推しの子 〜Revenge of the Brother and Son〜 作:よもぎもなか
某大型アイドルメンバーグループ追加メンバーオーディション 応募総数13万6114人 応募要項 14〜20歳女性
第一審査 書類選考 通過【合格者 1288人 倍率105.7】
第二審査 面接 【全国8会場で実施】 合否待ち【前回解散参考倍率12.7】
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ルビー「正直手応えはあるんだよね! 前回のオーディションションは年齢制限に引っかかったから応募できなくて このオーディションを二年間待ち続けてきたんだから‼︎」
ルビーの友達「うんうん!ルビーなら受かるよ! ルビーはかわいいしダンスも上手い! 歌はちょっとアレだけど!」
ルビー「アレ?」
ルビーの友達「その欠点を補うくらいの魅力がルビーにはある!」
ルビー「欠点? とにかく…………このオーディションは絶対ものにする!」(そして………お母さんみたいなアイドルになる! 私の名前は星野ルビー 私には友達にも言えない秘密が二つある 母親が熱狂的信者のストーカーに殺された伝説のアイドル 『アイ』である事 そしてもう一つ…………私には前世の記憶がある事……生まれた時から体が弱く、人生の殆どを病院で過ごした 楽しみと言えばドルオタの活動くらいで特にアイドルのアイにのめり込んだ 私の命の灯火が消えるその時も頭の中ではアイの歌声が響いていた だけど涙に目を覚ました時、私はアイの子供として生まれ変わっていて……………アイ……ママが死んじゃうまでの数年間は私にとっての宝物だった)
ルビー「「私はママみたいになる!」
アクア「夢を語るのは結構だけど 高校受験は目の前だぞ」
ルビー「分かってないねお兄ちゃん 私はアイドルになるんだよ?芸能科がある高校は面接重視!学力なんて参考程度!アイドルになれば受験勉強しなくて良くて一石二鳥!」
アクア「豆知識感覚で人生懸けたギャンブルすんな アイドルを夢見るのは構わんけどさ アイドルに夢を見るなよ 基本薄給だし、30歳前で定年だし、日常生活は常にファンの監視が付きまとう 卒業後の業界生存率も低くて結局他業種に就職する人が殆どで、こんなにコストとリターンが見合ってない仕事も中々ない」
ルビー「だからなんだって言うの? したい事するのが人生でしょ!コストとかリターンとか言ってたら何も出来ない!何も出来ないまま終わる人生だってあるんだよ?私はそんなのイヤ」
アクア「勝手にしろ 監督の所行ってくる」
ルビー(お兄ちゃんはママが死んでから変わってしまった ずっと暗い顔して全然楽しそうじゃなくて.…監督に弟子入りした後ずっと何かしてるみたいだけど 何をしているか私には教えてくれない 変わってしまったのはお兄ちゃんだけじゃない 苺プロの元社長はあの事件の後連絡が付かなくなって、社長は斉藤ミヤコ、副社長は星野皇帝が引き継いだ アイというスターを失ったB小町は二年後に解散 現在苺プロにアイドル部門は無く、ネットタレントのマネジメントに手を広げたりして運営は成り立っている……)
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ルビー「ね〜 またアイドルグループやらないの?」
ミヤコ「簡単に言わないで 私だって皇さんだってやれるならやりたいわよ アイの見せてくれた夢は中々忘れられる体験じゃない この仕事を長くやればやるほど分かる……あんな奇跡は二度と起きない でもあれは宝くじに当たったようなものと考えなきなゃ………現実はあんなにとんとん拍子にいかない それに………」
ルビー「それに?」
ミヤコ「いえ………そろそろオーディションの当落の電話がある頃ね 受かれば向こう様の所属になる規約でしょ?うちよりちゃんとしてる事務所よ」
ルビー「まぁそれはそうだけど…………」
プルルル
ミヤコ「噂をすれば」
[〜〜〜〜〜〜〜]
ルビー「………」
ピ
ミヤコ「ルビー……………」
ルビー「……駄目だった…………」
ミヤコ「現実はそういうものよ 色んな政治もあるし、実力が正しく審査される事に期待してもいけない 皆 アイみたいにいく訳じゃない」
[では……次回の参加をご期待しております]
アクア「ありがと 監督」
五反田「双子の妹も騙せるんだから 役者としては中々だ 本物の担当者から電話かかって来たらどうする?」
アクア「ルビーのケータイから担当者に辞退のショートメッセージ送ってあるし、番号も着信拒否設定しといた」
皇帝「さすがだなアクア 抜かりがないな」
五反田「俺には分からんね なんでそこまでしてお前ら二人はあの子の夢を潰そうとする あの子は相当美人だし案外いけるかもしれんだろ」
皇帝・アクア「みなまで言わせるなよ ルビーはアイドルにはさせない…アイと同じ轍を踏ませない……絶対に…」
五反田「………このシスコンと甥と姪大好きおじさんが…過保護が過ぎるぞ」
皇帝「おじさんじゃなくてお兄さんな?」