それだけですよーっと」

 

 ユウカが席を立つ。

 

「先生、このままお時間いただけますか? 両方まとめて解決できそうな人たちに引き合わせますんで」

「助かるよ」

「片っ端から問題児ですからあまり驚かないでくださいね」

 

 事務スペースを出ると長い廊下を歩いていく。

 

「学業の方は大丈夫なのかい? 学生であるということはそちらが本分だと思うけど」

「教育用のBDであればちゃんと消化してます」

「ブルーレイディスク? 対面式の授業じゃないのか」

「先生なのに詳しくないんですね」

「昨日来たばかりで勝手が違うんだ」

 

 嘘ではないレベルで答えつつ、隣のビルに移る渡り廊下を歩く。

 

「そもそもキヴォトスでは対面で行う授業なんて旧式な方式はほぼ絶滅しています。特にミレニアムについては個々人の適正や志望にそってカリキュラムが個別に策定され、それに必要な情報をBDや教科書で学ぶ方式に統一されています」

「じゃあ、わからないところがあればどうするんだい?」

「学習用AIのチャットボットが対応します。そもそも、対面での確認が必要な段階で、その学習に必要なレベルに到達していないと判断されます。そうなればより基礎的なカリキュラムに組み直されます」

「なんともまぁ……効率的だな」

「えぇ、効率的です」

 

 すごいでしょ? とウィンクをして見せるユウカ。

 

「おかげで『授業をする先生』というのが基本的に必要なくなりました。先生が必要になるのは、今のシステムに適合できなくなった生徒の救済措置以外になかったりするんですよね」

「なるほど、道理で学生ばかりを見るわけだ……」

「もっともそういう授業でやるのは基礎的なところ、より発展的なところについては部活動などを用いて個性を伸ばすことを推奨していますし、実際に多くの生徒がそうしています。……まぁ、勝手に部活を立ち上げてたり、成果が上げられずに廃部寸前だったりいろいろあるんですが……」

 

 渡った先のビルからもう一度空中廊下を渡る。この学園、ビルがいくつあるんだ。そんな気持ちを知ってか知らずか、ユウカがため息をつく。

 

「まぁ、問題児でも成果を上げてればいいんですけど……成果を上げてるから厄介なんですけど……今から会ってもらうのはそんな人たちです。覚悟しておいてくださいね」

「オーケー。厄介な子どもの相手は慣れてる」

 

 ジブリールやらであった直後のハキムやら、ミィリンやら、いろんなタイプの子どもを相手にしてきた自信はある。子どもの相手をするのは苦ではない。

 

「フンッ」

 

 鼻を鳴らしてエレベーターを呼び出すユウカ。下りのエレベーターに揺られた先は広いガレージのようなスペースだった。ガレージというより、ハンガーという方が雰囲気は近いか。その中央で何やらガトリング砲のようなものをいじっていた面々が一斉に振り返る。人数は三人。

 

「げ。」

「なにが『げ。』よ」

 

 その様子を見て、なるほど。と思う。確かに『問題児』であることは間違い無いだろう。女子校なのかわからないが、ネクタイをワイシャツの下に挟んで胸の間に通して出すという、とんでもない着崩しをしている生徒がいる。ジブリールが見たら文字通り憤死しそうだ。

 

 その子が金髪を揺らして苦笑いを浮かべた。

 

「だってセミナーからユウカが来るときって大抵請求書か部の予算の切り下げですから……」

「コトリ……いいわ。せっかくエンジニア部の新しい金ヅルになるかも知れないお客さんを連れてきたけど他を当たることにするわね」

「エンジニア部一同お待ちしておりましたユウカ様ッ!」

 

 金ヅルって。まぁ、正直僕もシャーレの予算総額を見て目を剥いたけれども。

 そしてコトリというらしいトンデモ着こなしの生徒――ずっと黙っているもう一人もよく見るとその横はネグリジェをそのまま着てきたのかと疑いたくなる格好なんだが――の横から比較的まともな格好をした紫がかった髪色の女性が歩いてくる。女性、といってもまだ子供だ。まともな格好なんだが今度はヘイローの横になにか機械が浮いている。

 

「はじめまして、だね? でも君の顔はどこかで……」

 

 そう言って顔を覗き込まれる。思ったよりぐいぐいくるなこの子。

 

「はじめまして、アラタといいます」

「あ! 昨日のニュースの! 連邦生徒会の先生ですね!」

 

 コトリの大きな声がガレージのような空間に響く。

 

「あぁ、サンクトゥムタワー奪還の……シャーレ、だったかな……その先生か。見たことあるはずだ。はじめましてアラタ先生。エンジニア部のラボへようこそ。エンジニア部部長の白石ウタハだ。眼鏡の方が豊見コトリ、ゴーグルの方が猫塚ヒビキだ」

「先生は治安維持行動に投入可能なミニ装甲車みたいなロボットをお探しよ。月例の学内コンペに出してきたゲテモノあったでしょ」

「コマちゃんのことですね! 取ってきます!」

 

 コトリがそう言って全力疾走でガレージの奥へと消えていく。

 

「紹介状の出所を探ってたのはそういうことか」

「……先生の想像にお任せします」

 

 ユウカがため息をつく。学内のコンペティションに出しただけの何かの情報を知っているかのように連邦生徒会の紹介状が出てきたことを警戒しているらしい。それでもじろじろとこちらを見てくるけれども直接聞いてこないあたり、攻め手に欠いているといった状況だろうか。

 

「僕が要望を出したのは今朝だが、それ以外はわからないよ」

「情報提供感謝します」

「?」

 

 ウタハが首をかしげているので早々に話題を変える。

 

「それにしてもいろんなものがあるね。ここは」

「ふふっ。マイスターの夢の城だからね」

「マイスター?」

「ミレニアムでは機械の専門家の事をそう呼ぶんだよ。先生は機械は得意な方?」

 

 ウタハの問いにはわずかに考える。この世界の機械には通じていないという現実問題もあるし、相手の専門性がどんなものかわからない以上は下手な回答は避けたい。

 

「拒否反応はないし、情報を扱うのは得意な方だ」

「お、じゃあヒビキの方が話が合うかもね。うちの電装系専門だ」

 

 黒っぽい格好の子がぺこりと頭を下げる。

 

「ごめんね先生。少しヒビキは口下手なんだ」

「気にしてないよ。それで、詳細を確認する前にいろいろと用意をしてもらってるようなんだけども、考えている仕様を確認してほしい」

 

 ウタハに要望を渡す。紙をペラペラとめくる音がいやに大きく響いた。

 

「ふむふむ。ハードウェアとしてはあまり難しくない要望だ。コストをどこまでかけて良いかにもよるけど……ソフトウェアの方はヴェ……いや、知り合いを個人的に頼れば実現は可能だと思う。それに今お見せするLCM-X00“コマちゃん”は現状でほぼ仕様を満たしていると言えるかな。コトリ! 大丈夫かい?」

「今そちらにっ! コマちゃんズ、前進微速っ!」

 

 ハンガーの奥からゴムがすれるような音とモーターの駆動音が聞こえてくる。

 

「基準、3号機! 左に向かってー、進めっ!」

 

 ハンガーの奥からコトリの号令に合わせてやってきたのは……なんというか、赤い昆虫のようなロボットだった。ミャンマーで使っていた“まめたん”よりは大きいが、基本的なフォルムは近い。高さはおそらく120センチほどだろうか。ボールを上下に押しつぶしたような扁平な本体から4本の足が伸びており、その先のタイヤで走ってやってくる。それぞれの足と正面には細長い装甲板らしき板が張り付けられているのが大きな違いか。数は5機。その中央の機体の横にしがみつくような形でコトリが乗っている。

 

「ぜんたーい、とまーれ止まれ!」

 

 キュッ、とゴムが鳴る音とともに横一列に並んだそれら。

 

「これがエンジニア部の最新作。ロジスティック・コンベアー・マシン試作一号機、開発コードLCM-X00、愛称はコマちゃんだ」

 

 ウタハが自慢げに両手を広げて見せる。

 

「コンセプトは『走る対爆弾薬庫』。脚による歩行とタイヤによる走行の切替も可能。タイヤ走行なら300キロのペイロードを抱えて速度は120キロまで出せる。さすがにバンカーバスターには非対応だけど、装甲部の強度だけなら対戦車ミサイルも防げる」

 

 ウタハがスペックを紹介しながらそのロボット……コマちゃんズに近づいていくので僕もそれを追いかける。正面についている防弾板の裏にはどうやらマニピュレーターが仕込まれているらしい。脚が4本に手が2本。本当に昆虫じみてきた。昆虫から頭を切り落とした感じだろうか。脚や腕が生えている胸部と、薄く平べったいコンテナである腹部がある。どうやら腹部のコンテナに武器や弾薬を積んで移動するというコンセプトらしい。

 

 うん、これは“まめたん”というより、高性能な“ドンキー”だな。『走る対爆弾薬庫』というコンセプトからしてもかなりの完成形に近い気がする。

 

「コトリがやったように、左右にはハンドルとステップを用意、二人までなら跨乗移動(タンクデサント)も可能だ」

 

 コトリがしがみついていた場所には手すりがあり、足元にはステップも一応ついているらしい。ただ、これで120キロで移動されたら、たまったものではないだろう。ステップを踏み外した日には見るも無残なことになる。

 

「それにですね! 武器を運ぶだけじゃないんです! コマちゃんズ! 防御陣形!」

 

 コトリが指示を出すと両前脚に張り付いていた防弾板がガチャンと前を向き、腕の防弾版と合わせて結構な広さの盾ができた。僕でもしゃがめば十分に隠れられそうな広さがある。

 

「なるほど、盾としても使えそうだね。それに迫撃砲や軽機関銃なども入れられそうだ」

 

 コンテナ部分は車のトランクぐらいの広さがある。使い方としては、歩兵と一緒に前進してトラップなどを排除しつつこれを盾に足並みそろえて前進というのが主な用途だろうか。哨戒や緊急展開にも使えそうだ。

 

「指示出しはさっきやってたみたいに音声認識?」

「も、できる。と言った方が正しいかな。まだそのあたりのアプリケーションの開発が追い付いてないんだ。ほかにはタブレットで指示出しをしたり、誰かひとりについていかせたりって感じかな。でも実際に使っているわけじゃないから、どういう風に使うかの作りこみがまだまだっていうのが現状だ」

 

 ウタハはそう言ってこんこんとコマちゃんを叩く。

 

「稼働時間は?」

「バッテリーで戦闘もフルでやると6時間強。待機だけなら10日間といったところ。バッテリーパックは外付けで交換はコマちゃん同士の相互作業でできて、充電済の交換バッテリーがあれば、1機あたり30秒もかからない」

「……実用レベル、だね」

 

 外付けのバッテリーパックというのは、後ろのコンテナの下というか、脇というか、そのあたりに大きく二つの箱が張り付いているから此のことだろう。見た目は灯油タンクみたいな見た目だが、バッテリーをわざわざ二つに分けているのは被弾対策だろう。学生の考案と考えると十分に実戦投入可能なレベルのように見える。

 

 あとはこれ単体でどこまで動かせるか、といったところだろう。動かしてみればわかるだろうし、難しければ人員をつけて運用するほかない。そうなれば……

 

「……これ、乗って操作できないかな」

 

 思いついたことをぼそりと口にすると、エンジニア部の全員の視線が突き刺さる。ユウカのため息が聞こえた気がするが、それを確認する前にウタハが一気に距離を詰めた。

 

「やぁやぁやぁやぁ、先生もそう思ってくれるとは! この高性能な駆体を自らの身体の延長として振るい、その最高スペックを活用するロマン! 先生もわかってくれるかい!」

 

 ハッスルするウタハのとなりで腕を組んだコトリが大きく頷く。

 

「やはり拡張の方向はそっちですよね! 人員と同数のコマちゃん配備すればどんな相手でもまず負けないところまでいけますし、高速道路を疾走して緊急展開も緊急離脱も思うがまま!」

 

 ヒビキも負けじと口を開く。

 

「それもいいけど、通信機能強化して指揮官機用ユニットを搭載した有人機と武装を積んだ無人機の混成の方が多分有用……」

 

 そこで一瞬会話が止まり、エンジニア部の面々が頷きあう。

 

「どうだい先生、エンジニア部の顧問に―――」

「コホン!」

 

 わざとらしいため息が背後から聞こえる。いかにも怒ってますといいたげな声が割り込む。

 

()()()()()()先生がどう動くかはミレニアムサイエンススクールとしては感知しませんが? そういう話はちゃんと我々生徒会(セミナー)を通してくださいね」

「……先生、ぜひ前向きに検討してくれ。技術の発展には理解者と予算が不可欠なんだ」

 

 ウタハの伊達や酔狂では言ってないぞと迫力のある念押しに一瞬考え込む。顧問になる云々という話は別にしても、無人機としても、子供たちと連携しても使える盾役兼重量物運搬役のロボットが手に入るならぜひとも欲しいところだ。

 

 とりあえず、できるところから確認していこう。

 

「とりあえず今どれぐらい動かせるのかとかを確認したい。アプリで動かせるようにしていると言ってたね。そのアプリとか、動かし方を見てみたいけど、僕でも動かせるかな?」




完全にまめたんではなく、攻殻機動隊ARISEのロジコマになってしまったけどかっこいいからよし!!

次の話で導入はなんとか終えたいところ。がんばります……!

次回 弾薬庫vsドローン

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