私はただ、あの日の願いを叶えようとした、だけなのに、運命って本当に残酷で、容赦なくて、私から全てを奪っていく。
どうしてなの、私が何をしたっていうの。
————————————『まだ、わたし、死にたくないよ』
東京のとある電気屋で透明な窓ガラスに囲まれて展示されたテレビでは連日あるニュースが流れていた。通りを行く道行く人々は幾人かが立ち止まり、それに見遣る。口々にまたか、そんな、と呟き、再び歩き出す。生憎と天気は曇りと雨、立ち止まり長く眺める人はそれに関係している人か、もくしはファンなのかもしれない。
『————-アイドルグループB小町のアイさんが、自宅マンションにて、殺害された事件から三か月後、同じくアイドルの天沢灯さんが先月交通事故で亡くなったばかりであり——-』
『————アイドルの長瀬麻奈さんが、交通事故で亡くなりました』
『有名アイドルが続けざまに亡くなったことを受けて、厚生労働省より各社報道機関には、自殺報道ガイドラインが呼びかけられており——』
ああ、なんて残酷で、美しい、運命なのでしょう。例えそれが神のような存在が描いたシナリオだったとしても、彼女たちは一瞬の輝きを見せつけていた。ならば、それに応えるオモチャが必要でしょう。
星野アイの愛を、天沢灯の好きを、長瀬麻奈の恋を、全てを背負える嘘つきな愛で、歌が好きで、密かな恋をする運命を定められたオモチャ
————さあ、喜劇と悲劇の溢れ出る最高の劇を始めましょう
幕は開かれ、始まりを告げた、運命を決めるも変えるも神次第、
オモチャは、たくさん足掻いて見せてね。
その日、その子は生まれた。魅力的な容姿と声をもち、誰もを魅了する才能を持ち合わせた小さな女の子の赤ちゃん。
運命は残酷にも歯車が回るように動き始めた。その子の両親は確かに見たのだ、人々に希望を与える姿を。
だから大切に、大事に育てた。丁寧に宝石を銀細工を扱うように。
もちろん、神にとって都合が良い感じになるようにだが。
ただまぁ、神が描いた脚本には両親は最終的に不用な存在、神のオモチャを見事に育て上げた褒美に、神は苦しませない最高のやり方で、無駄なく感動的な、定めを与えられた。
『——-昨日未明、デル・アシナ航空447便が太平洋沖合で消息たったことが判明しました。情報によりますと消息の直前に異常事態を告げていたとのことから、墜落したと——-」
神は都合の良い道具を使っておもちゃを見事に創り上げた。あとは実際に運命を与えて動かすだけ、さて、やっと神の描いた脚本とおもちゃが揃ったのだ、あとは、ただ物語りが始まるのを待つだけだ。
あゝ、早く希望を絶望を、魅せておくれよ。わたしの可愛いおもちゃ
良いこのみんなは、推しの子見てからアイプロ、セレプロの順で見ることを進めるよ。精神ダメージ少なくなるかもだから、多分ね‼︎
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