「———えー、私たちのクラスの出し物は、ライブとなりました。各々班を組んで何をやるのか、決めて提出してください。以上」
はーい、世界で可愛い美少女ランキングトップ10には絶対入る天星瑠奈だよー。早速だけど学園祭の出し物がライブになりました。唐突すぎるって? こちとら朝から叩き起こされてとっても寝むたいのさ。
「えっと、天星さんは何がやりたいかな。やっぱり歌? 」
「うん、星野くんも良いかな? 」
「......ああ、構わない、歌唱曲はどうする、練習する時間は余りないが」
「あー、どうしよう。天星さんは何かある? 」
「はいはーい、実は歌いたい曲があってね。曲名は——
文化祭前日の放課後、私は星野アクアマリン、略して星アク、なんだか呼びづらいなあ、とにかくこの言いづらい状況解決するために星野くんに話しかけた。
「......星野くん......ほーしーのくーん」
「はぁ、聞こえてる、で何? 」
「星野くんのこと、下の名前で呼んでいいかな」
「別にいいよ、双子の妹が違うクラスにいるから」
へぇ、アクアくんには、双子の妹がねぇ、双子で性別違うのって珍しいのかな、珍しくないのかな、まあ、どっちでもいいか。それよりせっかくだし、下の名前で呼んでみよ。
「アクア、くん? おー、アクア、アクア、にひひ、きゃわいい」
「何故、くっつきながら名前を連呼されるんだ、というか距離感壊れてないか? 」
えへへ、アクアくん弄り楽しいなあ。まぁ、要件の半分くらいは済んだし。残りもやるとしましょうか。
「———ねぇ、アクアくん、文化祭のライブ絶対みててね、特等席でさ」
「...はあ、わかった。だから離れてくれ、クラスの目が痛いから」
これだけ美少女に念押しされたのだから、そうそうぶっちすることはない、はずだ。でもアクアくんって陰キャパワー増し増しのときがあるし、どうだろうなあ。
「むう、アクアくんってシャイなんだー」
とはいえ、さすがにこの状態、アクアくんに後ろから抱きついた格好は恥ずかしい。
「——それじゃ、約束だからね。また明日、アクアくん」
私が離れて教室から出ようとする時にはアクアくんはものの見事に、クラスに捕まってしまっていた。きっと質問攻めの嵐だろう。私も何か聞かれる前に退散するとしよう。
『ねぇねぇ⁉︎ お兄ちゃん今のすっごく可愛い人って——-』
廊下にまで聞こえるのはおそらくアクアくんの双子の妹さんの声かな。これは帰っても質問の嵐だね。
ふふ、明日が楽しみだなあ、最高のライブにするねアクアくん。
☆★☆★☆★
文化祭ライブ当日、私にとって初めて大勢の人前で歌う日。私の心からの好きが皆に伝わるように精一杯歌うだけだから。
さあ、始めよう最高のライブを――――――
「First step」
流れるテンポの良い曲が出会いと始まりの春を思わせる。
「心から好き、と思えるものに~♪ 巡り合えたって 初めて思えたよ♪ 」
君を見て最初はこう思った、どうして笑わないんだろうって、だからかな、私の好きを伝えたくなったのは
「胸の高鳴りは 偶然じゃない♪ 正しいドア選べたサイン~♪」
いまもこれで君が笑ってくれるとは思えないし、そこまで自信があるわけじゃない。
「桜色の風 励ますみたいに~♪ 私の背中を押すの~♪ まだ知らない道 何があるかな~♪ ときめく予感 溢れて~♪ 」
でも少しでも君の心に何かを灯すことができたなら最高だって思えてる。
これは私だけの誰にも言わない秘めた思い。
「I feel Like I can do anything~♪ 」
「いま始まるstory~♪ 」
きっといつか言えるその日まで、私は嘘を貫いて見せる。
「花びら舞うように~♪ほら軽やかな 足取りで~♪」
だから聞いて欲しい、見ていて欲しい、私は君を絶対後悔させないから。
「未来へ 急ごう 駆けてゆこう~♪ 描いていたGlory~♪ たどり着けるように 顔をあげて 前をむいて Ready~♪ この歌に願い込めて 踏み出すよ~♪ First step〜♪ 」
――――――――――
歌い終わった私に、特設ステージとも言える会場でたくさんの拍手が響き渡る。精一杯の限界まで歌いきったからだろうか、体の疲労感があってもそれを感じないほど興奮している。
大きく息を吸って、震える鼓動を落ち着かせて目当ての人物、アクアくんを探して見渡す。
どうやら妹さんと一緒に見ていたらしい、というより妹さんに捕まって連れてこられた感じがする。
これはあとで徹底的にいじってやろう。どうせなら滅茶苦茶興奮している妹さんも巻き込んでみようかな。
私はしばらく拍手とアンコールの呼び声を背にゆっくりとステージを降りていった。
難産すぎてメンタル使い切ったので、癒やし求めて旅に出ます、一日は探さないでください。
今回の配合比率、 長瀬麻奈4割 天沢灯3割 星野アイ3割となっております。
主人公の性格がミックスし過ぎて闇鍋になっております。
続きは筋肉マッチョになったら書くかもしれない。
続きが読みたいかどうか
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別に良い