推しの子 〜Revenge of the Brother and Son〜   作:よもぎもなか

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第六話 重曹を舐める天才子役とアクア

 

 

 

五反田「いいか?早熟ベイビー? キャスティングってのは上の方で粗方決まってるもんなんだよ 金がかかってる企画ほどコケる訳にはいかねぇ 確実に客を呼べる役者を押さえる為……上は上の戦いがある キャスティング権のある監督は極々一部の超大物監督か 超低予算でやってる小規模映画の監督くらいだ さぁ俺はどっちに見える?」

アクア「………超大物かんと……」

皇帝「小規模監督のヘボ監督だぞ アクア」

五反田「正解だが一言余計だ!あと例の件は通ってるんだよな (みかど) 」

皇帝「まぁな 事務所入ってない子役使ったら上からキツーくお叱り受けるからな」

五反田「そのとうりだな……って前までの敬語はどこにいった⁉︎」

皇帝「メンドくなってきたらもういいかな〜と………」

アクア「演技なら多分あそこで寝てるウチの妹の方が上手いですよ どうせならそっちに……」

五反田「お前の出演と引き換えにアイを使う これを業界ではバーターっつうんだ 基本だから覚えておけ」

皇帝「うちのオイ…じゃなかった……社長の息子に変なこと教えんな! アクアも大変だな……大分あいつ(五反田)気に入られてるな……一体何したらこうなるんだ?」

アクア「ジジイは若者にくだけた態度取られるのを何故か喜ぶ傾向にあるからあえて仰々しく接してないだけ」

皇帝「なるほどな〜」

アクア(創業病院でじじばばも相手に仕事してたから年配の扱いは心得てる 妙なスキルがここに来て活きるとは……)

 

 

 

 

ルビー「ママぁああ ママぁあああ‼︎ ママのとこがえりだい‼︎  なんでママいないの‼︎」

皇帝「アイとアクアは撮影日が違うんだよ……」

 【アイのマネージャーはこの日だけミヤコさんがやっています】

ルビー「早く帰ってバブりたい‼︎ ママの胸でオギャりたいよぉー‼︎ 私はオギャバブランドに返してー‼︎」

アクア(良い歳して恥ずかしくないのか? 中身何歳か知らんけど……)

⁇「ここはプロの現場なんだけど!遊びに来てるんなら帰りなさい!」

アクア「えと………」

有馬かな「私は有馬かな 今日の共演者よ」

ルビー「………あ この子じゃない?えっと…なんだっけ………重曹をなめる天才子役……?

有馬「10秒で泣ける天才子役‼︎ ドラマでの泣きっぷりが凄いって皆言ってるの!凄いんだから!」

ルビー「私 この子あんま好きじゃないよねー……なんか作り物っぽくて生理的に無理」

アクア「たまに子役に対して異様にキビシー奴っているよな なんでなん?」

有馬「知ってるわよ!あなたコネの子でしょ! 本読みの段階じゃ貴方もアイドルの子の出番も無かったのに……監督のごり押しってママも言ってた!そういうのいけない事なんだから!」

アクア「いやそういうわけじゃ………」

有馬「こないだ監督が撮ったドラマ見たけど全然出番なかったじゃん どうせカットしなきゃいけないほどへったくそな演技したんでしょ 媚び売るのは上手みたいだけど! ADさん!かなのかばんもって!

ADさん「ええっと……ちょっと待ってねぇ……」

ルビー「お兄ちゃん」

アクア「分かってる 相手はガキだ……殺しはしない………」

皇帝「……いやお前らもガキだぞ」

 

 

 

 

皇帝(映画のあらすじをざっくり言うと 自分の容姿にとことん自信の無い女が何故か山奥の怪しい病院で整形を受ける………って話 アクアと有馬ちゃんはその病院がある村の入り口で出会う気味の悪い子供達役)

 

有馬「ようこそおきゃくさん かんげいします……どうぞ ゆっくりしていってください……」

 

皇帝(さすが天才子役……演技はガキにしては上手い……さぁアクア…どうする?)

アクア(同じ事しても実力差で目も当てられない事になるな ズブの素人でもそれくらい分かる ならどうする? 普通に考えれば君の悪い子供の演技をすればいい………けど求められてるの それじゃないよ『監督が欲しい画』はきっと………)     

  「この村に民宿は一つしかありません 一度チェックインしてから散策すると良いでしょう」

  (この台本は急遽追加された部分 俺の事を知っているから監督が加筆した当て書きだ その意図を読むなら……むしろ演じなくていい 演出の意図に忠実に応えれば十分 言葉にはしなかったけど監督が言いたいのはつまり………『演じなくてもお前は十分気味が悪い』)

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

 

五反田「カット! OKだ!」

 

主役お姉さん「凄いね〜お姉さんぞぐってきちゃった」

アクア「そうですか?良かったー」

有馬「良くないわ 監督 取り直して」

五反田「ん?いや問題なかったから」

有馬「大問題よ! 今のかな………!あの子より全然だめだった……!やだ!もっかい‼︎お願いだから‼︎ 次はもっと上手にやるから!もっかい!ねぇ!」

 

 

 

 

五反田「早熟 役者に一番大切な要素はなんだと思う?」

アクア「んー……実力とかセンス?やる気と努力の量?」

五反田「まぁそれも大事だけどな 結局の所 コミュ力だ」

皇帝「他の役者やスタッフに嫌われたら仕事なんてすぐなくなる 小さいうちから天狗になって大御所気取りしてたら未来はない……だろ五反田さん」

アクア「もしかしてあの子にお灸を添えたかったの?」

五反田「そんな偉そうな事は考えちゃいねぇけどよ こういうのも栄養だ  お前の演技 俺の想像にぴったりの演技だったぜ」

アクア「あの子の方が演技凄かったよ 俺はいつも通りの俺やっただけだし……」

皇帝「でも五反田(こいつ)はそうしろなんて一言も言ってない 五反田(こいつ)のいとを読み取るのも一つのコミュ力だぞ」

五反田「お前なぁ……もちろん演出や意図を理解して演じるのは役者の基本だ だけど言語化出来ない意図まで読み取ってくれる役者ってのは貴重 こっちからしたら喉から手が出る程欲しい 演出家の頭の中には正解の画があるんだからな お前はすごい演技よりぴったりの演技ができる役者になれ」

アクア「いや………役者ならないし」

 

 

皇帝(こうしてアクアは片足を突っ込んだ)

 

 

 

  〜・〜・〜・〜・〜

 

 

 

有馬「アクア……一人前に芸名なのね 覚えたわ 次は絶対負けない………」

 

 この場での出会いは長い年月が経ち大きな意味を持つ事になる…そして二年の年月が経過しアイが20歳、皇帝が22歳になり大きく飛脚する年の話だ

 

 

 

 




設定10 実は格闘センスがあり空手だと黒帯の金メダリスト相手でも誤解に戦えるくらいの実力がある


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