それでは、はじまります。
鹿屋鎮守府執務室
「…。」
「…。」
俺と吹雪は、執務室の中で茫然と立ち尽くしていた。
目の前には5人の艦娘がそろっていた。
「どう?すごいでしょう。」
…何故かフィリーが俺の頭の上でふんぞり返っていた。
「曙よ、お相撲さんではないわ、覚えておいて。」
「満潮よ、私,なんでこんな部隊にきちゃったのかしら。」
「…霞よ、ガンガン行くわよ!ついてらっしゃい。」
ここまでは理解出来ます、はい。
…出来ればもう少し性格の穏やかな人が良かったのですが、例えば潮ちゃんとか、(内気で可愛いので頭をよしよしと撫でてあげよう)朝潮さんとか、(真面目そうだから吹雪と話が合うでしょう)黒潮さんとか(俺のボケに関西弁で可愛いく突っ込みをいれてくれそうだし)。
しかし、現実は…。
「こっち見んじゃないわよ、この糞提督!」
…何で艦娘の毒舌御三家様がいらっしゃるのでしょうか?
それはともかく、問題は…。
「一航戦、加賀です、貴方が提督さん?其なりに期待しているわ。」
正規空母様が鎮座してました。
…まだ鎮守府近海海域すら攻略してないのに、何で貴方が此処にいるのでしょうか?
そして、極めつけは…。
「大和型戦艦一番艦、大和。推して参ります。」
…すみません、まだ大型艦建造すらできないのに、何で建造する事ができたんですか?
「…どゆこと?」
俺が頭の上のフィリーに尋ねると、ドヤ顔をしたフィリーか言った。
「だから、あんたの為にとっときを用意してあげたんじゃない、感謝しなさいよ。」
余りの能天気な言葉に、押さえきれなくなった俺の感情が爆発する。
「そうじゃないっ!なんで一度も出撃した事も無いのに正規空母がいる?ましてや大型艦建造も出来ないのに何で大和型戦艦が建造出来る?訳わからん!」
フィリーは急に真顔になって、真剣な声で話始めた。
「それはね、彼女たちが貴方やこの基地に強い縁があるからなの。」
「縁?」
俺の言葉に頷きながらフィリーは言葉を続けた。
「大和の場合は間違いなくこの基地が原因よ、此処に集う飛行兵達の魂が、あの時貴女を守る事が出来なかった事を未練にしてしまったの、再び産まれかわったら今度こそ貴女を守りきるって。」
フィリーの言葉に、大和はそっと俯く。
「そう言う意味では霞もおなじね、でも貴女の場合は文字通り大和を引っ張り出す為についてきた様なものだし。」
フィリーは霞を見て意味ありげにニヤッと笑い、霞は顔を真っ赤にしてそっぽを向きながら言った。
「仕方ないでしょ?この泣き虫戦艦がいつまでもぐずぐずしているんだもん。」
フィリーがニヤッと笑って言葉を続ける。
「私も初めて見たわ、駆逐艦が戦艦の尻に回し蹴りを叩き込んだ後、文字通り首根っこを掴んでズルズルと引き摺ってくるんだもの、最後は矢矧と二人で私の所まで荷物のように運んできたのよね、霞が両腕、矢矧が両足を抱えて。」
俺と吹雪は唖然として大和を見つめた、大和は耳まで真っ赤にして両手で顔を隠していた。
「霞ちゃんのイジワル、恥ずかしい事を云わないでよぅ。」
フィリーが溜め息をつきながら言った。
「大和がこんな状態だから、せめて駆逐艦は気が強い娘達をえらんであげたの、当座は皆で大和を鍛えないと。」
満潮と曙は、黙ってうなずいた。
「でもね、Y。」
フィリーが真剣な顔をして俺を見つめた。
「加賀が来たのは貴方と縁があったからなの。」
俺はハッとして加賀を見た。
加賀はじっと俺の事を見つめていた。
「貴方なら、その意味、判るでしょう?」
フィリーの声が、俺の中に重々しく染み込んできた。
かなり無理やりになってきましたが、Y氏はついていけるのか?
書いていて解らなくなってきました。
後編は、其々の相克を乗り越え、仲間になっていく所を中心に書いていきます。
未熟な文を読んでいただき、有難うございました。