マージナル・アーカイブス - 子供使い、先生になる -   作:オーバードライヴ

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日刊ランキング入り、赤バー点灯ありがとうございます。

人を選ぶクロスオーバー作品でここまで多くの読者の皆様に呼んでいただけているということで少々恐縮しております。皆さまありがとうございます。

今回は視点がアラタ視点から外れます。タイトルの2進数部が補数になっている話はアラタ以外の視点の話ということで、どうぞよろしくお願いします。

それでは、ブートアップ。


11111101_量子論的ファンタジー

「……えっと?」

「ハレ、急に呼び出してごめん」

 

 エンジニア部からの呼び出しを受けてみると、意外な面々がそろっていた。真っ先に気が付いたウタハが苦笑いで寄ってくる。

 

「ユウカもいるの? あと……そっちの男の人は?」

 

 試験用のフィールドの前にグレーのスーツに真っ青なネクタイを締めた大人が立っている。ヘイローが見えないということはキヴォトスの外の人だろう。こういうところで見るのはめずらしい。

 

「シャーレのアラタ先生、昨日サンクトゥムタワーの奪還をしたって、ニュースで話題になってたでしょ。で、エンジニア部のプロダクトに先生が興味を持って、制御プログラムの開発に()()()()協力してた小鈎ハレさんにもご足労願ったってわけ。後でハレさんには別件の相談もあるんだけどね」

「ふーん」

 

 ユウカの補足を聞きながら、つかつかと合流。

 

「初めまして、先生。ミレニアムの非公式サークル『ヴェリタス』の小鈎ハレだよ」

「アラタ・リョータだ。よろしく。非公式サークル、ということは部活とは違う訳だね?」

「本業はホワイトハッカーなの」

「いや、本業は学生でしょうが」

 

 ユウカがロマンのないことを言う。とりあえず黙殺。

 

「で、私は何をすればいいの?」

 

 皆の前にはLCM-X00が7機待機している。……たしかコンペティション用に5機、予備機というか実験機を2機作ってたはずなので、全機引っ張り出してきた計算だ。

 

 質問にはコトリから答えが返ってきた。

 

「デモンストレーションを兼ねて、7機同時に操作できるか試してみようということになったんですけど、ハレさんには攻撃側のドローンのコントロールをお願いしたいんです」

「ハレ以上のドローンオペレーターはミレニアムにはいないからね」

「お世辞はきらいなんだけどな」

 

 ウタハのお世辞を聞きながらタブレットを用意。ヒビキが演習用の標的ドローンを取り出してきているのが見える。アレの操作をしてほしいということだ。ドローンについているIDタグをタブレットで読み込み、同期をかける。

 

「先生の用意は?」

「先生のタブレットにコントロール用のアプリを入れてもらいました。エミュレータをかましてるらしいですけど……」

 

 エミュレータ。

 

 先生のタブレットはどうやら特殊なOSで動かしているらしい。エミュレータ越しにちゃんと動くのかは保障外だが、動かすつもりならこれ以上口を出すことでもないだろう。

 

「使えるならいいけど」

 

 その先生はヘッドセットを耳に引っかけ、なにやらタブレットを操作している。その様子を見ながら手伝ってくれているヒビキを見る。

 

「ヒビキ」

「先生のオーダーだよ」

「結構な自信家なのかな」

 

 標的ドローンと言いつつ武装も十分にあるし、数は飛行型が5機と地上型が25機の合計30機。演習の想定にもよるが3倍の兵力差を用意していることになる。コトリが『ハレさんには攻撃側』といっていたから、おそらく先生が防衛側。時間制限付の演習でもやるのだろうか。

 

 LCM-X00の電源が入った。一斉に動き出す。どうやら操作感の確認をしているらしい。直進、左右への移動、超信地旋回……プリセットの動きを一通りなぞっているのがわかる。

 

「……ん。私の方は用意できたよ」

「僕もだ」

 

 一通りセットアップが終わったところで、誰宛てでもなく連絡すると、先生の方も用意が出来たらしい。

 

「それじゃ、なんで私がレフリーなのかわからないけど、とりあえずルール説明するわね」

 

 仕切るのはユウカらしい。確かに適任だとは思う。評価されるのはLCM-X00だ。そう言う意味ではエンジニア部の面々が審判するよりはユウカの方がより公平だろう。

 

「実施してもらうのは紅白に分かれての防衛戦。先生のコマちゃんズが防衛側、ハレさんのドローンが攻勢側で、ハレさんのドローンを全滅させれば先生の勝ち、ハレさん側はコマちゃん一号機、もしくはそのコンテナを破壊できたら勝ち。時間制限は基本ナシだけど、30分経っても勝負がつかないならその時の残存機の割合で勝敗を決定します」

 

 ……ん?

 

 条件に首をかしげる。攻めるのか守るのかよくわからない条件だ。それでもやれる自信があるということなのか。まぁ、いいけど。コマちゃんズはエンジニア部がLCM-X00につけた愛称だったはずだ。先生はどうやら7機のLCM-X00だけで30機の小型ドローンを相手取るつもりらしい。

 

「フィールドはこの試験フィールドいっぱい、幅50メートル、奥行き250メートルをフルに使えます。仮設障害物の破壊はOKですが、スコア等には加算されません。双方レーザーガンの被照射時間の累計をもって撃破を判定しますが、装甲板への照射はカウントしません。また、スモークの使用を許可します。……レギュレーションはこれくらいだけど、双方質問事項は?」

「僕の方はなしでいいかな」

「……ユウカにはないけど、先生に聞きたい」

 

 安全な制御エリアに戻りつつ、口に出す。

 

「なんだろう?」

「元々LCM-X00は生徒との連携を前提に開発されてたと思うんだけど、単独でやって意味あるのかなって」

「やってみればわかると思うし、僕は前に似たような機材を3000機ほど同時運用していた経験もある。多分良いところまでいけると思うけど。ダメだったらダメだったで使い方を戻せば良いだけだしね。演習だし、気楽にいこうと思っている」

 

 どこか困ったような笑みを浮かべている先生はタブレットを振る。画面に表示されるのは、私がLCM-X00のために開発した制御用アプリケーション。

 

「……プリセットの動きだけならすぐ突破できますよ」

「忠告だね。ありがとう」

 

 制御エリアはそんなに広くない。一応防衛と攻勢で制御卓は分かれているものの、声は普通に届く距離だし、そもそも先生も私も今回はタブレットで操作することになる。あくまで慣例として、分かれて座るようなものだ。

 

「質問が無ければ配置時間を120秒とります。よろしいですね。演習フィールドから全員待避してください。エンジニア部避難済みですか?」

「もちろん。全員待避澄み」

 

 ウタハが頭数を数えて返事をしたらしい。

 

「それではタイマーをスタートします。120秒後に状況を開始してください」

 

 

 


 

 

 

 相手の位置は明確にわかるし、相手の動きも明確にわかる。こういう状況では守り手側が有利なのはある意味当然とも言えた。

 

 でも相手はそれを帳消しに出来るほどのハンディを背負っている。私はアプリケーションの開発者だから知っている。あのアプリケーションはヴェリタスのラックに組んであるサーバレベル、少なくとも高負荷を前提とする冷却機能が充実した据え置きPCでの運用を前提としている。タブレット程度の処理能力の場合、リアルタイムでの処理を続けるにはプリセットの動きをコマンドとして叩くほかない。全部個別に指示を出すとしたらかなりの量の演算が必要になる。

 

 しかもそれを7機分同時に捌くのだ。先生一人で。

 

(それでも勝てるって踏んできたわけだもんなぁ)

 

 正直舐められていると感じる。

 

 お世辞も嫌いだが、腕を低く見積もられるのはもっと嫌いだ。さて、どう処理しようか。相手のレベルに合わせて動きつつ、真綿で首を絞めるのがいいか、その余裕もなく叩き潰すのがいいか。

 

 LCM-X00は7機、状況開始と同時に3グループに分かれた。2機セットで、大将の1号機だけ3機セット。2機セットの二組が外から回り込むように動き出す。戦車並の装甲と打たれ強さは折り紙付だ。航空ドローンで位置を掴みつつ、迎撃に入る。

 

「……というより、向こうが攻めるんだ」

 

 ポンポンポンと圧縮空気が弾ける音。煙幕弾が発射されると同時に、機械油を使って煙幕を焚いている機体がフィールドをクロスするように動き出す。機体本体のコマンドとしては妙に深いところを打ってくる。

 

「……ん? これプリセットになかったと思うんだけどな」

 

 煙幕を焚いている機体に向けて砲火代わりのビームを浴びせてみるも装甲板で防がれる。こちらも二つのグループに分けて大まかに誘導。オートメーションで射撃開始。30機のコントロールなんてまともにやっていたら指示が行き届かないものから喰われる。さすがに15機の集中砲火だと防げないビームも出てくる。撃破判定はビームの総照射時間で決まる以上、集中砲火で各個撃破が有効なはずだ。

 

 その時、アラートが立つ。ロックオン警報、鳴らしているのは煙幕を焚いているLCM-X00にレーザーを浴びせていた機体の一つだ。こちらの指示より先にオートメーションで回避に走る。射撃体勢が解除される。それが連鎖し、数基が隊列を崩した。

 

「!」

 

 まずい。ドローンの処理としては正常だが、今の動きは私の想定外だ。

 

 煙幕の中から一機飛び出してくる。それがそのまま体当たりしてくる。速度も80キロ近く出ていたはずだ。金属同士がすれる嫌な音が複数回。オートで動かしていた地上型ドローンが5機ほど行動不能になる。判定もへったくれもない。物理的に動作不能だ。

 

「わぁ! コマちゃんすごい!」

 

 コトリの素直な反応の合間にも、跳ね返った衝撃を回転運動に変えて大きく進路を外れずにそのまま抜けていく。ど真ん中に飛び込まれて、編成を組み直す前に相手はキルゾーンを抜けていた。

 

「……。」

 

 チラリと先生の方を覗き見る、タブレット以外に操作している様子もない。手元がうごいているほかに音声入力を多用しているのか口元も動いているのがみえる。

 

 見たこともないタブレットで、見たこともない指揮を出されている。それで、ハッとした。

 

「……エミュレータってそういうこと」

 

 先生の評価を、変な人から要警戒に引き上げる。どうしてアプリが落ちないのかはわからないが、プリセット以外の動きを引き出せている理由はわかった。エミュレータでおそらく莫大なリソースがあるようにアプリケーションに誤認識させている。つまり、ローンチしているフル機能が全て使える状況だ。

 

 だとしても、おかしい。フル機能で個別に制御しているのだろうか。7機全部を? 同時に? 一人で? さっきダウンロードしたばかりのアプリケーションで? 初めて使うドローンで?

 

 それが本当なら先生が持っているタブレットはヴェリタスのサーバ一台分ぐらいの処理能力をあのハンディサイズに収まるバッテリーだけで動かしていることになるし、それで出された解析情報をあの小さな画面で瞬時に把握して7機全てに個別に指示を出し続けていることになる。そんなことができるのだろうか。できるとしたらあの先生が化け物じみた指揮管制能力を持っていることになる。

 

 そうじゃなくても、そんな処理能力を実現しているらしいあのタブレットは是が非でも解析しなければならないし、このミレニアムサイエンススクールでドローンの開発、操作では負けない自信もあった。

 

 油断していれば、喰われる。

 

 タブレットを制御卓に置く。なりふり構っていられない。Bluetoothキーボードをポケットから取り出しすぐにリンクさせた。ヴェリタスのサーバルームの適当なマシンに情報を叩き込み、処理能力を水増しする。

 

 突っ込んできたLCM-X00を逃すわけにはいかない。周囲のドローンを総動員してハチの巣にする。その間に飛行ドローンが1機シャットダウンした。その間にも地上はどんどん煙幕で満ちていく。目視ではなくセンサを頼りに位置を探る。その間に地上型が1機喰われた。

 

「くっ……!」

 

 残っていた飛行型がほぼ同時に落ちた。平面的な視界に制限することを狙ってきている。次に来るのはこの煙幕を使って散発的なゲリラ戦か、一気に突っ込んでくるか。

 

 どう動かすのが正解か、悩む。

 

「む……、あ、大丈夫か」

 

 一瞬先生の方が唸ったようだが、すぐに解決したようだ。煙幕の中から2機同時に飛び出してくる。陽動だろうが、喰いつかねば狩られる。分散しては端から削られる。集中して戦うしかない。その間にも煙幕を吐いていた機体がすでに背後に回り込んでいる。すでに包囲された。

 

 こちらが1機落とす間にもう1機が致命的なレベルまで踏み込まれている。相手のレーザーの乱射でこちらがまた5機落ちる。もう手持ちの半数が解けた。レーザーの発砲命令を出すが、エラー。

 

「なんで!?」

 

 一瞬脳が理解を拒む。エラーコードはフレンドリーファイヤ防止機能の作動を告げていた。LCM-X00に懐への進入を許しすぎた結果、私が操作するドローン同士が互いの射線に入ったせいで同士討ち防止のためにトリガーがロックされた。その一瞬の理解すら置き去りにまたドローンが落ちる。片方の味方機が落ちたことで同士討ちエラーが解除されたがすでに射線は防弾板で防がれる。

 

「……っ!」

 

 キーボードの上で指が迷う。なんだこれは。一方的に蹂躙されている。私の作ったプログラムで、私が狩られかけている。

 

 すでに半包囲されている以上、その外に脱出するしかない。相手の大将機は煙幕の向こう。ただし、残り5機のうち3基は既に包囲のために大将機から離れている。

 

 明らかな罠だ。それでも、もう突破するしかない。

 

「あぁもう!」

 

 大将機に向けて全機を動かす。煙幕の中に飛び込む形になる。煙幕で可視化されたレーザーが、私の操作するドローンを一網打尽にするのが見えた。

 

 

 


 

 

 

「うん、操作感は問題ないし……アプリケーション側はリソース調整が必要だけど、本当によくできてる」

 

 先生はそう言いながらLCM-X00の導入に向けてエンジニア部と話している。どうやら最終的にはこれを100機単位で発注するらしい。エンジニア部だけでは当然生産しきれないので企業かどこかで部品の製造をしてもらい、シャーレのビルのメンテナンスエリアを使ってノックダウン方式で生産するという流れになっているように聞こえる。そのかわり、しばらくはシャーレの機材としてLCM-X00を占有する。ということらしい。

 

 エンジニア部はLCM-X00の運用がある限り、ライセンス料とメンテナンス契約だけでも部費が実質1.5倍になるような大口契約だ。エンジニア部のメンバーをシャーレの部員としても扱うことで、LCM-X00の組み立て、整備レーンがミレニアム(がっこう)に縛られないエンジニア部の第二ラボとして機能することになる。ユウカの額に浮かぶ青筋さえ無視すればエンジニア部の予算不足は円満解決といったところだろうか。

 

「で、ハードウェアの方はそれでよいとして、ソフトウェアの方かな。こっちもこの端末に合わせてモディファイが必要だし、可能ならLCM-X00側にAIを搭載してある程度の自律行動やコミュニケーションを可能にしたい。結構な大規模改修になるし、必要ならシャーレ用のデータセンター機能も構築しないとなんだけど、協力がもらいたい」

 

 完全に燃え尽きている私のところに先生がやってくる。

 

「部員が情報を見れるようにするARグラスとの同期も取らなきゃいけないし、かなり大変だと思うんだけど。受けてくれないだろうか」

「……一つだけ、質問させてほしい」

「なんだろう?」

 

 先生は膝をついて視線を合わせてくる。優しい表情。数分前にヴェリタスのサーバまで動員して動かしたドローンをタブレット一つで叩き潰してきた人の笑みを、私は素直に受け取ることができなかった。

 

「先生はこのプログラムでどれだけのユニットを同時操作するつもり?」

「そうだね……。最低でも1500ユニットを同時操作したい」

「せっ……!?」

 

 私よりも先にヒビキが卒倒した。私だって卒倒できるなら卒倒したい。

 

 もちろん情報の粒度もあるだろう。操作の粒度もあるだろう。それでも、そんな数を同時にオペレートするような想定は、PMCでもまずしない。そんな数を『最低でも』として叩きつけてくるこの先生はおそらく狂気の類だ。

 

「あの。先生……? 本気?」

 

 ウタハも苦笑いを浮かべている。苦笑いで済んでいるということはまだその異常さを認識できてない証拠だし、何もわからずに首をかしげているユウカがうらやましい。

 

「本気も本気だ」

「ちなみにだけど……それだけの規模の指揮した経験は?」

「ある」

 

 即答だった。

 

「3人1組の戦闘ユニットとLCM-X00のような戦闘ロボットの合計数にはなるけどね。3000組までは同時オペレーション可能だし、それをして勝ってきた」

 

 その笑みにゾッとする。それを聞いてユウカも初めてことの重大さを理解したらしい。

 

 7機どころではない。3000組の戦力を同時オペレート可能な指揮官がキヴォトスを自由に動き回れることが判明した。各組にリーダーを置いて個別の指揮を執ってもらうとしても、この指揮官一人だけで、1万人規模の戦力を運用可能だとさらりと明言したのだ。そんな人数が組織的に攻撃に回れば、ミレニアムどころか、ゲヘナもトリニティすらも飲み込めるかもしれない。レッドウィンターの物量戦だって十分に対応できるだろう。

 

「それに耐える機材と通信環境が必要だ。こちらも可能な限り情報と環境を提供する。協力してほしい」

 

 差し出される手。拒めるか。半ば脅迫じゃないか。この戦力がもし()()()()()()

 

 可能な限りの情報を提供するといった。あのドローンの操作技術、リソースをフル活用して動かす指揮能力と、それをAIに反映できるかもしれないチャンス。そしてそれを可能にしているあのタブレットに近づけるチャンス。

 

 ハッカーとして、技術者として、この差し出された手を拒めるか。

 

「条件がある。私ひとりでそんな仕様の実現は無理だから、ヴェリタスのほかのメンバーにも協力が必要。ほかのメンバーの交渉に付き合って」

「わかった。約束しよう」

 

 差し出された手は当然人肌で。生暖かい。それが妙に恐ろしかった。

 

「契約成立だね。よろしく、ハレ」

 

 もうミレニアムはシャーレを、正確には先生を無視できない。おそらくユウカはセミナーを代表してシャーレとコネクションを維持せざるを得なくなった。それはニアリーイコールでユウカも部員として動かざるをえないということになるし、その情報がゲヘナやトリニティに知られたら、当然ユウカクラスの重役が飛んでくるはずだ。

 

 形骸化した連邦生徒会が切ってきた、大人というカード。その一枚目を今、ミレニアムが引いた。

 

「うん、よろしく。先生」

 

 きっとこれは、悪魔との契約だったに違いない。そう思う間にも先生はどこかに呼び出されたのか、部屋を出ていく。

 

「シャーレ……」

 

 ここまで完膚なきまで叩きのめされたのは初めてだ。もし、私がハッカーとして有名になって、自伝なんか公開するような人間になったとしたら、きっと今日のことを書かなくちゃいけなくなるのだろう。だとしたら、なんて書けばいいのだろう。

 

 そうだ、きっとこう書こう。

 

 

 

 彼はファンタジーだった。彼のファンタジーはここから始まったのだ。

 

 

 




ということで、導入はこれくらいにして、次章にまいりましょう。

出したいキャラを出すためにも時々日常シーンを挟むかもですが、基本はメインストーリーをなぞっていければと思います。

それでは次回から新章となります。

感想・評価などはお気軽にどうぞ
これからどうぞよろしくお願いいたします。



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Op.1:Operation HARAKHTE

――――奇跡なんて起きないと、知っていたはずなのに。
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