薩摩の子 作:キチガイの人
感想お待ちしております。
台風で市営バスが止まるらしいっす。
大変ですね。明日も仕事頑張ります(´;ω;`)
追記・咸君→みっちゃんに修正。8/9は休みです。台風強いわ。
私は
ゲームを見ることが目的ではなく、ただ単純にオーカと密着したいだけ。この夏場は非常に暑いはずなのに、なんか分らないけど定位置にいると安心する。まるで彼に抱きしめられているような幸福感を覚え、彼の胸にもたれかかり、彼に後ろから抱きしめられるのがお気に入り。
邪魔かな?って聞いてみたけど、私の彼氏は「お好きなように」と許可は貰った。
この体勢は大好き。
オーカの胡坐の上で寝たことがあったが、とっても幸せだった。私は愛されてるんだって、彼は何も言ってないのに実感してしまうのだ。
「ごおおおるああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛テメェ俺の
「ハァアアアアアア!? 加速全然出ねェんだけど馬鹿じゃねェ──そこのキラキラネーム待ちやがれ逃げるな卑怯者オオオオオオ!!」
「ちょ、待──それは流石に卑怯でしょう!? 人の心ないんですか!? そんなことして恥ずかしくな……エセ島津そこを動くなあああああああ!!」
「ちょこまかっ、ちょこまかと……! あっ、
私もこの環境下じゃ全然寝れないけど。
身内での対戦ゲームをするとき、私の彼氏を含め、島津家のみんなは口が物凄く悪くなる。悪くなるというか、暴言がデフォルトになる。マリオカートもそうだったし、前にやった大乱闘スマッシュブラザーズとかも殺伐としてた。
そして、私の息子もそれに汚染されつつある。
アクアと再会したとき、嬉しさと同時に
ルビーも「お兄ちゃん先生ってあんなキャラだったっけ……?」と遠い目をしている。
「あー、なんかこう……新鮮だなぁ。ほら、私たちの知る男性って、ここまで素で暴言吐く人っていないし。ドラマや演劇でも」
「こんなのお茶の間に提供できないからねー。って、アクたんって、あんな声出すんだ……」
ルビーの次くらいにアクアと交流があるめむっちょに聞いたけど、東京にいたころのアクアはダウナー系のイケメンって認識が強く、どこか一歩引いたような立ち位置で他人と接していたらしい。自分の内を絶対に明かさないけど、それでもどこか優しくて──そう、本当に
それが、ちょっと怖かった。アクアを心の底から愛しているけど、
「やっと、やっと……! ドラグーンのパーツが揃った……!」
「ゆっくり島津です」
「ゆっくり伊集院だぜェ」
「「今日はアクアのドラグーンを集中砲火でぶっ壊していくぜ」」
「やめろやめろやめろやめろぉ! 俺は逃げ切るぞ!? これ集めるのにどれだけ苦労したと……あ、待っ──近づくな馬鹿共おおおおおお!」
でも、最近はその心配がなくなった。
良くも悪くも、島津のみんなはアクアに絡んでくれる。
ルビーもオーカたちに少し感謝していた。前までは辛そうな顔とかも垣間見えて、五反田カントクからも不眠症で心身ともにボロボロだって聞いた。そのくらい、私の息子は私の為に復讐へ邁進し、自分を捨ててまで孤独を背負っていた。
でも、今は少しずつ笑うようになり、睡眠時間も徐々に増えていると言っていた。
あのまま復讐を継続させなくて、本当に良かったと思う。
「ここでスタジアムがエアグライダーとかアクア一強じゃん」
「おかげさまで耐久値ミリだよ畜生」
同時に──少し、羨ましいかな。
ルビーとアクアと再会して、子から親へ向けての愛を知ることができた。オーカと一緒に過ごすうちに、女として一人の男を愛し愛されることを知ることができた。彼の両親から、親から子に向けられる愛を知ることができた。
私は生まれ変わって、様々な『愛される』ことを知った。
それはとても幸せなことで──私が心の底から欲していたものだった。
けど、私は欲張りな『アイ』だ。
アクアへの羨望は、ただ待っているだけじゃ手に入らない『愛』のカタチ。私が動かなきゃ、私が変わらなきゃ、一生手に入ることのない『愛』。
多分アクアだけじゃなく、それこそオーカが彼らを紹介してくれた時点で、私は心のどこかで羨ましいと思っていたんだろう。
それは親友との絆。
つまり──『友愛』。
前世ではいなかった。誰一人としていなかった。
親友も、友達も、対等な関係の友人は、私にはいなかった。
私自身が諦めてたってのもある。私は嘘つきだから、心のどこかで「噓つきで、本当の自分を曝け出せないのに、友達なんて作れない」と、最初から諦めていたのだ。
だから、生まれ変わってオーカと出会うまで、その考えは汚れのように脳裏にこびりついていた。
「クッソがアアアアアアアアア!!」
「火力特化にし過ぎましたね。大人しく未来と交代して
「……咸君」
「どうしましたか、あかね」
「桜華君とアイちゃんと同じ感じで、そこに座りたいかな? それとも邪魔?」
「……ゑ? で、でも暑いだけかと」
「……だめ?」
「…………………いえ、どうぞ」
だけど、身を持てみっちゃんが教えてくれた。
嘘つきでも、本当の自分を出さなくても、友達はできるんだって。あの四人のように、本当の自分を隠しながら、心の底から信頼できる関係は築けるって。
それは四人が特殊なのかもしれないし、作るのは大変なのは確かだ。それでも、私も頑張って同性の『親友』を作ってみようと決めた。私を救ってくれた、あの四人のような素晴らしい関係を。
……ところで親友ってどうやって作るの?
ナデコちゃんとあかっちはもう『友達』の範疇になるような気がするけど、『親友』ってどうすればいいの?
「兼ちゃん、お疲れ様~」
「ちょ、おまっ、急に抱き着くんじゃねェ! テメェには恥じらいってもンがねェのか!?」
「むぅ……誰にでも抱き着くって思うのは失礼とちゃう? うちは、兼ちゃんだから抱き着いてるんとよ? 兼ちゃんが心の底から嫌なら、やめるけど……」
「だから暑いって言ってンだろうがっ」
「嫌なん? 兼ちゃんに嫌われたくないから、本当に嫌ならやめるで?」
「………」
「……いや、なん?」
「クソクソクソクソクソクソクソ」
発狂しながら観念するタネサダ君に、
自分に向けられた善意に耐性がないって。
まるでナデコちゃんみたいだねっ。
「プレイしてない間はぎゅってして」
「あいよ」
他の二人に加え、ルビーもアクアの胡坐の上に乗り始め、イチャイチャしているのが羨ましくなった。ので、とりあえず私も甘えてみるのだった。
「あはは、このリア充空間つら。とうとう僕だけか」
「き、君もイケメンだから彼女くらいできるって!」
「ゆきちゃん、ありがとう。でも、彼氏持ちの女の子に慰められるのも、なんかこう、心に来るものがあるなぁ」
「………(彼氏いないの私も同じなんだけどなぁ)」
「メムちゃんどしたの?」
「なんでもないよっ」
【IF 『推しの子』アニメ1話を見た島津組の反応】
未来「メディィィィィィイイイイイイイイイック!! メディィィィィィイイイイイイイイイック!! 早く来て! 島津家当主殿と他多数が息してないんだけどおおおおおおおおおおおお!?」
咸「ちょ、桜華!? 大丈夫で──死んでる」
兼定「……チッ」
撫子「(ヤバい……鬼島津が東京行の準備している……あれカミキヒカル殺す気だわ……! 目が座ってる……あんな怒り狂ってる鬼島津見たことないんだけど……!?)」
カミキ「なんか理不尽に殺される予感がする」
カタギリ「カァ」