異世界転生後輩   作:一之三頼

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何故か続いた後輩

あらすじ

 

異世界に転生したと思ったら先に転生した奴らが居ました。

しかも聞いた範囲だとヤバい奴しかいないです。

その情報を教えてくれた商人には身ぐるみ剝がれて捨てられました。

チートとかも貰ってないです。

 

 

 

「こんな状態でどうしろってんだよ………。」

 

天を仰ぐが恵は無い。

とにかく衣食住をどうにかしなくては。

しかし異世界で生活するための金をどうやって稼ぐか。

 

「そうだ!異世界と言えば冒険者ギルドとかがあるんじゃないだろうか!」

 

そうと決まれば早速探そう。

道行く人にギルドの場所を聞いて探す。

そして、

 

「ここがギルドか。看板になんて書いてあるか分からないけど、きっと冒険者が集うギルドだろう。まずはここで安全で簡単な依頼でも受けて金を稼ごう。すいませーん!」

「いらっしゃい。商人ギルドにようこそ。ご依頼ですか?」

 

厳つい風貌の男が受付をしている。

しかし商人ギルト?たしかに『ギルドはどこですか?』って聞いてまわってたけど、まさか商人ギルドと勘違いされていたとは。

 

「ここは冒険者ギルドじゃないですか?」

「冒険者?なんだそりゃ?この街には職人ギルドと商人ギルドしかないぜ。」

 

なんてこった。冒険者ギルドがないだなんて。

そうなってくるとこの世界に冒険者って職業自体存在しないって可能性もあるな。

仕方がない。商人ギルドに入って仕事をしよう。仕事を選り好み出来る状態じゃないんだ。

 

「あの、商人ギルドに入りたいんですが。」

「ほぉ、我々のギルドに加入を希望か。じゃあ紹介状を見せてくれ。」

 

え?

 

「紹介状?」

「なんだ?紹介状を持ってねぇのか?そんなどこの誰とも分からねぇ奴を仲間に入れられるか!さぁ、出てった出てった。」

 

まさか紹介状が必要だなんて。

追い出されてしまった。

この様子だと職人ギルドってところも紹介状が必要だろうな。

しかし俺には紹介状を書いてもらえるような伝手は無い。

 

「振り出しに戻っちまった。どうしよう………。」

 

最悪、裏路地とかで眠って、食料とかは盗むしかないぞ。

空き家なんてどこにあるか分からないし、食べられる野草とかも分からない。

 

「あれ、お前は………。」

 

行く当てもなくトボトボと道を歩いていると声を掛けられる。

振り向くとそこには、

 

「え、先輩!?タガミ先輩!?どうしてここに!?たしか2年前に行方不明になったんじゃ!?」

「久しぶりだな!ユウキ!俺、なんか知らないけど気が付いたらこの世界にいてさ。」

 

黒髪黒目に短く切りそろえた髪、見るからに日本人と言った顔つきの人物がいた。

元居た世界の先輩と言う意外な人物との遭遇に驚き、同時にこの人なら俺を助けてくれるかも知れないという淡い希望を抱いた。

 

「先輩、実は俺、騙されて身ぐるみ剥がれちゃったんすよ。食べるものも、住むとこもなくて、どうすりゃいいんでしょう?」

「この世界に来たばっかりだったんだな。よし、俺のところに来ないか?小さいが、商売しててな。手伝ってくれんなら住む場所と食事くらいは出してやれるぜ?」

 

先輩はこちらに手を差し伸べてくれる。

あぁ、先輩に後光が差して見える。救世主とはこの人の事を言うのだろうな。

俺は迷うことなく先輩の手を取るのであった。

 

 

 

 

 

今度こそ、俺の夢と希望に溢れる異世界生活が始まるんだ!

 

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