新人トレーナーのワイ、チームめんどいを率いる事になったんだが? 作:チームめんどいのトレーナー
「いやー、キツいでしょ」
トレセンのトレーナーになる為、必死に勉強して難関大学に合格した後でもウマ娘を一流のウマ娘にする為の勉強を続けた結果、東大を受かるよりも難しい倍率を潜り抜けて漸く合格した後、新人トレーナーとしてスタートしてから数週間後に3人のウマ娘から契約書を渡されたので反射的にそう言ってしまった。
何しろ、ゴルゴル星人のゴルシちゃんであるゴールドシップと契約をして彼女の破天荒さに振り回されながらも、彼女のトレーニングをサポートしているのでそこにプラスして3人の面倒を見るとなればかなりの重労働になる。
いやまぁ、ウマ娘のトレーナーになったのだから契約した彼女達のサポートをするのが仕事なのだが、だからと言って新人の俺に一方的に契約を迫られても困るってもんだ。
「何よ、文句あんの?」
「いやないけどさ。もっと経験を積んだ先輩トレーナーがいるでしょうよ。そっちに頼まんの?」
「はぁ? あんな的確にミスを見抜いて指摘したのアンタが初めてだから頼もうとしただけ」
そんな彼女達の1人目は、小柄な体躯のナリタタイシンでタイムが出なくて悩んでいた彼女に簡単な助言をした程度なのだが何故か、特定されてトレーナー室に突撃された。
「は? あんなに口説いておいてなしにしようっての?」
「口説いたつもりはなかったんだけどな」
「ふーん。私、あの時のを録音してるんだけどどうする?」
2人目は、女優もやっているゴールドシチーであり、中々成果が出ない彼女を励ますつもりで色々と言ったのだがそれが口説き文句になるとは思ってもいなかったので絶賛困惑中である。
「いやー、まさかあの時のトレーナーがここまでチャラい男だとはこのネイチャさんの目を持ってしても見抜けなかったな〜」
「いや、あの時のは真面目に考えて言ってただけなんだが」
「だとしたらかなりのクソボケっぷりだよ? どう責任取るのさ」
3人目は、中学生にしては妙に大人びているナイスネイチャなのだがナリタタイシンやゴールドシチーと話している所に偶然、居合わせただけなのだがそんな2人と話し込んで一緒に俺の所に来て契約を結ぼうとしているとの事だった。
三者三様の言葉に低く唸ったのだが、そんな重い雰囲気をぶち壊す勢いでドアをぶち開けたのが担当であるハジケリストのゴールドシップだ。
「おうおう、このゴルシちゃんを差し置いて担当を決めようなんて100年早ぇぜ!」
「アンタ」
「どうせやるなら模擬レースでもやれば良いじゃねぇか。そしたら誰がトレぴっぴの担当なのかがはっきりすんじやねぇか」
「良い考えね」
「私も賛成。どうせ、ここで粘っても中々頷かないんだから手っ取り早く決めちゃおう」
「アタシも参加するし」
ゴルシと接して分かったのは、こう言った状況で突拍子のない事を言い出した彼女を止める術を今の俺には持ち合わせていないので、ため息を付きながらトレセンの敷地内にあるレース場の予約等を確認してから、現地でジャージに着替えた彼女達と落ち合うのだった。
続かない!