ポケモン廃人、知らん学園に入学した。【完結】 作:タク@DMP
──この世界は、幾つもの並行世界に別たれている。
ポケモンが居る世界。ポケモンが居ない世界。
それらだけでも無数の分岐を繰り返しており、それら全てがパラレルワールドとして存在している。
メガシンカが存在する世界線、メガシンカが存在しない世界線。
フェアリータイプが存在する世界線、フェアリータイプが存在しない世界線。
ポケモンは居ないが、今この時も文明が存続している世界線。
ポケモンは居らず、突如現れた空の裂け目の災禍に滅ぼされた世界線。
そのうちの1つが──瘴気に満ち溢れた世界。
別世界の人々はそれをヒャッキ地方と呼んだが、それはあくまでも、その世界に座すいち地方に過ぎない。
かつて災禍を齎され、別世界に戦火を撒き散らし、その果てに──安寧を取り戻したはずの、その世界に新たな火種が燻っていた。
そして、火種はすぐさま大火へと変わる。
別の世界さえも灰燼に変える程に大きな、火事へと。
※※※
「……何なんだ……アレは」
「空が、裂けているの……!?」
言葉を失った。
フーパの持ち出した金の輪によるものではない。
空が罅割れており、そこから穴が開こうとしている。
それが新たなる災禍の始まりであったことなど、言うまでもない。
「ね、ねえ、転校生……アレ、ヤバくない……?」
「……ディアパルか? いやでも、何でサイゴクに? それともウルトラビースト!?」
「何だか分からないけど。私達で何とかするしかないみたいね」
「……一体何が起ころうとしているんだ……!?」
※※※
「空の裂け目は……何で生まれるんだ?」
青年は、空を見上げる。
思い起こされるのは激動の日々。
そして災禍を持ち込んだ元凶たる空の裂け目だ。
「どうしたの? いきなり」
「あれからもずっと、あちこちで裂け目を見るじゃねえか。何だか悪い事の前触れみたいだからさぁ」
「考えすぎだよ」
「ふぃるふぃー」
「そうかぁ? ──俺はどうも、まだ何にも終わっていないような気がするんだよな……」
「大丈夫だよ、
「お前が危なっかしいからだろ、
「むがーっ!? 危なっかしくないよう!!」
「どーだか……」
※※※
「おやおや、センセイ。もしかして……武者震いしてんの?」
「どぅーどぅる」
「……こっちの世界の、ご先祖様は……何をしでかしたんだろうねえ?」
「どぅ」
※※※
三つの世界が交わる時、新たなる戦いが幕を開ける。
次回──「ポケモン廃人・ザ・ユニバース」
RETURN TO「ポケモン廃人、知らん地方に転移した」
と言う訳で、前作「ポケモン廃人、知らん地方に転移した。」の方で、何か異変が起こっているようですよ……? 物語は二つの世界を巻き込んだ冒険へ──