新人トレーナーのワイ、チームめんどいを率いる事になったんだが? 作:チームめんどいのトレーナー
ワイ「続かないよ♡」
感想「えいえい、続く?」
ワイ「続かないよ♡」(大嘘)
感想「えいえいむん♡」
ワイ「むーん」
「よっしゃ〜、アタシの勝ち〜」
「くっ」
「いや〜、早すぎでしょ〜」
模擬レースだったのだが何故か、2,000メートルを全力で走った彼女達だがひと足先にゴルシのトレーナーになっていたので、彼女が一着になったのは当然の結果とも言える。
勿論、彼女に振り回されっぱなしなのは変わらないのだが彼女の気分や体調に合わせてトレーニングをしているので、やり始めた頃よりも確実に成長している。
それに、今回の模擬レースで他の3人のデータも取れたのでもしも彼女達のトレーナーにもなった場合、今回のデータを元にトレーニングを行う事だってできる。ゴルシが許せば、の話だが。
「おいこら、下手にくっ付くんじゃない。誤解されんだろ」
「うるせ〜、ゴルシちゃんが一着だったんだぞ〜。だからもっと褒めろ〜」
「………仕方ねぇな」
その為、結果が出たゴルシ達と共にトレーナー室に戻ろうとしたのだがゴルシが他の3人に見せ付ける様に、俺にくっ付いてきたので抗議するとゴスゴスと頭で肩を小突いて来た為、わしゃわしゃと彼女の頭を撫でると満足げにむふーっと笑みを浮かべた。
正直、いくらゴルシがスタイルの良い美人だとしても側からすれば生徒に手を出す新任教師の図になるからあまり見られたくないし、そもそもシチーやタイシンと言った他のウマ娘から見たらどう感じるんだろ、と思って振り返ると
『………』
「 」(あかん)
嫉妬と憎しみで人を殺せるんじゃないかってレベルの表情だったので見なきゃよかった。
「なぁ、ゴルシ」
「なんだよ〜、もっと褒めろ〜」
「そろそろ離れてくれない? 嫉妬やらなんやらで殺されそうなんだが?」
「知らんな。だからもっと撫でろ」
「ぐぇえ」
そして、その事をゴルシに伝えると離れるどころか抱き締める力を強めたので、肺にあった空気が押し出される感覚を覚えてながら成されるままに撫で続けた。
☆☆☆☆☆
「許可! 彼女達のトレーニングをよろしくな!」
「はぁ」
結局、シチー達に押し切られて彼女達のトレーナーも兼業する事になり、契約書の書面にサインをして学園長に提出するとすんなりと許可が降りたので拍子抜けした返事しかできなかった。
トレーニングの面倒を見ろ、との事なのでやれる範囲でやるがその前に彼女達の目標を決めねぇとなぁと思いながら、受理してくれた事の礼を言ってから学園長の執務室を出てトレーニングメニューを考えていった。
やよい達 side
「良かったんですか? 彼に任せて」
「無論! 実績を残せなかったら移籍してもらうだけだからな!」
中央トレセン学園における学園長、秋川やよいと彼女の秘書である駿川たづなはゴールドシップを始めとする4人のウマ娘を、一挙に引き受ける事になった新人トレーナーを見送った後でそんな事を口にした。
ウマ娘のトレーナーになる事自体は、そこまでハードルは高くないものの中央トレセン学園のトレーナーともなれば、東大などの名門大学と同じように倍率が高くなるのでそれを潜り抜けて来た彼も、他のトレーナーと同じ様に知識の量自体に差はない。
あるとするなら、トレーナーとしての才能と経験の差と言う大きな壁があるだけなので、その差をどうやって埋めるのかがトレーナー個人に委ねられる。
成績を残せず、この学園から去るウマ娘がいる様にウマ娘達に良い成績を残す事ができず、それまでのプライドをズダボロにされて去るトレーナーも統計上は一定数いる。
そして、大して実績のない新人トレーナーにウマ娘が4人も付く事自体が珍しい事なので、当面は様子を見て判断するつもりだとやよいが言うとたづなはため息を吐きながら正式に受理した事を示すハンコを押した。